引用:n-hid

旧車・絶版車購入ガイド | 2020.05.29

バブル期にハイソカーブームを支えたFRセダン トヨタ「マークⅡ」

Posted by 菅野 直人

今後この名前や姿を知る者も少なくなっていく運命にあるトヨタ「マークII」。しかしかつては「チェイサー」や「クレスタ」といった兄弟車を従えてハイソカーブームの中で一時代を築き、ターボエンジンとMTを搭載したスポーツグレードも存在していました。そんなマークIIは中古車市場で今、どうなっているでしょうか?

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以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください

トヨタ「マークII」とは

「クラウン」や「コロナ」、「カローラ」で成功を収めてきたトヨタが1968年に発売したアッパーミドルセダンが「コロナマークII」です。

先行していた他車種と同様に激烈な販売合戦に放り込まれ、最大のライバルだった日産自動車の「ローレル」に打ち勝つ中で、トヨペット店扱いのコロナマークII以外にトヨタオート店扱いの「チェイサー」やトヨタビスタ店扱いの「クレスタ」といった兄弟車も登場しました。

1984年に登場した5代目からは正式にコロナの名を外し「マークII」として独立、マークII、チェイサー、クレスタの3兄弟は1980年代から1991年のバブル崩壊までのハイソカーブームを強力にけん引した、時代のリーダーでした。

特に1980年代はクラウンがトヨタにおける一般向け最高級車であり、社長や上級管理職がクラウン、下級管理職がコロナ、平社員がカローラに乗るという社会のピラミッド構造だった中、「白より白いスーパーホワイト」のボディカラーに包まれたマークIIは、日本の中間管理職にとって憧れの車でした。

さらに、単に売れ筋高級サルーンとして指示されただけでなく、5代目の時代には2.0リッター直列6気筒ガソリンターボエンジン「1G-GTEU」を搭載した「GTツインターボ」もラインアップするなどスポーツセダンとしても名を馳せ、バブル崩壊後のRVブーム過熱でセダン不振が始まると、むしろスポーツセダンとして活路を見出しました。

2000年、RVブームによってチェイサーやクレスタが脱落する中、マークIIは唯一モデルチェンジを受けました。全高を上げて車内の快適性を向上するなど最後まで進化を続けましたが販売は回復せず、2004年には再びワイド&ローの高級スポーツセダンとして全面的なイメージチェンジを図って車名も「マークX」に変更しました。

2019年に2代目マークXが販売終了したことで長い歴史に終止符が打たれ、今後は「一時代を作った名車」としてその名をとどめていく事になります。

トヨタ「マークII」の中古車相場

大手中古車検索サイトによると2020年4月現在、マークIIの中古車相場は以下の通りです。

【初代T60/70型(1968-1974)】

(4ドアセダン)100万円:1台
(バン)121万円:1台
(ピックアップ)123万円:1台
(2ドアハードトップ/ワゴン)流通なし

【2代目X10/20型(1972-1976)】

(2ドアハードトップ)35万円~222.2万円:4台
(バン)66万円:1台
(4ドアセダン/ワゴン)流通なし

【3代目X30/40型(1976-1980)】

(4ドアセダン)48万円~158万円:7台・ASK(価格応談):1台
(2ドアハードトップ)225万円~398万円:3台
(ワゴン)ASK:1台
(バン)流通なし

【4代目X60型(1980-1984)】

(4ドアセダン)99.8万円~268万円:5台・ASK:1台
(4ドアハードトップ)89万円~162万円:8台・ASK:1台
(ワゴン/バン)流通なし

【5代目X70型(1984-1988)】

(4ドアセダン)53.7万円~99.8万円:7台・ASK:1台
(4ドアハードトップ)30万円~218万円:29台・ASK:1台
(ワゴン)19万円~128万円:22台・ASK:2台
(バン)32万円~77万円:6台

【6代目X80型(1988-1992)】

(4ドアセダン)26.8万円~128万円:10台
(4ドアハードトップ)25万円~99万円:23台・ASK:1台

【7代目X90型(1992-1996)】※4ドアハードトップのみ

(グランデその他MT車)29.8万円~48万円:3台
(グランデその他AT車)63万円:1台

(ツアラー系MT車)89万円~258万円:15台
(ツアラー系AT車)128.8万円~140万円:3台

【8代目X100型(1996-2001)】※4ドアハードトップのみ

(グランデその他MT車)49.9万円:1台
(グランデその他AT車)12.8万円~109万円:29台

(ツアラー系MT車)98万円~320万円:32台・ASK:2台
(ツアラー系AT車)28.9万円~165万円:17台

【9代目X110型(2000-2004)】※4ドアセダンのみ

(グランデ系全車AT)4万円~64万円:59台
(iR系MT車)59.9万円~349万円:41台・ASK:2台
(iR系AT車)18.7万円~168万円:41台・ASK:1台

1970年以前からの長い歴史を持つ車では、厳しい排ガス規制に無理やり対応させた低性能エンジンが搭載された1970年代後半から1980年代初頭あたりの現存数が少ない車も多いのですが、マークIIの場合その時期に異色の英国車風で人気のあった3代目モデルが多く現存しており、歴代モデル全てが流通している珍しい例かもしれません。

4ドアセダンか4ドアハードトップ、あるいは3代目までの2ドアハードトップが基本ですが、コロナともどもトヨペット店で販売する商用車のベースになっていたため初代ではピックアップ、5代目まではライトバンやステーションワゴンもラインアップしており、カスタムベースとして人気があるため、少ないながらも中古車が流通しています。

また、6代目で最後となった4ドアセダンは4ドアハードトップがモデルチェンジ後も長らく継続販売されてタクシーや教習車など営業用途でも使用されており「コンフォート」のベースにもなったため中古車が比較的多く流通しています。

スポーツグレードの「ツアラー」系が人気となった7代目以降はMT車の流通も多いものの、兄弟車チェイサーと異なりAT車も多いのが特徴です。

トヨタ「マークII」のオススメは走り系なら7代目以降のツアラー系、渋くキメるならグランデ

歴史の長い車の例に漏れず、バブル時代より前となる1980年代前半以前の車はプレミア価格のついた程度良好車か、安価なもののレストアベース程度と極端な車としか流通しておらず、価格や維持の面で現実的なのは5代目以降、より現実を見れば2000年以降まで搭載車が存在したJZ系エンジンやG系エンジン搭載の7代目系以降と思われます。

その頃のマークIIは他の兄弟車同様、スポーツ系とラグジュアリー系でキャラクターが分かれており、スポーツセダンを好んだりドリフト車のベースにしたいなら「ツアラー」系、ラグジュアリーセダンを好んだりVIP系カスタム車のベースにしたいなら「グランデ」系、とバッサリ分かれるところです。

特にツアラー系の場合、2.5リッター直列6気筒ガソリンターボエンジン「1JZ-GTE」を搭載した8代目「ツアラーV」が定番のオススメで、次いで7代目「ツアラーV」、あるいは最後の9代目「グランデiR-V」または「iR-V」のMT車をオススメします。

走り系ではチェイサーのツアラーVが直球なのですが、歴史と伝統、高級感あるデザインでマークIIのツアラーVや、あるいは外し技でクレスタのツアラーV(4代目)やルラーンG(5代目)と迷うこともあるかもしれません。

トヨタ「マークII」の中古車選びの注意点

まだ喫煙者が当たり前のように多かった時代なので、車内にタバコ臭が残っていたり、それを消すためかなり強烈な芳香剤の臭いを漂わせていた車も多く、徹底的な車内クリーニングで臭い消しをしていたとしても、アレルギー体質の方や嗅覚の鋭い人の場合は体質的にごまかしが効かないため、とにかく試乗して気分が悪くなったりしないか確かめてみるしかありません。

そんな時代でも車の中では吸わないドライバーが乗る「禁煙車」はあったので、非喫煙者でなおかつ体質的に受け付けない人は、実車確認で禁煙車を地道に探すほかないでしょう。

それを除けば傷や汚れ、サビや塗装のヤレといった定番のチェック項目があり、グランデなどラグジュアリー系、ツアラーやGTなどスポーツ系に関わらず、妙なカスタマイズがされていないか、事故などを原因として一部のみ不自然に新しい部分がないかは確認してください。

トヨタ「マークII」の中古車維持費目安

流通台数も多くマークII最後の代表作となった9代目を前提に考えますが、それでも車齢16年~20年になるため経年劣化で自然とアチコチ不具合の出てくる車齢に差し掛かっており、車検代などは高くつくものとして通常の車より10万円ほど多めに考えておくのがよいと思います。

それとは別に、エンジンのセンサー類やサビで朽ちたマフラー、消耗したブレーキローターやベルト類、ベアリング類からの異音など日常的な点検整備の範囲でも要交換箇所が多数出てきますから、常に数万円単位での出費ができる体制が望ましいです。

全て新規登録から13年以上で重加算税対象となる自動車税は、2.0リッター車なら総排気量1.5リッター超2.0リッター以下で45,400円。2.5リッター車なら総排気量2.0リッター超2.5リッター以下で51,700円となります。

ハイブリッドカーどころか高効率エンジン登場前の車なため、実燃費は各年式・グレード平均で8km/L前後がいいところで、グレードによってはレギュラーガソリンでも走るもののハイオクガソリンを前提とした場合、2020年4月現在の平均価格がリッター当たり約140円程度として、仮に月1,000km走るなら月17,500円程度のガソリン代がかかり、年間のガソリン代が約21万円に自動車税を合わせ、約25万円~26万円程度がマークIIにおける最低年間維持費の目安となりそうです。

ツアラーVや最後のグランデiR-V、iR-Vを除けば盗難リスクはそれほどではないものの、程度良好車やカスタマイズによってはセキュリティや車両保険には相応の気を使いつつ、その他ユーザーの環境次第で変わってくる購入後の駐車場代やタイヤ代、車検代や整備代、任意保険代などは各自計算してみてください。

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