引用:Toyotacoronaexsaloon

旧車・絶版車購入ガイド | 2020.04.28

チューニングベースに最適!日産最後の5ナンバーFRセダン「ローレル」

Posted by 菅野 直人

かつてトヨタ「マークII」3兄弟としのぎを削った日産のアッパーミドルセダン「ローレル」を覚えていますか? 2代目以降は実質的に「スカイライン」の兄弟車で、販売政策により保守的なキャラクターではあったものの、スカイライン譲りの走りは意外とスポーティで、ドリフト競技などでも多用されました。スカイラインとの統合で2003年には姿を消しましたが、ローレルは2020年現在の中古車市場ではどのような評価を受けているのでしょうか?

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以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください

日産「ローレル」とは

1968年、日産「ブルーバード」より1ランク上級のアッパーミドルセダンとして登場したローレルは、一足遅れて登場した同クラスのトヨタ「コロナマークII」とは異なり、4ドアセダンと2ドアハードトップのみのラインナップでライトバンやピックアップなど商用モデルやタクシーなど営業用モデルを持たない、純粋なオーナードライバー向け高級車でした。

2代目ローレル(1972年発売)以降はプラットフォームを「スカイライン」と共用し、特に3代目ローレル(1977年)以降は保守的なデザインを採用して若々しくスポーティなスカイラインとは区別され、4代目ローレル(1980年発売)以降は4ドア専用車になりました。

R32型スカイラインが4輪マルチリンクサスペンションを採用して走りを絶賛された時も、同時期の6代目ローレル(1989年発売)はフロントにストラットサスペンションを採用するなど、単に「非プリンス系販売店向けスカイライン」ではなく、スカイラインのようにスポーツ性能だけに特化せず、コストを内装仕上げ等にも回すことでラグジュアリー系ユーザーの支持を集めました。

しかし7代目ローレル(1993年発売)以降、バブル崩壊と販売不振により経営悪化した日産の中でも、RVブームにより市場でのエース格から脱落した4ドアセダン(ハードトップ)のローレルは厳しい販売状況に陥り、スポーティで躍動感あるデザインと、途中から当時の自主規制上限280馬力の2.5リッターターボエンジンを投入するなどテコ入れが図られたものの、結局スカイラインとの統合で2003年をもって販売終了しました。

後継のV35型スカイラインが高級車ブランドのインフィニティ「G」の国内版なことを考えれば、ローレルは日産が最後に作った日本向けFRアッパーミドルセダンであり、車内空間の拡大や国際化といった時代の流れに乗り切れなかった車ゆえにかえって懐かしさやかつての憧れを感じるユーザーから今でも根強い支持を受けており、一種のハズシ技としてドリフトでも活躍した経歴も含め、日産ファンの思い出の中ではいつまでも走り続ける車です。

日産「ローレル」の中古車相場

大手中古車検索サイトによると2020年3月現在、ローレルの中古車相場は以下の通りです。

【初代C30型(1968-1972)】

(4ドアセダン)198万円:1台
(2ドアハードトップ)流通なし

【2代目C130型(1972-1977)】

(4ドアセダン)245万円~399万円:4台
(2ドアハードトップ)758万円:1台・ASK(価格応談)・3台

【3代目C230型(1977-1980)】

(4ドアセダン)140万円~198万円:4台
(4ドアハードトップ)286万円~440万円:2台・ASK:2台
(2ドアハードトップ)流通なし

【4代目C31型(1980-1984)】

(4ドアセダン)58万円:1台
(4ドアハードトップ)流通なし

【5代目C32型(1984-1993)】※6代目へモデルチェンジ後タクシーなど営業車は継続販売

(4ドアセダン)流通なし
(4ドアハードトップ)87万円~98万円:2台・ASK:1台

【6代目C33型(1989-1993)】※この代より4ドアハードトップのみ

39万円~179万円:12台・ASK:1台

【7代目C34型(1993-1997)】

18.9万円~129.8万円:8台

【8代目C35型(1997-2003)】

9.9万円~141万円:71台

歴代ローレルの中古車には「昭和の街道レーサー風(2代目~3代目)」、「VIPカーまたは走り屋・ドリフト向けカスタマイズ(6代目以降)」という2つの特徴があります。これらの中古車は、改造費用やパーツ代により本来の車両価格以上の価値が出る傾向にあることで、特に2代目~3代目ローレルは排ガス規制や燃費対策のため国産車の魅力が激減していた1970年代の車としては異例なほどプレミア価格がついています。

また、6代目ローレルと8代目ローレルに関してはスカイラインや「シルビア」などからハイパワーエンジンやMTを移植され、戦闘力の高そうなスポーツセダン仕様が高価格帯に並ぶ一方、フルノーマル車は単なるオヤジセダン扱いなのか安価になっており、ベース車としては案外オイシイポジションに見えます。R32型~R34型スカイラインセダンの中古車がタマ数不足に陥るに従い、案外ローレルが注目されているかもしれません。

日産「ローレル」の現実的なオススメは7代目以降

レストア済の程度良好車ならヒストリックカーイベントでも人気の出そうな初代ローレルや、自動車文化的には芸術品の域にあるとも言える2代目ローレル、存在自体はマイナーでも出す場所に出せば確実に人気の出る車種ゆえにプレミア価格が高騰しており、日常的な用途へ供する現実的な選択肢にならない3代目ローレル、時代を考慮しても今ひとつ垢抜けない4代目ローレル、外装のみならず絶壁インパネといった前時代的デザインの内装がカルト的人気を誇る5代目ローレル、同時代のR32型スカイラインやS13型シルビア同様、補修部品の枯渇で維持にはそれなりの労力を要するドリフト競技等で活躍した6代目ローレル、どの代も所有するテクニックやなにかしらの問題を抱えています。

となればR33型スカイラインと同期の7代目ローレル、R34型スカイラインと同期の8代目ローレルといったところが手頃なローレルです。これらは比較的新しいゆえに部品が手に入りやすく、とくに8代目ローレルはノーマル派でもチューニング派でも、それなりのタマ数が残っているのもオススメしたい理由です。

ある意味、見た目でやる気が出過ぎているR34型スカイラインよりも、7代目ローレルや8代目ローレルの方が「羊の皮を被った狼」感が出ていて、現在も根強く残るFRスポーツセダン好きの心には刺さりそうに思えます。

日産「ローレル」の中古車選びの注意点

サスペンションやデフ、エンジンなど同時期のスカイライン、あるいは「A31型セフィーロ」やシルビアと共通部品が使われているため他車種流用による延命が可能な車種ではありますが、それも同期の他車種が豊富に残存、あるいは部品だけでも出回っていれば、という条件つきになります。

チューニングやドレスアップなどカスタマイズを受けた車種も多いため、「程度の良いフルノーマルワンオーナー車が欲しい、あるいは購入後ノーマルに戻したい。」というユーザーには、最後の8代目ローレル以外だと内外装の部品で欠品の多さからそもそもオススメしません。

ある程度そこを割り切ったユーザーにしても、まずは中古車選び以前にそうした日産車の経験が豊富なショップとの付き合いは不可欠だと考えましょう。何しろ最後の8代目ローレルでも生産終了から15年以上経過していますし、見た目での程度の良さよりも、トラブルが起きた時にどうするかを最初から考えておくべきです。

日産「ローレル」の中古車維持費目安

ヒストリックカーの域に達した1970年代のモデル、あるいは現存台数も少ない1980年代のモデルを除き、ある程度は現在でも走りなり日常使用で実用に耐える6代目ローレル以降と仮定すると、それでも前項で書いたように購入時点からトラブル対処予算は維持費のうちとして、数十万円程度の見込みを常に確保しておかないと、なかなか安心して乗れません。

それを除けば、全てのローレルが新規登録から13年以上で重加算税対象となる自動車税が2.0リッター車なら総排気量1.5リッター超2.0リッター以下で45,400円です。2.5リッター車なら総排気量2.0リッター超2.5リッター以下で51,700円が必要です。

エコカー普及前のアッパーミドルセダンですからターボ車でなくとも2020年代の基準で考えると燃料代は相当な負担を強いられ、期待できる実燃費は各グレード平均して最良でも7km/L前後となりますので、2020年3月現在のハイオクガソリン平均価格が約147円程度として、仮に月1,000km走るなら月21,000円程度のガソリン代がかかり、年間のガソリン代が約25万円に自動車税を合わせ、約30万円程度がローレルにおける最低年間維持費の目安となりそうです。

人気車種ではないため盗難リスクは同クラスのスカイラインほどではありませんが、それでも程度やカスタマイズによってはセキュリティや車両保険には相応の気を使いつつ、その他ユーザーの環境次第で変わってくる購入後の駐車場代やタイヤ代、車検代や整備代、任意保険代などは各自計算してみてください。

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