コラム | 2020.07.07

エコだけじゃない!?ハイブリッドカーの魅力とは

Posted by KAKO MIRAI

クリーンで燃費の良いクルマといえば、ハイブリッド車です。エンジンとモーターを組み合わせ、効率的に使い分けることで得られるメリットは非常に大きくなっています。エコなイメージが定着し、人気の高いクルマですが、魅力はそれだけにとどまりません。ハイブリッド車が持つ様々な利点を徹底的に解説します。

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ハイブリッド車とは

ハイブリッドの歴史は古く、最初に発売されたのは1896年の「フェルディナント・ポルシェ」が開発した「ローナポルシェ」に始まります。フェルディナント・ポルシェは「フォルクスワーゲン」の設計技術者です。

息子の「フェリー・ポルシェ」が設立した自動車メーカーが「911」などの名車を誕生させてきた「ポルシェ」になります。

日本では「トヨタ自動車」が1993年から開発に着手し、現在の華々しい活躍を遂げる先駆けとなりました。ハイブリッドの中にも種類があるので簡単に紹介しておきましょう。

シリーズ方式

電気自動車の技術を応用した方式です。エンジンを回して電気を作り、バッテリーに蓄えられた電気を使ってモーターを回し走行しています。エンジンが直接駆動輪を回すことはありません。

パラレル方式

エンジンとモーターを組み合わせて走行しますが、エンジンが主役でモーターはアシストする役割です。発進や加速時のエンジンに負荷がかかるときにはモーターを補助的に使用し、低速走行時にはモーターのみを使用します。

シリーズ・パラレル方式

発進時や低速時のパワーを必要とするときに、モーターで走行。通常の走行時にはエンジンとモーターを使い分けるものです。発電機として駆動するモーターとは別に発電機を搭載しています。

 

自動車メーカーで採用している方式は異なり、それぞれの方式を用いた独自の開発が進められているのです。

トヨタ自動車

「THS-Ⅱ」と呼ばれているシステムは、シリーズ・パラレル方式に分類されます。エンジンの力で発電しながら、モーターを充電や駆動に使用することができるため、ハイブリッドの中でも効率が良いシステムです。

日産自動車

「S-HYBRID」はコンパクト設計なので、室内を広くすることが可能になりました。こちらはパラレル方式を採用したものなので、モーターはエンジンを補助する役割になります。また「e-Power」に採用されたシリーズ方式は、モーター駆動で走行することを可能にしました。

ホンダ

採用している「IMA」はパラレル方式です。構造がシンプルで軽量、そのためコンパクトカーに搭載することを実現しています。「i-VTECエンジン」は力強いトルクで爽快な加速性を手に入れることができました。

スバル

トヨタとの技術提供によって自社開発されたハイブリッドは、CVTと組み合わせて使用されるパラレル方式です。エンジンと一つのモーターを搭載していることから、ホンダのIMAに近くコンパクトな設計になっています。特徴的なのは2つのクラッチをつないだり切ったりすることで、モーターを駆動力として発進するという点が挙げられるでしょう。

三菱

三菱独自の「PHEV」は、外部からの充電が可能なプラグイン・シリーズ・パラレル方式です。低中速時にはEV走行モード、パワーを必要とする場合にはエンジンによる発電で、モーター、バッテリーに電力を供給するシリーズ走行へ。
そして高速走行時には、エンジンの駆動力を利用して、モーターがアシストするパラレル走行へと状況に合わせて最適なモードに制御できるという、ハイブリッドの良さを活かしたクルマといえるでしょう。

ハイブリッド車のメリット

ハイブリッド車が魅力的な理由には、さまざまな要素が含まれています。ではどのようなことが含まれるのでしょうか。

・エコカー減税

よく耳にする言葉ですが、環境に配慮したクルマを購入する際には、国土交通省が定める基準値をクリアしていれば減税や免税の対象です。

・環境性能割

2019年10月以降、自動車取得税が廃止され環境性能割が導入されています。燃費基準をどれだけ達成しているかによって税率が変動するというもの。つまり高い環境性能を持っていれば、税率が低くなるように設定されています。

・自動車重量税

車検時に支払う税金で、クルマの重量に比例して税額も高くなるものです。しかしエコカー減税の対象となっているため2021年4月30日まで減税されます。

・グリーン特化例

環境性能の優れたクルマの普及促進のために設けられた制度のこと。購入した翌年の税金を軽減するものです。

このようにランニングコストを抑えられるように、国が定めた制度が使用できるのは大きなメリットになるでしょう。

・加速フィールの変化

モーターとガソリンエンジンではパワーの出方が異なります。ガソリンエンジンでは回転数が低い停止状態から、低速域では大きな力を出すことが得意ではありません。対してモーターは回転数が低くても大きな力を発揮することが可能になります。

エンジン、モーターそれぞれの出力が総出力になるわけではありませんが、低速域で高いトルクを出せるのは、ハイブリッド車の特徴ということができます。走り出しのスムーズな加速感、その後のCVTやエンジンによって快適な走りを実現。
モーターとエンジンの長所を最大限に生かした加速フィールを体感することが可能になりました。

・回生ブレーキのメリット

回生ブレーキとは駆動に使用しているモーターを、ブレーキングで減速した際に発生する熱エネルギーを電気に変えるシステムのこと。つまり無駄にしていたエネルギーを効率よく回収しているといえるでしょう。

回生ブレーキで減速を行っているため、ハイブリッド車はブレーキパッドがほとんど減りません。バッテリーの交換となると高額になりますが、それ以外のパーツは通常と比較すると、長持ちするといわれています。

・災害やアウトドアで活躍

AC100Vコンセントが装備されているハイブリッド車には、災害やアウトドアで電源として使用できるメリットがあります。例えばガソリン満タン時には一般家庭の約4日分の電力供給を行うことが可能。まさにどこでも電気が使用できる状況を作ってくれるのです。

 

魅力的な現行ハイブリットカー 6選

上記で紹介したとおり多くの人がイメージするよう低燃費・エコだけではなく、様々な面で魅力的なハイブリットカー。ここからはそんな魅力的なハイブリッドカーを6車種ご紹介していきましょう。

トヨタ プリウス

https://toyota.jp/prius/

世界初の量産ハイブリッドとして、現在まで高い人気を誇ります。ボディタイプも豊富で「プリウスPHV」はセダンタイプの外部充電機能が充実した次世代エコカー。長距離をEVで走行することができます。

「プリウス」はステアリングから手を放さずマルチインフォメーションディスプレイや、オーディオの操作も可能な安全性能にもこだわった設計。マイカーセキュリティやオペレーターによる緊急車両を手配するヘルプネットまで充実しています。

「プリウスα」はワゴンスタイルで、居住空間と荷室のスペースにこだわり、シートアレンジも多彩です。7人乗りの3列シートまで選択することができるので、ファミリーにもおすすめ。

運転性能に優れ長距離走行に向いているといえるでしょう。クルマの揺れを抑えるダブルウィッシュボーンサスペンションの採用は、走行性能を向上させています。

日産 セレナe-POWER

https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/exterior.html

ファミリーをターゲットにしたミニバンは、1列目から3列目までのすべての座席がゆったりしているスペシャルシート。全方位で視界が広く取られているので、ドライバーだけでなく、同乗者も気持ちよく過ごせそうです。

e-POWERは100%モータードライブ。レスポンスの良いスタートも、ビッグトルクでパワーのある走りも、電気自動車と同じ体感。加速性能は2Lミニバンの中でも、格段の違いがあります。

またワンペダルで加速も減速も行うことができるから、街乗りでもブレーキペダルを踏む回数が約7割減。ペダルの踏みかえによる長時間の走行でも疲れを軽減することが可能です。

ホンダ フィット e:HEV

https://www.honda.co.jp/Fit/

速さよりも走りの質にこだわったフィットe:HEV。3つのドライブモードを切り替えて一番効率の良い走りを選択し、効率的な走行を実現しました。「EVドライブモード」は電気自動車として走行します。

また「ハイブリッドドライブモード」では、加速時のパワーを必要とする際にモーターを駆動。さらに高出力が必要になればバッテリーからも電力を供給することで切れ目のない加速感を体感することができます。

「エンジンドライブモード」は高速に強いエンジンの特性を用いて、エンジンと車輪を直結。安定した高速走行を楽しむことができるでしょう。

スズキ ワゴンR

https://www.suzuki.co.jp/car/wagonr/

ワゴンRが採用しているマイルドハイブリッドは、モーター機能の付いた発電機でエンジンをアシストすることで、ハイブリッド走行を可能にしています。対してハイブリッドは、駆動用のモーターでエンジンをアシストするハイブリッド走行に加え、モーターのみのEV走行もできるというもの。

エンジンは新開発されたR06Dを搭載。熱効率向上技術で、エネルギーを無駄なく引き出します。街乗りから高速走行までスムーズな走りを実現することができました。また低速から中速域ではショックの少ない加速を可能にしたのは、新開発のCVTが貢献しています。

トヨタ RAV4

https://toyota.jp/rav4/

都会派からオフロードまでのコンセプトにクロスカントリーまでを意識したRAV4はSUVの中でも人気の高いクルマです。エントリーモデル、アドベンチャー、ハイブリッドに加え、新たにプラグインハイブリッドも用意されています。

2.5Lのダイナミックフォースエンジンと後輪へのトルク配分を増加した「E-four」を採用したことで、高い運動性能と走破性を備えることになりました。パワフルで大容量なリチウムイオンバッテリーを搭載。

そのためアクセルを強く踏み込んだとしても暖房を使用したとしても、エンジンがかかりにくく、ほとんどの走行をEVで賄うことが可能になりました。また環境性能の高さだけでなく、モーターのパワーを走行性能に置き換えています。

ボディの重さはかなりあるにもかかわらず、停止状態から100㎞/hに達するのに必要な時間は、0.6秒。並みのスポーツカーと同等な走りを楽しむことができます。開発コンセプトは「E-Booster」。

Eが意味しているのは「Electric」のほかに「Enjoy」も含まれています。高い環境性能のほかにも遊べる楽しさを知って欲しいというトヨタの思いがそこにあるようです。

トヨタ JPN-TAXI

https://toyota.jp/jpntaxi

2017年に発売されたJPN-TAXIは世界初のLPG-HV。長距離走行で酷使されるタクシーの特性と、環境性能、経済性を考えて開発されました。パワートレインに採用されたLPG(液化石油ガス)を使用したハイブリッドシステムです。

「シエンタ」のエンジンと「アクア」のエンジンを改良してLPGでの走行を可能にしています。このJPN-TAXI、トヨタ系のディーラーで個人購入することも可能です。燃料にLPGガスを使用しているため、通常のガソリンスタンドではなく取り扱いのある店舗となります。

どこのガソリンスタンドでもLPGガスを購入できないという点を除けば、乗用車としても使用可能です。ちょっと視点を変えたハイブリッド車もありではないでしょうか。

まとめ

環境性能の高さに魅力があるハイブリッド車ですが、ガソリンエンジンとモーターの良さを最大限に活かしたクルマです。各メーカーからラインアップされている車種も豊富になり選択肢の幅も広がり続けています。

今後もますます開発が進み、新たなハイブリッド車の走行フィールを体感できることに期待が膨らみそうです。