売却、買取ガイド | 2024.06.27
現役の中古車売却のプロから教えてもらった、愛車の買取金額を上げるための必要な知識【初心者用ガイドブック】
Posted by UruCar
車売却の流れを理解し、車売却前に少し工夫するだけで、買取金額が上がる可能性がグッとあがります。 これまでに乗ってきた車を売却するときは少しでも高く売れてほしいものですよね。 本記事では中古車を高額で売却するまでの流れと、高額で売却するコツについてご紹介します。 どの方法が一番中古車を高く、そして安心して売ることができるのか、実際の買取店から聞いた話や査定のプロが教えてくれたテクニックなどを交えて紹介します。
以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください
SUMMARY
中古車の査定・売却の方法を知る
ディーラー下取り
購入する車がある場合、車を購入する販売店にこれまで乗ってきた車を引取ってもらうのが「下取り」です。
次に購入する車が3,000,000円で、これまで乗ってきた車が1,000,000円で下取りされた場合は、次の車の購入金額は以下となります。
下取り金額の1,000,000円は自分の手元に入ってくるのではなく、そのまま次の車の購入資金に充てられます。
買取業者に依頼
ガリバーやネクステージなどの大手買取業者や、地域密着型の買取業者などに車を査定してもらう方法です。
買取業者に車を査定してもらい、算出された買取金額に納得いけば車を売却する流れになります。
車を売却すれば、数日後に買取業者から買取金額が振込まれます。
一括査定などのネットで一括査定サイトを利用して車を査定してもらう方法もあります、一括査定サイトを利用すると、サイトに車両情報と個人情報を登録するだけで、サイト運営会社が複数の買取業者を紹介してくれます。
複数の買取業者があなたの車の査定を希望する場合、買取業者からの電話連絡がきますが、多くの買取業者に車を査定してもらうことで高価買取を実現できる可能性がグッと高まります。
オークション・ECに出品
ネットが普及してからは、ヤフーオークションなどのネットオークションや、メルカリなどのネットショップを利用してEC出品できることから、個人でも車を売却することが可能です。
自分の車をオークションで出品する場合は、自分で売却価格を設定する「定額出品」や、購入希望者が入札していく「オークション形式」を自分で選びます。
自分の車をネットショップで出品する場合は、自分で売却したい価格を設定して車を売却します。
もっとも高額売却が期待できるのは?
上記3つの売却方法で、最も高額売却が期待できるのは「買取業者に依頼」。
車の買取業者は、ライバル業者が数多く存在し、他店との競争が起こることから、人気車種・グレード、ボディカラーであるほど高く買取りしてくれる傾向にあります。
対して下取りは、他店との競争が起こることなく、次に購入する車と入れ替え形で販売店が車を引き取るため、査定ほど高い金額はつきません。
またオークションやEC出品は、高価格を設定していると買い手がつかない傾向が高いですので、車を売却するためには安い価格を設定しなければならないのが現状です。
買取は相場がとても重要です、相場を調べるのが面倒、よくわからない、という人は「ナビクル」の無料査定を利用して買取相場を調べることができます
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車の売却と下取りの違いとは?
下取りについて
前述の通り、下取りとは、次に乗る新しい車を買おうとしている店舗へ現在乗っている車を売却して、引き取ってもらうことが下取りですが、そのため、新しい車を買う店で売却の手続きも一緒に行うことになります。
ディーラーでは、どのように下取り価格を決めているのでしょうか?
ディーラーのほとんどが下取り価格の基準となるデータを用意しています。
これは、「基準に沿って計算をし、公平に下取りしますよ」という意味です。この基準に沿って下取りされる場合、古過ぎる車や状態の悪い車などは、ほとんど金額が付かないこともありますので注意しましょう。
買取りについて
買取りとは、新しい車を買うかどうかに関わらず、現在乗っている車を買取ってもらうことをいいます。
車の買取り専門店には、単純に現在乗っている車を手放したい人はもちろん、少しでも高く売却したいと思っている人などが訪れます。
というのも、下取りに出すよりも買取りのほうが高く売却できるケースがほとんどだからです。その理由についても触れておきましょう。
下取りは、車の購入と同時に売却も済ませることができて便利です。売り手側が時間や手間をカットできるぶん、下取り価格はやや安めに設定されています。
買取り専門店では、その下取り価格よりも高めに買取るのが一般的。そうしないと、売ってくれる人はいません。
手間や時間がかかっても、高く売りたいという人は、買取りを検討しましょう。下取りが難しい車も、買取りなら買取ってもらえる可能性があります。
下取りのメリット
1つ目のメリットは、買取りよりも手間が少なくて済むということです。
下取りは、新しく車を買う店で現在乗っている車の売却もできるわけですから、購入と売却の手続きを一度にすることができます。そのため、買取り店を訪れる手間が省け、時間も労力もずっと少なく済みます。
また、今乗っている車と引き換えに新しい車を納車してもらえますので、車が手元にない期間(タイムラグ)を作ることなく車の買替えができるというのもポイントです。
2つ目のメリットは、新しい車の購入を条件に下取り価格の交渉をすることができる点でしょう。
例えば、「購入予定車の値段が高いが、これ以上値引きはできない」というときに、下取り価格を上げてもらえるように交渉します。交渉が成立すれば、実質の値引きに該当しますのでお得ですね。
買取のメリット
買取りのメリットは、なんといっても高額での売却が期待できることでしょう。
下取りは新しい車の購入と同時に行うため、その車の実際の価値が反映されないまま売却することになりがちです。
しかし、買取りの場合はダイレクトにその車の価値が評価されることになりますので、査定の内容がわかりやすいというのもポイントです。
下取りのデメリット
下取りの場合、同一メーカーの車でないと下取り価格が安くなってしまいます。
また、前述のとおり、下取りは買取りと比べると「基本価格設定が安い」というのも、デメリットだといえます。
買取のデメリット
相場変動によって価格が変わるという点が考えられます。
一般的な下取りでは、ディーラーが基準に沿って下取り価格を決めますが、買取りの場合は流行や需要によって査定価格が左右されます。
また、車を買替える場合には、買取り店と販売店の両方とやり取りをしなくてはいけません。連絡や手続きが煩雑になり、手間がかかってしまうのもデメリットだといえます。
損をしないためにはどうすればいい?
下取りであろうが買取りであろうが、「買取価格が高いほうが良い」のは間違いないでしょう。
そういった意味では、総合的には買取り専門店のほうが高く売却できることが多いです。
ただし、下取りで次のようなケースに当てはまれば、買取り価格のUPが考えられます。
販売店と「同一メーカーの車」の下取り価格を高めに設定しているケース
キャンペーン期間中などで、高く買取っているケース
車の購入価格とのバランスで、下取り価格を上げてくれるケース
自分の車がどのケースに当てはまるのか、しっかりと把握することです。それを見極めるために、車の買替えをする場合でも、まずは買取りで無料査定をしてもらいましょう。
どちらのパターンも把握していれば、自分でお得なほうを選べて損をすることはありません。
ただし、できるだけ買取り価格のほうを先に調査するようにしてください。
なぜなら、買取り専門店では「下取り価格はいくらだったか」と聞かれることが多いからです。
下取り価格を答えてしまうと、買取りではその下取り価格を基準に査定額を提示される可能性があります。
例えば、下取り価格より少しだけ高い金額を提示するといったことが考えられます。
買取りでは、その車の純粋な価値を査定してもらうのが一番です。さらに、事項で説明する、相場調査など、オークションでの取引価格なども調べておくと、損をすることなく愛車を売却することができます。
まずは買取りで無料査定を受けましょう
自分の車の価値を知ることが、高値売却につながります。
さらに、オークション相場を知っておくと、中古車の売却で損をしなくて済みます。
後になって「あちらの店に売っておけば良かった」と後悔しないためにも、無料査定を存分に活用しましょう。
売却前の調査は必須!事前に車両の相場を知る
基本的な買取相場の調べ方
中古車情報サイトで調査
中古車情報のサイトなどを見て、同車種・同グレード・同じくらいの装備・走行距離の車でソート。
だいたい同じような価格帯の車が出てくると思うのでその平均価格から30〜40万円くらい下げた価格を買取額の目安とします。
ただし、あくまで目安として把握しておく程度に留めておきましょう。
まだ、実際の査定額とは上下どちらにもブレます。
一括査定サイト、その他の情報サイトで調査
例えばカーセンサー、ナビクルなどの一括査定サイト、ガリバーなどの販売、買取店のWEBサイトでざっくりした相場観は調べる事ができます。
これもあくまで事前の相場観を把握する程度に留めておくべきですが、WEB上での相場観を調べておきましょう。
余裕があれば事前に買取業者の調査も
ガリバーやネクステージなどの大手買取業者や、地域密着型の買取業者は一つの買取金額の基準となります。
買取金額を高くつけてくれる傾向が強いのも、ガリバー、ネクステージなどの大手買取業者です。
車を売却したい方は、少しでも車が高く売れてほしいと思っているはず。
高価買取をねらうには大手買取業者をおすすめします。
買取業者の実績はネットで調べることができますし、買取金額だけでなく、買取業者の評判・口コミが掲載されていますので、どのような買取業者があるのかを調べましょう。
また、直接の業社へ買取でなく、一括査定などを使っての買取の方がメリットも多く、おすすめできます。
中古車販売のホンネをガチで聞いてきたよ!
車を売却するときに必ずやってほしいことが、自分の車の買取相場を調べることです。
買取相場を知らなければ、相場より大幅に安い買取金額がつけられても何も分からないまま自分の車を売却することになります。
一定の交渉材料にもなりますので、車を売却するときは事前に買取相場を調べておくようにしましょう。
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無料の売却・査定サービスに1社でも多く依頼する
複数社の査定を受けることは、高い査定金額の業者を選択することができる、複数の査定金額をもとに比較することも可能といったメリットがあります。
買取業者を1つずつ回ると時間や労力がかかってしまいますが、出張査定してくれる買取業者に査定を依頼すれば、買取業者があなたの車の保管場所に来てくれます。
1つの買取業者が査定にかかる時間はおおよそ60分ですので、あなたの時間が許す限り、いくつかの買取業者に車を査定してもらいましょう。
買取業者を決める
複数の買取業者を比較して、最終的に1つの買取業者に決めましょう。
高い買取金額をつけた買取業者を選ぶことはもちろんですが、接客態度、車の引取方法、特典・サービスなど、さまざまな要素を総合的に考えて買取業者を決めてください。
買取業者を探すときに、業者を1つずつ探すのではなく、ネットで「一括査定サイト」を利用すれば、あなたの車を高価買取してくれる業者を短時間・無料で検索することができます。
一括査定をおさらい
金額 | 難易度 | 長所、短所 | |
---|---|---|---|
一括査定 | 高い | 簡単 | 〇高値がつきやすい △複数の業者とやりとりを行うので対応が忙しい |
直接買取 | 標準 | 普通 | 〇一括査定より早く売れる △相見積りの場合手間と時間がかかる |
一括査定とは、ネットで一括査定サイトを利用して車を査定してもらう方法です。
一括査定サイトを利用すると、サイトに車両情報と個人情報を登録するだけで、サイト運営会社が複数の買取業者を紹介してくれます。
複数の買取業者があなたの車の査定を希望する場合、買取業者からの電話が鳴りやまないといった事態になることもありますが、多くの買取業者に車を査定してもらうことで高価買取を実現できる可能性がグッと高まります。
査定をしてもらう買取業者は1つだけでなく、複数の買取業者に査定を依頼しましょう。
高く売れる時期やタイミングを知る
少しでも車を高く売却したい場合は、1~2月に車を売却するのが狙い目です。
2~3月はディーラーや中古車販売店ではたくさんの車が売れる時期ですが、その背景としては4月からの新生活にむけて車を購入する人が多いからです。
中古車販売店は2~3月に販売するための車を確保するために、1~2月は他の月よりも高く車を買取りする傾向にあります。
また、大型連休などの前後は極力避けましょう、相場が荒れる事があり、適切な査定ができない可能性があります。
高く売るためにすべきことは?
査定金額の比較
一括査定サイトなどを使って、出来るだけ多くの業者に査定してもらいましょう。
業者の得意不得意、営業方針など、金額に大きな差がつく場合があります。
また、業者は同日に全社呼ぶなどして交渉を出来るだけ有利に進めるもの一つの手です。
一括査定サイトを利用すると、あなたのお住まいの近くで、あなたの車を高価買取してくれる買取業者を紹介してくれます。
紹介された買取業者は1社だけでなく、複数の業者を紹介してもらえますので、できるだけ多くの買取業者から見積りをもらいましょう。
そうすることで、一番高い買取金額をつけてくれた買取業者に、車を売却することができます。
査定前には掃除をしっかりと
車を売却するときは、可能な限り車を綺麗にしておくことをおすすめします。
買取業者の営業マンは、綺麗ではない車を見ると「このユーザーは車の清掃すらしていないということは、車のメンテナンスもやっていないのではないか」という見方をします。
現役中古車店員は自分の車をどう売る?
車の査定は公平・公正に行なわれていることに間違いありませんが、営業マンの査定が厳しくなってしまいます。
車の買取金額を少しでも高くするためには、日頃から車を綺麗にしておく必要があります。
また、「臭い」にも注意したいところです。最低限、消臭はしておき、喫煙者ならシートに染み付いた臭いもしっかり除去しておきましょう。
いい中古車販売店、悪い中古車販売店。その差はどこ??
純正パーツがあれば用意する
これまで乗ってきた車をカスタムしている方もいらっしゃると思いますが、純正パーツは保管しているでしょうか。
車を売却するときは、カスタムしたパーツを取り外して純正パーツを装着してから、車を買取査定に出すことが高価買取の秘訣。
カスタムパーツは、人それぞれ好みがあるため、万人に受け入れられるとは限らないからです。
車売却のときは純正パーツを装着するよう心がけましょう。
買取業者はお客様から買取りした車をオークションなどに転売しますが、そのときにカスタムパーツを装着している車より、純正パーツを装着している車のほうが転売しやすい。
あえて傷やへこみはそのままで無理に修理しない
傷やへこみによる査定額の変動が大きくありません。自分で補修できるレベルの傷であれば補修してから査定を受けたほうが良いのですが、修理業者に依頼するほどではないケースが多いです。
車に傷があると、どうしても気になってしまうものです。第一印象を良くするために「傷を補修したほうがマイナス査定にならないのでは?」と補修を考えている人もいるでしょう。
実は、傷やへこみはさほど査定額に大きく影響を及ぼすものではありません。費用をかけて補修したのに「査定額がさほど変わらなかった」ということも多々あります。
皆さんはJAAIの査定書を見たことはあるでしょうか?きっと見たことがある方は自動車関連の企業へお勤めの方かと思います。
大半の方がご存じない事実かと思いますが、実はこの業界には、査定士協会で定められている標準減点というものが存在します。
1cm以下の傷、凹みはノーカウント、1cm以上カードサイズ未満は10点(1点1,000円)減点など細かく規定があります。
その中でも最大の減点が、A4サイズ以上の傷の修復を含めた板金を要する凹みで、これが50点の減点です。つまり最大でも5万円の減点になるのです。
このことから外板に傷があっても、1パネルあたり5万円以上の修復をするならば、修復せずにそのまま売却してしまった方が得になる可能性が高いと言えるのです。
場合によっては傷の有無によって査定額が変わらないというケースもありますので、修理の費用が無駄にならないように注意してください。
本気度を伝えるために、委任状・譲渡証・印鑑証明・実印を用意する
売主・買主ともに必ず売買に関しては少なからず駆け引きというものが存在します。
当然業者は売っていただきたいと願うわけですが、同時に本当に売る気があるのだろうか?自社に売るのであろうか?と疑念を持つのも人間なので当然です。
この時に大きな威力を発揮するのが、実印捺印後の[委任状]と[譲渡証]、さらに[印鑑証明]です。
この3点が揃うと自動車の名義変更は、所有権が付いていない場合や購入時から転居をしていない場合、基本的に完了します。
つまり業者は、この3点と自動車を預かれれば所有者を変更することが可能となるため、最後の交渉時に見せることで、業者からすると売主の本気度を確認できる判断材料として大きく力を発揮します。
しかし、幾らなら今売ると明言してから出しましょう。そして、その希望に達したら確実にその場で決めましょう。
出したり引っ込めたりは自身の信用を失墜させますので、諸刃の剣である事も覚えておいてくださいね。
店舗陳列車のラインナップ・距離・年式を確認して、得意な車種や傾向を掴む
有店舗型買取店にて商品車が展示されている場合、得意としている車種の傾向が掴めることが多いです。
低走行高級車が多い店舗、過走行国産車が多い店舗など様々で、当然狙いを定めてくるセカンドユーザー層が決まります。
在庫リスクをできるだけ抱えたくない店舗型の買取店は回転重視で仕入れを行い、店舗カラーに合わない車両はオークションに流します。
オークションに流すということは希望価格に達しない場合も考えられるために買取価格は低くなりがちです。
つまり、店舗のカラーに合う車両を手放す場合であれば多数の業者を回る必要もなくなり、査定価格のアップも見込むことが可能なのです。
一部人気車・スーパーカーの類はショップでの委託販売
近年人気の高い90年代の国産スポーツカーや超高級スーパースポーツカーは、愛好家たちによるコミュニティが発達しています。
そのコミュニティの中心となるのがショップの存在です。
特殊な車両を扱うチューニングショップや整備工場は次のユーザー情報を持っている可能性も高く、委託販売を依頼することで通常よりも高い価格で売買が可能となる場合も多いのです。
しかしながら、つながりが大事になる世界ですので、前提条件として自分もそのコミュニティに参加して一定の横のつながりを得ていることが必要です。
このことから少し上級者向けの売買方法と言えるでしょう。
持ち込みはせず、出張査定に来てもらう
買取業者は幹線道路沿いなど、さまざまなところに立地していますが、できることなら自分で車を持ち込みするのではなく、自分の車の保管場所まで出張査定してもらうほうがいいでしょう。
出張査定であれば、時間や労力を使って買取業者のところまで出向く必要はありませんし、出張査定であれば営業マンと1対1で話すことができますので、買取金額の交渉も進めやすいです。
出張買取は、あなたの車の保管場所まで査定に出向いてくれる分メリットが多いように思いますが、場合によっては細部まで査定できません。
持ち込み査定は店舗で車の査定を行ないますので、細部まで査定することが可能です、買取金額の制度が上がりやすいのですが、査定金額が安くても断りにくいという心理的側面もあります。
買取業者によっては査定直後に買取金額を提示しますが、自社に車を持ち帰ってから再査定した結果、買取金額を変更してくる業者も存在することを認識しておきましょう。
査定額の内訳、試算過程を共有してもらう
買取査定をしてもらうとき、中古車査定士は車両の価値を基準に、車の状態に応じて加点・減点しながら最終的な買取金額を決定しています。
買取金額が算出されたあとは、査定金額の試算過程を聞くと、算出された買取金額に納得いくでしょう。
ぜひ中古車査定士に出された買取金額の内訳を聞いてみてください。
複数業社の比較、事前に掃除をしておくなど、準備すべき内容を説明します。
車の価値そのものリセールバリューとは?
リセールバリューとは購入した新車や中古車を再度販売する際の再販価値の事を言います。
一般的には新車に対する価値が数年後にはいくらになるか?などの計算方法になりますが、例えば、3年後一般的に乗用した際の走行距離でXX%など車種やグレードによって変わります。
主に新車、中古車の購入時に考慮する必要がありますが、なぜ売却にもリセールバリューが大事なのでしょうか?
リセールバリューは購入時に視野に入れておくと買い方も変わります。
数年後の売却を視野に入れて購入をする場合、オプションやグレードなど価値がつきやすい車を選んで買うことができるので結果的に売却で高値がつきやすいこととなります。
このあたりを考慮すると購入から売却はスタートしているといっても過言ではないでしょう。
リセールバリューが高い車を買うメリット
例えば車両購入時のリセールバリューが60%だとします。
購入価格が150万だとした場合、3年後の価値は90万となり、売却した場合、次の乗り換えの計画や購入資金の充填に当てる事が出来、実質的な支払い費用の負担軽減というメリットが大きく、数年で乗り換えたい、色々な車に乗りたいなどのニーズに幅広く対応できることになります。
また、ご自身のライフステージや、人生のイベントなどで車の乗り換え、買い替えなどが発生する可能性も高く、実際にその時になった場合にリセールバリューを考慮して購入するか?どうかは言わずもがなその時の人生の分岐にさえなり得ます。
場合によってはオプション、グレード一つで数十万の差が出ることもあります、ですので検討は慎重にすべきでしょう。
リセールバリューはどうやったら分かる?
UruCarを含め、Webサイトでリセールバリューの相場を自分で調べることはできますが、車種や、モデル、また、将来的なモデルチェンジや型落ちの可能性なども考慮するとまずは中古車のプロに相談することをおススメします。
当たり前ですが、リセールバリューだけ気にして購入を検討しては普段使いの利便性や、趣味性を損なってしまいます。
そうならないように多角的に検討し「価値が高く、あなたにあった車」を購入するにはやはりプロに相談が一番でしょう。
基本的に中古車の買取店、例えば大手なら市場、相場の把握に最も長け、情報を持っています。
購入、乗り換えを検討しているならまずはリセールバリューの相談に乗ってくれる店舗を探しましょう。
リセールバリューが高い車、3年後、5年後に手放す時に価値の高い車、それをSUVで考えたいなど、詳細な条件を伝えて相談に乗ってもらうことがベストな選択だと思います。
中古車の購入から売却の価値は決まります。
リセールバリューを考慮して購入されることをオススメします。
売却の流れを知る
直接買取の場合
査定に必要書類を用意
車を売却するうえで最終的に必要な書類は前述の通りですが、車を査定してもらうときに欠かせない書類が「自動車検査証」(車検証)です。
車検証は、車の買取金額を決めるための年式、型式、車検有効期限などが掲載されています。
また自賠責保険証明書、自動車納税証明書も車を売却するために必要な書類であるため、車を査定してもらうときに提示が求められる書類の1つです。
業者を決め、店舗に持ち込み査定
車を査定してもらうために必要な書類がそろえたら、どの買取業者に車を査定してもらうかを決めて、店舗に持ち込みましょう。
店舗に持ち込む際は、事前に予約しておくことでスムーズに査定してもらうことができます。
査定の間の待ち時間は約30~60分で、その間に中古車査定士と車の状態を一緒に確認するときもあります。
車の査定が終われば買取金額が提示されますので、その金額に納得できればそのまま車の売却手続きをとることも可能です。
売却に必要な書類渡して、契約
買取業者に車を売却することが決まれば、車売却の契約を交わします。
契約を交わしたら、先ほどご紹介した売却に必要な書類をそろえましょう。
印鑑登録証明書など、役所に出向いて取らなければいけない書類もあります。
必要書類を買取業者に渡せば、車の名義変更手続きなどを進めてくれ、最終的に買取金額をあなたの口座に振り込んでもらって取引終了です。
一括査定の流れ
一括査定を申し込む
一括査定を申し込む場合は、自分で一括査定サイトを検索して利用します。
例えば「カーセンサー」の一括査定サイトは、全国の1000以上の買取業者が登録されており、その中から最大30社の買取業者から車の査定を受けることができます。
お好きな一括査定サイトにアクセスすると「査定依頼フォーム」がありますので、あなたが所有している車の情報と、あなたの個人情報を入力しましょう。
早ければ1時間もしないうちに、複数の買取業者から「車を査定させてほしい」という電話がきます。
電話をかけてくる買取業者の中には、ガリバーやネクステージなどの大手買取業者が連絡してくるでしょう。
大手買取業者は財源が豊富にあることから、高い買取金額をつける傾向がありますので、車を査定してもらう際は大手買取業者がおすすめです。
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買取業者を決める
一括査定サイトで連絡をしてきた買取業者すべてに車を査定してもらうことが、高価買取を実現する秘訣です。
しかし数十社にも及ぶ買取業者が連絡してきた場合は、すべての買取業者に査定を依頼することは難しいですので、あなたが査定してほしいと思う買取業者を自分で選びましょう。
売却業者を決めれば、売却の手続きをとってもらいましょう。
売却に書類を用意し、契約する
車の売却先が決まれば、売却に必要な書類をそろえなければいけません。
車を売却するということは、あなた名義の車を別の個人または法人の名義に変更する必要があります。
売却に必要な書類は事項で説明します。
引き渡し
前述の必要書類と車を引き渡すと、数日後に買取金額があなたの銀行口座に振り込まれます。
買取金額が振り込まれれば、車売却のやり取りは終了です。
車を売却する際は複数の書類など準備をしっかり行いましょう
売却に必要な書類一覧
普通自動車 | 軽自動車 |
---|---|
自動車検査証 | 自動車検査証 |
印鑑登録証明書 | 自賠責保険証明書 |
自賠責保険証明書 | 軽自動車納税証明書 |
自動車納税証明書 | 印鑑(認印可) |
実印 | 振込口座情報 |
振込口座情報 | リサイクル券(預託済みの場合) |
リサイクル券 |
自動車検査証
自動車検査証は、一般に「車検証」といわれる書類です。
車検証はその車が、国が定める保安基準に満たした車であることを示すもので、車台番号などの車の情報や、所有者・使用者などの情報が記載されています。
車を売却するときは車検証に記載されている所有者・使用者の情報を変更する必要があることから、車を売却する車検証が必要です。
印鑑登録証明書
印鑑登録証明書は、普通車を売却するときに必要な書類で、書類には申請者の氏名・現住所が記載されています。
印鑑登録証明書は市役所・区役所で発行してもらいます。
車を売却するときに提出する印鑑登録証明書は、原則発行日より3ヶ月以内のものが有効で、その期限を過ぎている書類は使えませんのでご注意ください。
自賠責保険証明書
自賠責保険証明書は、強制保険である自賠責保険に加入していることを示す証明書で、書類には自賠責保険の有効期間や、被保険者の氏名・住所などが記載されています。
多くの方は車検証とセットにして保管していることが多い書類でしょう。
自動車納税証明書
自動車納税証明書は、年度ごとに納める自動車税を納めた際に受け取る書類です。
書類といっても納付書の端についている切り取り部分の領収書に、税金を納付した所の印が押されているものが自動車納税証明書になります。
納税していない場合は、納税してからでないと車を売却することはできませんので注意しましょう。
実印、印鑑
中古車を売却するときに記入する書類には、実印・印鑑を押す必要がありますので以下の準備が必要です。
普通車の場合 | 軽自動車の場合 |
---|---|
印鑑登録証明書の実印 | 印鑑または認印 |
振込口座情報 | 振込口座情報 |
車を売却したときの買取金額は、中古車買取店から現金で直接受け取るケースは少なく、基本的には売買契約成立後3~4日後に振り込まれます。
その振込先として振込口座情報が必要です。
リサイクル券
自動車リサイクル法に基づいて車の所有者は「リサイクル税」という税金を納めており、その証明書となるのがリサイクル券です。
リサイクル券は将来的に車をスクラップするときに必要ですので、車を売却するときにリサイクル券を準備しておく必要があります。
自動車リサイクル法とは?
軽自動車納税証明書
前述の「自動車納税証明書」と同じく、軽自動車税を納めた際に受け取る領収書が軽自動車納税証明書になります。
中古車の売買契約で確認すべきこと
自動車売買の合計金額
車を売却したときに売買契約書に記載されている買取金額をだけを見るのではなく、その内訳を見なければいけません。
車を売却すると自動車税、リサイクル税は還付金として戻ってくることがあるのをご存じでしょうか?
自動車税は毎年5月末までに納める税金ですが、例えば1年度分の51,000円の自動車税を納めたとします。
もし車を10月末に売却し、売却した車の名義があなたのものでなくなった場合、11月から翌年3月までの自動車税が還付されます。
またリサイクル税は車をスクラップするときに賄われる税金で、車をスクラップせずに売却した場合は、リサイクル税の相当額があなたに戻ってきます。
このように、車を売却したときに「還付されるべきお金が含まれているのか」を確認する必要があります。
瑕疵担保期間の確認
売買契約を結んでから、実は車に修復歴があったことが発覚した場合「瑕疵担保責任」に問われることになります。
意図的に修復歴を隠した場合は契約解除の可能性はありますし、意図なく修復歴が発覚した場合の扱いがどうなるのか確認しましょう。
事故の責任の所在
売買契約が成立したあと、車を引き渡す前の事故はあなたに責任がありますが、車を引き渡してからの責任は買取店側にあることを確認する必要があります。
車を引き渡したあとの事故では、見積もり段階で提示してもらっていた価値なくなるわけですから、その補償についても買取店側に確認しておいてください。
売却の際の税金を知る
車の売却時に発生する税金と、その種類について
車の売却で発生すると想定される3種類の税金とその違いを解説します
車を売却すると、どのような税金が関係してくるのでしょうか。
ここでは車売却で発生すると思われる3種類の税金についてご紹介します。
自動車税
自動車税は年度ごとに発生する税金で、毎年5月末までが納付期限になっています。
年度途中で車を売却する場合、自動車税の還付を受けることができます。
自動車税・自動車重量税の還付について
消費税
自動車販売店などの業者から車を購入するときには、購入者が消費税を納めるのは当然ですが、車売却のときにも消費税は関係しています。
車を売却するときに提示される買取金額にはすでに消費税が含まれていますので、売却側は車を売るときに消費税を意識することはほとんどありません。
しかし車売却において、消費税のからくりをしておくと買取金額を上げることができる可能性があります。
所得税(20万円以上は所得税の申告対象)
所得税は収入に課せられる税金ですが、車売却においても所得税は無関係ではありません。
例えば1,000,000円で購入した車がプレミアなどの価値がついて、車を売却したときに2,000,000円で売却できたとします。
この場合は、売却側には1,000,000円の利益が出ることになりますが、法律上では雑所得扱いでも200,000円以上の利益が出た場合は所得税申告に対象になっています。
通勤用車であれば非課税対象
上記で1,000,000円の利益ば課税対象になるとお伝えしましたが、その車を通勤用として使っていたのであれば課税対象にはなりません。
もし通勤以外で使っていたのであれば課税対象になるのでご注意ください。
また、車を所有していた期間が5年以下であれば「総合短期譲渡所得」の扱いになり、下記の計算式で課税額を算出します。
また車を所有していた期間が5年以上であれば「総合長期譲渡所得」の扱いになり、下記で計算して課税額を計算します。
注意しておきたい、自動車売却時の税金知識
自動車税の納税は、売却の必要条件
車を売却するときに忘れてはいけないのが、自動車税の納税です。
自動車税を納めていなければ車を売却することができません。
車を売却する前に自動車税を納めなければいけないため、車の買取金額で納税することはできませんので、自動車税の滞納は絶対に避けましょう。
自動車税の還付、上乗せについて
前述にもありましたが、ここでは自動車税の還付についてみていきます。
還付されるケース
自動車税は年度ごとに納める税金で、年度途中で車を売却した場合は、車が名義変更または廃車された月の翌月から年度末までの自動車税が返還されるのです。
還付金額の計算方法
自動車税の還付金は月割り計算で算出されます。
例えば、自動車税が年額34,500円の車を売却して、9月に名義変更または廃車手続きが完了したとすると、10月から3月までの6ヶ月分の自動車税が還付されます。
その場合、下記が還付されます。
上乗せされるケース
自動車税は排気量ごとに税額が決められていますが、低年式車ほど自動車税額が高くなります。
具体的には、初度登録から13年以上経過したガソリン車は15%、軽自動車は20%の税金が上乗せされます。
上乗せ金額の計算方法
例えば、標準税率が39,500円の車の年式のガソリン車が、新車より13年以上経過した場合は下記が上乗せされることになります。
売却時に気をつけること3点
車を売却するときは、とくに以下の3点について注意しましょう。
買取業者に還付金があるかを確認する
この記事をお読みいただければ、自動車税の還付金があることを知っていただけましたが、買取業者によってはお客様が還付金の話しを持ち出さない限り、還付金の話しに触れることなく、そのまま自分たちの利益にしてしまうという悪徳な業者も稀にあります。
自分が損しないためにも還付金の話しは必ず切り出すようにしてください。
自動車税還付委任状には押印・サインしない
買取業者によっては「自動車税還付委任状」への押印・サインを求めてきますが、この書類にサインしないように気をつけましょう。
この書類は「還付される自動車税を放棄します」という内容ですので、サインしてしまうと自動車税の還付が受けられなくなってしまいます。
軽自動車税の還付金はない
軽自動車税は標準税率が低いことから、年度途中で車を売却したとしても還付金はありませんのでご注意ください。
車検切れの車の場合は?
車検は正式名称を「自動車検査登録制度」といい、日本を走る車はこの登録を受けていないと運行してはいけないことになっています。
また、この登録を受けるためには検査を受からなくてはならず、必要な整備をしていなければこの検査に合格できません。
もし、車検に受かっていない車を走らせた場合、刑事告発される可能性があります。
車検が切れていると公道を走ることができません。
その事実だけ見ると、一見車としての価値が無いように見えますが、それでも売却は可能です。
なぜなら車検期間が残っているかどうかは値段をつける査定時にさほど影響を与えないからです。
車検は査定の減点要因にはなり得ない
車検が残っているかどうかは査定の減点対象とはなりません。
その理由としては売却したお店で店頭に並べている間に車検が切れてしまうことが多く、お店側はあまり車検の残り期間について気にしないことが多いためです。
とはいえ、車検が残っている時に査定に出すのはメリットがある。
車検の残り期間は減点とはならないとはいったものの、車検をとって半年も経っていない場合、プラス査定となる可能性が高いと言えます。
しかし、車検に出すには数十万円の支出が必要になる一方で、あまり売上効果がありません。
高く売るためにそれより高い車検費用をかけてしまっては本末転倒です。
「車検は残っていればわずかにプラスとなる」くらいに考えておくと良いでしょう。
車検切れの車を売却する時の注意点
車検の切れている車でも買い取ってもらえることはわかりましたが、車検が切れている車ならではの注意点もあります。
車検が切れている車を売却する場合、より高額で取引するためにはどのようなポイントに気をつければよいのでしょうか?
ここでは、車検切れの車を売却する時に気をつけることについて説明します。
車検を通す前に売りましょう
車検切れの車を売る場合、無理に車検を得る必要はありません。メリットデメリットを考慮すると、車検切れのまま売却するのが最も利益を出せる方法になります。
そもそも車検があることによる売上向上効果があまりないのと、車検に出す場合、車検基本料(約10万円)+保険料など諸々のコストが発生するため、車検が切れているからといって、車検に入ることは最も避けるべきアクションですので、気をつけてください。
仮ナンバーを取得すれば低コストで運転持ち込みもできる
車検切れの車はそのままでは走ることができなため、販売店へ持っていくのに工夫が必要なのですが、その方法の一つが仮ナンバーを取得して持ち込む方法です。
仮ナンバーは住んでいる市役所や区役所で申請することができ、申請した当日に手に入ります。申請に必要なものは、運転免許証・車検証など。
これらを揃えて窓口まで行けば仮ナンバーを手に入れることができ、そのまま販売店へ走っていくことができます。
仮ナンバーを取得するやり方のメリットは、費用の安さが挙げられます。
自治体によって異なりますが、大体750円前後で仮ナンバーを取得することができます。
ただし車検の切れている車は自賠責保険も切れていることが多く、これが切れている車は仮ナンバーがあっても公道を走行することはできませんので、1ヶ月分の自賠責保険料を払い込んで保険に入っておくようにしましょう。
出張買取を利用する
自分で手続きをするのが面倒だったり、平日に時間が取れない方は専門の業者にまかせるのもひとつの方法です。
専門業者はその道のプロですから手続きもスムーズに進みます。
また、専門業者は車検切れだけでなく、物理的に動かない車でも運搬が可能です。
車検が切れている車で公道を走ると違反になりますので出張査定か、車載専用車など専門業者を呼んで対応してもらいましょう。
事故車・故障車・不動車の売却を知る
事故車や故障車の定義は?
事故車については、社団法人自動車公正取引委員会、財団法人日本自動車査定協会、日本中古車自動車販売商工組合連合会によって定義が定められています。その定義に従って、各買取専門業者で価値を評価することになります。
その定義によると、事故を起こした車が事故車というわけではなく、「骨格が損傷した場合」で、なおかつその部分を「修理や交換した車」という位置付けとなります。
骨格についても、具体的に以下の8箇所が規定されています。
フレーム | フロントクロスメンバー |
フロントインサイドパネル | ピラー |
ダッシュパネル | ルームフロアパネル |
トランクフロアパネル | ラジエターコアサポート |
上記の一箇所または複数箇所が破損、修理や交換をしている場合は、事故車として取り扱われることになります。
フロントバンパーやロアスカート、ボンネットなどの外周部分に関しては、交換しても故障車扱いとはなりません。あくまでも、骨格に関する部分が対象となりますので、もし交換している場合でも安心してください。
事故車に関しては明確な定義がある一方で、故障車については明確な定義がありません。
ただ、多くの買取専門業者では主に「エンジン系の故障」と「車両系の故障」が生じている場合は、故障車として扱われることが多いです。
エンジン系の故障は、エンジンが掛かりにくかったりエンジンが停止したりするなどの症状を言います。車両系の故障は、駆動系や足回りのトラブルが発生しているケースが多いです。
最近の車両は電子制御されている場合が多いので、電装系のトラブルが発生しているケースも故障となる場合があります。
さて、実際に、事故車や故障車は本当に買取してもらえるものなのでしょうか?
実際に事故車や故障車を売りたい場合、大手の買取専門業者であれば価格は下がるものの、買取ってもらえるケースが多いです。
買取専門業者は買取った後に、解体して部品を販売したり、海外に輸出したりする形で活用しています。また、国内のオークションで販売するという形で活用されることも。
事故歴や修理歴は絶対に隠さないように
事故車や故障車を買取してもらう際には、いくつかの注意点があります。最も重要なのは、事故歴や修理歴を隠さないことです。
売り主には瑕疵担保責任があり、売買契約後に重大な欠陥が明らかになった場合はその責任を売り主が負わなければなりません。
裁判沙汰になる可能性もあるので、絶対に修理歴は隠さないようにしましょう。
また、中古で購入した車両を買取してもらう場合は、前オーナーが修理をしている可能性があることにも注意しましょう。
販売業者では事故歴を記載していることが多いのですが、前オーナーが事故歴を隠しているケースがあります。それを販売業者が見落としている場合は、悪意がなくても事故歴を隠して売ったと判断されることもあります。売る前に、自分自身でも基礎的な部分を確認して、修理有無を確認することをおすすめします。
なるべくきれいな状態で査定を受けることで査定額が上がることがあります。ただし、板金業者に依頼してまで修理が必要かと言われれば、そこまでする必要はありません。確かに、見かけ上の査定額は上昇する傾向がありますが、修理費用を鑑みると修理しない方が高く売ることができる場合が多いのです。
事故車や故障車の買取相場について
事故車や故障車を保有している場合、売ることができないと思っている方が多いかもしれません。しかし実際には、事故車や故障車であったとしてもニーズがあり、価格は低くなりますが買取をしてもらえます。
ガリバーやアップルなどの大手買取業者だけでなく、タウ、ハイシャル、ネクステージなどの事故車や故障車を専門的に買取している業者も多く存在していますので、まずは査定を受けてみて、より条件の良い業者に売ることをおすすめします。
実際に事故車や故障車を売る場合、買取相場を理解して相場よりもなるべく高く売りたいものです。基本的に、事故歴がある車を売る場合は、査定額が5~10万円程度下がることが多いです。
事故で修理した直後は査定額が下がりますが、そこから数ヶ月経過しても意外と価格が下る幅は大きくありません。これは、修理後もしっかりと走行した実績があり、事故歴車であっても安全に走行できると判断されることが多いためです。
事故後に修理していない車を売る場合は、査定額は10万円以上下がることを覚悟しなければなりません。事故歴車は買取後海外に輸出されるケースが多いと説明しましたが、さすがに故障して走行できないような状態では価値がないと判断されます。
また、傷やへこみがある車の場合は、3万円程度査定額がダウンすることがあります。傷やへこみの程度によりますが、これは事故が発生していなくても可能性のあるものであり、大幅な査定額のダウンには繋がりません。
自分で補修できるレベルであれば、しっかりと補修した上で査定を受けるようにしましょう。
特に壊れにくい日本車は東南アジアなどの海外では人気が高く、古い年式でも高値で取引されています。
走行できる状態であれば自動車として輸出され、事故車であれば部品として輸出されます。廃車をお考えの方は、できれば複数の買取業者で査定してもらいましょう。