カスタム・アフターパーツ | 2020.09.12

アルミホイールのスパッタリングメッキとは?どのような特徴がある?

Posted by 菅野 直人

カラフルに塗装されたものもあれば、地味にくすんだ色まで存在するアルミホイールですが、最近はピカピカのメッキ処理がなされた大径ホイールが、SUVやミニバン、大型セダンなどで目立つようになりました。昔ながらの高価なクロームメッキに代わり、安価な割に仕上がりも比較的上質なスパッタリングメッキの普及で増えたメッキホイールですが、どのような特徴があるのでしょうか?

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アルミホイール用のメッキは大別すればクロームとスパッタリングの2種類

鏡のようにピカピカのメッキホイールは昔から存在しますが、最近のSUVやミニバン、大型セダンなどには、メッキの大径ホイールが昔より増えたような気がします。

このメッキホイール、少し前まではホイール表面に重ねた数層の金属を電解処理してメッキ皮膜を形成し、最後にメッキ処理を施し研磨する「クロームメッキ」が主流で、表面の滑らかさや光沢は、まるで鏡のような品質であり、現在でも高級メッキホイールといえば、クロームメッキが使われているようです。

しかし、最近になって急増したメッキホイールの大半は、「スパッタリングメッキ」となっており、表面の仕上がりこそクロームメッキに及ばず、その輝きを保つことができる耐久性も大きく劣るものの、製造コストや再メッキの容易さで、メッキホイールの新たな主流となりつつあります。

真空蒸着と塗装により「メッキ塗装」とも呼ばれるスパッタリングメッキ

スパッタリングメッキの製法は、クロームメッキとは大きく異なり、ホイール表面へグレーやブラックなどの下地塗装を施し、真空窯と呼ばれる容器の中で加熱、液化または気化させた金属を中間幕としてホイールに付着させる「真空蒸着」という手法を使用します。

これだけでも「真空蒸着メッキ」と言いますが、スパッタリングの場合は、その上からさらに塗装でクローム皮膜をつくり、鏡面のような仕上がりは、一見するとクロームメッキに似ています。

スパッタリングメッキには、ホイールの上の塗膜と真空蒸着させたメッキ、その上に仕上げたクローム塗膜がなじみにくく、メッキが剥がれやすいという欠点があり、また鏡面仕上げといってもクロームほどの高品質感はなく、メッキ処理というよりメッキを塗られた塗装肌であって、見比べればクロームメッキの方が明らかに高級品です。

しかし、電解処理で施工したクロームメッキも破損しやすく、それでいて剥がすのに電解剥離という手間が必要な上に、ホイール表面素地がガタガタになってしまう反面、ホイール表面に塗装されているだけのスパッタリングメッキは剥がしやすく、再メッキもやりやすいというメリットがあります。

また、濃淡を変えることができないクロームメッキと異なり、下地塗装で色の濃淡を変えることができるのも特徴で、黒味がかった色合いのメッキも可能です。

耐久性が低いためメンテナンスは優しく慎重に、コーティング剤もあり

クロームも、スパッタリングも、マメにメンテナンスが必要で、ブレーキダストがこびりついたりする前に洗わないと、すぐにくすんだり傷がついて、メッキが割れたり剥がれたりする原因となります。

メッキ専用クリーナーと柔らかいスポンジで優しく手洗いするのがコツで、この時にホコリや砂がついたままゴシゴシこすると傷がつく上に、メッキゆえにその傷がまたよく目立ってしまうため、傷をつけずに洗って、いつまでもピカピカにしておかないと、かえってだらしなく見られがちです。

せっかく足元をきらびやかに魅せるためのメッキホイールのため、なるべく長い期間輝きを保つためにマメに洗うのはもちろんですが、その際に市販されているメッキホイール用のコーティング剤も使って、なるべく水洗いだけで汚れを落としやすくしておくなど、メッキホイールならではのコツをつかんでおきましょう。

クロームメッキとスパッタリングメッキ、選ぶのであれば、どちら?

比較的低コストで製造できるスパッタリングメッキの登場で、メッキホイール市場は純正品、社外品ともにデザイン、サイズとも多種多様で豊富なラインナップが揃うようになりました。

品質面で考えれば、鮮やかな鏡面仕上げのクロームメッキに断然軍配が上がりますが、選択肢の少なさや高価なのも問題で、それでいて耐久性が多少よいとはいっても、割れて剥がれる、経年劣化で色合いがくすむといった欠点は、スパッタリングと変わりません。

そうなると、冬タイヤ用など、複数セットのホイールを用意しやすく、選択肢も多いスパッタリングメッキの方が現在では選びやすく、「ここ一番はクロームメッキのホイールで、普段はスパッタリングメッキのホイールで」という使い分けもやりやすそうです。

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