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カスタム・アフターパーツ | 2021.02.27

迫力あるボディは奥深い!ワイドフェンダーが美しい純正車からチューニングメーカーまでご紹介

Posted by KAKO MIRAI

ドレスアップを極めると、車はワイド&ローが基本です。中でも拡張したワイドボディの迫力は、スーパーカーにも劣るとも勝らずといった風格さえ漂わせます。しかしフェンダーを触ることには抵抗があるのも事実です。フェンダーの加工は本当に難しいのでしょうか。そこで今回はワイドフェンダーにまつわるさまざまな疑問を解決していきましょう。

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以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください

ワイドフェンダーとは?

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車にはフェンダーというタイヤ周辺に取り付けられるパーツがあります。走行中のタイヤが回転によって、石や水を跳ね上げることを防ぐ役割を担っているものです。自分の車だけでなく、周囲の安全を確保するために重要なパーツといえるでしょう。

フェンダーをワイドにするということは、横方向へボディを広げて迫力を増すというカスタムになります。純正では装着できなかった太いタイヤを履くことができ、運動性能を向上させることができるのです。

また左右の車両中心距離であるトレッド幅を広げることで、コーナーでの荷重移動が少なくなるというメリットもあります。カスタムパーツとしてだけでなく、チューニングという要素も大きいのです。

ワイドフェンダーの種類

 では、ワイドフェンダーと呼ばれるものにはどのようなものがあるのか、ご紹介します。

・フェンダートリム

はみ出したタイヤの部分を隠すために使用するフェンダートリムは、ソフトな素材で作られた張り付けるタイプのもの。白や黒のほかにクロムメッキなどもラインアップされているため、選択肢が広がります。

・オーバーフェンダー

幅広なタイヤを履かせると、フェンダーからタイヤがはみ出してしまいます。それを防ぐためにフェンダーの上から被せることのできる後付けパーツを装着。このパーツを使用して

ワイド感を出すことを、オーバーフェンダーといいます。

また後付けパーツを取り付けるという方法のほかには、「叩き出し」があります。これはフェンダーの内部をハンマーなどで叩いて広げるというもの。最後に表側の凸凹をパテできれいに修復します。

叩き出せる幅はあまりないため、大きなワイド化を目標にしているときには、行わないほうが良いでしょう。そのほかには、鉄板を溶接で取り付けるという方法もあります。これは純正フェンダーのアーチ部分を切り取り、新たにフェンダーを溶接するというもの。とにかく強度の高さが特徴です。

溶接には鉄板のほかにFRP(繊維強化プラスチック)を取り付ける方法もあります。加工がしやすく、思うスタイルが実現できるのはメリットですが、タイヤが当たってしまった場合には破損する可能性も高まるでしょう。

また貼り付けといわれる、文字通りFRPなどを切り出して貼り付ける方法や、切り出したフェンダーをビス留めする方法もあります。旧車に使用されていることが多かったものですが、スタンス系でまた人気が出ているようです。

・ワークスオーバーフェンダー

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フェンダーのアーチに沿って大きく膨らませていることで、デザイン性を強調。ビスを使用して固定するタイプのフェンダーです。70年代を代表するデザインのひとつで、最近になって取り入れられ始めてきました。

・ブリスターフェンダー

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オーバーフェンダーでは、ホイールアーチを大きくする方法でしたが、ブリスターフェンダーはサイドのフォルム全体を膨らませてワイドなフェンダーを作り出す手法。パーツの装着ではなく、デザインを変更することになる大掛かりなものです。

気になる車検とカスタム費用

ワイドフェンダーを取り付けるということは、少なからず車両の幅が広くなるということになります。そこで気になるのは、車検に通るワイドフェンダーの幅はどれくらいかということです。

基準値となっているのは、片側10mm未満。つまり全幅20mm以内であれば問題はないということになります。つまりそれ以上のワイドフェンダーになってしまう場合には、構造変更申請が必要です。

その際に気を付けなければならないのは、普通自動車、小型自動車、軽自動車にはそれぞれ超えてはならない全幅が決められていること。

普通自動車:2,500mm以内

小型自動車:1,700mm以内

軽自動車:1,480mm以内

例えば最近人気の軽自動車に、ワイドフェンダーを装着し1,480mmを超えた場合には、小型自動車として登録する必要があります。構造変更を行わない基準値内のワイドフェンダーであっても、注意は必要です。

オーバーフェンダーの場合、両面テープで貼り付けなどを行うと不可となるため、ビスなどで固定しておくことが必要です。またステアリングを切った際にタイヤがフェンダーに接触する場合も不合格です。

フェンダーを加工したり、サスペンションの変更をしたりといったカスタムが必要になる場合もあるでしょう。

ワイドフェンダー化をする際の費用ですが、これは請け負っているショップによって価格差があります。事前に確認を取ることをおすすめします。

叩き出し:30,000~

オーバーフェンダー:20,000~

ブリスターフェンダー:70,000~

人気パーツメーカー

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カッコイイ車を仕上げるなら、チューニングメーカーに依頼したいと考えるのではないでしょうか。人気のあるメーカーをご紹介します。

・TRA京都

いまや世界中のチューニングファンを魅了するエアロパーツとなっているのは『TRA京都』が作り出す「ロケットバニー」。ビス留めのオーバーフェンダーの独特なセンスが際立ちます。

映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』で、テズの愛車スバル BRZに装着されていたのが「ロケットバニー」です。20年に渡り多くのブランドを手掛け、さまざまなブランドとのコラボも行ってきました。

毎年アメリカ ラスベガスで行われるチューニングカー&カスタマイズカーの一大イベント『SEMA』。ドイツの『エッセンショー』、日本の『オートサロン』と並ぶ世界三大チューニングカーショーです。

2012年に行われた『SEMA』では、『トラスト』とのコラボで86&BRZ用「ロケットバニー」は話題沸騰。2015年には「Best Asian Import」を獲得しています。

・ヴェルサイド

ヴェルサイドも言わずと知れた有名メーカー。映画『ワイルド・スピード』の1作目から3作目に登場した多くの日本車をカスタムしています。中でも『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』に登場したマツダ RX-7のコンプリートモデルは有名です。

未だに根強いファンから、RX-7のボディキットの依頼があります。しかしこのRX-7が登場したのは『ワイルド・スピード』ではなく、2005年に行われた『東京オートサロン』でした。

当時の会場では話題となり、「東京国際カスタムカーコンテスト2005」で、見事グランプリを獲得しています。

・エイムゲイン

国産、輸入車に関わらずさまざまなボディキットを手掛ける『エイムゲイン』。セダンからハイブリッド、SUVまでオリジナルパーツを展開。最近では『メルセデス・ベンツ』や『ランボルギーニ』なども加わり、支持を集めています。

『エイムゲインGT』ではオーバーフェンダー、リップ、ウイングを装着したワイルド仕様を発表。そのセンスの良さは、話題となりました。

・ブラバス ベンツ Gクラス

世界最強のSUVと謳われるベンツGクラス。その中でもブラバスが手掛けた「ブラバスV12 900」は格別といえるでしょう。『ブラバス』は、メルセデス・ベンツのチューニングをメインにするチューニングメーカーのひとつ。

現在は『メルセデス・ベンツ』傘下の『AMG』や『ロリンザ』などと並び、羨望を集めるメーカーといえるでしょう。2019年『フランクフルト・ショー』で公開された「GV12 900“ONE OF TEN」は高い評価を得ています。

最高出力900ps、最大トルク1500Nmというハイスペックを実現。フロントグリルに輝く「B」のエンブレムが誇らしげに見えます。そして何と言っても『ブラバス』の「ワイドスター」が採用されたボディは左右10㎝に拡大し、存在感が増しているといえるでしょう。

このワイドフェンダーによって、23~24インチの大型鍛造ホイールがベストバランスとされました。ボディからフェンダーに自然な滑らかさを加えているようです。

多くのチューニングメーカーから、さまざまなワイドフェンダーが発売されています。気になるメーカーは是非チェックしてみてください。

新車や旧車でワイドフェンダーな車

https://www.porsche.com/japan/jp/models/911/911-models/carrera/

ここからは新車や旧車など純正でもカッコイイを追求した車をご紹介。

・ポルシェ 911

2019年に誕生した911は、「992型」となり、全車がワイドボディとなりました。先代では4WDとGTに限られていましたが、フェンダーが拡幅されています。ボディにはアルミ素材を使用し、増量を防いでいるためトレッド幅の拡大と合わせて、コーナリング性能を向上させました。

フロントやリアのデザインは一新され、スタイリッシュなデザインとなりました。またプラットフォームやボディの骨格は、先代を引き継ぐ進化版です。後輪駆動でもワイドボディとなったポルシェにはやはり惹かれるものがあるのではないでしょうか。

・ダッジ チャレンジャー/チャージャー

『ダッジ』がアメリカ本国で販売している2ドアクーペの「チャレンジャー」と、4ドアセダンの「チャージャー」。共にアメリカンマッスルカーを代表するといえるでしょう。そんな2台にはカタログモデルとしてワイドボディが設定されています。

9㎝のワイド化が可能なモデルは「RT/スキャットパック」と、ハイパフォーマンスモデルとなる「SRTヘルキャット」。当然ながらタイヤ幅も拡大されリアでは305/35ZR20という、想像を超えるタイヤが装着されています。

「スキャットパック」はNA6.4LのV8のエンジンで485馬力を発揮。「ヘルキャット」に至っては707馬力となり、まさにモンスターマシンといえるレベルです。現在日本から『ダッジ』は撤退しているため、正規輸入車として購入することはできません。

しかし並行輸入として取り扱う業者も多いため、手に入れることは可能ではないでしょうか。いずれにしても、こんな車をディーラーで購入できるアメリカという国の偉大さを改めて感じます。

旧車を代表する名車

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次は旧車を代表する名車の数々をご紹介していきます。

・スカイライン C-10型

1968年代当時は改造に対して厳しかったこともあり、現在のようにオーバーフェンダーの後付けパーツは普及していませんでした。そのため自動車メーカーが装着していたことに格別の意味があったのです。

第一世代となる「ハコスカ」「ケンメリ」はGTセダンをベースにし、「R」化することを目的にしています。2L直6DOHCエンジンに乗せ換え、幅広のタイヤを装着するためにオーバーフェンダーをリアに取り入れてレースに臨みました。

戦闘力の大幅なアップは走行性能の向上につながり、ハコスカGT-Rは49連勝という誰もなしえなかった金字塔を打ち立てることに成功したのです。

・フェアレディZ

1970年代を象徴する名作といえば、もう一台、忘れてならないのが240ZGではないでしょうか。日本専用モデルとして開発され、通常より190mm長い「エアロダイナローズ」を装着。4輪にFRP製のオーバーフェンダーが採用されました。

全幅が60mm拡大された精悍なボディは評判となり、サーキットでも圧倒的な速さを見せつけています。まさに昭和を飾る名作の一台といえるでしょう。

・トヨタ レビン 27

1973年式のカローラ レビン。「ニイナナ」と呼ばれ、現在でもコアなファンを持っています。セリカの2T-Gエンジンを積んだレビンは、軽量で俊足。その走行性能を生かし『WRC』 にも参加しています。そして『トヨタ』初となる優勝を手にしました。

そのスタイルは、ビス留めされた無骨なオーバーフェンダーで、当時の若者を虜にしていたようです。

まとめ

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昔から続くワイドフェンダーは、時を超えて様変わりしてきました。しかしオーバーフェンダーの人気は健在で、後からでてきたブリスターフェンダーよりも人気が高いのかもしれません。これからはすれ違う車を要チェックです。

しかしながら一旦ワイドフェンダーにしてしまうと、簡単には元に戻せません。爪を切ったり、フェンダーを加工したりする場合には、十分に考えてから行う必要があるでしょう。

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