買取相場 | 2022.12.23
使い勝手抜群!人気ミニバンのフリードの資産価値が高い理由とは?
Posted by UruCar
フリードは、『最高にちょうどいいホンダ!』というキャッチーなCMで2008年にデビューした、最高車齢がまだ10年ほどの新しいモデルです。 コンパクトカーのサイズに、ミニバンの室内空間と乗車定員、両側スライドドアを持ち合わせているため、大きな車庫がなかったり、運転に自信がない奥様も運転しやすく、子育て世代には最高の一台となるでしょう。 そんなフリードの買取実績やリセールバリューについてご紹介していきます。
以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください
SUMMARY
フリードの中古市場での人気について
フリードは前述の通り、とても多くのニーズを満たすことのできる、まさに万能の一台です。
実際に室内空間はなかなかに広大であり、サイズはコンパクトサイズ、取り回しは良好、燃費も良いのにミニバンとして使える、なんとも非の打ちどころがない優秀なクルマです。
当然、新車時の人気も高く、中古市場でも多くの車が活発に取引されています。実際に筆者もフリードを査定に出したことがありますが、かなり良好な査定額が出てきてびっくりしたことがあります。
買取査定額が期待できるフリードの人気グレード
Gホンダセンシングの両側スライドオプション付き | プラス査定傾向 |
モデューロX ホンダセンシング | プラス査定傾向 |
現行のフリードはわかりやすいグレード体系が形成されており、ベースグレードのB、リア左のパワースライドドア装着車のG、快適装備・安全装備充実のGホンダセンシングで構成され、それぞれに四輪駆動モデルが設定されています。なおG以上のグレードでないと7人乗りは選択できません。
買い取り額で期待値が高いのがGホンダセンシングの両側スライドオプション付きや、まだデータは少ないものの、エアロが装備されたモデューロX ホンダセンシングでしょう。
また7人乗りのニーズも高く、こちらもプラス査定になります。
買取査定額が期待できるフリードの人気カラー
ホワイト ブラック |
査定金額に5万円~10万円程度の影響 |
ブルー | 平均価格並み |
フリードの場合、ホワイトとブラック、ブルーが新車時の販売数で見た場合の人気カラーです。
フリードの中古市場ではCMのイメージもあり、ブルーも平均価格並みでの査定額が期待でき、ホワイトとブラックは不変のプラス査定カラーとして査定金額に5万円~10万円程度の影響を与えています。
1年落ちフリード(2021年式)の目安査定額
1年落ち2021年式フリードは、2019年10月のマイナーチェンジで運転支援システム「Honda SENSING」が全車標準装備となり、クロスオーバー仕様グレードの「クロスター」を追加、2020年5月には「モデューロX」のエアロにデザイン変更を受けたモデルです。
新車販売では同クラスのトヨタ シエンタを僅差で上回り、N-BOXと並ぶホンダのドル箱的モデルですが、SUVやミドルクラス以上のミニバン、趣味性の高いスポーツカーなどが買取市場でプレミア的高騰を見せているのに対し、むしろ若干下がり気味です。
どうもこの種のコンパクトミニバン自体が市場で好評とは言えず、実用性の低い3列シート車より、現在は2列シートの後席スライドドアを持つコンパクト・トールワゴンが人気といえます。
「オプション込みでおおよその新車価格」と、2022年12月現在での平均買取相場は、以下のようになっています。
(ガソリン車)
B・ホンダセンシング | 新車220万円/買取実績なし |
G・ホンダセンシング | 新車252万円/買取価格152万円程度 |
クロスター・ホンダセンシング | 新車275万円/買取価格167万円程度 |
モデューロX・ホンダセンシング | 新車326万円/買取実績なし |
ガソリン車・平均買取価格 | 約160万円 |
ガソリン車・平均残価率 | 約61% |
(ハイブリッド車)
ハイブリッド・Gホンダセンシング | 新車291万円/買取価格170万円程度 |
ハイブリッド・クロスターホンダセンシング | 新車319万円/買取価格209万円程度 |
ハイブリッド・モデューロXホンダセンシング | 新車376万円/買取実績なし |
ハイブリッド車・平均買取価格 | 約189万円 |
ハイブリッド車・平均残価率 | 約62% |
(総合)
平均買取価格:約175万円
平均残価率:約61%
2年落ちフリード(2020年式)の目安査定額
2年落ち2020年式フリードは、2016年9月から販売している現行型(2代目)で、2019年10月にマイナーチェンジで最廉価グレードの「B」にもホンダセンシング車を、またクロスオーバーモデルの「クロスター・ホンダセンシング)を追加、内外装のデザインを変更し、全車に安全運転支援システム「ホンダセンシング」を標準装備としたモデルです。
2020年5月には専用エアロや専用のシート表皮などを装備したメーカー純正カスタマイズ車、「モデューロX」のマイナーチェンジ後仕様を追加しています。「オプション込みでおおよその新車価格」と、2022年12月現在での平均買取相場は、以下のようになっています。
(ガソリン車)
B・ホンダセンシング:新車220万円/買取実績なし
G・ホンダセンシング:新車252万円/買取価格160万円程度
クロスター・ホンダセンシング:新車275万円/買取価格183万円程度
モデューロXホンダセンシング:新車319万円/買取実績なし
平均買取価格:約172万円
平均残価率:約65%
(ハイブリッド)
ハイブリッド・Gホンダセンシング:新車291万円/買取価格183万円程度
ハイブリッド・クロスターホンダセンシング:新車319万円/買取価格189万円程度
ハイブリッド・モデューロXホンダセンシング:新車353万円/買取実績なし
平均買取価格:約186万円
平均残価率:約61%
3年落ちフリード(2019年式)の目安査定額
3年落ち2019年式フリードは、2016年9月から販売している現行型(2代目)で、2017年12月にメーカー純正カスタマイズ車「モデューロX」を追加したモデルです。
2019年10月のマイナーチェンジでは、内外装デザインの変更、全車への「ホンダセンシング標準装備」、クロスオーバーモデル「クロスター・ホンダセンシング」を追加したほか、ガソリン車のCVTには、下り坂で一定のブレーキ操作を行うと、シフトレバーを使わなくともエンジンブレーキ併用のスムーズな減速を行えるステップダウンシフト制御が組み込まれました。「オプション込みでおおよその新車価格」と、2022年12月現在での平均買取相場は、以下のようになっています。
(ガソリン車)
B:新車219万円/買取実績なし
B・ホンダセンシング:新車220万円/買取実績なし
G:新車227万円/買取価格142万円程度
G・ホンダセンシング:新車247万円/買取価格148万円程度
クロスター・ホンダセンシング:新車275万円/買取価格146万円程度
モデューロXホンダセンシング:新車312万円/買取価格141万円程度
平均買取価格:約144万円
平均残価率:約55%
(ハイブリッド)
ハイブリッドB:新車260万円/買取実績なし
ハイブリッド・Gホンダセンシング:新車288万円/買取価格162万円程度
ハイブリッドEX:新車293万円/買取価格170万円程度
ハイブリッド・クロスターホンダセンシング:新車319万円/買取実績なし
ハイブリッド・モデューロXホンダセンシング:新車345万円/買取実績なし
平均買取価格:約166万円
平均残価率:約57%
6年落ちフリード(2016年式)の目安査定額
2016年モデル Gホンダセンシング | 180万円~200万円程度 |
新車から6年目までのフリードは特にライバルらしいライバルも多くないマーケットの形成もあり、再販売時の需要の高さからも買取価格が期待できます。
例えば、現行初期の2016年モデル、人気グレードのGホンダセンシングで、180万円~200万円程度とかなり優秀です。
これはむしろ、異常値ともいえるほど査定額が高いです。
10年落ちフリード(2012年式)の目安査定額
先代中期モデル 10年7万キロ | 100万円~120万円程度 |
10年前のモデルとなると、フリードの先代中期モデルが該当し、現在でも流通が活発になされています。
例えば、10年7万キロを走破した車でグレードによりですが、100万円~120万円程度の残価があります。
10年で50%前後の残価値が確保されているため、資産価値は相当に高い部類です。迷ったら買って悩めば大丈夫。それ位資産価値がある車と言えるでしょう。
13年落ちフリード(2009年式)の目安査定額
5万キロ前後 | 45万円~60万円程度 |
13年落ちのフリードは先代の初期モデルとなり、7万キロから10万キロを走破した車が多く見ることができます。
査定額の変動は主に内外装のヤレや傷がメインになります。距離が5万キロ前後であれば、買取相場は45万円~60万円程度で、平均50万円前後と相変わらず高値安定しており、安心感があります。
事故車・修復歴ありのフリードの場合は?
10年落ち | 5万円~10万円程度 |
2年落ち | 90万円~100万円程度 |
極めて残価値の高いフリードですが、意外な弱点が事故車・修復歴あり車の場合です。
人気のある車ですので市場流通量も豊富、元の販売価も高い車ではないので直すよりも中古で次の代替えにつながることも多いわけです。
そのため、事故現状車では一桁万円~20万円程度が通常の買取額となるでしょう。
運悪く事故車扱いになってしまう損傷があった位の現行(高年式)現状車では、90万円の最高値がついているようです。
そして修復歴有のフリードの場合、買取相場は10年落ちで5万円~10万円ほど、2年落ちですと90万円~100万円と、修復歴なしの車と比べるとかなりの差が発生する傾向にあります。
フリードの残価率・リセールバリューは?
クルマは日々残存価値の下がってゆく消費財です。今日より明日、明日より明後日と、日々価値は減ります。
しかしこの減価償却が少ない自動車を選ぶと、お財布には優しいクルマであったと言えます。
これを残価率と呼び、残価率の高い車は結果的にお得な車となります。
そんな残価率ですが、フリードの場合はどうでしょうか?
グレード名 | 走行距離 | 買取金額 | 残価率 |
Gホンダセンシング | 2年 2万キロ | ¥1,950,000 | 92% |
Gホンダセンシング | 3年 6万キロ | ¥1,330,000 | 62.7% |
Gホンダセンシング | 3年1万キロ | ¥1,670,000 | 78.7% |
例えば、フリードを新車で購入した場合、グレードがGホンダセンシングで価格が¥2,121,600、現行型初期を2年2万キロ乗って売却した場合の買取最高値は¥1,950,000でした。
つまり2年間で¥171,600しか償却せず、その残価率はなんと92%ということになります。
これは、新車で買って毎月一万円払っていればいい計算です。
また、3年で6万キロの買取最高値が¥1,330,000、同様の計算で62.7%。
3年で1万キロの場合、買取最高値は¥1,670,000で残価率は78.7%となり、平均値で77.8%です。
この数値は自動車業界では異常値といえます。
中古で購入せずに新車購入をして乗り換えを続けると、レンタカーを借りるよりも安い金額で乗り続けられる、そんな車がフリードです。
フリードは残価値が非常に残りやすい車であることがわかりました。
代替えを早く進めると得をすることすらありそうです。
つまり、フリードの売り時は思い立ったその日かもしれません。どんな車も、間違いなく日々価値が下がります。
現在の価値を早めに調べて賢い乗り継ぎはいかがでしょうか?