引用:https://www.suzuki.co.jp/car/alto_works/styling/

買取相場 | 2022.04.27

車好きに圧倒的人気を誇るアルトワークス、ライバル不在のプレミア価値はいつまで続く?

Posted by UruCar

現在購入できる、唯一のターボ+MTが楽しめるハッチバック型軽乗用車、それがスズキ アルトワークスです。 「こんな車があれば!!」というコアな声を受けて発売された趣味グルマであり、マニアック過ぎて誰もが気軽にというわけにはいかないでしょうが、好き者の手厚い支持に支えられ、買取市場でもなかなか好感されているようです。

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以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください

アルトワークスの中古市場での人気について

1987年に初代モデルが発売された当時、軽乗用車はまだ550cc時代。
ターボを積んでやっと50馬力ソコソコという状況下のなか、64馬力を発揮する精密機械のようなDOHCターボエンジンを引っ提げて、一大ブームを巻き起こしました。

いわゆる、軽自動車64馬力規制を今の世にも生き長らえさせる礎となったアルトワークス。
2代目以降は丸目ヘッドライトと最強のDOHCターボを武器に売れまくった大ヒット車種で、絶対的な動力性能こそ乗用車勢にはかなわないものの、小型軽量によって狭いコースなら敵なしの実力でレースからラリー、ジムカーナ、ダートトライアル、ストリートとあらゆるジャンルで大活躍します。

新たな衝突安全基準で小さく軽いボディを維持できなくなった1998年の軽自動車規格改正、スズキ・ワゴンR(1993年初代発売)に端を発する軽トールワゴン全盛期を迎えて人気は下火となり、2000年(4代目)に惜しまれつつ退場していったのです。

そして2010年代にもなると、軽乗用車に限らずほとんどの乗用車が、効率重視、環境性能重視となり、“自然吸気エンジン×CVT(無段変速機)”に象徴される高効率車やハイブリッド車といった環境対策車へと流れていったのは、ご存じの通りです。

そして2015年12月。初代登場時の衝撃そのままに、スズキが突如5代目アルトワークスを発売。
“狼の皮を被った羊”仕様かと思いきや、ミッションが5速AGS(オートギアシフト)のみならず、5速MTが設定されていると話題沸騰!
相方は、規制値いっぱいの64馬力仕様R06Aターボエンジンながら、環境対策用として5速MTへ油圧メカを組み込んだ、いわゆるセミオートマのAGSと5速MTを両立進化させていた同メーカーならではの快挙であり、”人馬一体感覚”を自らの手で味わえる、紛う事なきホットモデルの再来として熱い視線を浴びたわけです。

もっとも、新車市場では実用車というにはコスパが悪く、ホンダ・S660やダイハツ・コペンほど趣味性も高くないアルトワークスは、残念ながらもスマッシュヒットレベルでした。
とはいえ、こなれた価格で購入できる中古車市場では、久々に投入された新世代の軽ホットハッチとあって、なかなかの人気を維持しています。

買取査定額が期待できるアルトワークスのグレード

2015年12月の発売以降、2018年12月に予防安全技術「スズキセーフティサポート」の機能が改良されたアルトワークス。
単一グレードが維持されていて、かつてのような廉価モデルはラインアップされていません。
そのため、違いはミッションが5速MTか5速AGSか、駆動方式がFFか4WDかのみ。そのあたりもコア層から好感される一因になっているようで、中古車市場では単純に走行距離が少なく程度がよければ高く売れているようです。

買取査定額が期待できるアルトワークスのカラー

アルトワークスはカラーバリエーションも少なく、5代目発売時からのパールホワイト(後にピュアホワイトパール)、ブルーイッシュブラックパール3スチールシルバーメタリック、途中廃止されたピュアレッド、そして後から追加されたブリスクブルーメタリックという構成です。
買取価格上位でも定番の白黒が際立つ傾向もなく、ときどき出回る赤や青もそう変わりない価格で買い取られていて、ボディカラーでの買取価格の違いはないと考えていいでしょう。

1年落ちアルトワークス(2021年式)の目安査定額

1年落ちの2021年式アルトワークスは、2021年12月に9代目へとモデルチェンジしたアルトが商用登録ボンネットバン仕様のアルトバン、スポーツ仕様のアルトワークスともに設定しなかった事もあり、「最後のアルトワークス」となりました。

長らく設定しなかったアルトワークスを突然復活させた前例もあるため、今後はわかりませんが、スズキはアルトのマイルドハイブリッド車でベーシックモデルとしては十分速いと言い切っており、アルトワークスに需要がないと見限った可能性もあります。

そもそもCAFE(メーカー別平均燃費基準)の達成や、EVの開発に全力を注がねばならないうえ、新型コロナ禍やウクライナ戦争の影響で混乱する世界経済の中、飛び抜けた低燃費を誇る車が少ないスズキとしては、燃費性能スポーツモデルの優先度は低いと割り切らねばなりません。

ただ、メーカーの思惑とは別に、この種の趣味車は市場に出回る台数が少なくとも堅実な需要があり、モデル廃止、もうターボ+MTの軽ホットハッチが買えなくなるという危惧もあってか、1年落ち車の平均買取価格が約91万円、平均残価率が約51%に留まった1年前と比べ、買取相場は急激に上昇しています。

「オプション込みでおおよその新車価格」と、2022年4月現在での平均買取相場は以下。

●ベースグレード:新車179万円/買取価格123万円程度

平均買取価格:約123万円
平均残価率:約69%

2年落ちアルトワークス(2020年式)の目安査定額

2年落ちアルトワークスは2015年12月に復活した現行モデルで、660ccターボエンジン「R06A」に5速MTまたはシングルクラッチ式セミATの5速AGS(オートギアシフト)という組み合わせで、FFと4WDを設定。

久しぶりの「MTでも操れるターボの軽ホットハッチ」という事で期待を集め、モデル途中での改良点こそ少なく2018年12月に5速AGS車で衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポート」など予防安全装備を充実した程度で、2020年10月にFFの5速AGS車がカタログ落ちするなどラインナップもしぼられていますが、引き続き販売中です。「オプション込みでおおよその新車価格」と2022年4月現在での平均買取相場は以下。

●ベースグレード:新車178万円/買取価格91万円程度

平均買取価格:約91万円
平均残価率:約51%

3年落ちアルトワークスの目安査定額

2019年式アルトワークスは、2019年12月の改良でクラッチおよびシフト操作を自動で行う2ペダルMTの「5速AGS」(オートギアシフト)車へ「デュアルセンサーブレーキサポート」を採用し、衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシストが追加され、リヤバンパー内蔵の超音波センサーで後退時ブレーキサポートなども付与したモデルです。オプション込みで、おおよその新車価格と2022年4月現在での平均買取相場は以下の通りです。

●ベースグレード(FF・5MT/FF・5AGS/4WD・5MT/4WD・5AGS):新車176万円/買取価格93万円程度

6年落ちアルトワークスの目安査定額

2016年式アルトワークスは、8代目「アルト」に設定された「ワークス」(2015年12月発売)の2年目のモデルで、特に変更や特別仕様車の設定はありません。オプション込みで、おおよその新車価格と2022年4月現在での平均買取相場は以下の通りです。

●ベースグレード(FF・5MT/FF・5AGS/4WD・5MT/4WD・5AGS):新車172万円/買取価格80万円程度

7年落ちスズキ「アルトワークス」の目安査定額

2015年式アルトワークスは、5代目アルトに設定されていたワークスが2000年12月の販売終了以降15年ぶりに復活したモデルです。この15年の間に「Keiワークス」や「アルトラパンSS」といった、ターボエンジン+MTという組み合わせの走行性能がウリである後継車的モデルはありましたが、アルトワークスそのものとしては久々の登場でした。力強いトルクと熱効率向上を実現した660ccDOHCガソリンターボエンジンを搭載し、5速MTのほか5速AGSが選択可能で、それぞれFFと4WD車がありました。オプション込みで、おおよその新車価格と2022年4月現在での平均買取相場は以下の通りです。

●ベースグレード(FF・5MT/FF・5AGS/4WD・5MT/4WD・5AGS):新車172万円/買取価格77万円程度

スズキ「アルトワークス」を高く売るためのポイント

アルトワークスは「ワゴンR」や「スペーシア」のように実用性やスペース効率より走りのよさや楽しさで選ばれるホットハッチだけに、内外装のドレスアップやサスペンション、エンジンなどのチューニング、メーター類を追加するユーザーなどが多いと思いますが、それらが人気パーツで程度がよく、仕上がりもキチンとしているほど買取時の査定にはプラスになります。

逆にいえば、ユーザー自らのDIY施工により配線がムキ出しなどで仕上がりが荒かったり、施工時や走行時につけた傷がある状態、あるいはノーマルパーツを保管しておかなかった状況で非常に好みのわかれるパーツを装着したままの売却などは、査定で大きなマイナスポイントとなるでしょう。

事故車・修復歴ありのアルトワークスの場合は?

アルトワークスの事故車買取では、エアバッグが展開するほどのダメージを受けた2016年式が2017年2月に20万で買い取られ、105万円で中古車市場へ復帰した例があります。この例は、まだ1年落ち程度と新車同然ゆえにそこまでして修理されたと思うべきで、通常であれば単純に部品取りとして廃車で売られた方が、場合によっては高価買取になる可能性もあるでしょう。

スズキ「アルトワークス」の走行距離による値動きの変化

アルトワークス、それも直近の買取事例のほとんどを占める現行型の、2022年4月現在における走行距離ごとの相場は以下の通りです。

●10万km台:43.6万円~43.6万円
●8万km台:51.5万円~55.4万円
●7万km台:56.4万円~58.4万円
●6万km台:50.4万円~73.6万円
●5万km台:60.5万円~73.6万円
●4万km台:65.5万円~90.0万円
●3万km台:58.5万円~93.0万円
●2万km台:54.4万円~100.3万円
●1万km台:78.8万円~104.3万円

発売からまだ4年少々とはいえ、実用車というより趣味車として使われているせいか走行距離が少ない車が多く、その中でも5万km前後でそれ以上走ると買取価格が落ちる「谷間」は一応あるものの、走行1~2万kmと新車に近い車でもない限り、走行距離だけで劇的に買取価格が上がったり下がったり、ということはありません。むしろ程度や装備、ドレスアップやチューニングの度合い、5速MTか5速AGSかが大きく影響を与えると考えた方がよいでしょう。

アルトワークスの残価率・リセールバリューは?

2年落ちなら平均残価率52%程度、平均買取価格90万円程度と、趣味車としては残価率が低いが、高付加価値車としては並み、な5代目アルトワークス。
本領を発揮するのはより年式が古くなってからです。

例えば、3年落ちで平均残価率45%程度、平均買取価格78万円程度。
4年落ちで平均残価率42%程度、平均買取価格72万円程度と、年式の割には値落ちが進まないあたりが、趣味性の高さを表しており、ダイハツやホンダが同ジャンル車を発売しない限り、高年式の軽ホットハッチ唯一の選択肢として、ソコソコのリセールバリューを維持し続けるでしょう。

スズキ自身、ほとんどテコ入れもわずかにとどめていることからもわかるように、現在の軽乗用車市場やコンパクトハッチバック市場においてあまり需要がなく、ライバル車も噂のみでまったく登場の気配がないことから、同じスズキのジムニーのように、ライバルがいないがゆえの希少価値、という状況は、しばらく続くと思われます。

スズキ「アルトワークス」を売るのにベストなタイミングは?

2015年12月に久々の復活を遂げた際には大きく話題になったアルトワークスですが、街でそう頻繁に見かけるわけでなし、モータースポーツで大活躍している実績があるわけでもなく、テコ入れで往年の実績を思い起こさせる特別仕様車や限定車も出ないため、現状では「一応こういう車も販売されている」というだけにすぎません。

平均残価率も2年落ちで53%、4年落ちで47%、5年落ちで45%と趣味車らしく絶対的な販売台数は少ないものの根強い需要に支えられ、そこそこの高値維持という状況で、いつ売っても走行距離や程度なりの査定額が示されるだけと思われます。

そのタイミングが変化するとすれば、ダイハツやホンダ、日産/三菱など他の軽自動車メーカーから同種の車が販売され、メディアで比較記事が掲載されるなど話題になった時だと思われますが、2020年1月の東京オートサロンに展示されたホンダ「N-ONE」が同年秋に6速MTと新世代エンジンを搭載してフルモデルチェンジとされているため、おそらくはそれが唯一の機会でしょう。

スポーツ系モデルはダイハツ「コペン」に任せ「ミライース」や「ミラトコット」のホットモデルを発売する気配もないダイハツに現状で期待はできないため、新たなN-ONEにターボエンジン+MTが登場した場合、その出来を見て「やっぱりアルトワークスにしよう」というユーザーが増えれば、査定額がプラスとなる可能性があるかもしれません。

その時期を逃すと、次に査定額のプラス要素が出るのはアルトワークス販売終了後、「もうこのような車は出ないだろう」と話題になった時くらいでしょう。

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アルト ワークスの査定事例

  • 2020/01に査定

    アルトワークス ベースグレード

    1,197,900
    2016年(H28)11千km

  • 2020/01に査定

    アルトワークス ベースグレード

    1,498,200
    2018年(H30)19千km

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