カスタム・アフターパーツ | 2020.12.14

追加メーター、どのようにつければ良い?車検は通るのか

Posted by 菅野 直人

チューニングカーのみならず、ドレスアップカーでも「ついていれば、とりあえずカッコイイ!」追加メーターですが、もちろんカッコだけではなく機能的であり、十分な精度を持つ必要がありますし、どこにでも無造作につけて良いわけではありません。なるべく問題のないつけ方や、車検の対応までご紹介しましょう。

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純正でもメーター類はあるが、追加メーターはなぜ必要?

自動車用メーターで、最低限必要なものというのは意外と少なく、明確に保安基準でその有無や精度、視認性まで定められているのはスピードメーター(速度計)くらいであり、中には水温計や燃料計でさえ警告灯のみで、メーターがない車種もあります。

何しろ今の車は新しいほど電子制御の塊であり、表示がいちいち気になる割には、何か異常があればディーラーへ持ち込んで、診断機にかけて本当の問題を判断するため、メーターであることにあまり意味がなかったり、タコメーター(回転計)でさえ、どのみちドライバーのアクセル操作などに応じてスロットルやミッションのギア比をコンピューター制御するため、AT車では一般ユーザーが気にしても仕方がない、というのが実情です。

まだ車がアナログだらけ、コンピューターが何かしてくれるのは燃料の噴射制御とセンサーからの信号を管理した警告灯の点灯くらいであった時代までは、車の信頼性が今とは比べものにならないほど低かったたため、各メーターにもそれなりに「異常をドライバーに知らせる」という意味がありました。

そのため、昔の車ほどメーター類は純正装備が多く、速度系、回転計、燃料計、水温計を基本に、油温計や油圧計、電圧計、電流計、自然吸気エンジンであればバキューム計(負圧計)、ターボ車であればブースト計といった感じで、スポーツ計のモデルでは「〇連メーター」というのは売り文句のひとつでしたし、機能面でもカッコ良さでも必須アイテムでした。

ただ、メーターをやたらつけても何か異常があるとすればメーターそのものの故障くらい、という時代になると必要性は低下していき、メーターそのものが1枚の液晶パネルで情報を切り替える方式まで登場すると、速度計に回転計と燃料計くらいついていれば十分、場合によっては、速度計のみで十分になります。ドライバー側も、あれこれとメーターがあったところで運転中にそんなに見るわけではなく、必要性はだいぶ薄れました。

それでも追加メーターの必要性があるとすれば、単に「カッコイイ」というドレスアップ目的以外では、チューニングカーやモータースポーツで激しいスポーツ走行をする場合で、エンジンやターボチャージャーなどに何か異常が生じた場合は、タコメーターや回転計の表示で、いち早く異常を察することでしょうか。

とはいえ、筆者のように面倒くさがりな人間の場合、ジムカーナなどの全日本選手権へ出場していても「メーターなんて異常があった時に仮設すれば良いし、回転だって音で判断するから、普段は純正のスピードメーターと燃料計、水温計が生きてれば十分」と、追加メーターに全く興味を示さない人種もいます。

追加メーターの取り付け場所は、意外と限られる

しかも、昔であれば追加メーターはダッシュボード上の見やすいところへズラリ並べていたものですが、今の保安基準では「自動車の前方2mにある高さ1m、直径0.3mの円柱を鏡等を用いず直接視認できること」、つまりドライバーから目の前の子供が見える程度の視界が確保されていなければダメ!と定められており、意外と自由ではありません。

昔ながらの丸型アナログ計器、あるいはそれを模した形状のデジタル計器で、フロントガラスの下部であれ視界を遮るほどの大きさ、位置のものはダッシュボード上へ装着できなくなりました。

そのため、純正ではカーナビなどのモニターを入れ替えたり、オーディオスペースや助手席側グローブボックスを改造して追加メーターを配置するか、例外として突起物でも無ければ追加装備が可能なAピラー(フロントガラス左右の天井を支える柱)へ、さまざまな製品が販売されているAピラー用メーターパネルを設置して、そこへ追加メーターを設置するしかありません。

もっとも、近年の車は車両のコンピューターへ直結したOBD2端子を持っており、そこから車に関するあらゆる情報を取得可能なため、OBD2対応モニター1枚を保安基準適合位置へ設置してしまえば、画面切り替えで必要な情報を表示できますし、アナログメーターより表示するレスポンスは速くて精度も高く、数値の上限や下限、異常時の警告もセットできる製品もあるため、機能面だけでいえば昔のようにアナログメーターを多数つける必要はなくなってきました。

それでも「性能さえ良ければカッコは二の次」とはいかないものですから、視認性など機能面で優れ、保安基準も満たすAピラー用メーターパネルはそれなりの需要を誇っています。

車検は正直、グレーゾーン

とはいえ、実際の車検でどうかというと、これは全くのグレーゾーンです。

なにしろ、保安基準の厳密な解釈はどうであれ、現実には検査員のサジ加減で通るか通らないかが決まるのが車検というものですから、「落ちる可能性があって二度手間をかけていられない」正規ディーラーなど、追加メーターをつけているだけで改造車扱い、車検を受けつけてくれないことは珍しくありません。

また、仮に保安基準をギリギリでも満たしておらず、違法改造扱いになった場合には、違法な改造のほう助ということで、取り締まられる可能性があるショップも追加メーターを装着したままでの車検には二の足を踏む場合もあり、あくまでユーザーが自分で脱着しましたよ、という体をとるため車検時は外し、その後で自分でつけてください、というパターンもあります。

もちろん、ダッシュボード上につけていた場合でも、ユーザー車検で問題なく通ったというケースにはコト欠きませんが、問題を避けようと思うのであれば、車検時には外しておくのが無難でしょう。

そのため、エンジンからメーターまで直接オイルやブースト圧を取り込んで計測する機械式メーターより、エンジン側に計測器を置いて、コードや無線で車内の追加メーターに表示させる電気式メーターが主流で、それを必要に応じて脱着してしまえば問題はあまりない、ということになります。

それでも、追加装備などチューニング時には検討しよう

昔であれば、ドレスアップ要素も強く、個性発揮に大きな役割を果たしていた追加メーターですが、縛りの激しい現在では、OBD2対応モニター1台で済ませるのが無難かもしれません。

ただし、オイルクーラーなど純正装備されていないパーツを組み込んだ場合や、チューニングで出力向上させ、ラジエーターのコア増しなどまで手を付けたものの水温が不安な場合、ブーストアップして、ブースト圧が限界を超えないか監視したい場合など、純正のOBD2情報ではまかないきれないケースもあるため、そのような場合は、施行ショップと相談した上で、必要な追加メーターは装着するべきですね。

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