引用:TTTNIS

旧車・絶版車購入ガイド | 2020.06.30

トヨタ「ラクティス」使い勝手の良いトールワゴンスタイルのコンパクトカー

Posted by 菅野 直人

2016年まで2代、前身のファンカーゴも含めれば3代17年にわたり販売されていたヴィッツベースのコンパクト・トールワゴン「ラクティス」は、現在の流行から外れているとはいえ迅速な開閉が可能で軽量な後席ヒンジドアにより、今でも後席スライドドア車より好む人がいる車です。割と最近まで売っていたので中古車市場でもそれなりの数が出回っていますが、現在の相場などどのような状況でしょうか。

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以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください

トヨタ・ラクティスとは

TTTNIS

トヨタが「21世紀マイカー」のキャッチコピーで1999年に売り出したヴィッツ(現在の4代目はヤリス)には、ハイルーフのコンパクト・トールワゴン版の「ファンカーゴ」も同年にデビューし、好調な販売を記録していました。

もともと走行性能にも定評があったファンカーゴですが、モデルチェンジにあたってよりスポーティ方向に振って実用性と快適性、軽快な走りを並立させた上で改名、2005年10月にデビューしたのが初代「ラクティス」です。

開閉しやすいものの雨天時などに屋根として使えない横開きテールゲートを上開きに改め、片手で楽に収納できてフラットかつ広大な荷室を作れる「ダイブインシート」の採用(FF車)、開放感を高めるため「パノラマルーフ」と呼ばれる大型ガラスルーフを設定するなどファンカーゴからの改善点は多数あるものの、1.3リッターと1.5リッター2種類のエンジン設定があるヴィッツベースのトールワゴンという点は変わりません。

2010年11月にモデルチェンジした2代目はヨーロッパでも販売したため、同時期のオーリスなどにも通じるヨーロピアン調のデザインが特徴で、当時新たに提携したばかりのスバルにも「トレジア」としてOEM供給を前提としたためスバルも開発に加わり、走行性能や使い勝手は大幅にレベルアップしていました。

ただし、その頃になるとトールワゴンのトレンドは後席スライドドアに移行しつつあり、軽トールワゴンから始まった流れが登録車のコンパクト・トールワゴンへも及ぶに至ってラクティスは次第に流行から外れていき、後席両側スライドドア車のルーミー/タンク(2016年11月発売)を後継として、2016年9月でラクティスは絶版となります。

しかしラクティスのような後席が通常のヒンジドアというトールワゴンでも、「開閉が楽だし重量も軽く、走行性能は明らかに上」と好感を持つユーザーも多く、今後のトレンド次第ではいずれ復活する日が来るのかもしれません。

トヨタ・ラクティスの中古車相場

大手中古車検索サイトによると2020年6月現在のトヨタ・ラクティスの中古車相場は以下の通りです。

【初代P100系(2005-2010)】

(1.3リッターFF車)4.8~64万円:172台・ASK(価格応談):1台
(1.5リッターFF車)2.7~68万円:322台
(1.5リッター4WD車)12.8~89.9万円:64台・ASK:1台

【2代目P120系(2010-2016)】

(1.3リッターFF車)7.9~121万円:379台
(1.5リッターFF車)12.8~139.7万円:480台
(1.5リッター4WD車)21~129.8万円:131台

動力性能に余裕があって自動車税も1.3リッター車と変わらず、燃費性能も大差ない1.5リッターFF車が初代、2代目ともにタマ数豊富で、1.3リッター車は新車販売当時でも車両価格が安い廉価版程度の扱いで販売の主流は1.5リッター車だったと思われます。

新しくとも10年落ちの初代モデルですら、程度のよいものは60万円以上と結構な高値で販売されていることから考えて、現在でも需要はそこそこあると見られているようで、流通台数も1,300台以上とタマ数豊富なことや、2020年の新型コロナショックで上級車種から車内スペースに余裕あるコンパクトカーへの乗り換え需要も増えそうなことから、当面はこの水準が続くかもしれません。

トヨタ・ラクティスのオススメは1.5リッターFFのパノラマルーフ装着車

よほどボディカラーやオプションなど追加装備で気に入ったものがあるか、たまたま近所で売っていたなどでもない限り、中古車でも動力性能が劣り中古車価格でも大差ない1.3リッター車を選ぶ理由はほとんどないため、1.5リッターのFF車、それも年式が新しい2代目で、開放感を味わえるパノラマルーフ装着車がオススメです。

雪国の場合は4WDを選択するユーザーも多いと思いますが、その場合でも4WDまで含め全てミッションが効率的なCVT(無段変速機)となった2代目をオススメします(初代の4WDは4速AT)。

トヨタ・ラクティスの中古車選びの注意点

個人向けのちょっと車内が広いパーソナルカーから、ファミリーカーまで多様な用途で使われた実用車ですから、使用していた地域や用途、使用環境によって程度にバラつきはあり、特に海沿いや雪国で使用されていた車の下回りサビ、車内の喫煙や汚れといったポイントを中心にチェックする車選びになるかと思います。

そういった点を除けば、基本的にはヴィッツと同様のメカニズムでパワースライドドアなど故障の元になるような複雑な部分もなく、あえていえばパノラマルーフの電動開閉シェードが正常作動するかどうか、くらいです。

トヨタ・ラクティスの中古車維持費目安

古くとも15年落ち程度のトヨタ実用車ですから、よほどシビアな環境でメンテナンスをサボったり、多少サビても気にしないユーザーが乗っていた車でもない限りは購入後に多大な出費を要するとは考えにくい車です。

そこで自動車税やガソリン代など日常的な維持費用がメインになりますが、1.3リッター車でも1.5リッター車でも区分は同じ1リッター超~1.5リッター以下で、新規登録から13年未満なら34,500円、13年以上なら重加算税対象となるため約39,600円(初代の初期が該当)となります。

実燃費については1.5リッターFF車なら13km/L程度でレギュラーガソリン仕様、2020年6月現在のレギュラー平均価格がリッター当たり約119円程度ですから、仮に月1,000km走るなら月9,000円程度のガソリン代となり、年間のガソリン代が約11万円に自動車税を合わせると、約14~15万円程度がラクティスにおける最低年間維持費の目安となりそうです。

実用的でありふれたコンパクトカーですから、1,585~1,660mmの全高で不都合がなければ保管場所にそう気を遣う必要もなく、その他ユーザーの環境次第で変わってくる購入後の駐車場代やタイヤ代、車検など整備代や任意保険代などは各自計算してみてください。

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