引用:https://toyota.jp/prius/exterior/?padid=ag341_from_prius_top_b_main_exterior

買取相場 | 2019.10.22

ハイブリッドカーの先駆者、プリウスの買取相場はどの程度か?

Posted by 菅野 直人

世界で初めて量産化に成功したハイブリッドカー「トヨタ・プリウス」。もはやハイブリッドカーの代名詞的存在として知らない人はおらず、販売面でも弟分の「アクア」ともどもシーンを牽引する、なくてはならない存在です。先進的なイメージをもつ熟成進むハイブリッドシステムに抜群の信頼感と羨望が寄せられているプリウスですが、買取市場では少々渋めの評価に戸惑うかもしれません。

以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください

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プリウスの中古市場での人気について

1997年に発売されたトヨタ・プリウスは、低速時にはモーターのみで走行、中間速域から高速域ではモーターアシストを受けたエンジンで走るという、実用性と信頼性、確実な低燃費を得られる「スプリット式ハイブリッド」を採用し、「21世紀に間にあいました。」という印象的なキャッチコピーとともに、環境性能に優れた新世代自動車の先駆けとして注目を集めました。

当初は話題先行でヒット作とまではいえない販売台数だったものの、5ドアハッチバック化した2代目から徐々に勢いをつけ、ハイブリッドシステムを改めエンジンも力強い1.8リッターに強化、ボディサイズも拡大して余裕をもたせた3代目でついに大ヒットを記録し、ハイブリッドカーを世界中で普及させたのです。

以来、安心できるハイブリッドシステムである「THS(トヨタ・ハイブリッド・システム)」とともに、プリウスはエコを意識する層から人気を集めて世界中で定番化、2019年9月現在は4代目が販売中です。

また、2代目のシステムを小型軽量化して搭載した弟分のハッチバック車であるアクアや、3代目ベースのステーションワゴン/ミニバン版「プリウスα(アルファ)」、EV(電気自動車)のように充電ステーションからの充電や外部への大容量給電も可能な「プリウスPHV」などなど、派生モデルも多数生み出しています。

中古車市場でも、通常のハイブリッドカーよりさらに世代が新しいEVやPHVに比べて値段が手頃で、誰もが乗っているゆえ安心感も高いモデルとして人気を得ており、プリウスからエコライフをスタートさせたという人も多いことでしょう。

買取査定額が期待できるプリウスのグレード

プリウスは基本的にどの代でもパワーユニットが1種類のみ、現行の4代目で初めて4WD車が登場したほかは基本FFのみで、装備面の充実度でいくつかのグレード、あるいは特別仕様車に分かれています。

たとえば4代目のグレード構成は装備を簡略化して軽量化、カタログ上の燃費スペシャルを兼ねた廉価版「E」と標準グレードの「S」、装備を充実させた上級グレード「A」を基本として、Aの装備を充実させた「Aプレミアム」や、SやA、Aプレミアムに合成皮革シート表皮など内外装を充実させた「ツーリングセレクション」を設定する程度です。

このうち買取査定額が高めなのは4代目なら内外装が充実した割に買い得感の高い「Sツーリングセレクション」、内外装の充実度が高い最上級グレード「Aプレミアムツーリングセレクション」で、Sツーリングセレクションは3代目でも比較的高い評価を得ています。

また、「SツーリングセレクションG’s」(3代目)などスポーティ仕様も高評価。日本全国どこでも見かけることができ、かつタクシーなどビジネス用途も多い1台だけに、外観に個性をもたせたグレードの評価が高いのかもしれません。

買取査定額が期待できるプリウスのカラー

プリウスの高額買取傾向が高いのは意外にもアティチュードブラックマイカで、ついでホワイトパールクリスタルシャインやスーパーホワイトII、そこにダークブルーマイカメタリックやシルバーメタリックまたはスティールブロンドメタリックが続くようです。

基本的には落ち着いた色が多いのですが、いかにも国民車という車種の割には、白系だけがダントツで突出しているわけではなく、控えめな色なら大抵の色が高額買取されているほか、赤やベージュといったボディカラーが高価買取されている例もみられ、このあたり富裕層のセカンドカー的需要で話題になった初代や2代目を思い起こさせます。

3年落ちプリウスの目安査定額

3年落ち2016年式プリウスは、2015年12月にモデルチェンジした現行の4代目初期型で、2016年8月に衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」など予防安全性能を充実させた特別仕様車「Sセーフティプラス」を追加したモデルです。

オプション込みでおおよその新車価格と2019年9月現在での平均買取相場は以下のようになっています。

●E(FF):新車267万円/買取価格95万円程度
●S(FF/4WD):新車283万円/買取価格113万円程度
●Sツーリングセレクション(FF/4WD):新車300万円/買取価格138万円程度
●Sセーフティプラス(FF/4WD):新車307万円/買取価格133万円程度
●A(FF/4WD):新車316万円/買取価格132万円程度
●Aツーリングセレクション(FF/4WD):新車333万円/買取価格148万円程度
●Aプレミアム(FF/4WD):新車353万円/買取価格170万円程度
●Aプレミアムツーリングセレクション(FF/4WD):新車363万円/買取価格169万円程度

5年落ちプリウスの目安査定額

5年落ち2014年式プリウスは一つ前の3代目末期、2012年の改良でAC100V電源を1500Wまで供給可能なコンセントを最廉価版L以外へオプションにて装備可能となり、内外装の加飾やボディカラーの選択自由度を上げるセミオーダーシステムを採用した特別仕様車「マイコーデ」がS、Sツーリングセレクションに設定されたモデルです。

オプション込みでおおよその新車価格と2019年9月現在での平均買取相場は以下のようになります。

●L:新車242万円/買取価格56万円程度
●S:新車259万円/買取価格59万円程度
●Sマイコーデ:新車272万円/買取価格72万円程度
●G:新車281万円/買取価格82万円程度
●Sツーリングセレクション:新車281万円/買取価格88万円程度
●Sツーリングセレクション・マイコーデ:新車295万円/買取価格75万円程度
●Gツーリングセレクション:新車304万円/買取価格69万円程度
●Gツーリングセレクション・マイコーデ:新車367万円/買取実績なし
●SツーリングセレクションG’s:新車321万円/買取価格105万円程度
●Gツーリングセレクション・レザーパッケージ:新車378万円/買取価格79万円程度

8年落ちプリウスの目安査定額

8年落ち2011年式プリウスは2009年5月に発売された3代目初期のモデルで、SやGの標準グレードにも各ツーリングセレクションに採用されたLEDヘッドランプを装備した「LEDエディション」を設定。また、弟分でコスパの高いアクア登場前だったため、旧型の2代目も「プリウスEX」として12月まで販売されていました。

オプション込みでおおよその新車価格と2019年9月現在での平均買取相場は以下。

●EX(旧型):新車208万円/買取価格23万円程度
●L:新車232万円/買取価格33万円程度
●S:新車249万円/買取価格48万円程度
●S LEDエディション:新車260万円/買取価格37万円程度
●Sツーリングセレクション:新車273万円/買取価格36万円程度
●G:新車273万円/買取価格42万円程度
●G LEDエディション:新車304万円/買取価格37万円程度
●Gツーリングセレクション:新車298万円/買取価格49万円程度
●SツーリングセレクションG’s:新車312万円/買取価格61万円程度
●Gツーリングセレクション・レザーパッケージ:新車364万円/買取価格49万円程度

事故車・修復歴ありのプリウスの場合は?

プリウスの事故車買取実績では、3代目の5年落ち事故車がエンジン・エアバッグの無事な状況な場合にて21万円で買い取られ、210万円もの修理費用をかけ中古車市場へ復帰した例があります。現在は5年落ちプリウスとなると年式も古く、中古車市場でも60~220万円程度にしかなりませんから、それだけの修理費用になる損傷を受けていた場合、中古買取というより廃車買取で部品取りとなり、その価値は使える部品がどれくらいあるか次第になるでしょう。

プリウスの残価率・リセールバリューは?

常に販売台数トップクラスの人気車なため買取市場でも高評価と思われがちですが、実情はそうとも言い切れません。3年落ち2016年式だと平均残価率36~48%(全グレード平均43%)、平均買取価格95~170万円(同137万円)と、人気モデルのイメージな割には並か、やや低め。

考えられる要因として、4代目プリウスは2018年12月にマイナーチェンジを受けるまで少々好みの分かれる外装デザインだったことでしょうか。また、バッテリーとモーターを使う電動車に共通することですが、年式が古くなっていった時の値落ち感が通常のガソリン車やディーゼル車より早いことがあげられます。

それでも内装や装備の充実度、広いラゲッジスペースがある使い勝手の良さなどから、弟分のアクア(3年落ちで全グレード平均残価率35%)よりリセールバリューは優れていますので、値落ちの早さはハイブリッドカーなど電動車の宿命として覚えておいた方がいいでしょう。

同様に5年落ち2014年式で平均残価率21~33%(全グレード平均26%)、平均買取価格56~105万円(同76万円)、8年落ち2011年式で平均残価率11~20%(全グレード平均15%)、平均買取価格23~61万円(同43万円)と、スポーティ仕様のSツーリングセレクションG’sを除けば、やはり値落ちは早くなっています。

プリウスにかぎらず先進的な電動車はその進化の早さゆえに陳腐化も早く、バッテリーの経年劣化による充電効率の悪化が心配されがちなことから、趣味性の高い車や堅実なガソリンエンジン / ディーゼルエンジン車より、価値は長続きしない模様。新車で買ってリセールバリューを狙うなら、比較的短いスパンで乗り換えるべき車両と考えた方がよさそうです。

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