引用:M 93

旧車・絶版車購入ガイド | 2020.05.27

ハイブリットをMTで操れる!貴重なエコスポーツカー ホンダ「CR-Z」

Posted by 菅野 直人

それまで低燃費によって経済性を高める方向一辺倒だったハイブリッドカーの世界にドライビングプレジャーを求めようと開発されたホンダ「CR-Z」。スポーツカー市場の冷え込みや、往年の「CR-X」ファン達が納得いく走行性能ではなかったため販売面で大成功と言い難かったものの、多くの車好きからは一定の評価を得たCR-Zは今、中古車市場でどのような評価を受けているでしょうか?

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以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください

ホンダ「CR-Z」とは

ホンダ初のハイブリッドカー、初代「インサイト」を1999年に発売し、2001年には「シビックハイブリッド」で4ドアセダンのハイブリッドカーへ参入、2009年には初のハイブリッド専用5ドアハッチバックとなる2代目インサイトを投入したホンダが、ハイブリッド第4弾として2010年2月に発売したのが「CR-Z」です。

CR-Zの大きな特徴は、あくまでパッケージや技術的問題、燃費世界一を狙うコンセプトの限界で2シーターとなった初代インサイトや、ハイブリッドカーの実用性を追求した2種類のセダンとは異なり「ハイブリッドスポーツカー」だった事です。

そのためシビックハイブリッドや2代目インサイトで採用されていた1.3リッターエンジンではなく1.5リッターエンジンを搭載して基本的な動力性能を向上し、トランスミッションもCVTだけではなく6速MTも選択可能として、各種制御をスポーツ走行向きとするSPORTモードも設定された「3ドライブモードシステム」を搭載しました。

さらにあくまで補助的な後席をもつ2+2シートやボディデザインはかつての軽量パワフルなハンドリングマシンであり、1992年の生産終了から20年近くを経てもまだモータースポーツの世界では現役(2020年現在もまだ現役)な名車「CR-X」と似ており、車名もCR-Zとしたことで「最新システムを搭載してCR-Xが帰ってきた!」と話題になりました。

ただし、肝心のハイブリッドシステム「IMA」はモーターアシストの稼働時間が非常に限定的であり、全日本ジムカーナなどモータースポーツにも投入されていたものの、全力走行では1分もたたずにバッテリー切れでモーターアシストが終わってしまい、「モーターが動いていれば速いものの、ゴールまでその勢いが続かない車」と厳しい結果が出てしまいました。

もっとも、公道で軽快なハンドリングを楽しむような使い方では回生ブレーキも積極的に使用すればバッテリー切れで急激に減速するような事はそれほどありませんでしたし、2012年9月の後期型ではバッテリーをニッケル水素からリチウムイオンへ変更、モーター出力も強化して、「押せば3.0リッターエンジン並の加速が得られる」と称するPLUS SPORTボタンも追加されました。

さらにマイナーチェンジと同時に無限(M-TEC)からスーパーチャージャーを追加しエンジン出力をノーマル120馬力から156馬力へアップした「CR-Z MUGEN RZ」も300台限定で発売されるなど、後期型では前期型より大幅な魅力アップが図られました。

販売そのものは好調とは言い難く、2017年1月に後継車もないまま販売終了してしまったものの、「量販ハイブリッドカーでもスポーツカーを作れるし、ある程度の市場はある」という実績を残しています。

ホンダ「CR-Z」の中古車相場

大手中古車検索サイトによると2020年4月現在、CR-Zの中古車相場は以下の通りです。

【ZF1(販売期間:2010年2月~2012年9月)】

6MT車:25万円~162.7万円・89台
CVT車:24万円~124.9万円・212台
(新車価格はいずれも226.8万円~279.4万円)

【ZF2(販売期間:2012年9月~2017年1月)】

6MT車:66万円~226.8万円・18台
CVT車:27万円~219.9万円・55台
(新車価格はいずれも236.5万円~287.0万円)

【MUGEN RZ(2012年11月300台限定販売)】

6MT車:198万円~279.9万円・7台
(新車価格:449.4万円)

6速MTを駆使して走りを楽しめるスポーツハイブリッドカーがCR-Zですが、パドルシフトを使えばCVTでも楽しめることや、自身がAT限定免許、または親族や友人の利用まで考えるとMTでは難があるユーザーが多かったためか、流通台数は圧倒的にCVTが多数を占めています。

後期型のタマ数は前期型に比べてだいぶ少なく、価格も高めなものの、ほんの数年前まで販売されていたことを考えれば、今後手放すユーザーにより流通台数は増え、価格も今より手頃になるかもしれません。

ホンダ「CR-Z」のオススメはパワフルな後期型かMUGEN RZ

車種概要でも説明しましたが、CR-Zは後期型へのマイナーチェンジでIMAの熟成など大幅な魅力アップが図られておりターボ車でいえばスクランブルブースト的なパワーボタン(PLUS SPORTボタン)もついてきます。

これはいかに前期型が安かろうと、多少のチューニングで容易に挽回できるものではないため、スタイルが気に入ったなど見た目以外の理由で購入する場合は迷わず後期型推しです。

また、モーター出力が弱く限定的なCR-ZのIMAはあくまで補助的なモーターアシストであり、能力的には燃費向上などエコカーとしてのみ期待すると割り切れば、走りの面ではスーパーチャージャー搭載のMUGEN RZが高くともオススメとなります。

ホンダ「CR-Z」の中古車選びの注意点

ラグジュアリー性の高い車、あるいはファミリーカーとも異なり基本的には1名~2名乗車のスポーツカー、あるいは通勤やドライブなど個人的空間としても用いるパーソナルカーなため、傷や汚れ、匂いなどの雰囲気、チューニングやドレスアップなど前オーナーの個性が反映されやすい類の車です。

購入時はなるべく実車確認することをおすすめします。匂いや雰囲気の確認はもちろん、内外装のノーマル状態がわかるようメーカー写真と実車を見比べ、納得できないカスタマイズなどが行われていれば、他のCR-Zを探す頭に切り替えていった方がよいでしょう。

また、スポーティな走りを前提とするハッチバッククーペなので、修復歴ありの車はもちろん、なしの車でも特にテールゲート付近で歪みによる開閉の難や雨漏りがないか注意が必要です。

ホンダ「CR-Z」の中古車維持費目安

2016年いっぱいまで販売されていた車のため、まだ部品供給に難のあるような車ではなく、走行用バッテリー交換を強いられるような状態にでもならない限り、維持のため多額の費用が発生するようなことは考えにくい車です。

初期の車でも2010年式ですからまだ新規登録から13年以内のため重加算税対象でもなく、自動車税は総排気量1.0リッター超、1.5リッター以下で34,500円と安く実燃費も17km/L程度が期待でき、2020年4月現在のレギュラーガソリン平均価格が約130円として、仮に月1,000km走るならガソリン代も月7,700円、年間約9.5万円に程度に収まりそうで、自動車税と合わせ約13万円程度がCR-Zにおける最低年間維持費の目安となるでしょう。

特に人気車種ではないため盗難リスクは低いものの、趣味性の高いスポーツカーということで程度やカスタマイズによってはセキュリティや車両保険には相応の気を使いつつ、その他ユーザーの環境次第で変わってくる購入後の駐車場代やタイヤ代、車検代や整備代、任意保険代などは各自計算してみてください。

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