買取相場 | 2024.12.05
電源としても使えるプリウスPHV、売却時の残価率はどれくらい?
Posted by spq_mas
トヨタは、量産車の電動化を先駆けた初代プリウスを世に送り出し、ハイブリッドカー市場を牽引してきました。その新たなステージとして、2012年1月にプラグインハイブリッド車(PHV)である「プリウスPHV」を発売しました。 2024年11月現在、プリウスPHVは2代目モデルが展開されており、進化した走行性能と高い環境性能で注目を集めています。では、そんなプリウスPHVは買取市場でどのような評価を受けてきたのでしょうか。 この記事では、プリウスPHVの中古市場での買取相場や売却時のポイントなどを詳しく解説します。プリウスPHVの売却や乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください
引用元:トヨタ公式サイト
【 プリウスPHVの基本情報】
メーカー | トヨタ | 車両タイプ | ハッチバック |
新車価格 | 323~434万円 | 発売日 | 2015/12/9 |
ハンドル | 右 | 車両重量 | 1510~1530kg |
動力分類 | ハイブリッド | 駆動方式 | FF |
排気量 | 1797cc | 定員 | 5人 |
燃料 | レギュラー | トランスミッション | CVT |
燃料タンク | 43L | 燃費 | 37.2km/L |
※実際の数値などはグレードによって異なります、詳細は公式サイトでご確認ください。
【最新】トヨタ プリウスPHVの価格相場・使用年数・走行距離設置
今月の買取参考価格 | ¥77,000~¥3,862,000 |
平均使用年数 | 9年 |
平均走行距離 | 86,000km |
SUMMARY
プリウスPHVの中古市場での人気について
プリウスPHVは、外部からの充電が可能な大容量リチウムイオンバッテリーを搭載し、EVモードではモーターのみで走行可能な柔軟性が特長です。発電用モーターを走行にも使用できる「ツインモーターモード」により、EV走行の最高速は初代の100km/hから135km/hに向上。さらに、家庭用電源としても利用可能なV2Hシステムに対応し、エンジンを使った自力発電も可能です。
ただし、大容量バッテリーや複雑なメカニズムによる高コストやバッテリーの経年劣化問題、さらには充電インフラの未整備といった課題が中古市場での人気に影響しています。初期モデルは4人乗り仕様だった点も需要を限定する要因となっているでしょう。その結果、新車価格はプリウスより高価ながら、中古車市場では価格差が小さい傾向があります。
充電環境を整えられるユーザーには魅力的な選択肢ですが、現状では広く普及しているとは言いがたい状況です。
買取査定額が期待できるプリウスPHVのグレード
プリウスPHVの買取査定額は、選ばれるグレードや装備によって大きな差が出ます。特に、高額査定が期待できるモデルとして挙げられるのが「S GR SPORT」と「A レザーパッケージ」。
「S GR SPORT」は、2017年9月にラインナップに加わったスポーティモデルで、専用デザインの外装や内装が施され、走行性能を意識したチューニングが特徴の一つです。その独自性とスポーティなイメージから、中古市場でも需要が高く、高値で取引されることが多いグレードでしょう。
一方、「A レザーパッケージ」は、本革シートをはじめとする豪華な内装を持ち、高い快適性と上質さを求めるユーザーに支持されています。そのため、買取査定でも好条件を引き出しやすい傾向があります。
これらのグレードは、他のモデルと比較して高い評価を受けやすく、特に状態が良好な車両であれば、さらに高額で取引される可能性があるでしょう。売却を検討する際は、走行距離や装備の有無などの車両状態を含めて、査定に出してみてください。
買取査定額が期待できるプリウスPHVのカラー
プリウスPHVの買取査定額において、高評価を得やすいボディカラーは、主にパール系のホワイトやブラックといった定番色。一部では、ワインレッドや現行モデルのイメージカラーであるライトブルーも取引の上位に挙がることがあります。
これらのカラーが高額査定につながる理由として、冠婚葬祭などのフォーマルなシーンでも使用しやすい落ち着いた印象が挙げられます。特にホワイト系やブラック系は、幅広い場面での適応性が高いため、中古車市場でも安定した需要があるでしょう。
車の売却を検討する際は、人気カラーの選択が買取価格を左右する重要な要素であることを覚えておいてください。
【年式別】プリウスPHVの目安査定額
プリウスPHVの年式別の買取・査定相場は以下の通りです。
年式 | 買取相場 |
2023年式 | 340万 ~ 410万円 |
2022年式 | 100万 ~ 255万円 |
2021年式 | 200万 ~ 290万円 |
2020年式 | 140万 ~ 260万円 |
2019年式 | 104.5万 ~ 293万円 |
2018年式 | 55万 ~ 220万円 |
2017年式 | 70万 ~ 236万円 |
2016年式 | 30万 ~ 248万円 |
2015年式 | 20万 ~ 160万円 |
2014年式 | 25万 ~ 120万円 |
基本的には年式の新しいモデルほど買取相場が高くなる傾向があります。新しいモデルは最新の技術や装備を備えているため、市場での評価が高いのがその理由です。しかし、一部の特別仕様車や限定モデルでは、年式が古くても希少性や独自のデザイン・装備が評価され、状態によっては高値がつくケースが見られるでしょう。
特に、限定生産モデルや特別仕様車は他の車両にはない付加価値があるため、愛好家や特定のニーズを持つユーザーからの需要が高く、買取市場でも注目を集めることがあります。そのため、車両の状態や整備履歴が良好であれば、年式に関係なく高額査定が期待できる可能性があります。
【走行距離別】プリウスPHVの目安査定額
プリウスPHVの走行距離別の買取・査定相場は以下の通りです。
走行距離 | 買取相場 |
20,000km以下 | 90万~410万円 |
20,001〜40,000km | 15万~293万円 |
40,001〜60,000km | 8万~252万円 |
60,001〜80,000km | 6万~230万円 |
80,001〜100,000km | 12万~300万円 |
100,001~150,000km | 5万~220万円 |
150,001~200,000km | 3万~75万円 |
200,001~250,000km | 8万~417万円 |
250,001~300,000km | 15万~30万円 |
300,001km以上 | 5万~20万円 |
同じモデルやグレードであれば、一般的に走行距離が短いほど高額査定が期待できます。特に、20,000km以下の走行距離であれば、新車に近い状態と評価されやすく、高値がつく傾向があります。最新モデルや上位グレードでは、その傾向がさらに顕著で、買取価格の上限が大きく広がることが特徴です。
一方で、希少なグレードや特別仕様車の場合、走行距離が長くても例外的に高値で取引されるケースがあるでしょう。そのため、売却を検討する際は、走行距離だけでなく、自車のグレードや特別装備の価値を把握しておくことが重要です。また、車両のメンテナンス状況や装備品、使用環境も査定額に影響するため、これらの要素も事前に確認しておくと、より良い条件での売却が期待できます。
【グレード別】プリウスPHVの目安査定額
プリウスPHVのグレード別買取・査定相場は以下の通りです。
グレード | 買取相場 |
A | 50万~ 238万円 |
A ツーリングセレクション | 30万 ~ 290万円 |
A プレミアム | 30万~ 250万円 |
EX | 10万~26万円 |
L | 10万~80万円 |
G | 3万~340万円 |
G ツーリングセレクション | 8万~300万円 |
S | 3万~417万円 |
S ツーリングセレクション | 5万~266万円 |
Z | 395万~410万円 |
プリウスPHV限らず、中古車市場では、グレードの違いが買取価格に大きく影響を与えます。各グレードには異なる機能や装備が備わっており、特に特別仕様車や限定モデルのようなプレミアム感のある車両は、その希少性から需要が高く、高額査定につながるケースが多いでしょう。
上位グレードでは、快適装備や安全性能が充実しているため、ファミリー層や長距離ドライバーに人気があります。一方で、スポーティモデルやカスタム仕様車は個性的なデザインや走行性能を求めるユーザーからの支持を集め、これらも中古市場で高い価値を維持しやすい傾向があります。
そのため、売却を検討する際は、単に車の年式や走行距離だけでなく、自車が持つグレードの特長や付加価値をしっかりと把握し、査定時に適切にアピールすると良いでしょう。
プリウスPHVの人気グレードとその特徴
プリウスPHVの人気グレードとその特徴を一覧表にまとめました。
グレード | 特徴 |
S | – ハイブリッド専用システムを搭載し、高い燃費性能を実現。
– シンプルかつ実用的な装備内容で、コストパフォーマンスに優れる。 – アクティブなデザインと高い安全性能を兼ね備えたバランスの良いモデル。 |
G | – 「S」に比べ、快適装備がさらに充実。
– 上質な内装仕様や先進的な機能が魅力。 – トヨタセーフティセンスを標準装備し、安全性が強化されている。 – 高級感のあるデザインで、特にファミリー層やビジネス利用者に人気。 |
プリウスPHVの中でも、特に「S」や「G」グレードは高い人気を誇り、安定した需要があります。その理由は、燃費性能や耐久性が高いだけでなく、装備の充実度が購入者のニーズに応えやすいためです。
また、購入時に人気カラー(ホワイトパールやブラックなど)を選択すると、将来的な買取価格がさらに高まる可能性があります。特に「Gグレード」は上質な装備を求める層に支持されやすく、中古市場でも比較的高値で取引されることが多いです。
プリウスPHVを高く売るためのポイント
ここでは、プリウスPHVを少しでも高値で売却したい方に向けて、買取・査定相場を超える価格で売るための方法を解説します。
1. 買取・査定相場を確認する
プリウスPHVの買取相場を知ることが第一歩です。グレード、年式、走行距離、車両状態、ハイブリッドシステムのメンテナンス状況などにより相場は変動します。
大手中古車サイトや買取業者の情報をチェックして、最新の市場価格を把握しましょう。「プリウス 買取 相場」で検索すると、具体的な価格例が確認できます。
特に人気の高い「S」や「G」グレードは市場価値が高く、中古市場での需要も高い傾向にあります。これらの情報を基に、売却交渉の際に有利な材料として活用すると良いでしょう。
2.売却のタイミングを見極める
特にプリウスPHVは燃費性能や環境性能に優れており、エコカー需要が高まる時期を狙って売却すると良いでしょう。1〜3月や9月は新生活やボーナス期に伴い需要が増加し、買取価格が上昇しやすい時期です。
また、自動車税の還付金を得るために税金の切れ目(年度末など)を狙うと、無駄な出費を抑えつつ高額売却が期待できます。
さらに、ハイブリッドバッテリー保証が切れる前に売却することで、車両の価値を最大限に引き出すことができるでしょう。
3.中古車買取業者での買取を検討する
プリウスPHVはエコカーとしての性能や信頼性の高さから、中古車市場で根強い人気を誇ります。特に「G」グレードや特別仕様車は装備が充実しているため、買取価格が高く評価されやすいです。
ハイブリッド車に精通している買取業者を選ぶことが重要です。トヨタ車を専門に扱う業者やエコカーの買取実績が豊富な業者を選ぶと、高額査定を受けられる可能性が高まります。
4.複数の買取業者に見積もりを依頼する
プリウスPHVを高く売るためには、複数の買取業者から査定を受け、価格を比較することが重要です。一括査定サービスを利用すれば、効率的に複数業者の査定価格を把握できるでしょう。最低でも3社以上の査定結果を比較して、最も高い価格を提示する業者に売却するのがおすすめです。
特に、手間を減らしたい場合は「ナビクル」の一括査定サービスを活用することで、短時間で複数の業者から査定価格を取得できます。まずは無料査定を試し、高額売却につながる方法を見つけてみてはいかがでしょうか。
事故車・修復歴ありのプリウスPHVの場合は?
プリウスPHVの事故車における買取価格の相場は、26〜125万円程度が一般的です。これは、損傷の程度や修復歴の内容によって、通常の買取相場の3〜6割程度に落ち着くケースが多いためです。
とはいえ、プリウスPHVは通常のプリウスと同等の中古車価格を維持しており、大きな損傷がなければ修復後に中古車市場へ流通する例が少なくありません。損傷が軽微な場合や重要部位への影響が少ない場合には、事故車としても比較的高い査定額がつく可能性があります。
修復歴ありでも再販価値が期待できるモデルであるため、事故車専門の買取業者やハイブリッド車に詳しい査定業者を選ぶことで、より高値で売却することが可能です。
事故車や修復歴の有無に関係なく、複数の査定を受けて最適な買取価格を見つけることが大切でしょう。
年代ごとのプリウスPHVの特徴
プリウスPHVは、エコカー市場で革新を続けてきた存在であり、環境性能と先進技術を融合させた次世代のハイブリッド車です。その歴史は、環境意識の高いユーザーに応えるだけでなく、デザイン性や走行性能の進化を通じて幅広い支持を集めてきました。以下に、主な年式ごとの特徴をまとめました。
年式 | 燃費性能 (WLTC) | テクノロジー | デザイン特徴 |
2023年式 | 最大38.0km/L(EV走行時は最大87.0km/L) | 最新トヨタセーフティセンス搭載、リモート操作対応、デジタルキー対応 | スポーティなフロントグリル、シャープなLEDヘッドライト、新カラーバリエーション追加 |
2022年式 | 最大37.2km/L(EV走行時は最大85.0km/L) | 車両通信機能(DCM)標準装備、充電スケジュール管理システム強化 | フロントバンパーの改良、新デザインのアルミホイール採用 |
2021年式 | 最大37.0km/L(EV走行時は最大84.0km/L) | ナビ連携型充電スポット検索、ハイブリッドシステム制御最適化 | カラーアクセント追加、リアライトデザインのリフレッシュ |
2020年式 | 最大36.5km/L(EV走行時は最大83.0km/L) | トヨタセーフティセンス改良版、ヘッドアップディスプレイ標準化 | モダンなリアスポイラー追加、クローム装飾強化 |
2019年式 | 最大35.5km/L(EV走行時は最大82.0km/L) | アクティブノイズキャンセリング導入、充電時間短縮オプション対応 | 高級感を意識した内装、エアロデザインの改善 |
2017-2018年式 | 最大34.0km/L(EV走行時は最大80.0km/L) | ソーラーチャージシステム搭載、全席エアバッグ標準装備 | エアロフォルム採用、流線型デザインの強調 |
2023年式プリウスPHV
最新の2023年式モデルは、燃費性能と先進技術が大幅に進化し、環境性能とドライビングプレジャーを両立させたモデルです。
「トヨタセーフティセンス」がさらに改良され、全車に標準装備されているため、安全性能が大幅に向上しています。また、「デジタルキー」や「リモートエアコン操作」などの利便性を強化した最新のテクノロジーが搭載されています。
デザイン面では、シャープなLEDヘッドライトや新デザインのフロントグリル、大型のエンブレムを採用し、スタイリッシュでスポーティな印象を与えます。
2022年式プリウスPHV
2022年式では、充電スケジュール管理システムや車両通信機能(DCM)が標準装備され、スマートフォン連携による操作性が向上しました。
燃費性能のさらなる改善に加え、EV走行時の航続距離も延長されています。新たに採用されたボディカラー「エモーショナルレッド」は、存在感を高める魅力的な選択肢として追加されました。
フロントバンパーのデザインが改良され、エアロダイナミクス性能が強化されたことで、見た目と性能の両面で進化を遂げています。
2017-2021年式プリウスPHV
この期間のモデルは、エコカーとしての信頼性と先進技術が高く評価されています。特に、ソーラーチャージシステムの搭載により、駐車中に太陽光で充電するというユニークな機能を実現しました。
また、「トヨタセーフティセンスP」が全グレードで利用可能となり、安全性能が向上。内外装のデザインがリフレッシュされ、洗練された流線型フォルムが採用されました。
EV走行可能距離の延長や、ハイブリッドシステムの効率化により、エコカーとしての実用性がさらに高まりました。
初代プリウスPHV(2012年式)
初代プリウスPHVは、トヨタ初のプラグインハイブリッドとして登場しました。従来のハイブリッドカーに充電機能を加え、EV走行とハイブリッド走行の切り替えを可能にした革新的なモデルです。
航続距離や充電性能は現行モデルに比べて控えめながら、低燃費と環境性能の高さが評価され、プラグインハイブリッド市場の基礎を築きました。シンプルで機能的なデザインも当時の特徴です。
まとめ
プリウスPHVは、環境性能と利便性を兼ね備えた次世代のハイブリッドカーとして、多くのユーザーから支持されています。都市部での使い勝手の良さから長距離ドライブまで、幅広いシーンで活躍するモデルです。ただし、中古車市場では、モデルチェンジや走行距離、グレードの装備内容が買取価格に大きく影響を与えるため、売却時にはいくつかのポイントを押さえる必要があるでしょう。
特に、中古車買取店での売却はおすすめです。ディーラーでの下取りよりも高額査定となるケースが多く、プリウスPHV特有の価値(ソーラーチャージシステムやEV走行性能)を正当に評価してもらいやすくなります。
また、「ナビクル」の中古車一括査定サービスを利用すれば、短時間で複数業者からの査定価格を比較することが可能です。査定額に満足できない場合はキャンセルもできるため、リスクなく利用できます。
プリウスPHVを少しでも高値で売却したい方は、最新の買取相場を確認し、売却のタイミングを見極めつつ、無料査定を賢く活用してみてはいかがでしょうか。