買取相場 | 2023.04.27
スズキの隠れた人気モデル、ソリオバンディットの買取相場はどの程度か?
Posted by UruCar
ソリオバンディットは、スズキソリオの派生モデルとして2012年に販売開始した、5ナンバーサイズのコンパクトトールワゴンになります。 ソリオの歴史は古く、1997年のワゴンRワイドをベースに、その後のワゴンR+ 、ワゴンRソリオを経て2005年にソリオとして独立した、歴史の長いモデルとなります。 そして2012年にソリオバンディットが誕生し、現在は3代目モデルとなり、三菱では『デリカD:2』として販売されるOEM車となっています。
以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください
SUMMARY
ソリオバンディットの中古市場での人気について
ソリオバンディットは、ソリオと比べるとフロントマスクに違いがあります。
ヘッドライトは上下2段に分かれ、ラグジュアリーな雰囲気を全面に出しています。
分かり易く例えるならば、アルファードとヴェルファイアの違いと同じようです。
ですから、ソリオバンディットは若い世代の男女に人気のあるモデルとなり、コンパクトカーでありながら車内は広く、燃費も抜群で維持費が安い事で、中古市場でも支持されています。
買取査定額が期待できるソリオバンディットの人気グレード
ソリオバンディットは、ハイブリッドモデルと、ガソリン車のマイルドハイブリッドの2グレードの構成と、非常にシンプルです。
ハイブリッドモデルでは、JC08モード32km/L、マイルドハイブリッドモデルでは最大27.8km/Lと、抜群の低燃費を誇ります。
グレード間の価格差は約30万円ありながら、しっかり低燃費を実現していることもあり、ガソリン車であるマイルドハイブリッドが人気グレードとなっています。
買取査定額が期待できるソリオバンディットの人気カラー
ソリオバンディットには、モノトーンカラーが8色、ツートーンカラーが5色の計13色がラインナップされています。
人気となるのは、定番のピュアホワイトとブラックパールで、同条件なら他色よりもプラス査定となり、10万円前後の高値が期待できます。
また、ツートーンカラーにおいても、若干のプラス査定が期待できます。
日頃のメンテナンスで、プラス値も変わってきますから、特にブラック色については、コーティングなどのケアでキズの予防をしておく事をおすすめします。
2年落ちソリオバンディット(2021年式)の目安査定額
2年落ち2021年式ソリオバンディットは、スズキが2020年12月から販売しているコンパクト・スーパーハイトワゴン「ソリオ」4代目モデルの純正カスタム仕様。
先代モデルで設定していた5速AGS(オートギアシフト:セミMT)のフルハイブリッド車がラインナップ落ち(2022年12月に復活)しており、1.2リッターマイルドハイブリッド車の「ハイブリッドMZ」のみという、シンプルなグレード構成となりました。
4代目へのモデルチェンジでは、全長は70mm、荷室床面長は100mm延長して、後席を倒した時だけでなく、後席も使う多人数乗車時の乗車スペースと荷物スペースを両立したのがポイント。
予防安全装備の「スズキセーフティサポート」もカラーヘッドアップディスプレイをスズキ小型車で初採用したほか、標識認識機能やACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)への全車速追従機能などが追加され、運転席/助手席SRSエアバッグ、前席SRSシートサイドエアバッグ、カーテンエアバッグと衝突安全装備も強化されました。「オプション込みでおおよその新車価格」と、2023年4月現在での平均買取相場は、以下の通りです。
ハイブリッドMZ:新車228万円/買取価格138万円程度
平均買取価格:約138万円
平均残価率:約61%
4年落ちソリオバンディット(2019年式)の目安査定額
4年落ち2019年式ソリオバンディットは、2015年8月から2020年12月まで販売されていたスズキのコンパクト・スーパーハイトワゴン「ソリオ」3代目モデルの純正カスタム仕様。
2016年11月に5速AGS(オートギアシフト:セミMT)と走行用モーターを組み合わせたフルハイブリッド車「ハイブリッドSV」を追加し、従来からのマイルドハイブリッド車「ハイブリッドMV」との2本立てになりました。
2018年7月のマイナーチェンジでは、予防安全装備の「デュアルカメラブレーキサポート」を機能強化、夜間歩行者検知機能やハイビームアシスト、後方誤発進抑制機能などが追加され、クルーズコントロールも設定速度が約40km/h以上へと拡大、前走車への追従機能などを追加してACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)化されています。
また、2019年には消費税増税(8%→10%)に伴い、価格改定されました。「オプション込みでおおよその新車価格」と、2023年4月現在での平均買取相場は、以下の通りです。
ハイブリッドMV:新車223万円/買取価格98万円程度
ハイブリッドSV:新車241万円/買取価格92万円程度
平均買取価格:約95万円
平均残価率:約41%
6年落ちソリオバンディット(2017年式)の目安査定額
6年落ち2017年式ですと、限定仕様の『Fリミテッド』が発売された時期になります。
この年式は、デュアルカメラブレーキサポート装着の有無でグレードが分かれており、装着車の人気が圧倒的でもありました。では、マイルドハイブリッド車である、『Fリミテッド』『MV』と、ハイブリッドの『SV』の大きく2つに分けて、平均買取額を見ていきましょう。
マイルドハイブリッド:新車時平均価格185万円/平均買取額104万円
ハイブリッド:新車時平均価格210万円/平均買取額108万円
この年式で流通しているモデルの約80%はマイルドハイブリッドで、ほぼブレーキサポート装着車であったようです。
8年落ちソリオバンディット(2015年式)の目安査定額
8年落ち2015年式は、同年8月にフルモデルチェンジをしてハイブリッド車を初導入したため、前モデルと混在する年式となります。
ですからここでは、モデルチェンジ前後に分けて、買取額を見ていきましょう。
モデルチェンジ前:新車時平均価格190万円/平均買取額59万円
モデルチェンジ後:新車時平均価格190万円/平均買取額83万円
やはり、フルモデルチェンジを境に下落する傾向にあります。
モデルチェンジ後では、まだまだ100万円の買取価格を超える車両も目立つ年式になります。
11年落ちソリオバンディット(2012年式)の目安査定額
11年落ち2012年式は、発売初年度となります。
アイドリングストップを搭載したグレードを設けた以外には、大きな差がないシンプルな3グレード設定となっています。
ベースグレード:新車時平均価格175万円/平均買取額46万円
中には70万弱の買取額となる車両もありましたから、トータルで見ても7年落ちモデルの割りには、しっかり評価されている印象を受けました。
事故車・修復歴ありのソリオバンディットの場合は?
一般的に事故車・修復歴ありの場合は、通常買取額のおおよそ65%~70%と言われています。
買取事例を見てみますと、2015年式でフロントの破損・エンジンの損傷なし・エアバッグ作動なし車両では、50万円の買取額という事例があります。
データが少なく、2018年時点での買取事例となりますので、現在なら実際には更に下がるでしょう。
もちろん、エンジンを破損させるほどの事故車やエアバッグが作動してしまうと、それだけ修理金額が上がりますから、反比例するように買取額は下がっていきます。
ソリオバンディットの残価率・リセールバリューは?
ハイブリッドを搭載し、コンパクトカーでありながら居住性を売りとするソリオバンディットですが、競合モデルを挙げるならばトヨタのタンク/ルーミー、ダイハツのトールと言った所でしょうか。
筆者の私としては、ソリオバンディットなら上記の競合モデルと価格帯もかわらない上に、ハイブリッドを搭載していますから、もっと売れても良いのでは?と考えてしまいます。
では、年式毎の人気グレードに限定して、ソリオバンディットの残価値を見ていきましょう。
まず6年落ち2017年式のマイルドハイブリッド『MV』では、新車時販売価格1,944,000円に、ディーラーオプション装備代として10%加味した場合、このグレードにおける平均買取額は1,010,000円となり、平均残価率は42.2%~52.2%となります。
次に8年落ち2015年式の『MV』では、新車時販売価格1,825,200円に、同じくディーラーオプション装備代として10%を加味した場合、このグレードにおける平均買取額は832,000円となり、平均残価率は36.4%~46.4%となります。
ちなみに、6年落ちの『ハイブリッドSV』では、MVとの価格差が約30万円ありながら、平均買取額は106万円と、わずかな差となりました。
ソリオバンディットは、2015年のフルモデルチェンジを境に買取額が下落します。
まだ確定ではないでしょうが、2021年末にはフルモデルチェンジをするという話も浮上していますから、そうすると現行モデルが高値で推移するのも、あと2年といった所になります。
気になる方や、早い時期での下取り・買取りを検討している方は、お早めに1度査定をしてもらうと良いでしょう。