引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/exterior.html

買取相場 | 2022.12.23

経済性の高さと室内の広さで大人気のセレナ。最新の買取相場はどれくらい?

Posted by UruCar

1991年にフロントノーズのあるボディスタイルを採用し、国産初となる2BOXミニバンスタイルをまといデビューした「バネットセレナ」。1994年に車名を変更し現在の「セレナ」になりました。 現行のセレナは全高1.8m以上の1.2~2.0L、7/8人乗りクラスのミニバンで最高燃費(26.2km/ℓ)をマークしています。 スペース効率が高く、その上燃費まで良く、さらに手の届きやすい価格帯販売されているためにファミリー層に大変人気があります。

最新売却前に見たい、編集部一押し!一括査定サイトまとめ

以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください

セレナの中古市場での人気について

セレナはグレードやラインナップも豊富に揃っており、ミドルサイズのミニバンの中でも、特に室内空間の広さから中古市場でも幅広い支持が集まっています。
また、シートアレンジの豊富さから得られる汎用性の高さやコストパフォーマンスの高さからミニバンファン、ファミリーユーザーから高い人気があります。

買取査定額が期待できるセレナの人気グレード

セレナにはS、X、Gのメイングレードが3つあり、さらに特別な外装が施されたハイウェイスターが存在します。その他XVやハイウェイスターVなど、付加グレードのVセレクションが用意されているので、グレードの多い車種と言えます。
装備や機能で考えた場合、上位モデルのエルグランドにも設定が有るハイウェイスターが、買取価格が期待できるグレードとなるでしょう。

買取査定額が期待できるセレナの人気カラー

セレナではダイヤモンドブラック・ブリリアントホワイトパールが人気カラーとなります。やはり日本国内で買い取り価格を考えると有利に働くのは白・黒で間違いないのですが、このセレナは現行モデルよりミニバンでは珍しいツートンカラーも展開しており、マルーンレッド×ダイヤモンドブラックの人気が高いです。
具体的には他色よりも10万円〜20万円高値で取引されています。

2年落ちセレナ(2020年式)の目安査定額

2年落ち2020年式セレナは、2016年8月から2022年11月まで販売していた先代モデル(5代目)で、2019年8月のマイナーチェンジで外観、特にハイウェイスター系のフロントマスクや縦長リアコンビランプは専用デザインとして大きく印象を変え(同年11月にはオーテック系も大幅に変更)、安全運転支援装備も大幅な充実が図られました。

2020年8月の一部改良では、前方衝突予測警報「インテリジェントFCW」を全車標準装備したほか、従来はオプション設定だったレベル2運転支援システム「プロパイロット」が、上級グレードの標準装備となっています。「オプション込みでおおよその新車価格」と、2022年12月現在での平均買取相場は、以下のようになっています。

(ガソリン車※マイルドハイブリッドのS-HYBRID車含む)
X:新車298万円/買取実績なし
XV:新車315万円/買取価格187万円程度
G:新車353万円/買取実績なし
ハイウェイスター:新車320万円/買取価格208万円程度
ハイウェイスター V:新車348万円/買取価格241万円程度
ハイウェイスター G:新車360万円/買取価格241万円程度
オーテック:新車355万円/買取実績なし
オーテックVパッケージ:新車315万円/買取実績なし
オーテック セーフティパッケージ:新車391万円/買取実績なし
オーテックスポーツスペック:新車398万円/買取実績なし

平均買取価格:約219万円
平均残価率:約65%

(e-POWER)
e-POWER X:新車330万円/買取実績なし
e-POWER XV:新車355万円/買取価格226万円程度
e-POWER G:新車382万円/買取実績なし
e-POWER ハイウェイスター:新車362万円/買取価格245万円程度
e-POWER ハイウェイスターV:新車389万円/買取価格254万円程度
e-POWER ハイウェイスターG:新車415万円/買取価格278万円程度
e-POWER オーテックVパッケージ:新車415万円/買取実績なし
e-POWER オーテック:新車425万円/買取実績なし
e-POWER オーテック セーフティパッケージ:新車439万円/買取実績なし
e-POWER オーテック スポーツスペック:新車461万円/買取実績なし

平均買取価格:約251万円
平均残価率:約66%

3年落ちセレナ(2019年式)の目安査定額

3年落ち2019年式セレナは、2016年8月から2022年11月まで販売していた先代モデル(5代目)で、2018年3月にノートへ続く第2弾として、シリーズ式ハイブリッド「e-POWER」搭載車が追加されて以降のタイプです。

2019年8月のマイナーチェンジではハイウェイスター系グレードを中心に前後デザインの大幅変更(11月にオーテック系も変更)、安全運転支援関連の装備が大幅に充実しています。「オプション込みでおおよその新車価格」と、2022年12月現在での平均買取相場は、以下のようになっています

(ガソリン車※マイルドハイブリッドのS-HYBRID車含む)
X:新車268万円/買取実績なし
X:新車293万円/買取価格121万円程度
X VセレクションII:新車306万円/買取価格162万円程度
XV:新車312万円/買取実績なし
G:新車343万円/買取実績なし
ハイウェイスター:新車315万円/買取価格202万円程度
ハイウェイスター VセレクションII:新車331万円/買取価格190万円程度
ハイウェイスター V:新車340万円/買取価格213万円程度
ハイウェイスター G:新車345万円/買取実績なし
オーテックVパッケージ:新車336万円/買取実績なし
オーテック:新車342万円/買取実績なし
オーテック セーフティパッケージ:新車380万円/買取実績なし
オーテックスポーツスペック:新車392万円/買取実績なし
ニスモ:新車377万円/買取価格240万円程度

平均買取価格:約188万円
平均残価率:約57%

(e-POWER)
e-POWER X:新車327万円/買取実績なし
e-POWER XV:新車349万円/買取価格203万円程度
e-POWER G:新車378万円/買取実績なし
e-POWER ハイウェイスター:新車356万円/買取実績なし
e-POWER ハイウェイスターV:新車379万円/買取価格233万円程度
e-POWER ハイウェイスターG:新車406万円/買取価格270万円程度
e-POWER オーテックVパッケージ:新車407万円/買取実績なし
e-POWER オーテック:新車420万円/買取実績なし
e-POWER オーテック セーフティパッケージ:新車426万円/買取実績なし

平均買取価格:約235万円
平均残価率:約62%

9年落ちセレナ(2013年式)の目安査定額

9年落ち2013年式セレナは、2010年11月から2016年8月まで販売されていた先代(4代目)の前期型から後期型へ差し掛かろうという時期のモデルで、グレード名にFF車は「○○ S-HYBRID」、4WD車は通常の「○○」と区別をつけており、さらに2013年12月のマイナーチェンジ以降の後期型では安全運転支援装備をパッケージ化した「アドバンスドセーフティ パッケージ」が各グレードへ設定されたため、非常に煩雑なグレード構成となっています。

最廉価グレードの20Sを除くFF車のグレード名に付記されている「S-HYBRID」は、簡単にいえばエンジンスターター兼用のモーターで回生ブレーキによる充電と発進加速時のアシストを行うマイルドハイブリッドの一種で、2012年8月以降に装備されました。オプション込みでのおおよその新車価格と2022年12月現在での平均買取相場は、以下の通りです。

20S(FF/4WD) 新車254万円/買取価格31万円程度
20X S-HYBRID(FF) 新車263万円/買取価格61万円程度
20X S-HYBRID アドバンスドセーフティパッケージ(FF) 新車272万円/買取実績
20X クロスギア S-HYBRID(FF) 新車284万円/買取実績
20X(4WD) 新車289万円/買取価格73万円程度
20X アドバンスドセーフティパッケージ(4WD) 新車299万円/買取実績
20X クロスギア(4WD) 新車311万円/買取実績
20G S-HYBRID(FF) 新車293万円/買取価格69万円程度
20G S-HYBRID アドバンスドセーフティパッケージ(FF) 新車305万円/買取実績
20G(4WD) 新車320万円/買取実績
20G アドバンスドセーフティパッケージ(4WD) 新車332万円/買取実績
ハイウェイスター S-HYBRID(FF) 新車284万円/買取価格87万円程度
ハイウェイスター S-HYBRID アドバンスドセーフティパッケージ(FF) 新車292万円/買取実績
ハイウェイスター S-HYBRID Vセレクション(FF) 新車293万円/買取価格86万円程度
ハイウェイスター S-HYBRID エアロモード(FF) 新車297万円/買取価格82万円程度
ハイウェイスター S-HYBRID Vエアロモード(FF) 新車297万円/買取価格81万円程度
ハイウェイスター(4WD) 新車311万円/買取価格78万円程度
ハイウェイスター アドバンスドセーフティパッケージ(4WD) 新車321万円/買取実績
ハイウェイスター Vセレクション(4WD) 新車319万円/買取価格139万円程度
ハイウェイスター エアロモード(4WD) 新車322万円/買取価格39万円程度
ハイウェイスター Vエアロモード(4WD) 新車322万円/買取実績
ハイウェイスターG S-HYBRID(FF) 新車310万円/買取価格84万円程度
ハイウェイスターG S-HYBRID アドバンスドセーフティパッケージ(FF) 新車322万円/買取価格89万円程度
ハイウェイスターG S-HYBRID エアロモード(FF) 新車319万円/買取価格82万円程度
ライダー S-HYBRID(FF) 新車312万円/買取価格79万円程度
ライダー S-HYBRID アドバンスドセーフティパッケージ(FF) 新車325万円/買取実績
ライダー(4WD) 新車338万円/買取価格80万円程度
ライダー アドバンスドセーフティパッケージ(4WD) 新車351万円/買取実績
ライダー ブラックライン S-HYBRID(FF) 新車324万円/買取価格74万円程度
ライダー ブラックライン S-HYBRID アドバンスドセーフティパッケージ(FF) 新車337万円/買取実績
ライダー ブラックライン(4WD) 新車350万円/買取実績
ライダー ブラックライン アドバンスドセーフティパッケージ(4WD) 新車362万円/買取実績
ライダー パフォーマンススペック S-HYBRID(FF) 新車337万円/買取実績
平均買取価格 79万円程度
平均残価率 約26%

13年落ちセレナ(2009年式)の目安査定額

11年落ち2009年式セレナは2005年5月から2010年11月まで販売されていた先々代(3代目)の末期型で、2007年12月に内外装リファインを受け、駐車支援用の「アラウンドビューモニター」が装備された後期モデルです。オプション込みでのおおよその新車価格と2022年12月現在での平均買取相場は、以下の通りです。

20S(FF/4WD) 新車253万円/買取価格13万円程度
20S Vセレクション(FF/4WD) 新車257万円/買取価格13万円程度
20S ナビプラスステップセレクション(FF/4WD) 新車314万円/買取実績
20G(FF/4WD) 新車294万円/買取価格13万円程度
ハイウェイスター(FF/4WD) 新車287万円/買取価格16万円程度
ハイウェイスター Vセレクション(FF/4WD) 新車298万円/買取価格21万円程度
ハイウェイスター Vエアロセレクション(FF/4WD) 新車305万円/買取価格18万円程度
ハイウェイスター Vエアロセレクション ブラックレザーナビパッケージ(FF/4WD) 新車361万円/買取実績
ハイウェイスター アーバンセレクション(FF/4WD) 新車358万円/買取実績
ライダー(FF/4WD) 新車306万円/買取価格9万円程度
ライダー プラスナビHDD(FF/4WD) 新車333万円/買取価格19万円程度
ライダー パフォーマンススペック(FF/4WD) 新車322万円/買取実績
ライダー パフォーマンススペック プラスナビHDD(FF/4WD) 新車350万円/買取実績
ライダー ハイパフォーマンススペック(FF/4WD) 新車333万円/買取価格10万円程度
ライダー ハイパフォーマンススペック プラスナビHDD(FF/4WD) 新車361万円/買取実績
平均買取価格 14万円程度
平均残価率 約5%

事故車・修復歴ありのセレナの場合は?

およそ28年に渡り販売実績があるセレナ。中には修復歴のある車両も出てきます。実際に事故歴のあるセレナは高年式の現行モデル、かつ走行距離が浅い車で130万円~170万円前後、平均155万円前後の査定額になります。

セレナの残価率・リセールバリューは?

セレナは、その広大なスペースにより車椅子を積めることから、医療介護の現場からもニーズのあるモデルです。
中古市場ではどのような値動きをしているのでしょうか?実際の価値の残り方を残価率計算を用いてを見える化してみました。

例えば、1年0.8万km走行のe-POWERハイウェイスターVで平均買取価格が291.8万円でした。
ベースとなる新車販売価格が343.5万円で、ディーラーオプションを車両本体価格の10%ほど付加したと仮定して、支払額が380万円なので、その残価率は76.7%という事になります。つまり75%~77%の残価率が期待できるということです。

同じく5年4万km走行で平均買取価格が122.6万円、残価率が32.3%なので、期待値としては32%~34%前後となります。

最も売却検討された11年8万kmの平均買取価格は32.4万円で、その場合の残価率は8.5%となります。
これくらいの年式の場合は残価率の期待値で8%~10%ほどになると思いますが、ここから見えてくる事は、セレナユーザーは買い替えよりもメンテナンスに費用をかけ、一台の平均所有期間は長い傾向にあるという事です。

ですが、もし乗り換えたいと思える次のモデルが決まっているのであれば、残価率が高い3年以内で乗り換え検討をオススメします。

セレナは1991年に誕生してから現在まで国産ミニバンを支えてきました。今秋(2019年0)にはAUTECHモデルが発売されるなど、グレードの多さは健在です。
また、介護向けのライフケアビークルグレードも装備が豊富で社会に貢献しています。
高額査定を狙うのであれば、こまめな点検で車の状態を維持していくことが重要なポイントになってくるでしょう。
さらに平均所有年数が高いことから、距離・登録日が浅い車ですと高めの査定が期待できるモデルともいえますので、手離しを考えられているようでしたら早めの査定がオススメです。

セレナの走行距離による値動きの変化

セレナの2020年2月現在における走行距離ごとの買取相場を、4万km台以上のある程度距離を走った車で紹介します。

15万km台:5.1万円~58.5万円
14万km台:5.1万円~63.5万円
13万km台:5.1万円~46.6万円
12万km台:5.1万円~53.4万円
11万km台:5.1万円~61.5万円
10万km台:5.1万円~81.8万円
9万km台:5.0万円~85.8万円
8万km台:5.0万円~130.2万円
7万km台:6.1万円~164.3万円
6万km台:6.5万円~198.4万円
5万km台:8.5万円~200.1万円
4万km台:9.0万円~217.8万円

おおむね各走行距離ごとの最低額が先々代(3代目)以前、最高額が現行(5代目)の価格で、先代(4代目)がその中間となります。

販売台数の多さから比較的ありふれた車種であり、中古車販売市場でも選択肢の多い実用車なので、100万円を超える高額査定の可能性が出てくるのは8万km台以前、数十万円レベルの買取でも買取上限額がガックリ下がるのは10万km台を超えたあたりからで、5万km台以下の高年式・程度良好車なら200万円以上の査定もありえるという状況です。

セレナを売るのにベストなタイミングは?

2代目以降、人気車種として5~6年周期のモデルチェンジを繰り返してきており、日産の基幹車種としても、さらに2021年頃のモデルチェンジが予想されるライバル、トヨタのノア系ミニバンに対抗する意味でも、セレナは2021年後半あたりに次期型へのモデルチェンジが予想されます。

e-POWERやプロパイロットといった先進技術が一通り出揃った現行モデルはそこまで大きな変更なく販売が続けられると思われますから、2020年2月現在で比較的高値が安定して推移している現行セレナを所有しているユーザーならば、今から少なくとも2020年いっぱいは年式・走行距離、程度なりの高値で売れる可能性が高いでしょう。

それ以前のセレナユーザーでも2012年8月以降のS-HYBRID搭載車やハイウェイスターを中心に、年式の割には高価買取の可能性が残されているため、そうしたユーザーも含め2020年内までがベストなタイミングと言えます。

次期セレナ、あるいはトヨタからのライバルが発売されてしまうと、買い替えユーザーによる下取りなどで中古車市場の需要に対する供給過剰傾向が予想されますので、その前に売り抜けるのが一番です。

セレナを高く売るためのポイント

トヨタのノア3兄弟(ノア、ヴォクシー、エスクァイア)のように兄弟車合計ではなく、単一車名としては日本で最多販売を誇るミニバンであり、電動化技術「e-POWER」やレベル2運転支援システム「プロパイロット」が早くから搭載されるなど日産の看板車種であるセレナ。

中古車買取市場でもそうした最新装備搭載車や、人気のエアロバージョン「ハイウェイスター」は別格の扱いを受けていますが、そうした購入時からの差を別途すれば、人気のファミリー向けミニバンとして高価買取に必要なのは「普段からの掃除や傷、汚れ、匂いがつかない配慮」と、「買取査定前の入念な洗車」に尽きます。

特に子育て世代のファミリーカーとして使っていた場合は車内での飲食による汚れや食べこぼし、細かい傷などはつきものなので、シートカバーなど「外せば新車状態がそのまま残されている」配慮をしておくと、査定で高評価につながる可能性が高まるでしょう。

セレナの人気について

近年、SUVブームに押されてやや人気が低迷しているミニバンですが、日産の新型セレナは根強い人気を誇っています。画期的なハイブリッドシステムを搭載していること、求めやすい販売価格、高い実用性などが魅力となって高い需要があるようです。
現在、日本の市場で最も売れているミニバンともいえ、ファミリーカーとしては定番の1台でしょう。
ここでは新型セレナの特徴や旧型との違い、新車の購入を検討している人に向けたグレードの解説をまとめています。

新型セレナの特徴

セレナは日産が製造するミニバンです。価格が手頃で室内が広いボディサイズが大きすぎず、女性にも運転しやすいためファミリーカーとしての需要が多くなっています。
2016年に登場した現行モデルは1991年に発売された初代から数えて5代目。従来モデルから引き継いだ実用性の高さに加えて、プロパイロットやe-POWERなどの最新のハイテク装備を備えています。ボディ・デザインの洗練度も増した新型セレナは、高い人気を持つモデルといえるでしょう。

新型セレナの特徴について

新型セレナは、プロパイロットを装備していることが大きな特徴です。各所に取り付けられたセンサーが先行車や車線を検知し、クルーズコントロール時の車間制御や自動ブレーキ、レーンをはみ出さないようにステアリングを制御する装置で、日産らしい高い技術といえるでしょう。

新型セレナの目玉は日産独自のハイブリッドシステム「e-POWER」を搭載したセレナe-POWERがラインナップされていること。これはトヨタやホンダが導入している「スプリット方式」とは全く異なり、内燃機関を駆動力に用いることはありません。「シリーズ方式」と呼ばれるメカニズムで、1.2L直列3気筒エンジンは発電専用に用いられています。つまり、セレナe-POWERは他社のハイブリッド車に比べてより電気自動車に近いシステムを採用しているのです。

電気自動車は出先での緊急の充電設備などのインフラ問題や充電が長時間になる点などに問題がありますが、シリーズ方式のハイブリッドはガソリンエンジンが発電しているので充電は不要。ユーザーは従来のガソリンエンジン搭載車と同じように給油するだけで、スプリット方式ハイブリッド車以上の低燃費を得られるのが最大のメリットです。
これぞ「技術の日産」の本領発揮でしょう。

新型セレナの旧型との違い

新型セレナは2010年から2016年まで発売された旧型セレナよりもわずかにボディサイズを拡大しました。これにより、室内空間も広がっています。

ボディ・デザインには、近年の日産車に共通する「Vモーション」を採用。ヘッドライトからフロントグリルへつながるように、全体的に大きなV字を描いていることが特徴です。また、車の屋根を支えるピラー類をブラックアウトし、屋根が浮き上がっているようなビジュアルの「フローティングルーフ」も取り入れています。一部のグレードではルーフそのものをブラックアウトすることにより、さらに精悍な印象をアップしています。

新型セレナは一目見ただけでもアグレッシブになったことがわかり、『スポーティな印象が大幅に増したミニバン』といっていいでしょう。

新型セレナが人気の理由とは?

新型セレナは2019年1月に月間販売台数が1万台を突破し、同じ日産のノートに次ぐ第2位の販売台数となりました。日産の2車種が圧倒的なシェアを持つトヨタ車を抜くというのは近年にない快挙でした。

新型セレナの人気の秘訣はどこにあるのでしょうか。

新型セレナが人気の理由

まず、購入価格の安さが挙げられるでしょう。250〜350万円と子育て中の家庭でも購入しやすい価格帯であり、ガソリン仕様でも2Lのエンジンを積んでいるため、維持費も安くて済むことが大きな理由なのではないでしょうか。

また、ガソリン車とe-POWERの価格差も50万円以下で、燃費の違いを考えればトータルで見たときのe-POWERのお買い得感は際立ちます。

運転のしやすさと室内の広さもこの種の車の特徴です。セダンに比べて運転席の位置が高く、ドライバーの視線が常時高い位置にあることは運転のしやすさに大きく寄与します。ドライバーは遠くまで見渡せるために心理的な負担が小さく、特に女性などペーパードライバーだった人が子育てなどで運転の必要に迫られたとき、これは大きなメリットとなります。また、見晴らしが良好なぶん、車体の感覚も掴みやすく、パーキング時の扱いやすさも魅力です。ファミリーカーの主流がセダンに代わってミニバンやSUVとなった理由の一つが運転のしやすさであることは間違いありません。

さらに、室内空間の広さも人気の理由でしょう。通常、ミニバンであってもサイドガラスの上部を絞り込んで、見栄えの良さを演出していますが、新型セレナはこの絞り込みを極力少なくし、室内空間の確保を重視しています。
そのため、後部座席に座ると圧迫感がなくとても快適に過ごすことができます。新型セレナは7〜8人乗りのたっぷりした室内空間がありますので、日本の平均的な3〜4人の家族とその荷物を乗せて長距離移動するには子供も退屈せず、絶好の1台といえるでしょう。

新型セレナの燃費は?

新型セレナの全販売台数のうち、3分の2近くがe-POWERとなっています。これはセレナと同じくe-POWERがラインナップされるノートも同様で、近年の日産車人気の陰にはe-POWERの優秀な燃費があることは間違いないでしょう。

セレナe-POWERの車重は1780kgとかなり重い車ですが、燃費はJC08モードで24.8km/Lの燃費は300kg近く軽量なトヨタ・プリウスとあまり変わらず、とても優れた値です。

新型セレナで人気のグレードとは?

新型セレナの販売の中心はe-POWERです。トップグレードは「ハイウェイスター」と呼ばれるエアロパーツなどでスポーティさを演出ています。新型セレナは廉価版グレードとトップグレードの間に比較的装備の差があるので、用途によって選ぶグレードも異なってきます。
以下で解説していきます。

新型セレナのグレードについて

ガソリンエンジン仕様には4WDもありますが、販売の中心は2WDと考えていいでしょう。最廉価版の「X」は装備が少なく、オプション選択の幅も狭いのですが、ガソリン車ではその分車重が軽く抑えられ、燃費が17.2 km/Lと向上しています。他のグレードの16.6 km/Lなので、「X」は個人タクシーや企業の送迎車など事業用の用途に用いられることが多いようです。

グレード 価格(税抜)
X 2,529,360円
XV 2,687,040円
XV(防水シート車) 2,719,440円
G 3,005,640円
ハイウェイスター 2,708,640円
ハイウェイスターV 2,932,200円
ハイウェイスターV(防水シート車) 2,964,600円
ハイウェイスターG 3,168,720円
X(4WD) 2,773,440円
XV(4WD) 2,931,120円
XV(防水シート車)(4WD) 2,963,520円
G(4WD) 3,292,920円
ハイウェイスター(4WD) 2,995,920円
ハイウェイスターV(4WD) 3,192,480円
ハイウェイスターV(防水シート車)(4WD) 3,224,880円
e-POWER X 2,943,000円
e-POWER XV 3,167,640円
e-POWER XV(防水シート車) 3,200,040円
e-POWER G 3,410,640円
e-POWER ハイウェイスター 3,233,520円
e-POWER ハイウェイスターV 3,435,480円
e-POWER ハイウェイスターV(防水シート車) 3,467,880円
e-POWER ハイウェイスターG 3,657,960円

新型セレナの白眉ともいえる「プロパイロット」はXV以上のグレードで選択できるメーカーオプションなので、パーソナルユースではXV以上のグレードがおすすめです。

また、新型セレナには「ハイウェイスター」というエアロパーツなどをまとったモデルがラインナップされます。より精悍さを増した外観が人気ですが、車幅が増すことから3ナンバーサイズとなってしまうことは注意する必要があるでしょう。といっても、現在では5ナンバーと3ナンバーで税金の差はなく、3ナンバー化によるネガティブな点はそれほど多くありません。

新型セレナの人気のグレードは?

新型セレナの中でも人気が高いのは「e-POWER ハイウェイスターV」と呼ばれるグレードのようです。最も高価な仕様で価格は約360万円。装備も充実し、見た目も良いグレードですが、どうしてもエアロパーツを装着したグレードが欲しいという方以外は「e-POWER XV」で十分でしょう。安全装備などはトップグレードとほぼ変わらず、50万円安いのでお買い得なグレードだと考えられます。

車に興味がある人は、どうしても無条件に高いグレードを選択しがちなものです。しかし、新型セレナの大きな魅力は室内の広さを中心とした実用性の高さなので、高価なグレードを控えて廉価なグレードを選択し、その差額は他のことに使うというのは達見ではないでしょうか。

新型セレナは日産車を販売する全てのディーラーで取り扱っているので、最寄りの日産系ディーラーで新車を購入することができます。気になる値引きは、30万円前後でしょう。交渉次第で40万円台の値引き額を引き出すことも可能なようです。新型セレナの購入を考えている人はディーラーで交渉してみることをおすすめします。

日産の人気車種セレナは買い?(まとめ)

実用性の高さで人気のミニバン、セレナは5代目!
現行モデルは、e-POWERが追加されて燃費は大幅アップ!
充実の23グレードから好みにあったモデルを選べる!
新車販売価格はグレードに応じて250〜360万円台とお買い得!

新型セレナにラインナップされている「e-POWER」は燃費や静粛性などが優れているため、絶大な人気を誇り、街中で見かけるセレナもほとんどがe-POWERとなっています。
車好きの間では「電気自動車はパワーがなくてつまらない」といった偏見もあるようですが、モーターのトルクは強力そのもの。何より、販売の3分の2近くがe-POWERであることからも走りの面での不満もないようです。
新型セレナは購入価格が比較的安価な上に女性や初心者にも扱いやすく、車内空間が広く、おまけに燃費も良いという子育て世代にはベストな選択でしょう。

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セレナの査定事例

  • 2020/01に査定

    セレナ ハイウェイスター Vセレクション+セーフティⅡ

    2,088,900
    2015年(H27)57千km

  • 2020/01に査定

    セレナ ハイウェイスター プロパイロットエディション

    2,098,800
    2017年(H29)49千km

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