コラム | 2020.11.08

オープンカーの種類はいくつある?知っているようで知らない⁉あるある入門編

Posted by KAKO MIRAI

オープンカーには、幌を開けて颯爽と走るそんな醍醐味があります。見慣れた街の景色がどこか違って見えたり、風の匂いを感じたり、そんなカッコいいオープンカーには、さまざまな種類があることを知っていますか。普段何気なく使っている「カブリオレ」や「コンパーチブル」などには意味がありました。また、オープンカーに乗っている人しか分からない、あるあるについてもご紹介していきましょう。

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オープンカーの歴史は長い?

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車の原点といえるのは、馬車。いつから使用されていたのか、どこで発明されたのかもよく分かっていません。しかし長い歴史の中、「インダス文明」の頃には使用されていたという記録もあります。

荷物の運搬や人を乗せて運ぶものとして大きな役割を果たしてきた馬車に代わって、1886年に世界初のガソリン自動車が誕生しました。『ベンツ パテント モトールヴァ―ゲン』です。

その時代の車はオープンカーが主流。というより馬車に内燃機関のエンジンを乗せた簡易的なものであり、1908年に『フォード モデルT』 が誕生するまでは、オープンカーしかありませんでした。

『フォード モデル T』のクローズドボディは高価なもので、一般に広く普及したのは1921年にアメリカで誕生した『エセックス・コーチ』です。比較的リーズナブルな価格設定で公表を得ました。

この車の誕生によって、クローズドボディの車の人気が高まり、10年後には9割という普及率を誇ることに。天候に左右されることのない車の出現は、世の中を大きく変えたといえるでしょう。

オープンカーとクローズドボディの車が逆転し、オープンカーの存在はパレードや式典に使用されるほかは、趣味で楽しむ趣向の車となっていきました。現在もその位置づけは、変わっていません。

古くから世界各国で、車のボディスタイルによってさまざまな呼称で呼ばれています。ではオープンカーにはどのような名前がついているのかをご紹介していきましょう。

オープンカーだけじゃない!その種類と呼称

・日本…「オープンカー」という言葉は和製英語であり日本では広く使用されてきました。ほかには「幌型」とよばれ、現在の自動車検査証にも表記されています。

・アメリカ…「コンパーチブル」は変えられる、改造できるといった意味を持つ言葉です。

・イギリス…「ロードスター」は、幌馬車が走っていた時代に道行くものと表していたことに端を発します。現在は2シーターのオープンで幌を持つ形態の車に使用される言葉となりました。ほかにも「ドロップ ヘッド クーペ」と呼ばれていたこともありましたが、現在では使用されていません。

・フランス、ドイツ…「カブリオレ」はフランス語で、屋根の開閉ができる幌馬車を表したものです。ほかに「カブリオレット」「カブリオ」と呼ばれることも。

・イタリア…「バルケッタ」は小さな船を意味しています。屋根がなく軽量小型車を指す言葉で2シーターのみならず1シーターの場合も。現在ではロードスターなどとの明確な差異はなく使用されています。

また「スパイダー」は、イギリス国内でスピードスターと呼ばれていたものが、欧州で広まるうちに変化した説や、昆虫のクモに似ているなど諸説がありはっきりとは分かりません。

その後イタリア車で使用される、オープンカーモデルの呼称として定着していきました。

たくさんの呼称を持つオープンカーですが、違いがあるようで無いような、はっきりしていない人も多いのではないでしょうか。基本的には、「カブリオレ」「コンパーチブル」は同じタイプを指します。そして「ロードスター」「スパイダー」「バルケッタ」が同じタイプとなっているのです。では、その分類をご紹介しています。

カブリオレ、コンパーチブル

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基本的にオープン状態ではなく、クローズ状態の車を指し、4人乗りであること。ルーフの造りも頑丈です。またベース車両を持ち、そこから開発が進んだ車ということができます。

カブリオレといえば『フォルクスワーゲン・ビートル カブリオレ』を思い浮かべる人も多いかもしれません。1938年に販売された「フォルクスワーゲン・ビートル・タイプ1」から始まっています。当時のドイツではオープンモデルの志向が強かったことを反映しているようです。

半世紀以上基本的なスタイルを変えることなく、2019年の生産終了まで3世代にわたりカブリオレもラインアップされていました。独特のスタイルは「カブトムシ」の愛称で広く親しまれ、根強いファンによって乗り継がれている車です。

コンパーチブルは『シボレー・コルベット』。初代「C1型」が1954年に誕生し、初となる2シーターレイアウトのオープンスポーツが販売されました。現在は8代目を数え、長年貫いてきたFRレイアウトをミッドシップレイアウトに変更しています。

初代「C1型」は大衆車を担うポジションとして制作が進められていましたが、当時オープンカーは人気が高く、先進技術が搭載された優秀さも功を奏しています。その後に発売される『カマロ』と共に数々のレースに出場し、名声を手に入れることとなっていきました。

現在もオープン可能なロングノーズショットデッキ2シーターのデザインは変わりません。またアメリカンV8エンジンの圧倒的パワーを持ち味に余裕の走行性能を誇っています。

ロードスター、スパイダー、バルケッタ

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基本的にはオープン状態が通常の2シーターモデルを指します。ベース車両を持たない、専用設計で開発された車です。

日本でロードスターといえば、もちろん『マツダ・ロードスター』が思い出されるでしょう。ロードスターは車名でありながら、世界では呼称のひとつとして使用されているものです。1989年に『ユーノス・ロードスター』が誕生するまでは、海外でも高級車の一部でオープンカーは作られ続けていました。

しかしそれもほんのわずかなもので、『マツダ・ロードスター』の登場は、世界に衝撃を与えます。2004年までに70万代を売り上げた2人乗り小型オープンカーとして、『ギネス』に認定されるほどの販売実績を誇りました。

世界の車メーカーが手を出さなかったオープンカーという分野で、大変な成功を収めたということができるでしょう。

スパイダーといえば『アルファロメオ・スパイダー』。1966年に『アルファロメオ・ジュリア』のオープンモデルとして誕生しました。「ボートテール」といわれるリア部分が少し下がったデザインは、直線的で独特のデザインが人気を集めたといわれています。

1970年代に入ると「ボートテール」からより直線的な「カムテール」へと変更。そして1980年にはスポーツカーとしては時代遅れになっていたこともあり、スタイルを重視したパーソナルカーにシフトしていきます。

その後3代目となるモデルが誕生。『アルファロメオ・ブレラ』をベースにして生産されていましたが、惜しくも2010年に終了を迎えています。

バルケッタには『フィアット・バルケッタ』があるでしょう。イタリアを代表するライトウェイトスポーツカーとして1995年に誕生しています。日本にも正規輸入されていたこともあり、知っている人も多いのではないでしょうか。

レトロなデザイン性は、『フェラーリ』『ジャガー』の旧車からイメージを得て作成されたといい、人気を集めました。2004年には2代目が発売されましたが、2005年には生産が終了しています。

メリット・デメリット

オープンカーの屋根には特徴があり、「ソフトトップ」といわれる布やビニール素材で作られたもの。もう一つは「ハードトップ」といわれる金属やFRPといった硬い素材で作られた2種類です。その中にも手動で脱着する「デチャッタブルハードトップ」と、電動で格納する「リトラクタブルハードトップ」があります。

その違いによってメリット・デメリットが違ってくるようです。以下にご紹介していきましょう。

ソフトトップのメリット・デメリット

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メリットとしては重量が軽いことが挙げられるでしょう。そのためスポーツ走行を行うなら運動性能の向上を発揮します。ハードトップと比較すると、価格も比較的安く、幌の部分のみを張り替えることで対応可能です。

デメリットは、経年劣化による雨漏りやひび割れが起こりやすい点にあります。素材が布やビニールであるために外界との遮断性能が低くなり、暑さや寒さを感じやすいことが挙げられるでしょう。また刃物で簡単に切れてしまうこともデメリットです。

ハードトップのメリット・デメリット

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ソフトトップと比較すると耐候性や耐久性に優れています。また外気との差を感じることはなく、通常のクローズドボディと同等の暑さ、寒さ対策で十分です。そのほかには洗車機に欠けることもできます。

デメリットは、屋根の格納スペースに場所をとるため、荷室スペースが狭くなってしまうことです。また電動であるため、故障した場合には修理費用が高額になることも挙げられるでしょう。

オープンカーあるある

クローズドボディでは絶対に起こらないオープンカーあるあるについてご紹介していきます。

車内の物が飛ばされる

何気なく助手席に置いたジャケットやサンバイザーに挟んだ領収書などあらゆるものが風に飛ばされてしまうことがあるようです。ほかにも後部座席に置いていたティッシュの箱からティッシュが数枚ずつ飛ばされていったという体験談も。

鳥のフンなどはあまり落ちてこない

よく鳥のフンなどが落ちてくるといいますが、そのような経験がある人は運が良いのかもしれません。むしろ落ち葉や桜の花びらなど風情を感じる落し物が多いとか。たまに暗い田舎道などでは虫が入ってくることはあるようで、自然との一体感を感じるようです。

音漏れに注意

走行中は、会話もままならない場合もあるように、なかなか音楽も聞こえにくいといいます。そのため減速して信号待ちのときに、音の大きさに気づきボリュームを思い切り小さくすることがあるようです。

荷室の狭さはポジティブにとらえる

屋根をオープンにすれば荷室は無限大。大きな家具を助手席に積んで持って帰ったり、クリスマスツリーに用意した本物のもみの木を隣に乗せていたりすると、逆にお洒落だと思うといいます。

また冬のゲレンデにはオープンカーで行きたいと考えているオーナーもいるようで。ゴルフに出かけたり、キャンプ道具を積んだりという人まで、さまざまです。大きな荷物を運ぶ機会が少ないならば、ポジティブに物事をとらえようという考え方が定着しているのかもしれません。

猫のくつろぎスペース化

駐車されたオープンカーの幌の上には、よく猫が乗っているらしいです。車高の低いスポーツタイプの車が多いせいか、猫のジャンプ力にはちょうど良いのか分かりませんが、幌のたわんだ部分に猫が座ってくつろいでいるときがあります。

まとめ

街で見かけるオープンカー。乗ったことがない人にとっては、分からないことが多い車といえるでしょう。世界中でさまざまな呼称を持ち、小さな違いでタイプが分かれています。どんなボディタイプにもメリット、デメリットは存在しますが、好きだから乗ることができる。それが車の醍醐味なのかもしれません。

オープンカーにしかない魅力を発見してしまったら、一度乗ってみることをおすすめします。

 

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