カスタム・アフターパーツ | 2022.01.28
まだまだ続くスノーシーズンにおすすめのスタッドレスタイヤ10選
Posted by 菅野 直人
既に2021-2022年冬シーズンも中盤を過ぎていますが、地域によっては、4月~5月まで雪道を想定せねばならないため、新たに車を購入する人など、今からスタッドレスタイヤを選ばなければならない人はまだまだいると思います。 雪道を想定する残り期間が短いから安く済まそう、と考える人も多いと思いますが、今から型落ち激安タイヤなど買うと製造日が古いなど、来シーズン以降に十分な性能を発揮できない可能性も高いため、できれば定番ブランドの新型が、激安でも新品タイヤがオススメです。今回は特に「今からでもオススメ」なスタッドレスタイヤを10本紹介しましょう。
以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください
SUMMARY
1位:ブリヂストン ブリザックVRX3(汎用)
世界のタイヤ最大手であり、日本では夏冬問わない信頼性の高いブランドとして好調のブリヂストンが、2021年7月に発売した最新タイヤ。
従来品のVRX2に比べて氷上性能120%到達、「ブリザック史上最高性能」を公言しているだけあり、市場での注目度も高くなっています。
ブリヂストン製品は、他ブランドと比べ若干高値傾向にはあるものの、「見た目だけは新しいだけにとどまるような製品より、2シーズン目以降もゴムが柔らかく、スタッドレスタイヤとしての性能を維持しやすい」というのが特徴。
VRX3もロングライフや効きの長持ち度を飛躍的に向上させたほか、氷上でのブレーキやコーナリング性能の大幅アップをアピールしています。
2位:ブリヂストン ブリザックDM-V3(SUV用)
2019年発売のため、既に定番製品となっている感がありますが、一般的な乗用車より重く、ミニバンより大径タイヤを履いて最低地上高も高いため、深い雪での走行性能も求められるSUV用でもブリヂストン製品の注目度が一番。
汎用スタッドレスでは、VRX2から採用したタイヤ溝の水路表面を親水性素材でコーティング、特に氷上で滑る原因になりやすい路面の水幕を積極的に除去する「アクティブ発泡ゴム2」の採用で氷上性能を高めています。
SUV専用パターンを採用したSUV専用スタッドレスタイヤの中でも、評価が高い逸品と言えるでしょう。
3位:ヨコハマタイヤ アイスガード7 iG70(汎用)
ブリヂストン製品に次ぐブランド力を誇るヨコハマタイヤの今シーズン新製品、アイスガード7も注目度が高く、「アイスガード史上最大の接地面積とブロック剛性」により、設置性の高さによって氷上でのブレーキやコーナリング性能を高めました。
さらにスタッドレスタイヤで性能維持に重要なサイプ(細溝)が、50%摩耗時でも太さを維持する「クワトロピラミッド グロウンサイプ」を採用。耐摩耗性というより「摩耗しても性能維持」し、冬季でも乾燥路面を長い距離走るユーザー向きです。
4位:ダンロップ ウインターMAXX03(汎用)
昨シーズンのデビューですが、従来はブリヂストンやヨコハマに劣っていた評価を完全に覆し、「冬でもイケるダンロップ」という高評価が今でも続いているのがウインターMAXX03。
氷上での走行・ブレーキ性能に必須な凍結路面の除水・密着スピードを高めるべく、水幕を素早く押し出す除水性能や密着面の最大化を図った「ナノ凹凸(おうとつ)ゴム」を採用。
摩耗しても新たな凹凸構造が再出現することで、スタッドレスタイヤとしての性能が長持ちする寿命の高さによって、走行距離が長いユーザーや、2シーズン目以降のユーザーからも高い評価を受けています。
5位:ヨコハマタイヤ アイスガードSUV G075(SUV用)
既に発売から数年が経過した定番SUVタイヤですが、ヨコハマのG075も経年劣化しにくく、氷上性能が高い「スーパー吸水ゴム」で、高い評価を受け続けています。
低発熱で乾燥路面走行時の省燃費性能に優れた「低発熱トレッドゴム」も採用、コストパフォーマンスの高さが定評を得る大きな要因と言えそうです。
ただし、新しい製品ではないため、サイズによっては製造年月日が古い場合もあり、激安で販売されている場合は、いつ頃に製造されたものか確認した方がよいでしょう。
6位:トーヨー オブザーブGIZ2(汎用)
昔からひっかき効果の高いクルミ配合ゴムで定評ある、トーヨータイヤのオブザーブ系最新タイヤは昨シーズンデビューのオブザーブGIZ2。
従来からの鬼クルミ殻と吸水効果の高いNEO吸水カーボニックセルに加え、路面への密着効果が高い持続性密着ゲルを新採用、鬼クルミ殻のひっかき効果と、路面への密着性を高めた「吸着クルミゴム」により、氷上性能の高評価をキープしています。
7位:トーヨー ウィンタートランパスTX(ハイト系専用)
他ブランドが「SUVを除く汎用」、「SUV用」のタイヤを販売しているのに対し、トーヨーは全高が高く高重心なハイルーフのハイト系ミニバンやスーパーハイトワゴン向けスタッドレスを販売し、数年前からの定番商品としてウィンタートランパスTXが健在。
高重心ゆえにふらつきやすい車種対策として、内側と外側で異なるゴムや構造を採用したトリプルトレッド構造と、横方向の剛性を高めたスーパーハイターンアップ構造を特徴としている、ミニバンユーザー御用達製品です。
8位:ミシュラン X-ICE SNOW(汎用)
スタッドレスタイヤではもっとも古い歴史を持つミシュランも、昨シーズンデビューのX-ICE SNOWおよび、SUV版のX-ICE SNOW SUVが定番製品です。
ゴムのベースコンパウンドとの摩耗差で微小な凹凸を形成、エッジ効果と水膜を破って接地し、氷上でのグリップを高め、雪踏み効果で雪上性能も高く、摩耗によって新たな凹凸を作るため、摩耗時の性能維持効果も長く続く「EverWinterGripコンパウンド」が最大の特徴。
排水性能が高い新世代Vシェイプトレッドパターンも採用し、老舗スタッドレスブランドとしてユーザーから信頼を得ています。
9位:フェデラル ヒマラヤ WS3ノルディック(汎用)
最後の2製品は最新モデルを安価に購入できる格安アジアンタイヤからで、ひとつ目は台湾のフェデラルから、2021年10月に発売されたばかりのヒマラヤWS3ノルディックと、SUV用のヒマラヤインヴェルノ。
独自のV字パターンによるウェット路面の安定性とハンドリング向上、細かいサイプとマイクロポンプで吸水性能をアピールする程度ですが、近年のスタッドレスタイヤは一般的な走行であればユーザーが感じる性能差は少なく、主に耐摩耗性や効きの長持ち度がポイント。
フェデラルでは、そのあたりのアピールはしていませんが、新型スタッドレスの中では割安のため、1シーズン〜2シーズン使用と限定すればコストパフォーマンスの高い製品と言えます。
10位:ナンカン AW-1(汎用)
最後は、激安アジアンスタッドレスの定番、台湾のナンカンからで、「安いが、とにかく1シーズンであれば、これで十分」とコストパフォーマンスの高さが魅力だったESSN-1に代わる新製品として、昨シーズンに登場したのがAW-1。
タイヤゴムや構造では特筆すべきアピールポイントはありませんが、販売するオートウェイの特集ページでも、「とにかく圧雪でも氷雪でもちゃんと走る!」と、細かいことより安くとも実際に使えることをアピールしており、安く新しいスタッドレスが欲しいユーザーに最適。
雪道や氷雪路に慣れているユーザーであれば、スタッドレスだろうが滑るのが当たり前と割り切りますし、そうでないユーザーの場合、ゆっくり安全運転がどのみち最適ですから、こうした「とにかく冬用タイヤ」で、案外済んでしまうものかもしれません。
今からであれば、オールシーズンタイヤという選択肢も
最近注目の冬用タイヤ関連キーワードに「オールシーズンタイヤ」があります。
氷上性能は正直ほとんど期待できないため、夜間や朝に凍結路を走るようなユーザーには全く向いていませんが、これから買うのにもう氷上路は走らない、そもそも真冬でも滅多なことでは氷上路などお目にかからないというユーザーであれば、検討してもよいかもしれません。
オールシーズンタイヤは、ブリヂストン以外であれば、ほとんどのタイヤメーカーが取り扱っており、「氷上性能が低い以外はタイヤ交換がいらない夏冬兼用タイヤ」を売りにしています。