引用:Tennen-Gas

旧車・絶版車購入ガイド | 2020.01.25

最後の自然吸気エンジン搭載ハッチバック型TypeRのホンダ「シビックタイプR」(EP3/FN2)とは

Posted by 菅野 直人

フルノーマルでも群を抜く高性能と、若者にも手を出しやすい価格だった初代シビックタイプRは2000年9月で販売終了してしまいましたが、その後もシビックタイプRの歴史は続きました。今回は2代目のEP3型および、3代目のFN2型、2つのハッチバック版シビックタイプRを紹介します。

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ホンダ「シビックタイプR」(EP3/FN2)とは

1997年8月に発売された初代「シビックタイプR」(EK9)は、従来の最上級グレード「シビックSiR」を上回る高性能エンジンや鍛えられた足回りのほか、レーシーな内外装まで備えた上に、199万8000円という低価格でした。つまり、現在の400万円以上する高額モデルとは違い、多くの車好きが購入できる現実的な高性能車だったのです。

2000年9月にシビックがフルモデルチェンジ(EU系)すると、ハッチバック車は5ドアのみとなった関係もあって一時タイプRは姿を消しますが、2001年12月に2代目シビックタイプR(EP3)が登場しました。

これは日本仕様には存在しないヨーロッパ仕様の3ドアハッチバック版シビックをベースにタイプRへ仕立て上げたもので、「後席ドアがない3ドア車なんて実用性がなく不便で売れない」という日本市場向けにわざわざタイプRだけ輸入するという力技でした。

エンジンは2代目「インテグラタイプR」(DC5)と同じ、R-Spec(タイプR仕様・215馬力)の2.0リッター直列4気筒自然吸気DOHC i-VTECエンジン「K20A」を搭載したので、ベースになったシビックがインパネシフト式(4AT/CVT)なのをどうMT化するのかと思いきや、なんとそのまま6速MTのシフトレバーがインパネから生えているという形。こういった荒業でシビックタイプRは復活しました。

価格も220万円と引き続き安価だったものの、EK9より重量や全高、排気量が増えたことや、コストダウンのため4輪ダブルウィッシュボーンをやめてフロントはストラットになったサスペンション、そしてイギリスからの輸入車で部品の安定供給や価格に不安を感じたのもあってか、EK9ほどのヒット作にはなりませんでした。

2007年3月、3代目シビックタイプR(FD2)は4ドアセダンタイプになりますが、「やっぱりハッチバック版シビックのタイプRがほしい」という声もあって、2009年11月、再びイギリスからヨーロッパ版タイプR、その名も「シビックタイプRユーロ」(FN2)が輸入されるようになりました。

FN2は「フィット」と同じプラットフォームを使った、FD2とはデザインの方向性もメカニズムも大きく異なる仕様でいわば“フィットタイプR”的な車でしたが、K20Aをヨーロッパ向けにリファインした「K20Z R-Spec」エンジン(201馬力)に6速MTを搭載、ワイドトレッド、ロングホイールベースという、フィットとは全く違う方向性の車でした。

ただし、FN2は298万円とFD2(283万5000円)より高額だったことや、イメージ的にシビックよりフィットに近い車だったこと、日本では好みの分かれるフロントマスク、そしてやはりイギリス製という問題もあって販売は思うように進みませんでした。

EP3/FN2は同時期の2代目インテグラタイプR(DC5)や3代目シビックセダンタイプR(FD2)と比較した結果、あまり人気のあるタイプRというわけではありませんが、「やはりシビックはハッチバックでなけりゃ」と考えるユーザーにとっては貴重な車だったことは間違いありません。

ホンダ「シビックタイプR」(EP3/FN2)の中古車相場

大手中古車検索サイトによると2019年12月現在、シビックタイプ(EP3/FN2)の中古車相場は以下の通りです。

EP3 シビックタイプR 販売期間2001年12月~2005年春頃

44.8万円~177.9万円 44台
(新車価格:231万円~233.1万円)

FN2 シビックタイプRユーロ 販売期間2009年9月~2012年6月

79万円~229.8万円 39台
(新車価格:298万円~300万円)

いずれも年式が新しいにも関わらず、EK9(77万円~399万円)より安価で販売されており、考えようによっては「安くてオトクなシビックタイプR」ともいえます。

抜群の実績を残してネームバリューも大きいEK9やFD2、ニュルブルクリンクサーキットで市販FF車世界最速タイムを出した4代目(FK2)、そして最強のタイプRとして現在もレースなどで活躍する現行の5代目(FK8)に比べて影が薄い感はあるものの、それだけに今後時間とともに希少価値が高まり再評価されると考えれば、今が一番お買い得かもしれません。

ホンダ「シビックタイプR」(EP3/FN2)のオススメはデザイン次第

EP3/FN2ともに、タイプR仕様の2.0リッター自然吸気i-VTECと6速MTという組み合わせは変わらず、FN2はリアサスペンションがフィット同様の車軸式(トーションビーム)という点は気になりますが、市販FF車ニュル最速タイムをマークしたFK2もリアはトーションビームでしたから、実際はそこまで気にするところではないともいえます。

ならば決め手はデザインで、実用車らしいテールゲートの立ったEP3か、テールゲートが寝てハッチバッククーペ風なFN2か。昔のシビックの面影が残るフロントマスクのEP3か、どこか日本車離れしたFN2か、という点で選ぶのがよいでしょう。

ホンダ「シビックタイプR」(EP3/FN2)の中古車選びの注意点

いずれもイギリスで生産された車なので、部品の供給体制で考えればFN2の方が新しいだけ安心感がありますが、ホンダがイギリス工場の閉鎖を決めた今となっては、どちらでも変わらないかもしれません。

また、海外生産のハッチバック車ということで日本で生産された車に対して品質面での不安を感じる人もいると思いますが、ハッチバック車である以上はどちらも開口部の大きさからくるボディ剛性不足から逃れることはできずむしろEK9より世代が新しい分だけ、ボディ剛性や耐久性はマシだと考え、修復歴のある車は極力避けましょう。

問題はエンジンで、K20AにせよK20Zにせよ耐久性が褒められたものではなく、走行距離が多い車はもちろん、高回転を多用したエンジンはエンジンオイルが減りやすくなっており、TypeR用エンジンはこの傾向が非常に高いエンジンだと言われています。あまりに消耗が早い場合はオーバーホールが必要です。

日常的なオイル管理が非常に大事なエンジンですが、これは中古車選びの段階ではなかなか見極めが難しい上に走行距離の過多に関わらずトラブルが起きるため、とにかく購入してから慎重に様子を見て、必要であればオーバーホールする予算をキープしておくべきでしょう。

ホンダ「シビックタイプR」(EP3/FN2)の中古車の維持費目安

イギリス製とはいえ、ベースは普通の実用車ですから、故障など発生しない限り日常的な維持費が多額になる車ではないはずですが、前項で書いたようにエンジンオイルの減りが早い車を買ってしまった場合は、定期的なエンジンオイルの補充や交換を要する車だということは覚えておいてください。

自動車税については、EP3なら全て新規登録から13年以上が経過し重加算税対象のため、総排気量1.5リッター超2.0リッター以下の区分で45,400円。FN2の場合はまだ重加算税対象外のため、同じ区分でも39,500円です。

実燃費は11~12km/L前後で、平均すると11.5km/L前後と考え、2019年12月現在のハイオクガソリン平均価格が約155円程度として、仮に月1,000km走るならば月14,000円程度のガソリン代がかかり、年間のガソリン代が約16万円に自動車税を合わせ、最低でもEP3なら21万円、FN2でも20万円程度が最低年間維持費の目安でしょう。

初代シビックタイプRや初代/2代目インテグラタイプRほど盗難率が高い車ではありませんが、今後再評価されるかもしれないのでセキュリティ性の高い駐車場や盗難防止装置、車両保険などはしっかり入っておきたいところです。その他、ユーザーの環境次第で変わってくる購入後の駐車場代やタイヤ代、車検代や整備代、任意保険代などは各自計算してみてください。

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