旧車・絶版車購入ガイド | 2020.01.01

国外流出進む日産「R33スカイライン」。欲しいならすぐ買うべき!その判断方法とは?

Posted by 菅野 直人

開発中にバブル崩壊、日産も販売激減で大変なことになりコストダウンを迫られる中、どうにかデビューした9代目「スカイライン」(R33)は「大きく重く、動きがダルくなってデザインもよくない」とかなり酷評されました。しかしすっかり時代が変わって再評価されるようになると一転、ロングホイールベースで安定した走りのFRスポーツセダン/クーペと呼ばれるようになりました。 そんなR33は現在、中古車市場でどのような状況で、購入検討時にチェックするポイントはどこでしょうか?

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以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください

日産「R33スカイライン」とは

1980年代、日産は1990年代までに技術の世界一を目指した「901運動」により、走りや品質、デザインを大幅に改善していました。1980年代末からデビューし始めた車種にはその成果がふんだんに盛り込まれ、どれもが非常に高い評価を受けました。

しかしその反面、空前の好景気となったバブル景気の波には乗り切れなかったことや、通好みの評価はされたものの価格や全体的な魅力など商品力に結びつかなかったこともあって販売台数の伸びは期待したほどではありませんでした。
むしろバブル崩壊後の猛烈な不景気の中、開発費用のコストダウンもあって高評価を受けた車種のほとんどがモデルチェンジで評価を落としてしまうなど、日産は大苦戦を強いられたのです。

1993年8月に8代目「スカイライン」(R32)からのフルモデルチェンジでデビューした9代目「スカイライン」(R33)も苦い思いをした1台で、R32、特に4ドアセダンの居住性に難ありという販売サイドからの要望を受け、R33はロングボディの4ドアセダンとショートボディの2ドアクーペ2種類を開発していましたが、日産の経営悪化によって作り分けをする余裕がなくなり、2種ともロングボディ・ロングホイールベースに統一されてのデビューとなりました。

しかしその結果、2ドアクーペはR32で得た近代的でスポーティなデザインや俊敏な運動性能を失ったとされ、4ドアセダンもスカイライン初の3ナンバー専用ボディとあって大きく膨れた、今ひとつ締まりのないデザインと評価されてしまい、さんざんな酷評を受けてしまいました。

後期型でデザインに大きく手を入れるなどテコ入れを図ったものの、「大きく重く、鈍重でスポーティとは呼べない」という評価はなかなか覆らず、5代目「スカイライン」(C210)から下降を続けた販売台数の回復は全く望めないまま、1998年5月には大幅にシェイプアップした10代目「スカイライン」(R34)にバトンタッチして販売終了しました。

その後もGT-Rを含め、R32やR34に対して人気のないスカイライン、というレッテルはついて回りましたが、R34が2001年6月に3年程という意外な短命で販売終了、日産から直列6気筒エンジンを搭載したFRスポーツセダン/クーペが消えてしまうと、R33が再評価されるようになりました。

鈍重といわれる元になったロングホイールベースは、よい意味で評価すれば高速走行での走行安定性が高く、居住性の高さと相まって長距離ドライブでの疲労は少なく、全幅を広げワイドトレッド化されていたことにより、運動性能の低下も言われたほどではない、と一転して「今まで不当な評価を受けてきた悲劇の一台」として、クローズアップされるようになりました。

一時は中古車市場においてR34はもとよりR32より相場の安さが目立ったR33ですが、再評価されてからは次第に価格の差が詰まり、R32より新しく、R34より安価なFRスポーツセダン/クーペとして人気は高まりました。

ただし、R32に続いて「北米25年ルール」(北米で正規販売されていない車が、生産から25年を経れば登録可能になる制度)の対象になりつつあるのも中古車価格上昇の原因と考えられ、タマ数が急速に減りつつあるのも実情です。

R33スカイラインの中古車相場

大手中古車検索サイトによると2019年12月現在、GT-Rを除くR33スカイラインの中古車相場は以下の通りです。

ECR33セダンGTS25tタイプM系・販売期間1993年8月~1998年5月

MT車 なし
(新車価格:287.8万円~307万円)
AT車 60万円~79万円:2台
(新車価格:291.9万円~320.5万円)

ECR33クーペGTS25tタイプM系・販売期間1993年8月~1998年5月

MT車 80万円~198万円:24台(うち2台はGTSへRB25DET換装)・ASK(価格応談):2台
(新車価格:279.8万円~350.2万円)
AT車 58万円~99万円:5台
(新車価格:289.5万円~316.7万円)

ER33/ECR33セダンGTS25系・販売期間1993年8月~1998年5月

MT車 なし
(新車価格:258.2万円)
AT車 なし
(新車価格:248.9万円~267.9万円)

ER33/ECR33クーペGTS25系・販売期間1993年8月~1998年5月

MT車 69.9万円:1台
(新車価格:241.3万円~276.7万円)
AT車 なし
(新車価格:255万円~287.9万円)

ENR33セダンGTS-4系・4WD・販売期間1993年8月~1998年5月

MT車 なし
(新車価格:269.6万円~305.2万円)
AT車 なし
(新車価格:279.3万円~314.9万円)

ENR33クーペGTS-4系・4WD・販売期間1993年8月~1998年5月

MT車 75.8万円~89万円:2台・ASK:1台
(新車価格:301.8万円~312.9万円)
AT車 なし
(新車価格:311.5万円~322.6万円)

HR33セダンGTS系・販売期間1993年8月~1998年5月

MT車 39万円:2台
(新車価格:194.8万円~199.8万円)
AT車 23.8万円~33万円:2台
(新車価格:204.5万円~231.3万円)

HR33クーペGTS系・販売期間1994年1月~1998年5月

MT車 51.8万円~65万円:3台
(新車価格:209.2万円~223.7万円)
AT車 なし
(新車価格:218.9万円~233.4万円)

グレード構成は大雑把に分けると、以下のようになります。

セダン/クーペGTS25tタイプM系 RB25DET(2.5リッター・ターボ)搭載車
セダン/クーペGTS25系 RB25DE(2.5リッター・自然吸気)搭載車
セダン/クーペGTS-4系 RB25DE搭載4WD車
セダン/クーペGTS系 RB20DE(2.0リッター・自然吸気)搭載車

特徴的なのは、ターボエンジンがない4WD車のGTS-4へRB25DETやGT-R用のRB26DETTをスワップした中古車が何台か出回っていることで、GT-Rの代用とも考えられますが、その一方でR34には多い「GT-R仕様」はあまり見かけません。

R33スカイラインのオススメグレードはクーペのGTS25tタイプMほぼ一択

後になってその走りが再評価されたとはいえ、それまでR33の評価があまりに低かったためか中古車の流通台数自体がもともと少なく、多くはエコカー減税で新車への買い換えが進んだ際に廃車解体されたか、国外へ流出したのかもしれません。

現状でまとまったタマ数が残っているのはクーペのGTS25tタイプM、それもMT車のみで、走りの再評価を考えても他にオススメできるグレードはないことから、ほぼこの一択です。
ただし、R33は中古車情報をチェックするたびに流通台数が極端に減少しており、生産から25年後の登録解禁で北米へと急速に流出している可能性があるので、購入を検討しているのであれば、早めに決定した方がよいでしょう。

R33スカイラインの中古車選びの注意点

中古車流通台数が少ない車ゆえに、現存台数も各部品の需要も比例して少ないと考えられるため、リビルト品や中古部品を含め、思わぬ欠品に悩まされる可能性があります。内部のメカニズムはともかく、内外装については欠品した時に補いがつくかどうかわからないため、可能な限り修復が困難な傷や欠品のない車を選びましょう。

また、R34が「ボディは力だ」をキャッチコピーとしてボディ剛性向上に力を注いだように、R33にはそこまでの剛性はなく、特に過走行車では骨格の歪みやボディパネルなどのチリをチェックして、なるべくコンディションが保たれている車を選ぶべきです。その他、修復歴や修理が適正に行われているか、サビの有無、チューニングカーが現状で正常に動くかどうかのチェックは他の車と変わりありません。

R33スカイラインの中古車の維持費目安

内外装の部品供給に少々不安があるとはいえ、基本的にはまだまだ街でよく見かける1990年代の車ですから、走行距離があまりにも少なかったり多かったりする車でもなければ、突然発生する多額の修理費用に備える必要までは、そうそうないと考えられます。

とはいえ新しくとも販売終了から21年経過していますから、自動車税は13年超の重加算税となり、もっともタマ数の多い2.5リッターターボエンジンのGTS25tタイプM(2,498cc)なら総排気量2.0リッター超2.5リッター以下の区分で自動車税は51,700円です。実燃費は7km/L前後とみられ、2019年12月現在のハイオクガソリン平均価格が約155円程度として、仮に月1,000km走るならば月22,000円程度のガソリン代がかかり、年間のガソリン代が約27万円に自動車税51,700円を合わせ、最低32万円程度がGTS25tタイプMにおける最低年間維持費の目安でしょう。

ただ、走りが再評価されたR33をこれから買おうというユーザーは、ドリフトなどスポーツ走行のベース車用途がメインでしょうから、ドリフトにつきものの当たって壊れたという補修代や消耗が激しいタイヤ代も見込んだ、余裕ある予算編成をしておきましょう。その他、ユーザーの環境次第で変わってくる購入後の駐車場代やタイヤ代、車検代や整備代、任意保険代などは各自計算してみてください。

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