引用:日本自動車博物館

カスタム・アフターパーツ | 2021.05.11

使ってましたか?80年代・90年代に人気を博したカスタムパーツ9選

Posted by 菅野 直人

「一昔前」と言っても年齢によって基準は異なるもので、10~20代であれば、せいぜい5~6年前ですが、これが30代も後半を超えると20年くらい前の話でも「あれ?そんな昔だっけ?!」という感覚に陥ります。このように、人によっては「ついこの間までの話」、若者にとっては化石を見るような話になりますが、1974年生まれの筆者がご紹介します「80~90年代に」人気を博したカスタムパーツ9選!です。

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POTENZAやNEOVAのスポーツラジアル

Vladimir Razgulyaev / Shutterstock.com

トップバッターは、今でもお馴染みスポーツラジアルタイヤですが、1980年代にBS(ブリジストン)系の「POTENZA(ポテンザ)」がRE71などでのし上がり、1990年代後半に横浜タイヤ系の「ADVAN(アドバン)」がNEOVAの初期型、AD05/AD06などで急速に広まっていった時代でした。

特にPOTENZAなどBS勢は、RE710の評判がちょっと悪いと、いかにも日本人ウケする「RE710kai(改)」で盛り返し、2000年代にはRE01や真円率の高いドーナツタイヤで人気を盤石にしますが、他にもグリップ力一辺倒ではなく、コントロール性とコストなどバランスを取った「G-GRID(軽自動車用のK-GRIDもあった)」など、いわゆるセカンドグレードタイヤにも力を入れ始めた頃です。

ちなみに筆者は、お金がなかったため、もっぱら先輩のお下がりタイヤを使っており、2000年代に入ってもまだRE71を使っていました。

ビルシュタインダンパー

Philip Lange / Shutterstock.com

今では足回りのショックアブソーバーなど、様々なメーカーやブランドがありますが、ブランド力という意味で1990年代まで強かったのがビルシュタインで、ラリーで活躍したイメージや、初代レガシィ以降のスバル車が標準採用してテールにビルシュタインのエンブレムを煌めかせていると、正直うらやましかったものです。

筆者も2000年代に入ってからようやく、ビルシュタイン系の競技用ショックアブソーバー「エナペタル」を使いましたが、決して不快ではない独特の硬さ、少し荒れた路面でハネてもすぐ落ち着く収まりの良さはまさに異次元でした。

ローダウンスプリングなども流行りましたが、単に車高を調整する以上のことをしたければ、スプリングだけではどうにもならない、と教わりましたね。

初期のスタッドレスタイヤ

1990年の夏でしたか、当時16歳の筆者は父親に言いつけられ、実家の裏でマイナスドライバーを駆使し、必死にタイヤのピンを抜いていました。

その年の6月から施行された「スパイクタイヤ粉じん防止法」によって、それまで雪道やアイスバーンで強い味方であったスパイクタイヤが履けなくなったためです(罰則は1992年4月から)。

1993年になって筆者が運転免許を取った頃も、父親のお下がりであったトヨタ・マークII(4代目後期のGX61セダン)はピン抜きスパイクタイヤ、つまり、ただのスノータイヤで冬も普通に走ってましたが、バイトしたお金で、ようやく1994年に最初のスパイクタイヤを買いました。

確かブリジストンの「ブリザックMZ-01」でしたが、当時はBSのスタッドレスタイヤがまだ全然イケてなくて、「これならピン抜きスパイクで走った方がまだマシ!」と嘆いたもので、その後「クルミ配合」を売りにしたトーヨー・オブザーブに履き替えると、きちんとグリップして、一時期筆者の中でBSの評価は最低だったものです。

なお、さらにその後BSのブリザックMZ-02を買うと、きちんと凍結路もグリップしましたが、あの頃はスタッドレスも各メーカー試行錯誤でした。人気のあるカスタムパーツというか、雪国限定の話ですね。

グラフィックイコライザーつきカーコンポやCDチェンジャー

今やスマホからBluetoothで飛ばした音楽をカーナビ兼オーディオから流す時代ですが、80~90年代には、もちろんそのようなものはないため、さすがに8トラは記憶にありませんが、8歳の時に父親が一念発起して購入した新車のマークIIグランデにカセットデッキつきカーコンポがついていた時には、何かものすごい車が来た!と思ったものです。

とはいえ、カセットつきカーステそのものは昔からありましたが、1980年代になるとグラフィック・イコライザーといって音質調整機構ツマミがやたら並んでるのがカーコンポでも流行り、最初はアレコレ調整するのですが、いずれにしても曲のたびに変えていると面倒なため、そのうちツマミを全部全開にしていました。

1990年代に入る頃には、中学生でも買える値段のポータブルCDプレーヤーが登場したため、車の免許を取った頃には、カセットテープ型のアダプターでCDプレーヤーと接続するか、トランクに固定したCDチェンジャーに何枚もCD入れて、リモコンで曲を切り替えながらドライブデートというのが1990年代半ばの定番でした。

50連装のも欲しかったのですが、確か12連装くらいのをFMトランスミッターでカーコンポのFMラジオを通して聴いていました。

もうその頃には、MDやDAT(デジタルオーディオテープ・DCCというデジタルカセットテープもあった)もありましたが、カー用品としては大して流行らず、気がつけば、2000年代にはMP3になっていた気がします。

あと、オーディオと言えばメーカー名が夜目にも鮮やかに浮かび上がるイルミネーションつきリアスピーカーも流行りましたね。今では灯火類の規制で、そのようなものは装着できなくなりました。

ヒイキの銘柄のハイオク

Ned Snowman / Shutterstock.com

これもカスタムパーツと言えるかわかりませんが、「ハイオクガソリン」も車好きの間ではよく話題になりました。

「ウチの車には共石(共同石油。その後JOMOを経て現在はENEOS)の”GP-1”が合うんだよ!あの加速の伸びが最高でさ~!」

などという話が普通にされていて、各自ひいきにしてる銘柄のハイオクガソリンを好んで入れていたものです。

後に「出光以外はほとんど同じ製油所のガソリンで、添加剤違うだけだってよ?」という話になり、最近になって、実はどれもほとんど同じようなものだ、とニュースになってしまいましたが、あの頃は「俺が使ってるハイオクはアイツと違う」みたいな感覚が確かにありました。今思えば、もちろん気のせいですが。寂しいですね。

プラチナプラグと高効率プラグコード

1995年の規制緩和で各種カスタムパーツが自由になったとはいえ、お金のない学生にできることなど限られるもので、プラグやプラグコードは数少ない「お小遣いやバイト代で何とかできる部分」でした。

今や高性能プラグと言えば、イリジウム、純粋なプラチナ(白金)プラグなど、資源不足でなくなってきていますが、当時は番手の高いプラチナのレーシングプラグを入れるのが定番で、80年代以降はほとんど電子制御インジェクションであったため、効果はともかく多少合わないプラグでも車は、きちんと走ったものです。

今やダイレクトイグニッションばかりで見かけなくなったプラグコードもデストリビューターからプラグまで、きちんとプラグの数だけ這っており、永井電子のウルトラコードなど、低抵抗の高効率コードに交換するのが定番となっています。

まだ残ってた機械式キャブレターにポイント式点火の車向けに、フルトラ化キットや同時点火キットもたくさん売ってましたし、イジりがいのある時代でしたね。

スーパーR.A.P

アルミホイールなども、インチアップでさえ許されない1990年代半ば以前は、あまり一般的でなく、メーカー純正をそのまま履くか、鉄チンにホイールキャップが定番でした。

昔からハヤシやワタナベ、各種輸入品などアルミホイールやマグネシウムホイールのカッコイイのはありましたが、何しろ高くて手が出ないため、中には鉄チンを自分で色塗って履いてる人もいます。

そんな色つき鉄チンと見分けがつかないデザインなのに、軽くてカッコイイ!と大人気だったのがブリジストンの「スーパーR.A.P(ラップ)」で、2000年代には既に懐かしの人気ホイールと化してましたが、まだまだ実戦で使えるスペックであったため、ジムカーナなどで履いてると、ちょっと年配のドライバーから「懐かしいなオイ!」と、よく声をかけられたものです。

0Wのエンジンオイル

今では0W-20や5W-30のエンジンオイルが純正でも当たり前ですが、1990年代までは、10W-40あたりが定番で、当時のエンジン組付け精度の場合、5~10年落ちの車でも「5Wなんて入れたらオイル上がりするぞ!」などと、よく言われました。

したがって、1995年頃、BPから「ZERO NA」という0W-40のエンジンオイルが発売された時は何か画期的な気がして、ワクワクしながらオイル交換するとすぐ東北道に繰り出し、「おお、軽い、軽いぞ!」と喜んだものです。

今考えると、0Wで始動性がよく低温でも負荷が少ないため燃費がよいとはいえ、0W-”40”のため、高回転域で高温になってる状態では、10W-40と変わらないわけで、まさにプラシーボ効果恐るべしでした。

マイクつきFMトランスミッターで双方向通信

携帯電話が一般的になる以前、走り屋やラリー屋の通信手段はアマチュア無線であった、などとノスタルジック調の話ではよく出てきますが、ガソリン代だけでピーピー言ってる貧乏な若造にアマチュア無線など高値の華です。

それでも何台か連ねてドライブするツーリングの場合、走行中も話をできた方が便利だよね、でも安いトランシーバーであれば通話距離が短く、しかもよく聞こえないし…というわけで、カー用品では「マイクつきFMトランスミッター」がよく売っていました。

今でもFMトランスミッターはBluetooth環境がない車であれば、スマホやポータブルオーディオからカーラジオへFM周波数で電波を飛ばし、音楽を聴くのに役立っていますが、昔はトランシーバー代わりにも使われていました。

仕組みは単純、走行中に会話したい車の双方にマイクつきトランスミッターを(大抵はシガーソケット式で)設置し、送信側のマイク側で設定した周波数に、受信側のFMラジオで周波数を合わせておくだけです。

低出力のFM電波のため、到達距離は短くせいぜい障害物なしで100m、間に車を挟むと50mくらいでしたが、音声はFM品質で非常にクリアに聞こえたため、初期のアナログ式携帯電話より、よほど音質は良かったのです。

もちろん携帯電話が普及してからは、距離に関係なく通話できるようになったため、FMトランスミッターでの会話などしなくなりましたが、1990年代前半までに青春時代を過ごした人だと、「そういやドライブで使ったな」という人は多かったのではないでしょうか?

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