引用:Riley

旧車・絶版車購入ガイド | 2020.06.03

初代のスタイリッシュなFRセダンから一転、FFビッグセダンの先駆けとなった 日産「セフィーロ」

Posted by 菅野 直人

日産「スカイライン」や「ローレル」の姉妹車だったFRスポーツセダンの初代から一転、2代目以降FF大型セダンへと一新したのが「セフィーロ」です。セダン不振時代にも関わらず広くてシンプルな車内空間がウケてヒットし、経営危機にあった日産を救った車の一台となりました。北米など海外ではともかく、当時の日本ではなかなかウケなかったFF大型セダンでは珍しいヒット車種でしたが、FR車の初代もドリフトなどでカルト的人気があったものです。

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日産「セフィーロ」とは

1980年代後半、1990年代に技術力世界一を目指す「901運動」の成果を世に送り出し始めていた日産は、「スカイライン」(R32型)や「ローレル」(C33型)と共通のFRプラットフォームを用い、プロジェクターヘッドランプや絶妙にグラマラスな曲線など「シルビア」(S13型)と共通項の多い内外装デザインを持つスタイリッシュな4ドアセダン「セフィーロ」を開発し発売しました。

従来の日産製セダンとは一線を画するデザインや豪華な内外装、助手席に座った井上陽水が窓を開け、「お元気ですか?」と語りかけるCMなどバブル時代を象徴する車のひとつでしたが、肝心のCMが昭和天皇の病状悪化でお蔵入りになりかける(セリフのみ消去して放映継続)など、いきなりつまずきます。

さらに全盛期を迎えていたトヨタ「マークII」3兄弟の販売攻勢にさらされると、保守層の支持を受けにくかったセフィーロの販売は低迷し、他メーカーも一度は手をだして成功した試しのない内外装やメカニズムのオーダーシステム(セフィーロ・コーディネーション)をやめて保守層向けデザインのグレード追加などテコ入れを図るも、販売面ではパッとしないまま終わりました。

ただし、スカイラインやローレル譲りの走行性能やシルビア譲りの優雅なデザイン、そして何よりRB系直列6気筒エンジン搭載のFRスポーツセダンという事で後年ドリフト走行のベース車として復権し、現役当時からのマイナーぶりも手伝って一時はカルト的人気を誇っていました。

初代こそパッとしなかったセフィーロが販売面で開花したのは1994年8月に発売された2代目で、主に北米向けだった「マキシマ」と統合されたFF大型セダンとして再出発すると、内外装がシンプルにして安価、そしてFF大型セダン最大のメリットである広い車内スペースがバブル崩壊後に極度の経済低迷下にあった日本で高く評価されました。

折しもブームだったステーションワゴンタイプも設定され、同様のコンセプトで北米版トヨタ「カムリ」の国内版だったトヨタ「セプター」より安価だったこともあってか、当時の日本では今ひとつ販売が鈍かったFF大型セダンで珍しいヒット作となっています。

1998年12月にモデルチェンジした3代目も含め、既にミニバンやSUVなどRVブームに押され低迷していたセダン市場で健闘したセフィーロは2003年に販売を終了しますが、現在はセフィーロの居住性とローレルの高級感を併せ持つ「ティアナ」に受け継がれています。

販売面で成功したのは安価で実用的なセダンだった2代目と3代目ですが、旧車となっても人気があるのはスタイリッシュなFRスポーツセダンである初代かもしれません。

日産「セフィーロ」の中古車相場

大手中古車検索サイトによる、2020年5月現在のセフィーロの中古車相場は以下の通りです。

【初代A31型(1988-1994)】※FRおよび4WD車

(MT車)68.8~148万円・5台
(AT車)48~150万円・7台
(4WD・AT車)流通なし

【2代目A32型(1994-2000)】※この代からFF車・1998~2000はワゴン継続販売

(セダンMT車)流通なし
(セダンAT車)18~38万円・3台
(ワゴンAT車)20~42万円・3台

【3代目A33型(1998-2003)】

(セダンMT車)流通なし
(セダンAT車)19~69.9万円・3台

売れたのは2代目以降でしたが、コストパフォーマンスに優れる実用的なFF大型セダン/ワゴンとなると販売終了から15年以上たっていては維持し続ける意義も少ないのか、現在の流通台数は皆無に近い状況です。

むしろスカイラインやローレルのパーツも使ってドリフトでも使えるFRスポーツセダンとしての初代が流通台数もいくらか多くて存在感があり、自然吸気エンジン搭載車のターボ化やAT車へのMTスワップ、重量バランス良好な4気筒のSRエンジン搭載車などカスタマイズカーも流通しています。

日産「セフィーロ」のオススメは、気に入った仕様がなければ初代の安いノーマル車

後継のティアナと比較してしまうと、「2代目セフィーロならワゴンもある」くらいしか選択理由がないため、オススメはもちろんFRスポーツセダンの初代となります。

しかし新車販売当時にマイナーだった車の宿命で、2代目以降より多少多いといっても絶対的な流通台数は同時期のスカイラインやローレルより少なく、数ある選択肢の中から気に入った仕様のカスタマイズカーを選ぶより、ノーマル車を購入してカスタムベースとするのが現実的かもしれません。

ただし、ベース車としても最低価格が48万円からと少々高めのため、よほど初代セフィーロが好きか、あえてスカイラインでもローレルでもシルビアでも「180SX」でもない日産のFR車を選びたいというユーザー向けです。

日産「セフィーロ」の中古車選びの注意点

初代に絞り込んだ話として、2020年5月現在では生産終了から26年経過していますので、新品の純正部品を入手したいと思っても、特に内外装については期待するべきではありません。

メカニズム面では人気のスカイライン(R32型)用パーツが日産からいくらか再販されていますから補うことも可能ですが、内外装が整った、あるいは小規模な修復程度でどうにかなる車を選ぶなら、カスタマイズカーよりはノーマルから選ぶか、あるいは最初から部品取り用にノーマル車をもう1台買うくらいの心構えが求められそうです。

動力系や駆動系、足回りなどは新品パーツを使い定期的なメンテナンスを受けているカスタマイズカーを除けば、ノーマル車であっても年式相応に劣化していると考えて後から中古部品やリビルト品、再販部品へ交換するなりカスタマイズしてしまえば済みますが、モノコックの腐食劣化だけは致命的になりますので、現車確認でサビや歪み(特に各種アーム周りやストラットアッパーなど力のかかりやすい部分)はチェックしましょう。

日産「セフィーロ」の中古車維持費目安

これも初代の話となりますが、一度フルレストアでも行わない限りは常時何らかのマイナートラブルに見舞われる可能性が高いほど古い車のため、日常的な維持費とは別にトラブル対処費用として少なくとも約30万円程度のストックはしておきたいところです。

確実にかかるのは自動車税で、全て新規登録から13年以上で重加算税対象となるため2.0リッター車なら総排気量1.5リッター超2.0リッター以下で45,400円です。2.5リッター車なら総排気量2.0リッター超2.5リッター以下で51,700円となります。

実燃費は初代での実績が見当たらないため、姉妹車のスカイラインセダン(R32型)を参考にすると2.0リッターのMT車でハイオクガソリンを使い概ね10km/L前後です。2020年5月11日現在のハイオク平均価格がリッター当たり約131円程度なので、仮に月1,000km走るなら月13,100円程度のガソリン代がかかり、年間のガソリン代が約16万円に自動車税を合わせると、約20~21万円程度が最低年間維持費の目安となりそうです。

今となっては知名度がさほどでもないレア車のため、興味のないユーザーからは単に古い車としか見られず盗難リスクは低いと思われますが、外装の交換部品が入手困難な中、コンディション維持のため保管環境には相応の気を使いつつ、環境次第で変わってくる購入後の駐車場代やタイヤ代、車検代や整備代、任意保険代などは各自計算してみてください。

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