買取相場 | 2023.04.27
18年続くekシリーズを支えるekワゴン人気車のリセールバリュー、相場価格は?
Posted by UruCar
ekワゴンとは、2001年に初代を発売して以来、2019年3月にフルモデルチェンジした現在の4代目まで、18年続くekシリーズを支える軽ハイトワゴンとなります。 また、日産との共同開発モデルであり、初代のオッティから始まり、現在はデイスとして販売しています。 外観の柔らかいスタイルから、主婦や年配層に人気があります。 今回のフルモデルチェンジでの1番の変化は、後席の居住スペースが大幅に改善された所でしょう。 また、エンジンルームを縮小させた事で、後席の足元周りが70mmも広がり、居住性ばかりか、乗降性も大幅に改善されています。 そんなekワゴンが、買取市場ではどんな値動きをするのか見ていきましょう。
以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください
SUMMARY
ekワゴンの中古市場での人気について
2019年3月にフルモデルチェンジした現行では、三菱自慢の安全性能[e-assist]を搭載、踏み間違えや衝突被害軽減ブレーキシステム、車線逸脱防止アラームなどが全車標準装備となり、女性や年配の方には嬉しい機能となります。
また、オプションにはなりますが、”デジタルルームミラー”という装備があり、駐車場で活躍するアラウンドモニターや、夜間で視界の悪い後方一帯を、鮮明にルームミラーに写し出してくれますから、起こりうる事故を未然に防止してくれます。
筆者である私の高齢の両親にも、ぜひekワゴンのように安全性能の高い車に乗ってもらいたいものです。
その他、2代目にあたる2006年~2013年モデルでは、両側スライドドアが採用されており、根強い人気となっています。
3代目からは、派生モデルであるekスペースのみの採用となってしまったため、中古市場でのスライドドア需要は、子育て世代を中心にまだまだ衰えません。
ディーラーの営業マンの話では、18年続くekワゴンは、もはやひとつのブランドであり、乗り継ぐユーザーが多いという事からも、人気である事がわかりますね。
買取査定額が期待できるekワゴンの人気グレード
現行モデルでは、『M』『G』の2グレード、先代モデルでは『E』『M』『G』『T』の4グレードのラインナップとなります。
まず、現行モデルではグレード間の価格差は約8万円となり、大きな差となるのはGグレードに、オートエアコンとプッシュスタートシステムが装備されているという事になります。
売れ筋となるのはGであり、今後は中古市場になると、8万円以上の差が出る事になるでしょう。
中古市場での取引でメインとなる先代モデルでは、『M e-assist』と『G safety package』が人気グレードとなっています。
Mでは『衝突被害軽減ブレーキ』と『踏み間違い衝突防止アシスト』が装備され、Gにはこの2つに加え『車線逸脱警報システム』と『オートハイビーム』がプラスされています。
最上級のTグレードにはターボが装備されていますが、ekワゴンがそもそも走りを求めるモデルではないため、新車価格は高いですが、中古市場でのニーズは少なく、ekカスタムに譲る形となっています。
買取査定額が期待できるekワゴンの人気カラー
現行モデルでは、全7色のバリエーションとなり、女性がターゲットである事から、優しい印象のカラーで構成されています。
通常、人気カラーといえば白・黒が定番ですが、ekワゴンでは、ブラウンメタリックが1番人気となっています。
これは若年層よりも、30代から50代の女性にニーズがある事で、落ち着いたカラーを選ぶ傾向があります。
次に人気となるのが、ブラック・ホワイトパール・シルバーの順となり、上位3色では査定額が5万円前後プラスになるようです。
1年落ちeKワゴン(2022年式)の目安査定額
1年落ち2022年式eKワゴンは、三菱が日産との合弁会社NMKVで共同開発、2019年3月より販売している軽トールワゴン、4代目eKワゴン(現行)の4年目モデル。
現在の販売は軽SUV版のeKクロスや、そのEV版eKクロスEVが主力となっており、eKワゴンはベーシックグレードの「M」と、上級グレード「G」の2つに集約されており、2022年式は2020年8月の改良で予防安全装備「e-Assist」へミリ波レーダーを追加して夜間検知性能を追加するとともに、標識検知機能などを追加、運転支援装備の「MI-PILOT」も機能強化されて以降のモデルです。
2022年9月にはボディカラーの見直しなど、一部の仕様が見直されました。「オプション込みでおおよその新車価格」と、2023年4月現在での平均買取相場は、以下の通りです。
M:新車153万円/買取価格61万円程度
G:新車162万円/買取実績なし
平均買取価格:約61万円
平均残価率:約40%
2年落ちeKワゴン(2021年式)の目安査定額
2年落ちの2021年式三菱 eKワゴンは、2019年3月に4代目へとモデルチェンジした軽トールワゴンの4代目で、従来のスポーティ&アグレッシブ仕様「eKカスタム」に代わって軽SUV仕様「eKクロス」を設定、新型の自然吸気エンジンを積む通常版eKワゴンは2グレードのみのシンプルな構成。
2020年8月の一部改良で安全運転支援システム「e-Assist」に標識検知や先行者発進通知、ふらつき警報などの機能を新たに追加したほか、ミリ波レーダーの追加で夜間検知性能の工場、レベル2運転支援システム「MI-PILOT」の機能追加など、運転支援装備が充実しました。
ただし、現在ではより背の高い軽スーパーハイトワゴンに比べ人気は今ひとつで、ターボ車もないなど廉価版としてのイメージが強いためか、中古車の流通が不足している現在でも、1年落ち車にしてはリセールバリューがやや低めとなっています。「オプション込みでおおよその新車価格」と、2023年4月現在での平均買取相場は、以下の通りです。
M:新車153万円/買取価格74万円程度
G:新車162万円/買取実績なし
平均買取価格:約74万円
平均残価率:約48%
3年落ちeKワゴン(2020年式)の目安査定額
3年落ち2020年式eKワゴンは、三菱が日産との合弁会社NMKVで共同開発、2019年3月より販売している軽トールワゴン、4代目eKワゴン(現行)の2年目モデル。
モデルチェンジでマイルドハイブリッドの新型エンジンBR06へ更新されるとともに、ターボ車や廉価版が廃止されてグレード整理。
レベル2運転支援システムの「MI-PILOT」(日産の「プロパイロット」相当)が上級グレード「G」へメーカーオプション設定され、2020年8月の改良ではミリ波レーダーが追加されてMI-PILOT、e-Assistともに機能向上するなど、予防安全性能が大幅に強化されました。「オプション込みでおおよその新車価格」と、2023年4月現在での平均買取相場は、以下の通りです。
M:新車153万円/買取価格53万円程度
G:新車162万円/買取価格64万円程度
平均買取価格:約58万円
平均残価率:約37%
6年落ちekワゴン(2017年式)の目安査定額
新車価格103万円~160万円となる先代モデルですが、5年落ちでの査定額が35~55万円前後と暴落してしまいます。
これはフルモデルチェンジをした事も一因ですが、やはり軽トールワゴン系の中古車流通台数が多いのが大きいでしょう。
加えて、現在の主流がその上をいくハイトワゴンである事や、人気の要因でもあるスライドドアが装備されていない事などもあり、このような査定額になってしまうようです。
8年落ちekワゴン(2015年式)の目安査定額
8年落ちになりますと、査定額は20~35万円前後となってしまいますが、先代モデル初期ですから、まだまだ需要はあります。新車からのユーザーであれば、翌年には車検が来ますから、手放すかどうか悩むでしょう。低走行車の人気カラーですと、50万円を超える査定額もあります。
8年落ちになると、20万円を切る査定額も目立ってきますから、手放すには良いタイミングとなる時期になります。
また、新車・中古車市場が活発になる1月~4月期では、査定額が上がる傾向がありますから、ぜひ参考にして下さい。
14年落ちekワゴン(2009年式)の目安査定額
2代目モデルとなり、査定額は5万円前後となってきます。査定額を購入資金にするか、このまま乗り続けるか迷う所ですね。自動車税が割増となる14年目まで乗り、その間に購入資金を貯めるというのも、良い選択になってきます。
スライドドア機能をもち、トールワゴンとなる前で機械式の立体駐車場にも入る数少ないモデルですから、まだまだ人気はありますが、これが14年落ちの現状ですね。
事故車・修復歴ありのekワゴンの場合は?
18年続くモデルとなりますから、やはり一定数の事故車も流通しています。
破損レベルにもよりますが、修復して中古車市場へ流通するもの、破損が激しい場合は部品取り車として、修理で活躍します。
例えば、先代モデルとなる人気グレード『M e-assist』の3年落ち2万km走行の事故車では、10~20万円の査定額となります。
ekワゴンの残価率・リセールバリューは?
ハイト系軽ワゴンがシェアを伸ばしている中、18年続くekワゴンはどれだけのリセールバリューがあるのか、見ていきましょう。
例えば先代モデルの人気グレード『m e-assist』では、2年落ち2万km走行で40万円の買取額となりました。
新車時価格が120万円でしたので、実に2年で80万円も償却した事になり、残価率は33.3%という結果に。
このグレードにおける平均残価率は、39.5%となります。
また、先代モデル初年度となる2006年式の上級グレード『GS』では、7万km走行での買取額は13万円で、残価率は約11%となります。この年式になると、平均残価率は10%前後となってしまいます。
年式はもちろん、ちょうど自動車税が割増になる時期となる事もあり、このような結果になるようです。
軽自動車需要が高いという事は、それだけ中古車市場の流通量も多いという事。
分母が多ければ、残価率も比例して下がる傾向にありますから、仕方ないでしょう。
ekワゴンはフルモデルチェンジをしたばかりで、先代モデルの査定額は下がるでしょうが、まだまだ人気が続くでしょう。そのため、少しでも高く取引できように、早めに査定に出してみてはいかがでしょうか?