コラム | 2021.07.17
国産VS輸入車SUV!購入するならどれ?ボディサイズ別の魅力に迫る
Posted by KAKO MIRAI
まだまだSUV人気が高い今、国産と同様に輸入車でもSUVを購入する人が多くなってきています。高い走行性能に加えて収納力もあり、街乗りはもちろんのことさまざまなシーンに活躍。車のあり方が変化してきているといえるでしょう。何台も購入できれば用途に合わせた使い方もできますが、一台で何台分もの魅力があるSUVからは目が離せそうにありません。
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SUMMARY
SUVの魅力
国産SUVを手掛けるメーカーは数多く、本当に多くの車種が誕生しています。SUVの魅力には何と言ってもオフロード性能が挙げられるでしょう。しかし近年に見る国産SUVの大きな魅力のひとつには、コンフォート性を重要視している車が多いようです。
一台でセダンの乗り心地からハッチバックの収納性、そしてSUV本来の走破性まですべてをこなすSUVには、今までにない価値観があるのかもしれません。価格帯も輸入車と比較するとお手頃なものが多くなっているといえるでしょう。
各メーカーの特徴として挙げられる点にはどのようなものがあるのかご紹介します。
・トヨタ…悪路走破性の高い本格派SUVからコンパクトサイズに至るまでラインナップの充実が図られているといえるでしょう。またガソリンモデルだけでなくハイブリッドも多く選択肢が広いといえそうです。
・日産…アウトドアのイメージを前面に押し出した比較的若い世代をターゲットにした個性的なモデルが多くあります。
・ホンダ…コンパクトなサイズ感は取り回しがしやすいものです。加えてインテリアの高級感には定評があるモデルです。
・マツダ…洗練されたイメージのCXシリーズでは、マツダならではの走行性能が魅力のひとつになっています。
・三菱…ラリー仕様のイメージも強い三菱は、悪路走破性の高さに人気がありました。しかし現在では、PHEVもラインナップされており、今までとは異なる魅力を発揮しているといえるでしょう。
・スバル…三菱と並び、ラリーカー仕様には定評のあるブランドです。全車種に「シンメトリカルAWD」を採用し、4駆ならではの力強さは健在。水平対向エンジンを使用する独自の開発力が光ります。
・スズキ…コンパクトなサイズ感で、歴史のある力強いSUVが魅力。悪路走破性の高い本格派から街乗りだけでも十分に楽しめるモデルまで一貫して作り続けてきた職人気質なSUVです。
対する輸入車SUVの魅力はどこにあるのでしょうか。国産ブランドとは異なるプレミアムを印象付ける価値や、ハイパフォーマンス性が挙げられるかもしれません。その分価格も高額になっていますが、その人気は衰えることがありません。
ジャーマン3を始め、ポルシェではカイエンの人気が高く、イギリスを代表するジャガー Fペイス、ランドローバー レンジローバーも好調なようです。スウェーデンといえばボルボ XCシリーズも見逃せないでしょう。
またベントレー ベンテイガやランボルギーニ ウルス、マセラティ レヴァンテ、ロールス・ロイス カリナンといったハイエンドなラグジュアリーSUVも登場してきており、SUV人気が高まっていることが分かります。
輸入車SUVの特徴としては走行性能の高さにありますが、その他にもデザイン性といえるかもしれません。近年ではクーペタイプのものが多くなり、スタイリッシュさを増しています。また高速走行や長距離移動を伴うことの多い海外の道路事情から、疲れにくい設計にもあるでしょう。
SUVの種類をおさらい
最近ではSUVといってもさまざまなタイプがあり、種類で分けると以下のようになります。クロスカントリーSUVとクロスオーバーSUVといった構造上の分類。さらに大きさごとにフル(ラージ)サイズSUV、ミドルサイズSUV、コンパクトサイズSUV、軽SUVです。
①クロスカントリーSUV
従来の意味で使用されるいわゆるクロカンと呼ばれるタイプのものです。オフロードの悪路走破性が高く、ラダーフレームなどの強靭な構造で作られたボディを持っています。箱型で働く車として使用されてきた歴史を持っており、いまなお根強いファンからの支持を集めている車です。
②クロスオーバーSUV
最近よく耳にするクロスオーバーSUV。どのような車の定義なのかといえば、ラダーフレームというよりは、一般的なモノコック構造を採用。そのためオフロードを走行するというよりは街乗りでの快適性を重視して作られています。
全くオフロード性能が無いというわけではありませんが、どちらかといえば街乗り、高速走行性能を高めオフロードまでバランスよく快適に楽しむことができる車です。そのため、本格的な悪路走破性までは求めていないけれど、スポーティな走行も楽しみたいというユーザーに広く受け入れられています。
③フル(ラージ)サイズSUV
クロスカントリーSUVのように悪路走破性の高いモデルと、ラグジュアリーな高級モデルのことも含まれるSUVの中で最大級の大きさのくるまのこと。
④ミドルサイズSUV
全長4,650mm前後のもの、又は排気量1,800~2,000㏄クラスの車で、どちらかといえばクロスオーバーSUVに多いといえるでしょう。ゆったりとした車内でファミリーに人気のサイズ感です。
⑤コンパクトサイズSUV
大きさには明確な指針はありませんが、全長4,300mm以下の大きさになっています。国内の道路事情に合わせたサイズ感で、海外モデルのような大きさはありませんが、乗りやすさが特徴です。
⑥軽SUV
排気量を660㏄に抑えた軽自動車規格のSUVで、人気の高いモデルとなっています。日常使いやアウトドアにも使うことができることや、ランニングコストの安さから購入するユーザーが増えてきているようです。
それではここから種類別に国産と輸入車をそれぞれご紹介しています。どのような特徴の違いがあるのでしょうか。
クロカンならこれ トヨタ ランドクルーザーvs ジープ ラングラー
トヨタ ランドクルーザー
1951年に誕生したランドクルーザーは、世界的に有名なクロスカントリー車であり、耐久性においても高い評価を得てきました。戦時中に作られたこの車は、アメリカ軍のジープをコピーして設計されたものです。
敵との識別を図るために外観は独自のスタイルにすることという指示を受け初代BJ型が開発されました。65年の歴史を重ね、現在200系となっています。2007年に誕生して以来14年が経過しており、2021年夏にフルモデルチェンジを果たし新たな300系ランドクルーザーが発売されるようです。
伝統的なデザインは継承しつつもランプの位置やバンパーの造形を変え、機能的なデザインへと変化しています。またフロントグリルには横基調のメッキが多用され、さらにワイルドさを増しているといえるでしょう。
また通常グレードに加えて「GRスポーツ」も新たに用意されました。ハチの巣状をイメージしたハニカムグリルが採用され、スポーツモデルらしいすっきりとしたダイナミックなフェイスに仕上がっています。
300系でもボディサイズは現行と同様となります。エンジンではV8が廃止され、V6のエンジンとディーゼルを用意。悪路走破性を向上させる世界初の「E-KDSS」を搭載し、走行路面を自動で判断するなど、性能向上が図られました。
迫力のあるボディは見かけだけではないというタフさは、誰もが知るところです。安定感のある走行性能も、その歴史が物語っています。そしてランクルの魅力は、唯一無二のスタイルにあるといえるのではないでしょうか。
ジープ ラングラー
ランドクルーザーの手本となるジープは、第二次世界大戦中の1940年にアメリカ陸軍の要請によって開発された車です。しかしジープの原型となる車を作ったのは実は『アメリカン・バンタム』という小さな企業でした。
陸軍の難題とも思える要望に大手メーカーは首を縦に振ることはなく、名乗りを上げたのは小さな町工場の職人だったのです。過酷なテストにパスした試作車「バンタムBRC-40」これこそがジープの誕生といえるでしょう。
しかし技術的には高い評価を得ながらも、大量生産を任せられることはありませんでした。ジープの歴史はここから始まっているのです。そんな歴史を持つジープの中でも1987年と比較的新しい車のひとつにラングラーがあります。
初代ジープの血統を受け継ぐ本格派クロスカントリーなので、オフロード性能の高さは魅力のひとつです。また現在3代目を迎え以前よりも性能が向上しています。シンプルな構造の4WDで、ランクルと比較すると軽量コンパクト。
オフロードでは重量のある車では上ることのできない山の斜面でも、例えばジムニーなら上ることができるという光景を見かけることがあります。ランクルでは上りきることができない、またジムニーではパワーが足りないという場合に活躍できるのがラングラーです。
両者のいいところを取って作られたような車というイメージでしょうか。オフロードでもオンロードでも活躍できる一台です。
クロスオーバーで選ぶならトヨタ ハリアー vs BMW X6
トヨタ ハリアー
1997年に誕生以来クロスオーバーSUVを牽引しているハリアーは、SUVの性能に加えて、快適性と上質性をプラスしたラグジュアリークロスオーバーSUVといえるでしょう。発売当初は6代目のカムリをプラットフォームに開発されました。
2009年にはレクサスからレクサス版ハリアーであるレクサスRXも登場していますが、継続されてきました。2020年には4代目となる現行車が登場し、グローバルモデルとして位置づけられています。プラットフォームは5代目のRAV4と共通です。
現行車になってから全長と全幅が長くなっており、全高は低くなりワイドアンドロ―ですっきりとした印象を受けます。パワーや燃費性能も向上。また「都市型SUV」をコンセプトにしているだけあり、曲線の美しいフォルムも魅力的といえるでしょう。
BMW X6
BMW X5をベースにして、なだらかな流線形のクーペにデザインされたX6は、SUVでありながらBMWらしい「駆けぬける歓び」を重視して作られています。パワートレインは直列8気筒のDOHCツインターボエンジン。
クーペならではのボディラインを活かしたスポーツ走行とSUVならではのタフさも実現しており、0~100㎞/h加速は3.8秒という驚愕のスピードです。さまざまなシチュエーションでその実力を発揮します。国産車とは異なる走行性能を楽しむならばX6はおすすめの一台といえるでしょう。
ミドルサイズSUV 光岡自動車 バディvs メルセデス・ベンツGLC
光岡自動車 バディ
現代によみがえった「古き良きアメリカンスタイル」のバディが、話題となっていることをご存じでしょうか。光岡自動車といえば、クラシックなアメリカンスタイルを取り入れるなど、個性的な車を手作りするメーカーです。
エンジンの供給やベース車両を用いて自社製のフレームを使用するという他社メーカーにはない車作りを行ってきました。オロチはレクサス RXなどで使用されているエンジンが用いられ、ロックスターのベース車両はマツダ ロードスターが使用されています。
今回のバディではトヨタ RAV4がベース車両です。角目縦型4灯のヘッドライトに大型のメッキグリルやメッキバンパーなどを取り入れて、オールドアメリカンの雰囲気を漂わせています。
2Lのガソリンエンジンと2.5Lのハイブリッド車が用意され、パワートレインはRAV4と同様。ボディサイズは、RAV4と比較すると全長130mm、全幅5mmほど拡大されていますが、ホイールベースには変わりはありません。
他の車と被りたくないという個性派には人気が高くなっているようです。アメ車のようで国産車という斬新なSUVは、他に類を見ないバディだけの大きな魅力になっているのではないでしょうか。
メルセデス・ベンツ GLC
GLKの後継として誕生したGLCは、Cクラスをベースに作られたSUVです。日本では2016年から販売が開始され、扱いやすいサイズ感とメルセデスならではの先進装備に人気の高い一台となっています。
Cクラスのデザインコンセプトを受け継ぎ、クーペのようなルーフラインでスポーティさを印象付けているようです。バディとは異なりすっきりとしたいデザイン性がSUVでありながらもエレガントな雰囲気が漂います。
パワートレインはガソリン直噴ターボ、ディーゼルターボ、プラグインハイブリッドの3つから選択することが可能です。国産車にはないさまざまな先進安全機能が搭載されている点も特徴のひとつ。走行性能、居住性においてもトップレベルの仕上がりといえるのではないでしょうか。
コンパクトサイズでおすすめは スバル XV vsジャガーE-PACE
スバル XV
2020年にマイナーチェンジを行ったXVはインプレッサをベースにしたクロスオーバーSUVです。現行で3代目を迎えるSUVの草分け的な存在でもあります。1.6Lの水平対向エンジンとマイルドハイブリッド「e-BOXER」の2種類が用意されました。
エクステリアにはメッキ加飾が加えられ華やかなイメージに。カラフルなボディカラーに加えホイールアーチにはブラックの樹脂製パーツ加飾が施された専用のクラッディングなどによって根強い人気を誇っています。
オフロード性能にも磨きがかかり、タイヤが埋まってしまいそうな状況でも「DEEP SNOW・MODE」を搭載するなど、アウトドアでの活躍も期待されるといえるでしょう。街乗りからオフロードまで、スバルの高い技術力が発揮される一台です。
ジャガー E-PACE
精悍なスタイルと力強いフォルムを持つE-PACEは、ジャガーの伝統を受け継ぎながらも進化を恐れません。箔押し加工が施されたフロントグリルやダブルJブレードのヘッドライトが採用され、どの角度から見ても美しいデザイン性が際立っています。
パワートレインにはガソリン、マイルドハイブリッド、ディーゼルに加えてジャガー初となるプラグインハイブリッドがラインナップ。クロスオーバーSUVを代表する一台といえそうです。
上位モデルとなるF-PACEよりも330mm、ホイールベースも195mmコンパクト化されており、取り回しの良いサイズ感は国内でもちょうど良いかもしれません。国産車にはない上質な走行性能を求めるならおすすめです。
まとめ
ボディサイズで異なる国産vs輸入車の魅力は尽きることがありません。SUVの人気はしばらく続きそうなので、どのようなSUVを選択すべきかをじっくりと考えるのも楽しいのではないでしょうか。
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