高値買取傾向！人気高級SUV、レクサスNXのリセールバリューは？

レクサスNXの中古市場での人気について

1996年に初代モデルが登場した人気のSUV、レクサスRX(日本名トヨタ・ハリアー)は、3代目から日本でもレクサスRXとして販売開始。ハリアーは、独自の進化を遂げ、2013年にはRXよりひと回り小さい3代目ハリアーが登場します。その後は高級版レクサスRXと大衆向けトヨタ・ハリアーに二分されたままになるかと思いきや、2014年7月に3代目ハリアーの高級版としてレクサスNXが満を持して登場。

レクサス独自のデザインアイデンティティである「スピンドルグリル」をフロントに配するだけでなく、廉価版に搭載されがちな2リッター自然吸気エンジンの設定が存在せず、ハリアーよりも内外装や装備がハイクオリティかつ充実しており、単にバッジを張り替えただけのモデルではない、まぎれもない高級SUVなのです。

また、400万円台から購入可能という手頃な価格帯とあって、中古車市場でも236.9万円～648万円と比較的高額で販売されており、それが買取市場での高価買取傾向にも如実に反映されています。

買取査定額が期待できるレクサスNXのグレード

https://lexus.jp/models/nx/spec_price/

レクサスNXは2リッターターボエンジン搭載の「NX300」(2017年9月以前は「NX200t」)および2.5リッターハイブリッドの「NX300h」の2系統に分かれており、それぞれにFFと4WD(NX300hはリアがモーターの電動4WD「E-Four」)を設定、装備充実版「Iパッケージ」、高級版「バージョンL」、スポーティ版「Fスポーツ」の3つのサブタイプが基本。また、時期を見計らってその都度「アーバンスタイル」や「ブラックシークエンス」といった特別仕様車も設定されています。

このうち高価買取傾向が強いのは、スポーティ志向でパフォーマンスダンパーや専用チューニングサスペンションを装着した「Fスポーツ」。ハリアー以来の高級スポーティSUV路線をレクサスとしては手頃な価格で楽しめる点が好まれているようです。

買取査定額が期待できるレクサスNXのカラー

高額買取上位のボディカラーは、ほとんどがパールなど白系と、グラファイトブラックガラスフレークといった黒系で、シルバーやゴールド、オレンジなどが少数上位につけるくらいです。SUVとはいえ、ダイナミックな走りや悪路走破性よりは、アーバンコンフォートな魅力が重視されている高級SUVだけあって、フォーマルなボディカラーが好まれています。

1年落ちレクサスNX(2022年式)の目安査定額

1年落ち2022年式レクサスNXは、2021年11月にモデルチェンジしたレクサスのミドルクラスSUVの2代目モデルで、トヨタブランド版のハリアーより高品質でありながら、兄貴分のRXより手頃なサイズ、価格で人気のSUVです。

モデルチェンジでグレード構成は、大幅に変更され、2.5リッター純ガソリン車の「NX250」系、同2.4リッターターボの「NX350」系、2.5リッターハイブリッドの「NX350h」、同プラグインハイブリッドの「NX450h+」を設定。

NX250は、ベースグレードとラグジュアリー仕様の「version L」、NX350はスポーティ仕様の「F SPORT」、NX350hはベースグレードと「version L」および「F SPORT」、NX450h+は「version L」および「F SPORT」となっています。

モデルチェンジ直後から注文殺到、半導体不足で増産が限られるどころか生産が滞った事情もあって、中古車買取相場は非常に高く、現状ではリセールバリューが約70%近く高騰しているのが特徴です。「オプション込みでおおよその新車価格」と、2023年6月現在での平均買取相場は、以下のようになっています。

NX250：新車515万円／買取価格391万円程度
NX250 versionL：新車612万円／買取価格416万円程度
NX350 F SPORT：新車659万円／買取価格487万円程度
NX350h：新車587万円／買取実績なし
NX350h virsion L：新車684万円／買取価格435万円程度
NX350h F SPORT：新車684万円／買取価格506万円程度
NX450h+ virsion L：新車785万円／買取価格490万円程度
NX450h+ F SPORT：新車812万円／買取価格509万円程度

平均買取価格：約462万円
平均残価率：約69%

3年落ちレクサスNX(2020年式)の目安査定額

3年落ち2020年式レクサスNXは、2014年7月から2021年7月まで販売されていた、レクサスのミドルクラスSUVで、3代目トヨタ ハリアーを豪華高品質にした初代モデル。

2020年式は、その末期型で、2019年5月に予防安全パッケージ「Lexus Safety System＋」の機能強化や、コーナリング中に電子制御スロットルを自動制御して安定感を高める「アクティブコーナリングアシスト」を全車標準設定したほか、同10月には消費税変更（8%→10%）により価格改定を受けています。

2020年1月には、ブロンズ基調の内外装を施した「ブロンズエディション」、同7月には都会的な印象を強調した内外装の「スパイス＆シック」および、茶道の茶碗をモチーフとした「クール＆ブライト」といった特別仕様車を追加したほか、7月には全車パーキングブレーキアシストの標準設定など改良も受けました。「オプション込みでおおよその新車価格」と、2023年6月現在での平均買取相場は、以下のようになっています。

NX300：新車513万円／買取価格314万円程度
NX300 Iパッケージ：新車533万円／買取価格286万円程度
NX300 スパイス＆シック：新車551万円／買取価格289万円程度
NX300 ブロンズエディション：新車554万円／買取価格273万円程度
NX300 version L：新車586万円／買取価格289万円程度
NX300 F SPORT：新車586万円／買取価格323万円程度
NX300 クール＆ブライト：新車611万円／買取価格360万円程度
NX300h：新車584万円／買取実績なし
NX300h Iパッケージ：新車598万円／買取価格273万円程度
NX300h スパイス＆シック：新車622万円／買取価格303万円程度
NX300h version L：新車657万円／買取価格308万円程度
NX300h F SPORT：新車657万円／買取価格341万円程度
NX300h クール＆ブライト：新車681万円／買取価格321万円程度

平均買取価格：約307万円
平均残価率：約52%

5年落ちレクサスNX(2018年式)の目安査定額

5年落ち2018年式レクサスNXは、2017年9月のマイナーチェンジで2リッターターボ車のグレード名が「NX200t」から車格を表す「NX300」へと変更されたほか、スピンドルグリルもレイヤー調デザインとしてRXや「LX」と統一、LEDシーケンシャルターンシグナルランプ(流れるウインカー)が採用されたモデルです。また、2018年8月には路車間通信や車車間通信に対応したITS(高度道路交通システム)採用の運転支援システム「ITS Connect」をオプション設定するなど小改良が行われています。

オプション込みでおおよその新車価格と、2023年6月現在での平均買取相場は、以下のようになっています。

7 年落ちレクサスNX(2016年式)の目安査定額

7年落ち2016年式レクサスNXは、2014年7月の発売以降、ボディカラーの一部改良など小変更を受けていたモデルで、2016年8月にはLTE通信(高速データ通信)に対応して「LEXUS Apps」が利用可能になり、同年11月にはブラック塗装のスピンドルグリルやボディ同色フェンダーアーチモールなどでスタイルを引き締めた特別仕様車「アーバンスタイル」が発売されました。

オプション込みでおおよその新車価格と、2023年6月現在での平均買取相場は、以下のようになっています。

9年落ちレクサスNX(2014年式)の目安査定額

9年落ち2014年式レクサスNXが発売された時期は2014年7月ですが、基本的なグレード構成などは2019年10月現在と変わりません。

オプション込みでおおよその新車価格と、2023年6月現在での平均買取相場は、以下のようになっています。

事故車・修復歴ありのレクサスNXの場合は？

レクサスNXの事故車買取価格は、年式が古くなり、走行距離が伸びるほど安くなる傾向にありますが、おおむね127～173万円、平均すると151万円程度であり、通常の買取相場平均(239万円程度)からすると約6割程度と、通常相場の2～3割程度となることが多い事故車にしては高値で買い取られる傾向にあります。

レクサスNXの残価率・リセールバリューは？

人気のクロスオーバーSUV、それも高級車ブランドとして浸透しつつあるレクサス車で、大人気モデルのハリアーの血統を色濃く受け継ぐお買い得モデルだけあって、NXのリセールバリューはなかなか良好です。

5年落ち2018年式で平均残価率52～63%(全グレード平均59%)、平均買取価格308～405万円(同、344万円)、3年落ち2016年式でも平均残価率41～53%(全グレード平均47%)、平均買取価格233～297万円(同259万円)と、購入直後から残価率が5割を切る車も少なくない中で3年たっても5割近い残価率は人気車種ならではの大健闘ぶり。

初期型の9年落ち2014年式ですら平均残価率31～46%(全グレード平均41%)、平均買取価格174～252万円(同、239万円)とあまり値落ちしませんから、走行距離少なめで良好なコンディションを保ったNXを所有していれば、年式に関わらず“いつでも売り”といえるでしょう。

NXはデビュー当初からスピンドルグリルを持っていて年式による古さを感じさせないデザインであることや、あと1～3年はモデルチェンジされない予想が大勢を占めていることもあり、NXの買取高値傾向は今しばらく続きそうです。