引用:Kuha455405

旧車・絶版車購入ガイド | 2020.04.13

SUV風なのにベースはあの大衆車?コンセプトが秀逸な「ラシーン」の魅力とは

Posted by 菅野 直人

1994年の発売当時、まだ流行し始めたばかりのクロスオーバーSUVの世界に、一世を風靡した“日産パイクカー”のテイストを加えて成立したのが日産「ラシーン」です。 たった一代限りで2000年に生産を終えた後もコンセプトやデザインへの評価は非常に高く、専門の中古車店やカスタム店が存在するほどの人気を得ている伝説的な一台ですが、一般的な中古車市場ではどのような評価を得ているのでしょうか。

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日産「ラシーン」とは

「K10型マーチ」をベースにレトロ調のスタイリングを与えた「Be-1」(1987年)、「パオ」(1989-1991年)、「フィガロ」(1991年)、そして「VN10型パルサーバン」をベースとしたフルゴネットタイプの商用車「エスカルゴ」(1989-1990年)といった「パイクカー路線」で大成功したのが日産です。

これらの中からパオの「都会にいながらサファリにドライブへ出かけるような非日常感の演出」というテーマを抜き出し、「B13型サニー」をベースにパオ同様のファニールックで角ばったボディを持つステーションワゴン形状、全車4WD化、最低地上高を高そうに見せたデザイン(実際は高くない)の車が「ラシーン」です。

発売された1994年といえばまだホンダ「CR-V」(初代)の発売前で、トヨタ「RAV4」(初代)が発売されたばかりでした。ミニバンやステーションワゴン、オフローダーなどによる「RVブーム」が到来していたとはいえ、現在のように「SUV」や「クロスオーバーSUV」がまだ一般に浸透していない時期に登場したラシーンのコンセプトはなんとも斬新でした。

TVコマーシャルに漫画・アニメで人気の「ドラえもん」を起用し、「ぼくたちのどこでもドア」として紹介されたラシーンは確かにどこが行き先であろうとドライブ自体にワクワク感を与え、本格オフローダーチックな見かけながら中身はサニーの4WDワゴン版そのものだったので快適性や運転のしやすさもそのままで、後のクロスオーバーSUVブームの先駆けとなりました。

1997年1月には1.8リッター自然吸気エンジン「SR18DE」搭載モデルを追加、さらにベースのサニーにはない2.0リッター自然吸気エンジン「SR20DE」を搭載した丸目4灯ヘッドライトの「ラシーンフォルザ」すら産みましたが、業績不振で日産に余力がなかったためか、2000年に惜しまれつつラシーンの販売は終了しました。

しかしラシーンの人気はモデル廃止によってむしろ高まり、当時登場した専門の中古車店やカスタム店が2020年3月現在でも存在するほどであり、最近も漫画・アニメ・ドラマで話題の「ゆるキャン△」の登場人物「各務原桜」の愛車としても使われ、時代を超えて愛され続ける名車なのは間違いありません。

日産「ラシーン」の中古車相場

大手中古車検索サイトによると2020年3月現在、ラシーンの中古車相場は以下の通りです(全車4WD)。

【1.5リッターMT車】

29万円~125万円:8台・ASK(価格応談):2台

(1994年12月~2000年8月・新車価格157.0万円~214.8万円)

【1.5リッターAT車】

13.9万円~149.8万円:105台・ASK:3台

(1994年12月~2000年8月・新車価格162.0万円~219.8万円)

【1.8リッターAT車「ラシーンft」】

7万円~119.8万円:17台

(1997年1月~2000年8月・新車価格196.3万円~219.8万円)

【2リッターAT車「ラシーンフォルザ」】

35万円~109万円:16台

(1998年1月~2000年8月・新車価格203.7万円~217.8万円)

販売期間が最も長いだけでなく、走行性能よりもコンセプトに共感して乗る車ゆえに維持費の安い1.5リッター車、それもAT車がもっとも多く、デザインもカスタマイズ次第で自由になるためラシーンftやラシーンフォルザといった排気量の大きい追加モデルは台数が少なく価格も低めです。

元のグレードやデザインがどうかというより、走行距離の少なさや古い車を新品同様に蘇らせる「レストア」を受けているかどうかで価格が決まっている印象があり、新車同然か魅力的なカスタマイズを受けて程度のよい車が高価、あるいはASK(価格応談)になっています。

総流通台数が151台というのは少ないようにも思えますが、1990年代半ばにデビューして2000年には生産終了した、ほとんどが車齢20年を超える実用車としては非常に多い流通台数であり、海外にもファンが多いのに日本へ留まったラシーンがこれだけ多いということが、現在も人気が高い車であることを証明しています。

日産「ラシーン」らしさは1.5リッターで十分!好みでフォルザも選択肢にアリ

姿カタチはともかく4WDとしてオフロード性能に期待する車ではありませんし、車齢20年を超えても日常の足としてガンガン使い倒すには長距離走行は避けたいところですから、排気量が大きく高速走行でも余裕のあるラシーンft(1.8リッター)やラシーンフォルザ(2.0リッター)は、どうしても長距離走行用途に使いたい、フォルザのデザインがいい!という以外は、あまり選択する理由がありません。

1.5リッターの程度良好な車であればラシーンの雰囲気を味わうには十分ですから、その中でも数は少ないながら流通しているMT車やショップ独自のカスタマイズが施されたラシーンを選ぶのがよいかと思います。

日産「ラシーン」の中古車選びの注意点

中身はサニーというありふれた小型大衆をベースにした4WDステーションワゴンですから、特に1.5リッター車はずば抜けた走行性能や何か特性があるわけではない代わりに、エンジンやミッションなど走行に関わる部分の耐久性には問題がなく、その古さから部品の供給にやや不安があるとはいっても、中古部品やリビルトパーツは比較的手に入りやすい方ですから、状態の維持や補修にはさほど不安はありません。

問題はやはり他車種流用では補いのつかない内外装の純正部品調達や、人間でいえば骨組みに当たるモノコックがどのような状態にあるかにかかってきますから、購入前には実車を確認してサビや歪み、それらを起因とした雨漏りなどがないか、開口部は開閉がスムーズか、テールゲートのダンパーが生きていて開いた状態での固定ができるかは要確認です。

内外装の欠けている部分や電装品で故障して動かない部分などは、逆の発想でカスタマイズの対象としてしまう考え方もありますから、どうしてもオリジナルにこだわる人以外はどこまで許容するか、購入後の計画や予算も考えつつ選びましょう。

日産「ラシーン」の中古車維持費目安

走行や日常的な使用によほど支障が出るような故障や事故でも起こさない限り、ラシーンそのものは普通の大衆車なので維持に大きな影響を与える多額の出費はそれほどなく、タイヤもありふれた185幅の14インチや195幅の15インチタイヤで十分ですから、夏タイヤ代やスタッドレスタイヤ代で悩むこともなさそうです。

ただし2000年で販売が終わっているため全てが新規登録から13年以上、自動車税も重加算税対象となるため、1.5リッター車なら総排気量1.0リッター超1.5リッター以下で39,600円になります。1.8リッターのラシーンftか2.0リッターのラシーンフォルザなら総排気量1.5リッター超2.0リッター以下で45,400円と、趣味性の高い車としては比較的安価に収まります。

ただし燃費はいわゆるエコカー普及前の車のため、期待できる実燃費は各グレード平均して10km/L程度なようで、2020年3月現在のレギュラーガソリン平均価格が約138円程度として、仮に月1,000km走るなら月14,000円程度のガソリン代がかかり、年間のガソリン代約16.5万円に自動車税を合わせると、約20~21万円程度がラシーンにおける最低年間維持費の目安となりそうです。

その他ユーザーの環境次第で変わってくる購入後の駐車場代やタイヤ代、車検代や整備代、任意保険代などは各自計算してみてください。

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