インタビュー | 2021.05.11
【アルヴェルオーナー必見】中古車輸出で爆伸びしているENGに高額査定で重要なコトを直接聞いてきました!
Posted by UruCar
アルファード・ヴェルファイアの高価買取でいま注目されている中古車輸出のENG。なぜ高価買取ができるのか? なぜこの2種に特化しているのか? その理由は、「輸出需要」です。気になる「中古車輸出」について、ウルカー編集部が根掘り葉掘り聞いてきました!
以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください
答えてくれた人
シマダさん
優しい印象の温厚なメガネ男子
※以下シマダ
国内での流通とはルールが違う中古車輸出
ーーーENGさんは今年で2008年設立とのことなので、11年が経ちましたね。
シマダ:はい。おかげさまで業績は順調に伸びておりまして、昨年、海外に輸出をした中古車は約7,000台となりました。
ーーー日本で中古車を買い取って、主にアジアへの輸出をされているんですよね?
シマダ:はい。マレーシアを中心に輸出をしています。
マレーシアではトヨタのミニバンが人気の車種となっておりますので、当社の取り扱いもそれに準じておりますね。
特にアルファードとヴェルファイアが人気なので、その車種は高価買取になる傾向があります。
ーーーENGさんは査定価格が比較的高値の傾向があるようですが、それはやはり輸出にカラクリがあるのでしょうか?
シマダ:マレーシアでは日本の中古車が、日本より高い価格で流通しています。
そのため、マレーシアへ輸出に出ている車の国内のオークションの流通価格には、マレーシアでの人気や海外事情が非常に大きな影響を与えています。
ENGはオークションで落札した金額に利益と経費を乗せて海外へ販売していますので、一般的な買取店様は、オークション相場から利益と経費を差し引いて買取価格を決めていますが、ENGは買取した車両を輸出しているため、オークション相場まで買取価格をお付けすることが出来ます。
これが他社様より高値をお付け出来ている理由ですね。
ーーーなるほど。では、国内流通とはまた違ったルールがあるのですね。
シマダ:そうなんです。マレーシアは、初年度登録から1年〜5年の車しか輸出することができないという規制があります。
なので、例えば乗って半年のお車よりも1年経ったお車のほうが高価買取できる、などの場合もあります。
ーーー規制や人気の車種、需要などは国によって違うのでしょうか。
シマダ:それはもう、全く違います。
人気の車種などはある程度弊社のブログやSNSなどで情報提供はしていますが、やはりその時の情勢で価格も変動がありますから、
売却を考えている方は一度ご連絡をしていただくのが一番良いです。
ーーーとりあえず、今の一番人気はアルファード、ヴェルファイア。
シマダ:はい。現在(2019年11月)ではダントツですね。
ーーー他の乗用車は売れないのでしょうか?
シマダ:全く売れないというわけではありませんが、やはり人気の車種は決まっています。マレーシアは3世帯で住んでいる家族なども多いため、特にミニバンが人気があります。
そもそも、アルファードやヴェルファイアはブランド化しておりまして、これに乗ることがステイタス、というところがありますので。
ーーーENGさんが個人買取を始めたのは比較的最近ですよね。
シマダ:はい。ここ2〜3年のことでしょうか。
もともとは中古車オークションからの仕入れを中心にしておりました。ここ数年は、さらに個人のお客様からの直接買取にも力を入れております。
ありがたいことに、たくさんのお問い合わせをいただけるようになりました。
ーーー口コミで来店される方が多いような印象です。
シマダ:はい。最初は口コミ、最近では、アルファード・ヴェルファイア好きな方々のコミュニティーの中でのご紹介が増えております。
短期で乗り換える方が大変多いお車なので、リピーターの方も多いですね。
その場で入金!? 画期的な試み
ーーーアルファード、ヴェルファイアで、さらに走行年数1年程度だと、かなりよいお値段になりそうですが、ENGさんは入金がとても迅速だという話を聞きました。
シマダ:はい。弊社では、平日にお持ち込みいただいた場合、お車の確認をさせていただき、問題ないと確認が取れましたらその場ですぐにお振り込みをさせていただいております。
お客様がネットバンキングなどをご利用されていると、その場で入金を確認してからお帰りいただく、ということも可能です。
金融機関さんのタイミングもありますので、夕方や土日などではもう少し時間がかかってしまいますけども。
ーーーわあ!それはすごいですね!売る側にとっては「いつ入金されるのか」はとても気になるところですもんね。もし契約するのが遅い時間や土日でも、銀行の翌営業日には入金されているということですね。
シマダ:はい。このシステムは非常にご好評いただいております。
ーーー査定には時間がかかるのですか?
シマダ:弊社は、東京本社と千葉と大阪の計3拠点なのですが、買取は日本全国から承っております。どういった流れかというと、基本的にはお電話でのヒアリングです。
お車の写真を送ってもらう場合もありますが。お電話で車の状態や装備品などをお伺いし、そのデータを元にお話させていただいて、価格をご提示します。
それでご納得いただけましたら仮契約という形になりますので、実際にお車を拝見させていただく時には、仮契約時の情報と相違がないかの確認になります。
ーーーそれはスムーズに進みそうです。しかし、傷を見せないで写真を撮ったり、事故車だったことを隠して高い見積もりを狙ったりするお客さんはいないのですか??
シマダ:実際にお車を確認させていただき、ご申告と違っていた場合はまた改めて交渉させていただく場合がありますが、今までのお客さまの中では、隠し事をされる方はほとんどいらっしゃいませんでした。
お客さまご自身も、恐らく現場で減額されることを心配していらっしゃるでしょうから…。
ーーー確かに、後でバレて減額されると気まずいですもんね。
シマダ:また、アルファード、ヴェルファイアは短期でお乗り換えをされる方が多い車種でもありますから、状態の良い車が多いことも幸いしているかもしれません。事故車などは少ないです。
ーーーなるほどなるほど。
高価査定のコツとは?
ーーーでは、輸出用の車として見たとき、どのあたりが高価査定のポイントになるのでしょうか。
シマダ:もちろん一般的な……外観や内装のきれいさや走行距離なども査定の対象になりますが、弊社の場合は「マレーシアで評価されるかどうか」が大きなポイントになります。
装備品やグレード、購入のタイミングなど、輸出都合上の細かいポイントが大きく響いてきます。
ーーーそれは、どうしたらポイントが高くなりますか??
シマダ:一番いいのは、購入時に買い替えを前提にしてご購入いただくことです。言い方を変えると「高く売れるようなものを買っていただく」ということですね。
ーーーマンションを買う時、後々高く売れるように駅近を買っておくみたいな……。
シマダ:そうですそうです。マレーシアで需要の多い車、売る時に価値が出そうな車を買っておくこと。とりあえずで買ってしまいますと、いくら高く売ろうと思っても限界がありますので。
ーーーそうなんですね。では、買うときのポイントって何でしょうか。
シマダ:それは、弊社でお取引をしていただいたお客さまにお伝えしております。弊社に中古車を売却されたお客さまは、次の車は売りやすくなるように買うことができるというメリットがございます。
ーーーおお、輸出用のポイントって、なかなか調べられないですもんね。それは大きなメリットですね……! 公開できる小さなポイントだけでも教えてもらえませんか!?
シマダ:ブログなどで公開している情報でいいますと、例えばパワースライドドア。
片側だけでなくて両側の人気が圧倒的に高いです。
オプションになっている場合はつけないままで購入してしまう方もいらっしゃるのですが、そこはつけておくと売却時に取り戻せますよ、などのアドバイスをさせていただいています。
ーーーマレーシアの人気だけを考えると、かなり変動もありそうですが。
シマダ:変動するところもありますけど、ここは鉄板というポイントもあります。押さえるべきポイントを押さえて購入いただくのが良いですね。
ーーー同じ車種で買い換えるファンが多い車ということを考えると、それはぜひ知りたい情報ですね。
シマダ:はい。そこは中古車輸出業を続けてきた弊社の強みだと思っています。
弊社は今後、販売も力を入れていきたいと思っていますから、弊社で売買していただけるのがいちばん嬉しいです。
が、やはり何年もお車に乗っていらっしゃる方ですと地元におつきあいのあるディーラーさんがいる場合も多いですので、お売りになるだけでも全く問題ないです。
お取引が成立したお客さまであれば、次のお車を購入する時の情報は惜しみなく提供させていただきます。
スーパーGTのスポンサードなども
ーーーところで、サッカーのユニフォームや選手のサインが飾られているのがとても気になっているのですが……。
シマダ:弊社社長が学生時代からずっとサッカーをやっていて、プロを目指してユースにいましたので、そのご縁で社内にはさまざまなチームの選手にサインをいただいております。
ーーー社員さんにもサッカーファンは多いのですか?
シマダ:熱烈なファンばかりが集まっている!というわけではありませんが、好きな人はいて、試合の時などは盛り上がっていますよ。
ーーーENGさんは、カーレースのスポンサーもされてますよね。
シマダ:はい。スーパーGTというレースで、レクサス車で参戦しているトムスというレーシングチームのスポンサーになっています。
何度もチャンピオンに輝いた素晴らしいチームです。車の一部には弊社のロゴが入っていますので、ご興味ありましたらぜひ探してみてください。
ーーーTVCMや一括査定サイトに載せたりなどはしていないものの、ブログでもお客さまの車が実際に海外に行っているところを公開していたり、いろいろと取り組みをされている感じがします。
シマダ:弊社は大手チェーン店さんなどと比較するとまだまだ規模が小さい会社ですので、大規模な広告を打ち出したり、ご依頼から数分というスピード感で営業電話をかけたりなどはできません。
ですが、弊社を信用していただいたお客さま一人一人に対して、きめ細かくメリットを打ち出して行こうと考えております。
今後はもっと個人のお客さまへの対応を強化していき、ゆくゆくは店舗オープンも検討しております。
ーーー店舗ができたら、ますます相談しやすくなりますね。楽しみにしています。本日はありがとうございました!