カスタム・アフターパーツ | 2022.03.12

セルフでのタイヤ交換、したことありますか?タイヤの交換方法について

Posted by 菅野 直人

雪国の人であれば、スタッドレスタイヤと夏タイヤの交換は年2回必須、自分でやる人も少なくない「タイヤ交換」ですが、寒冷地以外の地域であれば、「雪が降れば、乗らなければよいだけ」と、タイヤ交換の必要性を感じにくい人も多いと思います。 また、近年はスペアタイヤの代わりにパンク修理キットで対応することが増え、パンクなどトラブルによるタイヤ交換も、「教習所で習って以来」という人が多いかもしれません。 そこで今回は、万が一への備えや転勤などでタイヤ交換が必要になった方向けに、タイヤ交換の方法を紹介します。クルマのDIY関係ではもっとも容易で、難易度は低いです!

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タイヤ交換に必要な工具

昔であれば、タイヤ交換はおろか、プラグ交換など「簡単な作業は自分でやれるように」と、最低限の工具一式がディーラーオプションで設定され、実際にはサービスで大抵の車に載っていたものです。

それがいつしか、スペアタイヤのスペースにパンタジャッキ(パンタグラフ型のジャッキ)とホイールナット(またはホイールボルト)を脱着するためのL字レンチだけになり、諸々の事情でスペアタイヤが積まれないようになると、パンク修理キットだけになりました。

そのため、「タイヤ交換用の工具なんて見たこともない。交換するとしても店に頼むし、電動の空気圧で動く工具でギュンギュンやっているから、さぞかし専門的で高価な工具ではないか?」と思っている人も、現在ではいるかもしれません。

しかし実際にタイヤ交換に使う工具は至って簡単、最低でも以下の2種類があれば、タイヤ交換はできます。

・ジャッキ
・レンチ

この2種類に、交換するタイヤなど、とにかく車が動かないようにすれば、何でも代用できる「車止め」、手が汚れたりケガを防止するための「軍手」に加え、交換したタイヤを保管するビニール袋もあれば、望ましいくらいでしょうか。

工具その1:ジャッキの選び方

タイヤ交換で使うジャッキは、鋼材を菱形(パンタグラフ型)に組み合わせ、棒についたフックを穴に引っ掛け、ハンドルという棒でクルクル回すと菱形の高さが上がっていく「パンタジャッキ」。

そして、もっと重くて頑丈、棒をギコギコ上下させると、先端に皿のついたアームが油圧でせり上がっていく「フロアジャッキ(油圧ジャッキ)」、大きく分ければこの2種類です。

パンタジャッキは車体を上げるのに何回も棒を回す必要があり、タイヤが地面を離れるあたりで結構力を使う代わりにコンパクトで安価、フロアジャッキは車体を持ち上げるのが楽な代わり、ジャッキ本体は重くて大きくかさばる、といった違いがあります。

厳密には、パンタジャッキを油圧化したジャッキもあり、コンパクトな割にパワフルで使いやすいのですが、これもフロアジャッキの一種としておきましょう。

どの方式でもタイヤ交換には問題ありませんが、雪国など年2回(夏→冬、冬→夏)のタイヤ交換を必須とするのであれば、フロアジャッキ、自分でタイヤ交換など試しにやる程度で、今後使うかどうかという場合は、パンタジャッキでも構いません。

ただ、パンタジャッキはあくまで「フロアジャッキがない場合の応急措置用」なので、可能であれば、フロアジャッキを準備するのがオススメです。

工具その2:レンチの選び方

もっとも簡易でタイヤ交換にほぼ特化した「L字レンチ」、何種類もの大きさのボルトやナットへ対応し、車種が変わっても対応可能な「十字レンチ」の2種類が基本で、他に締め付けトルク(締め付ける力)を設定可能な「トルクレンチ」があります。

厳密には交換するタイヤを装着する際、ホイールナットの適正な締め付けトルク(軽自動車の場合、約80N・m~100N・m、それ以外は約100N・m~120N・m)が決まっているため、トルクレンチが必須です。

ただ、そこまで厳密にやらずとも「一般的な女性が目一杯力をかけた程度で十分」とされているため、後で説明する「最後の増し締め」さえ忘れなければ、トルクレンチまでなくとも構いません。

では、L字と十字ではどちらがよいかですが、複数の車を所有していて、それぞれホイールナットの頭の径が異なる(一方は19mm、もう一方は21mmなど)という場合や、緩んだ後はクルクル回して楽をしたいという場合は十字レンチ。

それ以外であれば、L字レンチの方が、柄が長いためテコの原理で力が入りやすく、特に女性にはオススメで、最近では柄を伸縮できるL字レンチも販売されており、収納はコンパクト、使う場合は伸ばして力をかけることができます。

他にレンチの交換可能なソケット式として、さまざまなボルト/ナットに対応できる「ソケットレンチ」、ボルト/ナットの脱着を容易にする機構を組み込んだ「ラチェットレンチ」、電動や空気圧駆動の「インパクトレンチ」もありますが、ここでは省略します。

なお、どの方式のレンチを選ぶ場合でも、一部のアルミホイールでは、レンチの頭に対しホイールナット周りの穴が小さく、頭の肉厚が薄い「アルミホイール用レンチ(またはソケット)」が必要になるため、見極めのつかない初心者は、安いレンチで試すのがオススメです。
(※最初からアルミホイール用レンチを買ってもよいのですが、少々高価です。)

工具その3:車止め

さまざまな車止め用品が市販されており、大抵は交換しない側のタイヤの前後どちらか動いてしまいやすい方へ敷きます。

ただ、専用品でなくとも交換待ち/済みのタイヤや、ローダウンなどでスペースがない場合、タイヤ止めになりそうな形状・材質の物を車体の下に敷けば同じ役割を果たすため、専用品をわざわざ買わなくとも構いません。

工具その4:その他、「ウマ(リジットラック)」など

厳密には、パンタジャッキが倒れたり、フロアジャッキの油圧が突然抜けるなど、上げた車体が突然落下する可能性は皆無でなく、作業中の手などが挟まれる事故を防ぐため、「ウマ(リジットラック)」と呼ばれる台へ車体を載せての作業がベストです。

ただしこれも、ジャッキアップしている間だけでも車体の下へタイヤやブロックなど(レンガでもコンクリートでも、落下した車体に耐えられる素材)を挟むことで代用可能なため、必ず揃えなければいけない、というほどではありません。

ジャッキアップのやり方

お店であれば、油圧リフトで上げて電動/空気圧工具でササっとやってしまうタイヤ交換ですが、自分でする場合は、まずはジャッキアップから。

基本は「車の取扱説明書に記載されたジャッキアップポイント」の高さまで、パンタジャッキであれば溝がポイントにハマり、車体が少し浮くまでハンドルを回し、フロアジャッキであれば皿がポイントへ密着し、やはり車体が少し浮くまでアームを上げ、タイヤ止めをかませます。

そこからさらにタイヤが浮くまで同じ作業を続けるわけですが、タイヤを外す際には、ホイールボルト/ナットを緩める時に一番力がかかるため、完全に上げてジャッキだけで重量を支える不安定な状態より、車体が少し浮いた段階で緩めてから上げましょう。

なお、ジャッキアップは一輪だけでなく、車体底部前後の中央で車重を受け止められる部分へフロアジャッキ(パンタジャッキでは不可)をかませ、前後2輪ずつ上げる方法もありますが、初心者向けではありません。

また、ジャッキアップする場所は「可能な限り、平らで傾斜のない舗装面」がベストですが、タイヤ止めや車体の下へ他のタイヤを敷くなど、車が不意に動いたり落下するのを防ぐ対策を確実に取っていれば、砂利敷の駐車場や多少の傾斜は許容されます。

軟弱な可能性のある土だけの路面や、「坂」と呼べるほどの斜面でのジャッキアップは事故の元になるため避けましょう。

タイヤの外し方

ジャッキアップ後、前項で説明したように、ホイールナットは少し緩めた状態のため、そのまま外れるまで緩めましょう。

基本は、どれひとつを緩めたら対角線上(4穴や6穴ホイールの場合。5穴の場合は「対角線上に近いどれか」です)のホイールナットを緩めるという手順で、下を緩めてから上、という手順の方がやりやすいです。

なお、慣れないと外したホイールナットを蹴飛ばしてしまい、排水溝などに落とすトラブルもあり、予備を購入するにも1個単位では売っておらず、意外な出費となるため、なくさないように注意してください。

全てのホイールナットを外し終えたら、前項までに説明した車体の落下防止策を確認したうえで、ボルトと並行にタイヤを静かに引き出せればベストです。

どうしよう?ホイールが固着してタイヤが外れない?!

しかし実際には、ハブ(ホイールへ密着した、ブレーキなどが装着されている部品)に固着して外れない場合もあります。

そんな時は、いささか乱暴ですが「タイヤのサイド面を思いっきり蹴っ飛ばし、衝撃でホイールとハブの密着を外す」のが一番簡単で、外れたタイヤは表側を下に落下してホイールへ傷がつくこともあるため、急いで受け止めましょう。

(※あくまで、力をどれだけかけてもタイヤが外れず、他に方法がない場合の最終手段です。)

タイヤのつけ方

タイヤが外れたら、交換するタイヤのホイール穴を慎重にボルトと合わせて並行にハメこみます。

ホイールナットを最初は手で締め込みますが、その場合も外す時同様、順番は「1つ締めたら対角線」で、全てのナットを手締めしたら、まずはタイヤを揺すってさらに奥へ押し込み、ガタつかなくなるまでさらに手締めです。

最初からレンチを使って力をかけると、「タイヤが微妙にハブの中心からズレたまま締め込めてしまい、後で緩みやすくなる」というトラブルの元になるため、初心者や精密なタイヤ脱着を行いたい場合は、ギリギリまで手締めをオススメします。

いよいよレンチで力をかけて締める場合も、「1つ締めたら対角線」の原則は守ってください。

最後にジャッキを下ろしたら、レンチで(これも対角線の原則を守り)最後の「増し締め」を行い、完了です。
「レンチの選び方」で説明したように、トルクレンチがあれば規定のトルク、なければ「一般的な女性が力一杯」程度に締めればOKで、ギギギと音が鳴ると若干締めすぎくらい、そこからさらに力をかけるとボルトの伸びやナットの破損につながるので注意しましょう。

4本全て交換を終えたら、試運転で近所を一回りして、もう一度ホイールナットの緩みがないか、レンチで少し力をかけるくらい慎重なのが、DIY作業であれば丁度よいです。

決して急いではいけない…タイヤ交換時間の目安

モータースポーツなどでタイヤ交換に慣れている人であれば、1本5分~10分程度でやるため、30分もあれば十分ですが、そうでなければ1本15分~20分、4本で1時間から1時間半程度、事前の準備と片付けまで含めれば、2時間以上は見込むのをオススメします。

時間との勝負であるプロはともかく、DIYでのタイヤ交換は「確実性が全て」ですから、決して急いではいけませんし、時間に余裕がないのであれば、その日はあきらめてください。

何しろDIY交換を当たり前に行うような雪国でさえ、春や冬の季節の変わり目には「タイヤが1本外れて立ち往生している車」を見かけることは、珍しくありません。

それだけならまだしも、外れたタイヤが物や人にぶつかって傷つけたり、タイヤが外れて車体が落下した勢いで横転、急停止したために追突されるなど、事故にも直結します。

タイヤ交換は「誰でもできる簡単な作業」ではありますが、「決して急いでやってはいけない、とても重要でミスの許されない作業」でもあるのです。

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