買取相場 | 2020.03.23
国内外で高評価!満足度の高いスズキのコンパクトカー スイフトの買取相場は?
Posted by UruCar
小さな車・大きな未来”のキャッチコピーを持つスズキ車の中で、軽自動車でなく、コンパクトカーとして非常に評価の高いスイフト。 燃費ももはや一昔前のハイブリッド車並みの高い数値を叩き出し、乗り味も機敏で非常に満足度の高い自動車です。 スイフトには別車種としてスイフトスポーツという車もあります。このスイフトスポーツは非常に軽量なボディと、必要十分なパワーのターボエンジンに、生まれ持ったサイズから生み出される軽快感から、スポーツを名乗るに相応しい車に仕上がっています。 今回はこのスイフトファミリーについて調べてみました。
以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください
SUMMARY
スイフトの中古市場での人気について
スイフトは2000年から発売されており、スズキの小型車の中では長寿なモデルです。
おおよそ6年ごとにフルモデルチェンジをしており、2010年デビューの3代目から、スイフトとスイフトスポーツが別車種として設定されるようになりました。
小型車規格に収まり、非常に燃費性能に優れている上に、とてもデザイン性が高く、欧州での評価も高い一台です。
このサイズの日本国内での需要は特に高く、他のモデルの新型が発表される度に軒並み大型化する傾向のある現在では、小型サイズを維持しているスイフトは中古市場でもとてもニーズが高いといえます。
スポーティモデルやスポーツグレードが設定されている点でも、中古市場で活気づくポイントとなります。
買取査定額が期待できるスイフトの人気グレード
現行モデルのスイフトはあらゆるニーズに対応すべくマニュアル車・CVT車・AT車、エンジンが二種類+ハイブリッドと非常に広いグレード体系を持ちます。
中でも人気なのが、中古市場で根強いファンの多いマニュアル設定グレードのRSになります。買うときは安く、売るときは高いマニュアル車は現在絶滅危惧種とまで呼ばれるほどその存在が減ってきており、運転が好きな人ならば新車時に積極的に選びたいグレードかと思います。
また上述のように、スイフトスポーツは昔から根強い人気を誇っており、こちらも再販時価格は高く評価されます。
買取査定額が期待できるスイフトの人気カラー
スイフトは小柄ながらもデザイン性が高く、カラーバリエーションも豊富であるため是非お気に入りのカラーで乗っていただきたいモデルです。
中でも査定額にプラスされるのはホワイトとブラックになりますが、スイフトスポーツの場合チャンピオンイエローと呼ばれる黄色も人気が高く、相場として他カラーの5万円前後のプラスで推移しています。
2年落ちスイフトの目安査定額
2年落ち2018年式スイフトは、2017年1月に発売された現行モデル(4代目)で、当初のラインナップに加え、同年7月に5速AGS(セミAT)と1.2リッター1モーター式フルハイブリッドシステムを組み合わせた「ハイブリッドSG」および「ハイブリッドSL」を追加しました。2017年9月には1.4リッターターボエンジンを搭載し、海外仕様のワイドフェンダーで3ナンバー登録となるスポーツ仕様「スイフトスポーツ」も発売されました。
さらに同年11月には5速MTのFF車のみだった「RS」グレードにCVTのFF車/4WD車を追加し、デュアルセンサーブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)などの予防安全パッケージ「スズキセーフティサポート」を標準装備してクロームメッキのフロントグリルなどで内外装の質感を高めた特別仕様車「XGリミテッド」および、「XGリミテッド セーフティパッケージレス仕様車」を発売したモデルです。
2018年10月にはエアロパーツによるスポーティな外観、シルバーステッチを施したシート表皮やチタン調加飾などで内装を落ち着いたシックな雰囲気へ仕上げた特別仕様車「XRリミテッド」が発売されるとともに、「XL」と「RS」へスズキセーフティパッケージが標準装備となりました。オプション込みでのおおよその新車価格と2020年2月現在での平均買取相場は以下の通りです。
XG(5MT・FF/CVT・FF/CVT・4WD) | 新車153万円/買取価格49万円程度 |
XGリミテッド セーフティパッケージレス仕様車(5MT・FF/CVT・FF/CVT・4WD) | 新車154万円/買取価格57万円程度 |
XGリミテッド(5MT・FF/CVT・FF/CVT・4WD) | 新車166万円/買取価格58万円程度 |
XL(5MT・FF/CVT・FF/CVT・4WD) | 新車172万円/買取実績なし |
XL セーフティパッケージ装着車(5MT・FF/CVT・FF/CVT・4WD) | 新車177万円/買取価格52万円程度 |
XRリミテッド(5MT・FF/CVT・FF/CVT・4WD) | 新車171万円/買取価格65万円程度 |
RS(5MT・FF/CVT・FF/CVT・4WD) | 新車186万円/買取価格92万円程度 |
RS セーフティパッケージ装着車(5MT・FF/CVT・FF/CVT・4WD) | 新車192万円/買取価格84万円程度 |
RSt(6AT・FF) | 新車188万円/買取実績なし |
RSt セーフティパッケージ装着車(6AT・FF) | 新車198万円/買取実績なし |
ハイブリッドML(CVT・FF/CVT・4WD) | 新車188万円/買取実績なし |
ハイブリッドML セーフティパッケージ装着車(CVT・FF/CVT・4WD) | 新車198万円/買取実績なし |
ハイブリッドSG(5ASG・FF) | 新車184万円/買取実績なし |
ハイブリッドRS(CVT・FF/CVT・4WD) | 新車195万円/買取実績なし |
ハイブリッドRS セーフティパッケージ装着車(CVT・FF/CVT・4WD) | 新車205万円/買取価格90万円程度 |
ハイブリッドSL(5ASG・FF) | 新車215万円/買取価格70万円程度 |
スイフトスポーツ(6MT・FF/6AT・FF) | 新車206万円/買取価格118万円程度 |
スイフトスポーツ セーフティパッケージ装着車(6MT・FF/6AT・FF) | 新車215万円/買取価格126万円程度 |
平均買取価格 | 68万円程度(通常モデル)および122万円程度(スイフトスポーツ) |
平均残価率 | 約38%(通常モデル)および約58%(スイフトスポーツ) |
7年落ちスイフトの目安査定額
7年落ち2013年式スイフトは、2010年9月から2016年12月まで販売されていた先代モデル(3代目)で、デビュー時からはアイドリングストップ搭載グレードの追加(「XGアイドリングストップ」「XLアイドリングストッップ」)や、エアロパーツを装着し欧州仕様のサスペンションで固めたスポーティな特別仕様車「RS」が追加され、2011年12月にはスポーツ仕様のスイフトスポーツも販売されていました。
2013年7月にはマイナーチェンジを受け、新型の「デュアルジェットエンジン」や、回生エネルギーを充電して車内の電装品に使う「エネチャージ」、停車前アイドリングストップ機能などを搭載した新グレード(「XG-DJE」「XL-DJE」「XS-DJE」)を追加しています。オプション込みでのおおよその新車価格と2020年2月現在での平均買取相場は以下の通りです。
XG(5MT・FF/CVT・FF/CVT・4WD) | 新車146万円/買取価格13万円程度 |
XGアイドリングストップ(CVT・FF) | 新車147万円/買取実績なし |
XG-DJE(CVT・FF/CVT・4WD) | 新車164万円/買取価格23万円程度 |
XL(5MT・FF/CVT・FF/CVT・4WD) | 新車155万円/買取価格15万円程度 |
XLアイドリングストップ(CVT・FF) | 新車155万円/買取価格14万円程度 |
XL-DJE(CVT・FF/CVT・4WD) | 新車173万円/買取価格16万円程度 |
XS(CVT・FF/CVT・4WD) | 新車174万円/買取価格25万円程度 |
XS-DJE(CVT・FF/CVT・4WD) | 新車187万円/買取価格21万円程度 |
RS(5MT・FF/CVT・FF/CVT・4WD) | 新車162万円/買取価格27万円程度 |
スイフトスポーツ(6MT・FF/6AT・FF) | 新車189万円/買取価格44万円程度 |
平均買取価格 | 19万円程度(通常モデル)および44万円程度(スイフトスポーツ) |
平均残価率 | 約12%(通常モデル)および約23%(スイフトスポーツ) |
10年落ちスイフトの目安査定額
10年落ち2010年式スイフトは2010年9月に先々代(2代目)から先代(3代目)へとモデルチェンジした時期のモデルで、同年式に旧型と新型が混在していますが、スイフトスポーツだけは2011年12月に3代目がデビューするまで一時的に不在だった時期でもあります。
なお、2代目は1.2リッターと1.3リッター、そして1.6リッターのスイフトスポーツと3種類のエンジンでしたが、3代目はスイフトスポーツがまだなかったこともあり、1.2リッター車のみでした。オプション込みでのおおよその新車価格と2020年2月現在での平均買取相場は以下の通りです。
(旧)1.2XG(CVT・FF) | 新車132万円/買取価格8万円程度 |
(旧)1.2XG Lパッケージ(CVT・FF) | 新車140万円/買取価格10万円程度 |
(旧)XG Cセレクション(CVT・FF/4AT・4WD) | 新車146万円/買取価格7万円程度 |
(旧)XGエアロ(5MT・FF/CVT・FF/5MT・4WD/4AT・4WD) | 新車146万円/買取価格7万円程度 |
(旧)スタイル(CVT・FF/4AT・4WD) | 新車156万円/買取価格9万円程度 |
(旧)1.3XG(5MT・FF/5MT・4WD/4AT・4WD) | 新車139万円/買取価格15万円程度 |
(旧)1.3XG Lパッケージ(5MT・FF/5MT・4WD/4AT・4WD) | 新車146万円/買取価格9万円程度 |
(旧)スイフトスポーツ(5MT・FF/4AT・FF) | 新車182万円/買取実績なし |
(旧)スイフトスポーツ Fリミテッド(5MT・FF/4AT・FF) | 新車190万円/買取価格28万円程度 |
XG(5MT・FF/CVT・FF/CVT・4WD) | 新車143万円/買取価格9万円程度 |
XL(5MT・FF/CVT・FF/CVT・4WD) | 新車152万円/買取価格9万円程度 |
XS(CVT・FF/CVT・4WD) | 新車172万円/買取価格10万円程度 |
平均買取価格 | 9万円程度(通常モデル)および28万円程度(スイフトスポーツ) |
平均残価率 | 約6%(通常モデル)および約15%(スイフトスポーツ) |
事故車・修復歴ありのスイフトの場合は?
修復歴ありの自動車の場合、大体の減額率が40%ほどとなってしまうのが中古車買取の相場です。
こと、スイフトスポーツは駆動方式さえ違えど、トヨタAE86のように軽量コンパクトで軽快なスポーツカーとしての性能があるため、事故歴のある車も珍しくはありません。
この場合、買取相場は現行型(高年式)のスイフトスポーツで80万円~90万円程度になってしまいます。
人気グレードのRStも60万円~70万円ほどの買取価格で推移します。
スイフトの残価率・リセールバリューは?
非常に市場価値の高いスイフトファミリーですが、残存価値で見るとどうなのでしょうか?
一番残存率の高いスイフトスポーツで見ていくと、新車で購入した場合、当時の新車価格が¥1,834,000で、2年落ちで2万キロ乗って売却した場合、買取最高値は¥1,570,000でした。
つまり2年間で¥264,000しか金額を償却していないこととなり、その残価率は85.6%ということになります。
スイフトスポーツを新車で買った場合、月間たったの1.1万円しか償却していない計算です。
3年落ちで6万キロの場合あ、買取最高値が¥600,000で、こちらは旧モデルのため新車時販売価格は1,728,000になり、同様の計算で残価率は34.7%。
3年落ち1万キロの場合、買取最高値は¥1,000,000で、残価率は57.9%となり、平均値で59.4%です。
モデルチェンジがされてきてはいますが、旧モデルの場合は残価率としてはまずまず良好と言えるでしょう。
現行モデルは発売から日が浅いためなんとも言いにくいですが、かなり高い残価値が残ると言えます。
国内だけでなく海外の評価も高いスイフト。
国内再販がセオリーですが、事故車の場合や過走行の場合でも海外に需要があるので、海外に輸出の可能性もあります。
手放される可能性があるならばすぐ査定をしてみるといいと思います。思ったよりも高い査定金額が出るかもしれません。
スイフトを高く売るためのポイント
スイフトスポーツを除けば実用性と経済性本位の個人向けセカンドカー、あるいは若いファミリー向けコンパクトカーであり、ありふれた安価な量販車、それもブランドイメージとして軽自動車メーカーと思われがちなスズキの小型車なため、買取相場の感覚で言えば価値が落ちやすい特徴の車です。
とにかく残価率が下がるより早く乗り換えを検討していくか、そうでないなら車内で喫煙しない、車内を汚さない、不注意の運転で事故による損傷やスリ傷など作らない、査定前には入念な洗車と車内清掃を行うといった基本を抑えてみる以外に、高価買取の道はありません。
スイフトスポーツだけは例外的にホットハッチとして認められているので通常モデルより残価率は高いのですが、1990年代によく存在した初代シビックタイプRなどハイパワーなホットハッチほどのカリスマ性はないため、基本的には同様です。
スイフトの走行距離による値動きの変化
スイフトの2020年2月現在における走行距離ごとの相場を、現行と先代に分けて紹介します。
(現行・通常モデル)
9万km台:27.2万円~27.2万円
8万km台:-
7万km台:31.2万円~44.6万円
6万km台:65.5万円~76.6万円
5万km台:37.4万円~75.6万円
4万km台:42.4万円~84.8万円
3万km台:40.4万円~99.3万円
2万km台:38.4万円~102.3万円
1万km台:42.4万円~111.6万円
(現行・スイフトスポーツ)
5万km台:83.0万円~106.3万円
4万km台:107.6万円~120.0万円
3万km台:106.3万円~132.2万円
2万km台:98.3万円~135.4万円
1万km台:117.0万円~143.7万円
通常モデルでも発売から約3年、スイフトスポーツにいたっては約2年半程度のため、まだ走行距離による大きな差が出る時期ではありませんが、既に5~6万kmを超えている車は過走行と見られるようで、買取相場が低くなっていく傾向があります。また、特に通常モデルは残価率の低下が早いため、初期の年式だったり程度がよくないと、走行距離が少なくとも買い取り額が低くなるようです。
(先代・通常モデル)
15万km台:6.5万円~10.5万円
14万km台:5.1万円~5.1万円
13万km台:5.1万円~13.3万円
12万km台:6.1万円~18.3万円
11万km台:6.1万円~20.3万円
10万km台:5.1万円~22.0万円
9万km台:6.5万円~23.2万円
8万km台:6.5万円~40.7万円
7万km台:6.5万円~53.5万円
6万km台:8.5万円~48.6万円
5万km台:8.5万円~51.4万円
4万km台:8.7万円~59.5万円
3万km台:7.5万円~59.4万円
2万km台:7.7万円~60.5万円
1万km台:6.5万円~42.4万円
(先代・スイフトスポーツ)
15万km台:10.9万円~10.9万円
14万km台:-
13万km台:9.9万円~18.3万円
12万km台:11.0万円~24.5万円
11万km台:14.3万円~20.3万円
10万km台:18.3万円~31.6万円
9万km台:22.3万円~35.6万円
8万km台:24.5万円~47.7万円
7万km台:25.5万円~54.5万円
6万km台:33.6万円~61.5万円
5万km台:34.6万円~67.5万円
4万km台:38.6万円~86.8万円
3万km台:40.7万円~82.8万円
2万km台:54.5万円~71.6万円
1万km台:54.5万円~54.5万円
先代スイフトは型落ちということもあってさらに残価率の低下が早く、通常モデルもスイフトスポーツも走行距離9万kmを超えたあたりから程度が良くても高額買取は望めなくなり、通常モデルは程度が悪ければ5万km以下でも最低限の買い取り額しか提示されない傾向にあります。
スイフトスポーツに限っては、現行モデルが1.4リッターのダウンサイジングターボとなったため最後の自然吸気エンジンスポーツとなっており、走行距離5万km以内なら通常モデルよりは高額買取が見込めるようです。
スイフトを売るのにベストなタイミングは?
おおむね6年間隔でモデルチェンジされている大衆車とそのスポーツバージョンということもあって「高く売れる時期」が非常に短く、型落ちの先代モデル初期、さらにその前の先々代モデルともなると、よほど程度がよく走行距離が少ない、あるいは希少なスイフトスポーツMT車といったプラス要素がなければ、もはや「値段がつけば御の字で、即売り」といってよい状況です。
5万円程度の最低価格よりやや高額提示を受けられそうであれば、やはり程度が落ちないうちに売るべきですし、先代モデルの後期でもまだプラス要素が見込める「DJE(デュアルジェットエンジン&エネチャージ)」系を除けば同様と思われます。
先代のDJE車やスイフトスポーツ、あるいは現行モデルは今ならまだ程度が悪かったり過走行でない限り高価買取の対象ですが、今まで通り6年間隔でモデルチェンジするなら次のタイミングは2022年ですから、現行モデルでも型落ちする前、2021年中での売却スケジュールで検討するのがオススメです。