買取相場 | 2019.08.22
マニアックな人気を誇る三菱 RVR、買取価格はどれくらい?
Posted by UruCar
三菱 RVRは、1991年RVブーム真っただ中に生を受け、クロスオーバー型SUV(RV仕立てのトールワゴン)の先駆けとして当時大ヒットになったモデルです。 しかしながら、RVブームの衰退から販売は苦戦、2002年には一度カタログ落ちをしてしまい、現在販売されているのは2010年に再デビューをした3代目となります。 このコンパクトSUVは買取市場ではどのような値動きを見せているのでしょうか?今日はそんなRVRの買取価格の動向を調べてみました。
以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください
SUMMARY
RVRの中古市場での人気について
RVRは全長・全幅共に日本の交通事情にとても合致したSUVです。
『アイポイントは高いほうがいいけど、長すぎたり幅がありすぎる車はちょっと…』といったユーザーにはまさにちょうどいいモデルとなるでしょう。
また、三菱お得意の四輪駆動車を選んでも新車価格帯に値ごろ感があり、パッケージングや走行性能を考えてもリーズナブルなモデルです。
しかし、人気という点ではブランド力なのか訴求力なのか、そこまで多くの販売台数があるわけではないので、昨今盛り上がりを見せるSUV中古市場においても、特に人気のモデルとは言えないかもしれません。
様々な制約から、指名買いをされることの多いモデルなのではないでしょうか。
買取査定額が期待できるRVRの人気グレード
RVRは、四輪駆動モデル・FFモデル共にグレード体系に変化はなく、ベーシックなM、またはG、特別仕様車としてアクティブギアが設定されています。
人気グレードはやはりアクティブギアとなり、専用装備や外観が魅力的です。正直、市場に出回る数が少ないモデルですので、特別仕様車であるアクティブギアが一番の高額査定の期待できるグレードで、その次にGとなります。
買取査定額が期待できるRVRの人気カラー
RVRは日本国内モデルであるため、ブラック、またはホワイトの査定価格が他色に比べて高い傾向にあります。
しかし、そもそもが流通量が多いモデルでもないという特徴も併せ持っているため、他カラーとの買取価格差自体は2万円~3万円程と、びっくりしてしまうような差ではありません。
2年落ちRVRの目安査定額
RVRはとても使い勝手のいいサイズのクロスオーバーSUVではありますが、1990年代のようにヒットとなっている状況とも言えません。
三菱ブランドの弱さというよりも、RVR自体の魅力や訴求力の低さが問題となっている状況かと思われます。
しかし潜在需要はあるため、2年落ち低走行車であれば、およそ155万円~170万円前後の査定価格が期待できるでしょう。
5年落ちRVR目安査定額
5年落ちのRVRでも、もちろん現役の現行車となります。
しかし、減価償却率は競合他社のSUVモデルより若干高い傾向にあり、5年5万キロ前後と、年相応の走行距離を重ねたモデルで70万円~90万円前後で取引がされています。
車両本体価格が最高値でも200万円台のモデルなので、通常の値動きとも言えるでしょう。
9年落ちRVRの目安査定額
9年落ちのRVRは、走行距離よりも車両状態が重視され始める年式のクルマです。
買取の傾向としてはすでに底値状態となっており、35万円~50万円前後での買取が期待できるでしょう。
RVRは、新車登録から5年経過以降は、緩やかな下降曲線で価値が推移するのが特徴と言えます。
事故車・修復歴ありのRVRの場合は?
修復歴のある車は再販価値が大きく落ちます。その掛け率は一般乗用車で修復歴の無い場合の60%~70%といわれており、3年落ちのRVRでしたら90万円~100万円での買取が期待値となるでしょう。
RVRはモノコック構造のSUVのために、一般乗用車と同じ計算になるようですね。
RVRの残価率・リセールバリューは?
2年落ち、5年落ち、9年落ちの買取値平均から見えてきたRVRの残価値は、極めて一般的な乗用車と同等の値動きと残価率を示すモデルでした。
RVRファンからすると若干複雑な心境でしょうが、三菱のRVといえばといえばやはりパジェロであり、SUVであればアウトランダーなわけです。
その分の減価と、『実は探すとこのサイズないよね』の付加価値。差し引き0の結果が、一般乗用と同じような残価率、といえるのかもしれません。
具体的には、3年落ちで残価率は63〜66%程度、5年落ち34%〜37%程度と、初回車検以降の残価値下落率が高いため、RVRは初回車検での乗り換えが吉でしょう。
RVRは”隠れた天才”と言えるパッケージを有しながらも、残念ながら市場評価価値は『並』程度のモデルでした。
前述の通り、3年から5年の間に償却が特に進む傾向があるモデルですので、初回車検をまたいだRVRをお持ちの方は、早めの査定と乗り換えをおすすめいたします。