買取相場 | 2019.09.27
海外で大人気のスズキ、バレーノ。国内ではいくらで売れる?
Posted by UruCar
スズキのバレーノは、2016年に発売された、スズキのインド工場『マルチ・スズキ・インディア』のみで生産されている完全輸入車です。 実はインドでは、スズキ車の国内シェアが50%弱と、日本におけるトヨタのブランド力を遥かに超えています。 そこで今売れているのが、バレーノとなる訳ですね。実際に、インドではデビューからわずか半年で4万台という、驚異的な販売台数を叩き出したモデルです! コンパクトサイズ、そして1000ccグレードをもち、インド国内の車両減税規格内に収まる車格である事から、人気となっているようです。 日本では積極的なセールスはされていませんが、ライバル車となるのは、スイフトやヴィッツ、マーチ、デミオといった所でしょう。 まだまだ知名度の低いバレーノですが、中古車市場ではどんな値動きを見せるのか、見ていきましょう。
以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください
SUMMARY
バレーノの中古市場での人気について
バレーノは現在、中古車市場では約60台の流通と、まだまだ知られていない車種となります。
全長は3995mmと、インドの免税制度に収まるギリギリのサイズにした分、全幅は余裕のある作りになっています。
スイフトの一回り大きいサイズと言えますが、車内高はやや低く、低重心に。
ハイブリッド車やアイドリングストップ機能はないものの、ミリ波レーダー方式のブレーキサポートや、追従運転機能のアダプティブクルーズコントロールはしっかり装備されています。
やはり主力市場はインドであり、インドでの環境に合わせた構造でありますから、装備の充実が国内専用のモデルと比べるとやや劣るのは仕方ないでしょう。
ちなみにインドでは、バレーノは『小さな高級車』と呼ばれています。
買取査定額が期待できるバレーノの人気グレード
現行バレーノには、1000ccに直列3気筒直噴ターボを搭載した『XT』と、1200ccノンターボの『XS』の2グレードのラインナップがあります。
積極的に選ばれるのはターボモデルとなり、そのスポーティなルックスと、重心の低い仕様が後押ししているのではないでしょうか。
また、2016年に発売していた『XTセットオプション装着車』では、内装が本革になり、当時のモデルには無かったセンターコンソールが装備されています。
買取査定額が期待できるバレーノの人気カラー
バレーノには、ホワイト・ブラック・シルバー・ブルー・レッド・オレンジの計6色でラインナップされています。
やはり定番のホワイト・ブラックが人気となり、他色に比べると若干のプラス査定になるでしょう。
また、バレーノのイメージカラーとなるブルーは深みがあり、高級感を演出します。
プラス査定となるためには、日頃のボディメンテナンスが大きく左右しますから、しっかりケアをしてあげましょう。
1年落ちバレーノの目安査定額
極端に国内での流通量が少ないので、1年落ち2018年式は数件程度の買取実績しかデータがありません。
『XS』のパールホワイトの1万km走行車では、695,000円の買取となっています。
2年落ちバレーノの目安査定額
2年落ち2017年式の買取データは見つかりませんでしたが、国内流通の少なさ、知名度の低さから、査定額にそこまで大きな期待はできないでしょう。
3年落ちバレーノの目安査定額
3年落ち2016年式は、発売初年度となりますが、10台の買取実績があります。
実はバレーノは発売当初はハイオク仕様しか無かったのです。
1000cc・1200cc共にハイオクですから、いかに国内向けでないかが分かりますね。
それでは、ターボとノンターボの2つに分けて見てみましょう。
ターボ車:新車時平均価格170万円/平均買取額64万円
ノンターボ車:新車時平均価格140万円/平均買取額49万円
やはり査定額が奮わないのは、知名度の問題でしょう。3年落ちにしては、値崩れしています。
事故車・修復歴ありのバレーノの場合は?
事故車・修復歴ありの場合は、通常のおよそ65%~70%の買取額となります。
バレーノの事故車買取データはありませんが、需要の少なさから考えると、更に買取額が下がる事が予想されます。
バレーノの残価率・リセールバリューは?
バレーノは、インドでの量販を目的に開発・製造されていますから、日本にフィットする設計性能ではありません。
また、同じサイズではスイフトが人気となっていますし、グレード構成も幅広い事から、あえてバレーノを選ぶという必要が無くなってしまいます。
そんな日本においてはマニアックといえるバレーノですが、実際にグレードを限定して、どれだけの残存価値があるのか見ていきましょう。
まず1年落ちでは、前述しました『XS』になりますが、新車時販売価格1,544,400円にディーラーオプション装備代として10%分の金額をプラスします。
このグレードの買取額は695,000円ですから、1年落ちバレーノの残価率は約40%となりました。
次に3年落ち『XTセットオプション装着車』では、新車時販売価格1,728,000円に、同じくディーラーオプション装備代として10%を加味します。
このグレードにおける平均買取額は、601,000円となり、平均残価率は29%~34%程度となります。
車両データは全て低走行車だったにもかかわらず、やはりリセールバリューの低い結果となりました。
アイドリングストップも装備されていませんから、周りの人とは違う車に乗りたい!目立ちたい!という方に選ばれたりするのかも知れませんね。
また、2019年10月にはマイナーチェンジを予定していますので、更に値落ちする事が予想されます。
売ると決めた時には速やかに査定をしてもらうと良いでしょう。
マイナーチェンジでは、フロントマスクがフェイスリフトされ、ヘッドライトはHIDからLEDになり、同じくテールランプもLEDとなります。
また、ミリ波レーダーブレーキサポートから、デュアルセンサーブレーキサポートへと進化し、対歩行者まで感知するようになるようです。
ラジエーターグリル内に装着されていたフォグランプも独立し、よりスポーティで高級感が増すため、かなり印象が変わります。
上記のマイナーチェンジが入れば、しっかりCMなどでアピールすれば、売れるのでは?と思う仕上がりになっています。
もし売却しようか悩んでいるようでしたら、明らかに今すぐがおすすめですので、査定に出すのにはピッタリの頃合いと言えるでしょう。