買取相場 | 2019.11.29
高級RVのランクルはどうやって高い人気を維持してきたか、その理由を歴史と中古車市場から見る
Posted by UruCar
車離れが進んでいる昨今でも、安定した人気を誇っているのがRV車です。比較的コンパクトなRV車が人気で、より大きな車体を購入したい場合は外車がメインとなります。 日本で大型RV車として人気なのが、トヨタ ランドクルーザーです。ランクルの愛称で有名であり、RVブームに乗じて再び人気となっています。 そのランドクルーザーは中古車市場でも非常に注目されていますが、モデル別の特徴や価格相場はどうなっているのでしょうか。この記事では、ランドクルーザーにはどんなモデルがあり、相場はどのようになっているのか、ご紹介していきます。
以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください
SUMMARY
ランドクルーザーの特徴について
ランドクルーザーが誕生したのは1954年で、とても古い歴史があるモデルとして知られています。全く同じ車名で継続生産されている車として、最も長い歴史がある車としても有名です。
元々は自衛隊の前身である警察予備軍とアメリカ占領軍の意向により、トヨタ自動車が『トヨタジープBJ』という車種を開発したのがはじまりです。このトヨタジープBJは、最終的に警察予備軍とアメリカ占領軍への導入は見送られましたが、各官庁や企業向けに納入して、警察へのパトロールカーとしての導入も決まりました。
しかし、『トヨタジープBJ』は商標権の問題で使用できないことが発覚。そこでランドクルーザーと改名して、市販化されています。
このように、元々は軍や警察用の車に開発されていたこともあって、ランドクルーザーはどのようなシーンでも安定かつパワフルな走行を行えるのが魅力的です。多くの派生モデルが誕生しましたが、どれもパワー重視でオフロードでも安定した走行を楽しめます。
過酷な環境でも変わらない走り
最も活躍できるのはアウトドアシーンであり、川辺や山道でも動じることなく走行できます。それを支えているのは、はしご状のフレーム構造であるラダーフレーム構造です。強固なフレームですので、過酷な環境で走行を続けても耐久でき、走行距離が多い中古車であっても、状態が比較的良い車体が多いのです。
重量に対しても強さがあり、重い荷物を運ぶ際にもランドクルーザーにとっては得意分野となります。
歴代ランドクルーザーの特徴について
50年以上もある歴史において、ランドクルーザーはさまざまなモデルが登場しています。歴代モデルにはどのような特徴があるのでしょうか?
ランドクルーザー200
キングオブSUVとも呼ばれるほど、高く評価されているランドクルーザー200は、2007年に誕生し現行モデルと位置づけられています。エンジンは初期モデルの4.7リットルV8からマイナーチェンジして、4.6リットルV8へと切り替わっています。
ただ、ガソリンエンジンのみのラインナップとなっています。グレードはZX、AX・Gセレクション、AX、GXがあり、ボディスタイルは4ドアロングのみがあります。いい意味で、ランドクルーザーのスタンスを崩さない魅力的なモデルです。
ランドクルーザー100
ランドクルーザー100は、ランドクルーザー200の前身モデルとなります。ランドクルーザーとして初めて、4.7リッターV8ガソリンエンジンを搭載して3ナンバー化しています。
また、プレミアムな装備や仕様を施して、高級車を印象付けるモデルとなっています。エンジンに関しては、他にも4.2リッターのディーゼルターボも用意されて、走りの性能もアップしています。
ランドクルーザー80
ランドクルーザー80は2世代前のモデルで、フルタイム4WDやコイルスプリングのリジッドアクスルを取り入れています。また、新開発されたDOHCの4.5リッター直6ガソリンエンジンや、丸と角を融合させたモダンなデザインは販売開始当初大きな話題を呼びました。
エンジンは他に直6ディーゼルもラインナップしています。
ランドクルーザー70バン
ランドクルーザー70バンは、1984年に誕生したレジェンドモデルとなっています。分類的には元モデルとなるディーゼル車と、誕生30周年記念のガソリン車がありますが、どちらもランドクルーザーファンからは愛されている存在です。
トラックタイプですので、業務用車両としても重宝されています。
ランドクルーザー60
ランドクルーザー60は、主にアメリカ市場を意識して従来モデルからよりサイズアップを図っています。ランドクルーザーとしては初めて、ATやパワーステアリングを搭載しており、イージードライブを楽しみたい方にも人気でした。
ランドクルーザー55
より乗用車を意識して開発されたのが、ランドクルーザー55です。独特の可愛らしいデザインで女性にも人気のモデルとなっています。
ランドクルーザー50
ランドクルーザー50は、25年以上の期間に渡って販売されたシリーズです。軍用車というイメージが強かった国産四駆に、パーソナルユースというテイストを初めて持ち込んだ点でも、歴史に残る名車と言えます。
ランドクルーザー プラド
大型化が進んでいたランドクルーザー70を、よりコンパクトなボディに改良したのがランドクルーザー プラドです。主に街乗りを意識しており、ランドクルーザーとはまた違った進化を遂げているモデルでもあります。
新型ランドクルーザーのメリット
2019年現在で最新のランドクルーザーとなるランドクルーザー200は、従来モデルよりボディサイズがさらに大きくなっています。コンパクトカーが流行している最中であえて逆行するかのように、車体は全長4,950mm、全幅1,970mmにサイズアップしています。
これは、アメリカンフルサイズSUVに匹敵するほどのサイズです。この大型化は、単純に見た目が変わっただけではなく、さまざまな効果をもたらしています。
まず、ホイールベースに対して目一杯車室を広げることに成功し、その分だけエンジンルームや荷室が僅かに押し出る設計に。これによって、全幅は30mm、トレッドについても片側約10mmずつ大きくなりました。
新たに拡張されたスペースのおかげで、サスペンションの設計も見直しており、高性能なコイルスプリングを採用しています。コーナリングの安定性向上と悪路突破性もより向上することに成功し、安定感が増したのです。
エンジンに関しては、V型8気筒DOHCを使用していますが、アルミダイキャストブロックやDual VVT-iを採用しているのが特徴です。また、同時に低フリクション化による燃費向上や低排出ガス化を図ることで、環境も強く意識しています。
タイヤについては、275/65R17、285/60R18、285/50R20が標準サイズとして認識されています。
ランドクルーザーの中古の値段はどのくらい?
ランドクルーザーは新車だけでなく中古車市場でも高い人気を誇っています。もちろん、中古車ですので年式やコンディションなどによって大きく価格差が変動する傾向があります。
現行モデルとなる、ランドクルーザー200の各グレードにおける中古車販売相場は以下のようになっています。
グレード | 本体参考相場 |
AX | 198~738万円 |
AX G 60th ブラックレザーセレクション | 269~448万円 |
AX Gセレクション | 218~743万円 |
GX | 297~518万円 |
ZX | 318~1,050万円 |
ZX 60thブラックレザーセレクション | 300~580万円 |
ZX G-フロンティア | 578~698万円 |
ZX ブルーノクロス | 460~756万円 |
価格としては、定価との差が少ないことで知られています。これは、ランドクルーザー自体が人気車種であること、そして耐久性が高いことを意味しています。
最も高価なZXでは、なんと1,000万円を超える中古車もあります。より良い中古車を探すには、さまざまなところで見積もりを取ることが重要です。また、現在乗っている車をより高く売れるかも重要で、特に買取査定はしっかり受けましょう。
高い人気を誇るランドクルーザー、中古で買っても大丈夫?
元々は軍や警察用として開発された古い歴史があるランドクルーザー
過酷な環境でも耐久性に優れた走りを実現!
現行モデル、ランドクルーザー200は安定性や悪路突破性もさらに進化!
中古車市場でも高い人気を誇るランドクルーザー、ZXが300万円台で購入できることも!
ランドクルーザーは、新モデルの投入が示唆されるなど、まだまだ高い人気を誇っている車種として知られています。また、レクサスLXの人気の高まりも、よりランドクルーザーの人気を引き立てています。
一度ランドクルーザーを運転すると、走りのパワフルさや安定感に驚かされること間違いありません。耐久性の高さも魅力的で、中古車といえども良質な車が多く出回っています。より良質なランドクルーザーを手に入れて、アウトドアなどをアクティブに楽しんでみてはいかがでしょうか。