カスタム・アフターパーツ | 2021.01.08

純正か、毒キノコか?悩めるエアクリーナーの疑問を解決!社外エアクリメーカーもご紹介

Posted by KAKO MIRAI

少しでも性能が良くなるならば、チューニングは必須。そう考えているなら、比較的手軽に交換できるエアクリーナーを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。でもどのような効果が得られるのか、どのような製品に交換すれば良いのか分かりにくいものです。安易に交換することで車の破損につながることもあるため、正しい知識で疑問を解決していきましょう。

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エアクリーナーの役割は何?

エンジンは、空気とガソリンを混ぜた混合気を爆発させて回転運動を行うため、空気を外から取り込まなければなりません。その流れは以下のようになります。

  • エアインレットダクト…空気の取り込み口
  • エアクリーナー…異物や埃などを取り除き、エンジンに供給する吸気をきれいにする
  • エアホース…吸気装置をつなぐ空気の通り道
  • スロットルボディ…バルブを開閉することで燃料室に取り込む空気の量を調整。
  • サージタンク…各シリンダーに取り込んできた空気を振り分ける
  • インテークマニホールド…各シリンダーに空気を供給する多気管

エアクリーナーは、「エアクリーナーボックス」という箱に格納されています。異物などのダストをエンジンに進入させないように除去する役割を担うものこそが、エアクリーナーです。

もしエンジン内部にダストが混入してしまうと、摩耗してしまいます。ダストによって吸気系バルブをはじめとするピストンリング、シリンダーの内部の壁面を削ったり損傷させたりするトラブルを引き起こす可能性があるでしょう。

エアクリーナーは、紙のように見えますが、ろ紙や不織布を重ね不規則に縮めて成形したものです。一般的なものは、蛇腹織のタイプになっています。その理由は次の3つです。

  1. 蛇腹織にすることで、表面積を増やし、エンジンに必要な空気量を提供。
  2. 蛇腹にすることによって、ダストをキャッチした後に凹凸にたまるようになっています。凹部でゴミを付着させ、凸部できれいな空気を供給する仕組みです。
  3. 強度を確保する

微細なダストを取り除き、空気は通す素材が使用されています。また性能向上の理論に基づく蛇腹だということが分かります。空気中の汚れを取り除く役割のために、時間の経過とともに汚れてしまうものです。

汚れたエアクリーナーを交換することで、空気の流れが良くなり燃費効率が向上します。またエンジン内部の汚れを軽減するため、エンジンの寿命を長くすることも可能になるでしょう。

エンジンにクリーンな空気を取り込むことがエアクリーナーの役目ですが、実はそれだけではありません。取り入れた空気を温めて一定の温度に調節しています。温度を保つことで、性能や燃費だけでなく排ガスを改善することができるのです。

エアクリーナーの種類は6タイプ

純正タイプ

市販車に取り付けられているエアクリーナーのほとんどは純正タイプです。板状でエアクリーナーボックスの中に納まるような設計であり、形は長方形のものが多いでしょう。特定の工具がなくても、交換が容易に行えます。

純正交換タイプ

純正タイプと同じサイズの形状で作られた社外製品です。純正と同じ扱い方なので、簡単に交換することができます。

乾式タイプ(ドライタイプ)

文字通り乾いたフィルターを使用。ろ紙や不織布を多層に重ね合わせてダストを取り除くタイプです。プラスチック枠で一体成型されたタイプが多くなっています。低価格が魅力。

湿式タイプ(ビスカスタイプを含む)

2種類のウレタンフォームを使用したスポンジ構造。そこに粘度の高いオイルをしみ込ませています。スポンジ形状のため、通気性が良く水分ろ過も可能。洗浄することもできるため、複数回使用できます。定期的な洗浄を行うことと、高価な商品であることが難点。

むき出しタイプ

エアクリーナーボックス内ではなく、直接むき出しのまま装着するタイプです。チューニングのほかにはドレスアップ効果を求めるユーザーもいます。むき出しタイプには、有名な「キノコ型」だけでなく、「ファンネル型」「ラウンド型」などのタイプがあるようです。

むき出しにすることで表面積を増やし、吸気効率を上げています。しかし設定の方法によっては、エンジンの熱を吸い込むことになり、逆効果となることも考えられるため注意が必要です。

サイクロンタイプ

今までのタイプは、空気を吸い込みフィルターでろ過するタイプでした。サイクロンは円筒状の中で羽を回転させることによって、その遠心力でダストをろ過するものです。一般的な乗用車に採用されることはあまりありません。

粉じんなどの多い過酷な環境で使用される、トラックなどの大型車両や建設車両で使用されるタイプになります。

社外品に交換するメリット・デメリット

社外品に交換する大きなメリットとしては、吸気効率のアップを図り、エンジンのパワーを引き出すことが可能になることです。空気の流入が増えれば、エンジンの燃焼室により多くの空気を取り入れることが可能になります。

特にむき出しタイプは見た目のカッコよさ、サウンドの変化などを楽しむこともできるでしょう。以前はエンジンルームの熱を一緒に取り入れてしまうという欠点もありましたが、最近では熱を遮断する隔壁が取り付けられたものや、専用設計によってさらに空気量を増やせるものも登場しています。

デメリットとしては、「純正交換タイプ」では、交換したことで得られる速さやレスポンスの良さなどを体感することはできないかもしれません。新しくしたことで馬力が少し上がっていたとしても、2~3%の馬力アップは、体感できるレベルとはいえないでしょう。

また、通常以上の空気量を吸い込むことで、吸入空気量の変化や密封不良を引き起こすこともあります。そうなるとエンジンが不調になってしまったり、警告灯が点灯してしまったりというトラブルも起こっているようです。

車のECUは、吸気量に対応して燃料の調整を行っています。社外品に交換しても、ある程度までの対応は可能でしょう。しかし、取り込む空気量が増えた分、排出する排気ガスも増加します。

もし、キノコ型を装着するのであれば、まずは排気ガスが排出される「マフラー」やECUの燃料調整を行うなど、トータルバランスを考えて装着することをおすすめします。吸気経路形状を変更するということは、通常のセッティングではなくなるということに注意が必要です。

社外メーカー

エアクリーナーで有名な社外メーカーはどのようなところがあるのかご紹介していきます。

K&N

https://gruppem.co.jp/index.html

『株式会社プロト』から発売されている「K&Nフィルター」は、純正フィルターと比較して集塵効率、集塵容量、吸気効率が非常に高くなっています。4層のコットンフィルターは表面だけではなく内部にもダストを集める工夫が施されました。

「K&N」のエアフィルターはオイルをしみ込ませた湿式フィルターを採用していますが、メンテナンスキットによってクリーニングもできます。防塵に加え空気を整流することで、馬力を1~4psアップさせることが可能になりました。

HKS

https://www.hks-power.co.jp

毒キノコといえば『HKS』。原色を用いたフィルターに惹きつけられる人が多く、そのカッコよさは高い人気を誇っています。近年の車には高度な制御が施されているため、詳細な解析を行い、効率と制御のバランスを大切にしてきました。

安全で効率の良いエンジン性能を引き出すことを可能にしています。高価格と、種類の少なさが難点。

BLITZ

https://www.blitz.co.jp

国内車用の商品ラインナップとカラーが豊富です。カーボン、アルミのほかオールステンレスメッシュを採用したものまで。また純正交換タイプもラインナップされています。

選択肢の幅の広さがあり、他社製品と比較すると、比較的安価なのは嬉しいことではないでしょうか。

メンテナンスはできる?

原則としては、掃除を行うものというより交換するものと考えてください。しかし、簡単な掃除を行うことができるタイプもあります。

・乾式タイプ:紙素材でできているため、洗浄などは難しいでしょう。そのためフィルターについたダストをはたき、ブラッシングやエアーブローなどで吹き飛ばして掃除することができます。

・湿式タイプ:素材がウレタンなので、市販の洗浄液や中性洗剤につけ置きすることが可能。

日陰干しでよく乾燥させてください。

・むき出しタイプ:特に汚れが吸着しやすくなっています。素材にもよりますが、ステンレスなどであれば水洗いも可能です。どのような素材のエアクリーナーを使用しているかで、洗浄方法も異なります。自分の取り付けたタイプに合わせた洗浄を行ってください。

まとめ

純正は、各メーカーが最大の吸気量や出力レスポンスとなるように、テストを繰り返して作り上げたベストバランスのもの。対して社外品は、エアフロ―を優先させエンジンのパワーアップとレスポンスを向上させる目的があります。

そのため吸入抵抗を減らすことはできますが、集塵効率を犠牲にしているともいえるでしょう。またエンジンの熱害などもあるため、エアフロ―のみを重視していると、オイル上がりを誘発することもあります。

エアーフィルターを交換しただけでは、その効果を感じることが難しいものです。車の性能を上げるということは、車をどのような方向に仕上げていきたいかを十分に考えることが大切になるのではないでしょうか。

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