カスタム・アフターパーツ | 2020.10.18

ホイールナットの選び方とは?種類や特徴について

Posted by 菅野 直人

タイヤホイールを車に固定するホイールナット。外車など一部にはナットではなく「ホイールボルト」で固定する車もありますが、日本では、ナットを締めるのが大半です。タイヤ交換を自分で行なう人から、今まで人任せで考えたこともない人まで様々だと思いますが、ドレスアップパーツの一種として扱われることもあり、種類や特徴は知っておいても損ではありません。

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実は何種類もあるホイールナット!まず何から見ればよいのか?

タイヤを履かせた車のホイール、素材によってアルミホイールや鉄ホイールなどありますが、大抵はブレーキディスクなり、ブレーキドラムなり、車体側の回転部分から数本のハブボルトが突き出しており、そこにホイール穴を合わせてはめて、ホイールナットを締め込むことで固定します。

一般的には、車を購入した際に装着されていたホイールナットを、タイヤホイールを変えてもそのまま使用するため、「ホイールナットを選ぶ」という経験をした人はあまりいないかもしれません。

ただし、ホイールを他メーカー純正品や社外品に交換した場合、あるいは何らかの原因でホイールナットを失くしたり破損させた場合や、ドレスアップやチューニング目的で、別のホイールナットを選ぶ必要が出てくる時があります。

そのような時に、とにかく純正と同じものを選べば間違いないというわけではなく、様々なケースによって、ホイールナットは慎重に選ばなければいけません。

たとえば、トヨタ車にホンダ純正ホイールを履こうと思う場合は、ホイールとナットが接触する「ホイール座面」が、ホンダであれば球面、トヨタであればテーパー(斜め)という違いがあり、適合しないナットを使えばホイールを傷つけたり、キチンと締め付けることができず危険です。

さらにボルトネジのサイズやピッチ(ネジ山の間隔)、ナットの二面幅(六角形の向かい合った平面の間隔)は何種類もある上に、同じメーカーでも車種によって特殊なサイズがあったり、年代によっても違ったりします。

カー用品店では、ホイールナットの適合表を置いていて、大抵はそれでこと足りるのですが、中には同じ車でも製造日によって新サイズへ切り替わっている場合もあり、ディーラーなどで車検証と見比べながらでないとわからないというケースもあります。

何からというよりは、まず「そもそもウチの車で使えるホイールナットのサイズは何だ?!」と、完全に把握するのが先決でしょう。

突然ナットのサイズが変わったマツダ、シビックタイプRや日産GT-R NISMOも特殊

Sallehudin Ahmad / Shutterstock.com

ナットの二面幅は、大抵が21mmか19mm、17mmで、あとはネジのサイズやピッチを合わせればよいだけで、工具類も17・19・21・23mmの4つが揃った十字レンチをカー用品店で買っておけば、大抵はこと足ります。

しかし、例えば同じメーカーで販売している車でも、マツダであれば古いスクラム(スズキ・エブリイのOEM)に限って二面幅17mmであったり、大抵は21mmの日産車でも、イギリスから輸入しているマイクラC+C(先代K12マーチのコンバーチブル版)だけは17mm、同様に大抵は19mmのスズキ車でも、ハンガリーから輸入しているSX4 S-CROSSは17mmなど、全く統一されていません。

ひどい例になると、マツダ車は、2018年5月までOEM車を除く大半が二面幅21mmであったのが、2018年5月以降に生産された車は、17mmへと変わってしまったため、同じ車でも車検証に記載された車台番号から、いつ生産されたものかを割り出さないと「21mmナットのつもりでレンチのソケットを準備したら、17mmだった!」なんて話にもなりかねません。

それでもネジサイズとピッチは同じなだけマシですが、日産・GT-Rなど普通はネジサイズM12のピッチ1.25のところ、GT-R NISMOだけはM14に1.5と互換性がなく、ホンダの現行(FK8)および先代(FK2)シビックタイプRなど、イギリス製とはいえ平面幅22mmと国産車であまり例のないサイズが使われています。

このように、「このメーカーであれば、この車種であればこのサイズ」と決められたものではなく、ましてや中古車の場合、フルノーマルであればまだしも、改造車の場合はどのようなホイールナットが使えるのか、買って試してみないとわからない場合もあるはずです。

確実な貫通ナットと、見栄えのよい袋ナット

サイズはしっかり調べるとして、次にナット形状はホイールと接触する部分の座面がテーパー(斜め)、平面、ホンダ独特の球面があり、これはどのメーカーの車というより、使用するホイールによって適合が変わります。

また、ナットの一方が閉じていて、球面などデザインされた「袋ナット」と、閉じられていない「貫通ナット」があり、袋ナットの場合は、ホイールをはめた後に突き出すボルトの長さに対し、ナットの長さが短すぎると中のネジ穴も浅いため締め込むことができないですが、貫通ナットは見た目では見劣りする反面、どのような長さのボルトでも締め込むことができるのが特徴です。

ハブボルトの長さに左右されず汎用性が高い貫通ナットは、予備ナットとして持っていても損ではありませんが、袋ナットは適合するケースが限定されてくるため、これも車種や特徴に合わせて選びましょう。

素材も鉄やチタン、アルミなど様々

ナットの素材も大半は鉄ですが、グラム単位でも重量軽減したいユーザー向けに、高価ではありますが軽量・高剛性のチタン製ホイールナットもあります。

また、主にドレスアップ用途で多いのがアルミ製ナットで、軽くて加工も容易なため、様々な形状があったり、色も多様でカラフルなナットによりホイールとの合わせ技で足元のドレスアップに適していますが、反面素材としては柔らかすぎて剛性に欠け、ジムカーナなどごく短距離のタイムアタック程度であればともかく、サーキット走行などナットへかかる負担も大きいシチュエーションでは、破損リスクもあるため、使用するべきではありません。

一般的には、ドレスアップ狙いであれば、アルミナット、一般的な走行やサーキット走行では耐久性や信頼性を重視して、鉄ナットを使うのが無難です。

盗難防止にはロックナット

また、「ある日、車を動かそうとしたらビクともせず、タイヤホイールが盗まれてブロックの上に車だけ乗っていた!」という盗難ネタがあるように、高価なタイヤホイールは盗まれるリスクがついて回ります。

これを避けるため、専用工具を使わないと脱着不可能な「ロックナット」が販売されており、盗まれたら困るようなよいホイールを装着している場合、このロックナットを使用するのがオススメです。

輸入車には「ホイールボルト」もある

国産車では多くが「ハブボルトをホイールナットで締め込む方式」ですが、ヨーロッパ車の場合は「ハブのボルト穴へホイールボルトで締め込む方式」が多く、これも様々なサイズがあるため、国産車同様に、じっくり調べて適合するものを使いましょう。

ホイールボルト方式は、タイヤホイールを持ち上げながらホイールの穴にホイールボルトを通し、その先でハブのボルト穴を探りと、ホイールナット方式より面倒ですが、ナットと違って外した時に落として失くしにくい、というメリットはあります。

このように、ホイール固定用のホイールナット/ボルトには多数の種類があり、メーカーどころか車種ごと、果ては生産日ごとに異なるケースもあるため、「とにかく似たようなナットを買っておけばよいのだろう」と安易に考えず、しっかり調べて自分の車やホイールに適合したサイズのものを購入してください。

車に付属した取扱説明書で確認するのが一番無難ですが、それでもわからない場合はメーカーのお客様相談室や、ディーラーに確認するのが近道です。

 

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