カスタム・アフターパーツ | 2022.04.02

リアディフューザーの役割や付ける効果とは?

Posted by 菅野 直人

最近は後付けの社外品だけでなく、純正での採用も多いエアロパーツ、「リアディフューザー」。後ろに並んだ時でも、よほど近づかないと目立たず、乗っているドライバーにとっては忘れがちなパーツですが、空力部品のほとんどがそうであるように、見た目以上の役割と効果を果たします。

以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください

リアディフューザーの役割とは

車体後部底面に取り付けられ、ウイング形状の板へ前後方向の整流板(バーチカルフィン)を持つ空力パーツが「リアディフューザー」と呼ばれるもので、前方から車体底面を流れてきた空気の流れを加速し、勢いをつけて後方へ排出する役割を持っています。

主に200km~300km/h以上での高速性能を持つ高性能車へ取り付けられることが多いものの、後述するように日常域、特に日本では法定速度と保安基準を守る限り、高速道を含む一般道では効果が薄いため、ドレスアップ目的で装着するケースも多いかもしれません。

もっとも、社外品の後付けパーツならともかく、近年ではサーキット走行まで想定して純正装着されるケースも増えたため、一般道に装着車がいたとしても、見掛け倒しの無駄なパーツでドレスアップしていると判断するのは、早計です。

リアディフューザーによって得ることができる大きな効果

Mau47 / Shutterstock.com

リアディフューザーで、後方へ通常より速度を増して排出されることにより、車体底面と路面の間には、空気密度の少ない負圧状態となり、飛行機が空を飛ぶための「揚力」とは逆な下向きの力、「ダウンフォース」が発生します。

それによって、高速走行時に車体が浮き上がる力を抑制し、むしろ路面へ張り付くような力を加え、高速走行時にストレートでもコーナーでも、車を安定させる効果を得ることができます。

理屈としては、高速になるほど、そして車体底面と路面の間隔が狭いほど、流速が増してダウンフォースも増加していくため、パワーウェイトレシオ(※単純な馬力ではないことに注意)が優れ、最低地上高が低い車ほど、大きな効果を得ることができます。

あえてリアディフューザーを含む空力パーツに頼らず、重く設定した車重によって、ダウンフォースが効かない低速域、つまりドラッグレースのようなゼロ発進からの加速や、低速域のコーナリングで安定性を狙った、日産のR35GT-Rのような車もあります。

軽量で大パワーのエンジンを持つスーパーカーほど効果は大きく、その最たるものがF1のようなフォーミュラカーです。

取り付けた際のデメリットや注意点

軽量ハイパワーで最低地上高が低く、超高速域での走行を考慮した車ほどメリットが多いリアディフューザーですが、もちろん市販車での装着には、さまざまな制約があり、それゆえにデメリットの方が大きい場合もあります。

まず当たり前の話として、日本の公道を走行する車であれば、保安基準でリアディフューザーを装着しても、最低地上高9cmをクリアする必要があるため、路面と車体底面の間隔をあまり狭くできないほか、制限速度は高速道路でも最高120km/hに過ぎません。

この速度域では、リアディフューザーが効果的にダウンフォースを発生する150km/h以上にはほど遠く、またダウンフォースを発生する空力パーツの常として空気抵抗が大きいため、法律を遵守している限りはない方がマシです。

もちろん、サーキットへ持ち込めば保安基準も制限速度も関係ないため、レーシングカーのごとく車高を落とせば解決しますが、日本では性能発揮できる機会が限られるというデメリットには変わりません。

また、車体底面を極力フラットにして、可能であればサイドスカートも使って、側面からの空気の流入を防ぐなど、リアディフューザーへ至る気流を整流しておく必要があるなど、単体での装着ではあまり意味がなく、車体全体で空力を考える必要もあります。

さらに、ダウンフォースに比例して増加する空気抵抗に負けないエンジンパワーや、ダウンフォースを得ることができない速度域など、コロコロ変わる空力特性に合わせ車体を安定させるテクニックも必要など、一概に「装着すれば高性能」ではありません。

ドレスアップ目的での装着や、最初からさまざまなシチュエーションを考えた純正装着車であればともかく、性能向上を狙って後付け装着するのであれば、空力効果についてしっかり計算できるショップへ依頼するのが、結果的には安全かつ速くなるための近道です。

愛車の下取り、売却で損をしないためには?

一般的な査定では評価しきれない価値を持つのが、カスタムカーや旧車、スポーツモデル。
「ディーラーに下取りに出したら、価値が全く伝わらなかった…」という声も少なくありません。

こうした車を手放すときに大切なのは、自分の車に合った売却先を選ぶことです。 例えば、市場の相場をしっかり把握しながら比較検討したい方には、一括査定で複数社の価格が分かるナビクルがおすすめです。
一方で、愛車の個性やこだわりを深く理解してくれる相手に託したい方には、旧車やスポーツカーに特化した旧車王が心強い存在になります。

まずは相場を知ること、そしてその車を理解してくれる場所に売るという選択肢を意識してみてください。

ナビクル

利用実績470万件突破!安心の実績
最大10社に同時査定依頼可能!
全国のリアルタイムの査定相場を配信中!

ナビクルはたった一度依頼を出すだけで、複数の中古車買取店へ査定依頼が可能。超優良の買取業者のみと提携、業者同士が競争しながら査定するので、一番高い査定額がわかります。通常の査定と比べ20~80万円高く売れる可能性があります。さらには申し込み後、相場額実際の取引額に基づいて算出した概算価格も、24時間いつでもスグにWeb上で確認できます。

最短45秒で驚きの高額査定!

ナビクルで査定相場を見る

旧車王

旧車(クラシック・ネオクラ)を熟知した信頼できるプロが鑑定
余計な費用なし!全国出張査定や買取手続きはすべて無料
旧車の年間査定申込数15,000件以上

旧車王は、10年以上古い車の買取をメインとしており、旧車の買取にも特化している車買取業者です。
希少車や極上車は、豊富な経験から高額買取をしてもらえます。自社の整備工場が充実しているので、修理費用を見越す必要がなく最高額の査定価格を提示できます。査定依頼は電話やWeb・LINEから申し込み可能です。 「出張査定で旧車の査定をしてほしい」という方は、旧車王に査定依頼してみましょう。

旧車マニアが見つける、真の価値

旧車王で査定相場を見る