引用:https://www.daihatsu.co.jp/lineup/tanto/03_exterior.htm

買取相場 | 2019.10.22

「元祖」軽スーパーハイトワゴン!ダイハツ・タントの査定相場は?

Posted by 菅野 直人

現在、軽自動車販売にて熾烈な闘いを繰り広げている、軽スーパーハイトワゴンというジャンル。ハイルーフと後席両側スライドドアを組み合わせ、抜群のスペース効率と使い勝手、安い税金による優れた経済性をもつのが特長。また、軽自動車にしては存在感のある大きい車体から、カスタムベースとしても人気があります。その元祖的存在である「ダイハツ・タント」の買取市場における評価はどうでしょうか?

以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください

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タントの中古市場での人気について

軽乗用車は1993年に登場した初代スズキ・ワゴンRによって軽トールワゴン(軽ハイトワゴン)という絶対的な売れ筋ジャンルをつかみ、2000年代前半までに軽自動車メーカー各社からモデルが出揃ったところで、激しい販売合戦がはじまりました。
その状況に風穴を開けたのが、2003年に初代モデルが登場したダイハツ・タント。まだ後席両側スライドドアこそ採用前でしたが、軽トールワゴンよりさらに屋根位置の高い軽スーパーハイトワゴンは、スペース効率の高さからファミリー層を中心に受け入れられて人気を呼びます。

後席左側ドアをBピラー一体式(ビルトインBピラー)として、助手席ドアと一緒に開けると左側(歩道側)へ広大な開口部が生まれる「ミラクルオープンドア」が採用された2代目(2007年12月発売)の大ヒットを受けて、それまでワゴンRのライバルとなる車種を販売していたライバル各社も、軽スーパーハイトワゴンの開発に着手。かくして、天井が高く両側スライドドアを持って後席で子どもが立つことも可能で、かつ前後席のシートスライド量を増やして豊富なシートアレンジを可能とした軽スーパーハイトワゴンは、軽自動車最強の売れ筋ジャンルとなりました。

そんなタントは、2013年に発売した3代目から右側後席ドアもスライドドア化して上級ミニバンの装いを獲得。2019年9月現在では強力なライバルの登場や、ダイハツ自体が車種ラインアップが豊富なことも相まって、タントは長らく販売台数No.1から遠ざかっていますが、ライバルのほとんどがもたないミラクルオープンドアの魅力は依然として健在で、ファミリー層から高い人気を得ています。

買取査定額が期待できるタントのグレード

通常版と「タントカスタム」2系統が存在するタントの中でも、通常版の基本的なグレード構成は廉価版の「L」、標準版の「X」、上級版の「G」(2019年発売の4代目では消滅)、ターボエンジン搭載の「Xターボ」の基本的に4種類で、全グレードFFと4WD両方が存在。時期により装備を厳選した派生モデル「Xリミテッド」などが存在するほか、予防安全装備の「SA(スマートアシスト、通称スマアシ)」登場後は、装備グレードと非装備の廉価グレードが存在するようになっています。

そのうち買取市場で高価買取傾向にあるのは標準グレードの「X」で、意外にもスマアシの有無はあまり購買意欲に影響を与えていない様子。しかしながら、全体的にみればやはりスマアシ搭載車の方が買取市場での評価は高めといえそうです。

装備が簡略化されたL系グレードの評価が低めなのはともかく、上級グレードのG系が新車価格の高さの割にいまひとつ買取価格が伸びないのは、中古車市場でも手頃な価格と装備のX系が好まれるほか、タントカスタムと異なりターボ車がG系ではなくX系にラインナップされているため、Xの方が上級グレードと思われているのかもしれません。

買取査定額が期待できるタントのカラー

高価買取上位のボディカラーをみると、定番のホワイトやパールホワイトIIIやブラックマイカメタリック、ブライトシルバーメタリックはもちろん、赤や青、黄色、ピンクといった派手なボディカラーも意外に人気を集めている模様。

ファミリー層のファーストカーとして利用されているとしても、旧来の概念とは一線を画した若い世代や、あるいはパーソナルカーとしての利用が多く、冠婚葬祭にも使用する、そんな無難さと必要性をあまり感じていないように思えます。

2年落ちタントの目安査定額

2年落ち2017年式タントは先代(3代目)末期に近く、2016年11月の改良で予防安全システムがこの代のタントから最新の「スマートアシストIII(SAIII、スマアシIII)」になっているのが特長です。従来のスマートアシストIIからは歩行者対応が追加され、作動速度域も拡大するなど機能が強化されているほか、リヤにソナーセンサーを装備して後方の衝突安全を警告する「コーナーセンサー」や、ダイハツ初の「オートハイビーム」なども設定。

さらに特別仕様車としてホワイト基調の2トーンカラー車「X ホワイトアクセントSAIII」や、2017年12月には「X」ベースで両側パワースライドドアやパノラマモニター、LEDヘッドランプを装備した「Xリミテッド」も追加されています。

オプション込みでおおよその新車価格と2019年9月現在での平均買取相場は以下の通りとなります。

●L(FF/4WD):新車141万円/買取価格52万円程度
●L SAIII(FF/4WD):新車149万円/買取価格61万円程度
●X(FF/4WD):新車156万円/買取価格63万円程度
●X SAIII(FF/4WD):新車163万円/買取価格80万円程度
●X ホワイトアクセントSAIII(FF/4WD):新車171万円/買取実績なし
●Xリミテッド SAIII(FF/4WD):新車171万円/買取価格75万円程度
●Xターボ SAIII(FF/4WD):新車172万円/買取価格77万円程度
●G SAIII(FF/4WD):新車175万円/買取価格77万円程度

4年落ちタントの目安査定額

4年落ち2015年式タントは2013年10月の3代目発売時には設定がなかったターボ車「Xターボ」が2013年12月に追加され、レーザーレーダー式で衝突被害軽減ブレーキ作動域が30km/h以下など初歩的ながら、当時の軽自動車としては最新の予防安全システム「スマートアシスト(SA)」を装備していたモデル。2015年5月には単眼カメラが追加され、作動領域が50km/h以下に拡大した「スマートアシストII(SAII)」へ更新されました。

また、同時にパワースライドドアへのワンタッチオープン機能追加やVSC(横滑り防止装置)、TRC(タイヤ空転防止装置)が追加される改良も受けています。

オプション込みでおおよその新車価格と2019年9月現在での平均買取相場は以下。

●L(FF/4WD):新車141万円/買取価格42万円程度
●L SA(FF/4WD):新車145万円/買取価格49万円程度
●L SAII(FF/4WD):新車149万円/買取価格49万円程度
●X(FF/4WD):新車156万円/買取価格60万円程度
●X SA(FF/4WD):新車161万円/買取価格59万円程度
●X SAII(FF/4WD):新車163万円/買取価格62万円程度
●X ホワイトアクセント SAII(FF/4WD):新車171万円/買取価格72万円程度
●X ターボ(FF/4WD):新車165万円/買取価格66万円程度
●X ターボ SA(FF/4WD):新車169万円/買取価格60万円程度
●X ターボ SAII(FF/4WD):新車172万円/買取価格69万円程度
●G(FF/4WD):新車168万円/買取価格52万円程度
●G SA(FF/4WD):新車173万円/買取価格48万円程度
●G SAII(FF/4WD):新車175万円/買取価格66万円程度

8年落ちタントの目安査定額

8年落ち2011年式タントは2007年12月に発売された2代目モデルの時代で、左側後席のミラクルオープンドアこそあるものの、右側後席は通常のヒンジドア、予防安全装備のスマートアシストも登場前と、今にして思えばだいぶ簡素なモデルでした。

2011年式は2010年9月の改良でようやく4速ATを廃して全車CVTとなり、ミラクルオープンドア開口時に足元を照らす「スライドドアステップランプ」を採用、前席頭上にもオーバーヘッドコンソールを設置して収容力を持たせるなど経済性と使い勝手を改善しています。

さらに2011年6月には搭載エンジンを新型へ換装して燃費を改善、同11月にはXにバックモニター付きナビなどを追加した「Xリミテッド」が登場しました。

オプション込みでおおよその新車価格と2019年9月現在での平均買取相場は以下です。

●L(FF/4WD):新車137万円/買取価格21万円程度
●Xスペシャル(FF/4WD):新車142万円/買取価格20万円程度
●X(FF/4WD):新車151万円/買取価格15万円程度
●Xリミテッド(FF/4WD):新車163万円/買取実績なし
●G(FF/4WD):新車160万円/買取価格28万円程度

事故車・修復歴ありのタントの場合は?

人気車種だけあって事故車の買取事例も他車種に比べて多いのですが、後述するように残価率が比較的低いためか、3年落ち以降はエンジンやエアバッグが無事でフロント破損程度でも部品取り扱いとなり、おおむね使用可能部品に応じて10~20万円程度と、通常の買取相場からすれば2割程度の扱いになります。

1年落ち程度だとエアバッグが開いたような事故車でも修理・再販となる車もありますが、それにしても買取は高くとも15万円程度なので、部品取りになっても再生前提の買取でも、事故車ならよくて相場の2割前後の買取にとどまると考えた方がよさそうです。

タントの残価率・リセールバリューは?

常に軽自動車販売トップ3を争う人気車種とはいえ、その人気の中心はタントカスタムの方らしく、通常版タントは比較的早く値落ちする上に先々代モデルまでいくと、コンディションがよければかろうじて値段がつく、という程度の残価率にとどまります。

2年落ち2017年式では平均残価率37~49%程度(全グレード平均43%)、平均買取価格52~80万円(同69万円)とかなり控えめの数値で、それも高評価のX SAIII(平均残価率が約49%、平均買取価格が約80万円)に引っ張られた数値。

4年落ち2015年式は平均残価率27~42%程度(全グレード平均36%)、平均買取価格42~72万円(同58万円)と、2019年7月までは販売していたので形としてはまだ新しい先代モデルゆえまだ残価率も踏みとどまっていますが、先々代モデルとなる8年落ち2011年式では平均残価率10~17%程度(全グレード平均14%)、平均買取価格15~28万円(同21万円)と、低年式でもそこそこ価格がつく軽自動車の中でも少々厳しい数字です。

やはり新車販売、中古車販売ともタントカスタムが主力であり、通常版タントの場合はリセールバリューを考慮するなら、まだデザインや装備が古くならないうちに早めの売却とするか、リセールバリューに期待できないならと乗り潰すかの、二択で考えた方がよいかもしれません。

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