引用:Tokumeigakarinoaoshima

旧車・絶版車購入ガイド | 2020.03.28

通好みの3ナンバーFRスポーツクーペS14型シルビア、再評価されたその実力とは?

Posted by 菅野 直人

歴史的名作に数えられる日産「S13型シルビア」から一転、バブル崩壊期にデビューしSUVやミニバン人気に押され、スペシャルティカー市場そのものが低迷する中、3ナンバー化やデザインの不評もあって失敗作とみなされた「S14型シルビア」。 しかし後年、“ワイドトレッドでコントローラブルな特性”が再評価されました。 デートカーとしてはともかく、スポーツクーペとしての実力は今や誰も否定できません。そんなS14型シルビアは現在中古車市場でどのような評価を受けているでしょうか?

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以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください

日産「S14型シルビア」とは

1988年にデビューするや、優雅な曲線を持つ新時代のデザインでデートカーとしての人気が爆発した日産「S13型シルビア」は、単にナンパやデートの必須アイテムとしてだけではなく、日産が1980年代に取り組んだ「901運動」の成果として、優れたハンドリングを持つスポーツクーペでもありました。

そして1993年10月、大きな期待を受けつつフルモデルチェンジしたのが「S14型シルビア」でしたが、S13型シルビアでのデートカー人気を受け継ぐべくエレガント系のデザインが採用されたものの、その頃スペシャルティカー需要は新興のミニバンやSUV、オフローダーなど「RV(レクリエーショナル・ビークル)」のブームに押し流されていました。

さらにバブル崩壊した時期にも関わらず、車体は一回り大きくなって3ナンバー(普通車)になりました。
その頃は税制改革で排気量別の自動車税に移行していたので、単純に3ナンバーだから税金が高くなるという時代は過去のものになっていたとはいえ、まだ「3ナンバーは贅沢品」という感覚が残っていましたし、何より「3ナンバーだから大きすぎて重すぎるだろう」というイメージも致命的で、販売面で苦戦せざるをえませんでした。

1996年6月のマイナーチェンジで吊り目ヘッドランプを採用するなどデザインをスポーティ路線へ大きく変更、斜流タービンを採用して250馬力を発揮する「K’s MF-T」をラインナップするなどテコ入れを図りましたが、一方で5ナンバーFRスポーツクーペ需要に応えるべくS13型シルビアの兄弟車「180SX」も継続販売しており、全ては5ナンバーへ回帰した「S15型シルビア」までのつなぎにすぎませんでした。

しかし、新車販売当時はイメージ先行で酷評されることの多かったS14型シルビアですが、見方を変えればワイドトレッド化によりコントローラブルな走行特性に仕上げられており、サーキットでの高速走行はもとより、ドリフト競技でも角度の維持や調節が容易で、飛距離も伸ばしやすいなど利点が見直されました。

こうした事情はロングホイールベース化が酷評されつつ、後年になって高速安定性で再評価された「R33型スカイライン」と似ており、だいぶ後になってから「S14型シルビアとR33型スカイラインは新車当時の評判とは裏腹に、実はイイ車だ」と再評価されることとなりました。

もっとも、新車販売当時の評価が響いて中古車価格は低く推移しておりましたが、それが購入する時にはむしろメリットにもなる「通好みのFRスポーツクーペ」、それがS14型シルビアです。

日産「S14型シルビア」の中古車相場

大手中古車検索サイトによると2020年3月現在、S14型シルビアの中古車相場は以下の通りです。
※新車価格はいずれも税別

【2.0リッター自然吸気エンジン搭載車(SR20DE)】

J’s系(1993年10月~1999年1月)
流通なし
(新車価格:前期169.7万円~182.2万円・後期169.5万円~179.2万円)

Q’s系(1993年10月~1999年1月)
(MT車)49万円~185.8万円:25台・ASK(価格応談):1台
(AT車)30万円~89万円:12台
※ただしMT車はターボエンジン載せ替え、外装カスタマイズカーも含む
(新車価格:前期189.9万円~244.3万円・後期179.5万円~251.4万円)

【2.0リッターターボエンジン搭載車(SR20DET)】

K’s系(1993年10月~1999年1月)
(MT車)75万円~278万円:65台・ASK:1台
(AT車)59万円:1台
※ただし外装カスタマイズカーも含む
(新車価格:前期239.8万円~278.6万円・後期239.5万円~286.2万円)

オーテックバージョンK’s MF-T(1997年10月~1999年1月)
流通なし
(新車価格:299万円)

【その他】

48万円~159万円:10台・ASK:1台
※全てターボエンジン搭載で何らかのカスタマイズを受けたMT車

自然吸気エンジン搭載のQ’s・AT車に限りノーマル車が目立ちますが、Q’sでもMT車はターボエンジンへの換装が目立ち、元からターボエンジン搭載のK’sともなればAT車などほとんどなく、中古車価格が安いのも事実上「MTへの換装ベース車」のような扱いだからかもしれません。

ターボエンジン搭載車でエアロパーツや車高調などそれなりのカスタマイズも受け、購入すればすぐスポーツ走行に持ちこめて程度も良好なS14型シルビアは、やはりソコソコの価格がついていますが、古くとも実戦向きとあらば、決して高すぎる価格ではなく、むしろ新車のマトモなスポーツカーが高価になった現在ではお手頃と言えます。

なお、中古車価格としては「前期だから安い」「後期だから高い」という傾向は特にありません。

日産「S14型シルビア」でオススメなのは、やはりターボ車

5ナンバーで手頃なサイズのFRスポーツクーペという、「よくある評価」とは裏腹に、S13型シルビアやS15型シルビアでも本気でスポーツ走行を楽しむならオーバーフェンダーなどでワイドトレッド化している車が多いのを見てもわかる通り、S14型シルビアの方がノーマル状態から戦闘力は高く、その特性を活かすならやはりターボエンジン搭載車の購入がオススメです。

自然吸気エンジンでスポーツクーペの気分だけ味わいたいなら、現行のトヨタ「86」やスバル「BRZ」でも安い中古車はありますし、それでもあえてS14型シルビアを購入するならよほどデザインが気に入っているか、走りを楽しみたいというユーザーがほとんどでしょうし、後者なら元のグレードが何であるかに関わらずターボエンジン搭載車を購入すれば間違いありません。

日産「S14型シルビア」の中古車選びの注意点

生産終了から20年以上が経過したとはいえ、日本車の品質が上がった1990年代以降の車ですから、現在でも燃費の悪さを除けば普通に乗れますし、エンジン、ミッションのスワップ(換装)やチューニングを受けた車でも、それまでの激しいスポーツ走行で消耗した部分の寿命が短いであろうことを除けば、社外品パーツも豊富な車ですから、必要以上に神経質になる必要はありません。

車種ごとの特性として注意すべきポイントはどのようなチューニングやドレスアップを受けているかにあり、たとえば2000年前後の一時期に流行ったサイドシルなどへのウレタン充填補強で、初期の可燃性ウレタンを用いた場合は後から修理などで溶接するのが困難ですし、経年劣化でウレタン自体が歪んでボディが微妙に反り返るようなケースもあります。

また、同時期から流行り始めた「Aピラーへの追加メーターマウント」など追加メーター類も、車検の検査官によっては視界を妨げるものと解釈されて、車検を通ったり通らなかったりしますが、こればかりは実際にラインを通してみないと不明なため、「通らないと言われても慌てない」心構えだけはしておきましょう。

日産「S14型シルビア」の中古車維持費目安

古いとはいえ20年落ち程度ならまだまだ走れる車で、ヒストリックカー扱いには早いですし、基本的にはやたらと維持費が高額にならない時代の車ではありますが、やはりスポーツ走行を経歴に持つケースが多いことを考えれば、いざという時には修理というよりエンジンやミッションを丸々載せ替えまで考慮し、購入費用と同程度の予算は押さえておきたいものです。

それを踏まえた上で、まず自動車税については新規登録から13年以上が経過しているため重加算税対象となっており、総排気量1.5リッター超2.0リッター以下で45,400円。
実燃費はスポーツ走行時は別として、ターボ車のK’sなら8km/L前後、自然吸気のJ’sやQ’sなら11km/L前後が実燃費のようです。

2020年3月現在のハイオクガソリン平均価格が約154円程度として、仮に月1,000km走るならば月15,000円程度のガソリン代がかかり、年間のガソリン代が約18.5万円に自動車税を合わせ、約23万円程度がS14型シルビアにおける最低年間維持費の目安となります。

また、世界的に人気が高まっているドリフト向きの車ですし、かつドレスアップなども施しているなら盗難の危険性も高いため、駐車場の環境によってはセキュリティや保険もそれなりに費用をかけておかねばならないことや、ある程度古い世代のエンジンなのでマメなオイル交換など日常的な整備費用が相応にかかる点には注意が必要です。

その他ユーザーの環境次第で変わってくる購入後の駐車場代やタイヤ代、車検代や整備代、任意保険代などは各自計算してみてください。

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