買取相場 | 2023.06.29
国内最大排気量を誇るレクサス版ランクル「レクサスLX」は買取相場も最強か!?
Posted by 菅野 直人
ランドクルーザーの姉妹車であり、レクサスSUVの堂々たるフラッグシップとして君臨するレクサスLX。 日本では長らく販売していませんでしたが、2010年代半ばになるとSUVブームの波に乗って、クロスオーバーSUVではない「本物のオフローダー」も求められるようになったこともあってか、2015年9月にランドクルーザー200の姉妹車として、2022年1月にはモデルチェンジしたランドクルーザー300の姉妹車として、国内2代目のLXが登場しています。 そんなレクサスLXは、買取市場でどのような評価を受けているのでしょうか?
以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください
SUMMARY
レクサスLXの中古車市場での人気について
2023年6月現在、大手中古車情報サイトにおけるレクサスLXの流通台数と車両本体価格の相場を見ると、以下のようになっています。
初代(200系・2015年9月~2021年10月)
新車価格 | 1,100万~1,191万6,666円 |
【中古車流通台数と車両本体価格】
82台・814.8万~1,639.8万円
2代目(300系・2022年1月~)
新車価格 | 1,250万~1,800万円 |
【中古車流通台数と車両本体価格】
11台・2,118.8万~2,880万円
ベースのランドクルーザー300同様、膨大なバックオーダーを抱えて受注停止状態の2代目が登録済み未使用車に1,000万円以上のプレミアがついているのは、もう今さら驚きませんが、初代にまでプレミアがついている状態です。
しかも初代の最安値は6年落ちで8.1万km、つまり平均年間走行距離が1万kmを超えていても新車価格の7割以上で販売されており、かなり過熱した状態のうえ、圧倒的なタマ数不足が解消される見込みもないため、今後値上がりすることはあっても、値下がりするのはいつになるかわかりません。
買取査定額が期待できるレクサスLXのグレード
今回テーマとなる1年落ち以上のLXは初代のみで、ベースグレードの「LX570」以外にブラックシークエンスという特別仕様車があります。
ただ、「LXならば希少性は問わない、というよりLXそのものが希少車である」という状態になっているようで、ベースグレードでもブラックシークエンスでも買取価格にあまり差がないか、あってもリセールバリュー(新車価格に対する買取相場の割合)を押し上げるほどの高価にはなりません。
したがって現状、「LXなら初代、2代目、グレードを問わず、どれでも高価買取」で、もちろん新車価格以上のプレミアで買い取られる可能性さえある2代目ほどではありませんが、初代でも十分に高価買取を期待できます。
買取査定額が期待できるレクサスLXのカラー
オリーブ系(テレーンカーキマイカメタリック)やシルバー(ソニックチタニウム)も設定されているLXのボディカラーですが、高価買取というより、買取実績があるのは、ほとんどが白か黒のみで、それ以外の色はあっても若干査定は落ちるようです。
2年落ちレクサスLX(2021年式)の目安査定額
2年落ち2021年式レクサスLXは、2015年9月から2021年10月まで販売されていた先代モデル(国内向け初代LX)で、2017年8月に2列シート5人乗り車が、2018年8月に特別仕様車「ブラックシークエンス」が登場して以降、大きな変更はありません。「オプション込みでおおよその新車価格」と、2023年6月現在での平均買取相場は、以下のようになっています。
LX570 | 新車1,250万円に対し、買取価格937万円程度 |
LX570 ブラックシークエンス | 新車1,311万円に対し、買取価格943万円程度 |
平均買取価格 | 940万円程度・平均残価率73%程度 |
4年落ちレクサスLX(2019年式)の目安査定額
3年落ち2019年式レクサスLXは、2015年9月から2021年10月まで販売されていた先代モデル(国内向け初代LX)で、2017年8月に2列シート5人乗り車が、2018年8月に特別仕様車「ブラックシークエンス」が登場して以降、大きな変更はありませんが、2019年10月に消費税増税(8%→10%)に伴い車両価格が改定されています。「オプション込みでおおよその新車価格」と2023年6月現在での平均買取相場は、以下のようになっています。
LX570 | 新車1,238万円に対し、買取価格904万円程度 |
LX570 ブラックシークエンス | 新車1,299万円に対し、買取価格928万円程度 |
平均買取価格 | 916万円程度・平均残価率72%程度 |
5年落ちレクサスLX(2018年式)の目安査定額
5年落ち2018年式レクサスLXは、2015年9月から2021年10月まで販売されていた先代モデル(国内向け初代LX)で、2017年8月に2列シート5人乗り車が追加されて、従来の3列シート8人乗り車と2パターンになっています。
2018年8月には、内外装へブラックの専用装備を施した特別仕様車、「ブラックシークエンス」が登場しました。「オプション込みでおおよその新車価格」と、2023年6月現在での平均買取相場は、以下のようになっています。
LX570 | 新車1,227万円に対し、買取価格828万円程度 |
LX570 ブラックシークエンス | 新車1,287万円に対し、買取価格877万円程度 |
平均買取価格 | 852万円程度・平均残価率68%程度 |
6年落ちレクサスLX(2017年式)の目安査定額
6年落ち2017年式レクサスLXは、2015年9月から2021年10月まで販売されていた先代モデル(国内向け初代LX)で、2017年8月に従来の3列シート8人乗り車に加え、2列シート5人乗り車を追加してラインアップを拡充、アルミホイールのデザイン変更や、トレーラー牽引用のヒッチメンバーなど標準装備が増えています。「オプション込みでおおよその新車価格」と、2023年6月現在での平均買取相場は、以下のようになっています。
LX570 | 新車1,227万円に対し、買取価格703万円程度・平均残価率57%程度 |
7年落ちレクサスLX(2016年式)の目安査定額
7年落ち2016年式レクサスLXは、2015年9月から2021年10月まで販売されていた先代モデル(国内向け初代LX)で、発売時から大きな変更はありません。「オプション込みでおおよその新車価格」と、2023年6月現在での平均買取相場は、以下のようになっています。
LX570 | 新車1,210万円に対し、買取価格678万円程度・平均残価率56%程度 |
8年落ちレクサスLX(2015年式)の目安査定額
8年落ち2015年式レクサスLXは、2015年9月から2021年10月まで販売されていた先代モデル(国内向け初代LX)で、ベース車のランドクルーザー200国内向け仕様に搭載されていない5.7リッターV8エンジンを搭載、レクサス特有のスピンドルグリルをはじめ、内外装や装備面をさらに豪華にした、レクサスSUVのフラッグシップです。「オプション込みでおおよその新車価格」と、2023年6月現在での平均買取相場は、以下のようになっています。
LX570 | 新車1,210万円に対し、買取価格655万円程度・平均残価率54%程度 |
レクサスLXの残価率・リセールバリューは?
基本的にはグレードを問わず高額買取を期待できるレクサスLXですが、自動車税も重量税も高額になるヘビー級の大排気量車ということもあってか、あるいは初回車検を機会に2代目へ、あるいはまた、別な車種へ乗り換えが進むのか、3年落ちを境に価値が大きく変わります。
初代の末期モデルとなる1年落ち2021年式であれば、平均買取価格940万、リセールバリュー(新車価格に対する買取価格の割合)を表す平均残価率も73%と、型落ちでありながら、かなりの高額買取で、2019年式まで大きく変わりません。
しかし、2018年式では852万円・68%と落ちこみ、初期モデルの2015〜2017年式では、655〜733万円・54〜57%と、目に見えてガックリ落ちます。
ステータス性が重要な高級車だけに早めに乗り換えているのかもしれませんが、やはり型落ちとなった影響もあるでしょうし、長く大事に乗ろうという目的以外であれば、高く売れる高年式車のうちに売ってしまうのがよさそうです。
特に今は、現行の2代目が受注停止になるほどのバックオーダーを抱えた影響で初代の人気も持続しているため、2〜3年先までは「3年落ちまでが売り時」と言えるでしょう。