カスタム・アフターパーツ | 2021.05.11
こだわりカスタムホイールメーカー「WORK」は、どのようなホイールをつくっている?
Posted by 菅野 直人
自動車用アルミホイールは、名のあるブランドの高級・高性能品から安価で適当なものまで星の数ほど売っていますが、それだけに愛車へ履かせたいホイールをその中から選ばなければという時は困ったもの。 最初からコレがいい!という定番モノが決まっている場合は別ですが、そうでない場合はカスタムホイールはいかがでしょう? ユーザーの要望に応じてインセットやPCD、カラーリングも自由自在、ワンオフホイールさえつくることができます!
以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください
SUMMARY
多数のホイールを擁しモータースポーツでの実績も豊富、だがそれだけじゃないWORK
1977年(昭和52年)に東大阪市で創業後、自動車用アルミホイールのブームによってメキメキと頭角を現し、今や1ピース、2ピース、3ピース、鋳造、鍛造と多種多様なホイールのほとんどを国内4か所の工場で生産し、ホームページで確認するだけでも、あらゆる用途に応じた市販ホイールをラインナップしている、「WORK」。
フォーミュラカーやSUPER GTなどのレースや、ラリー、ダートトライアル、ドリフトなど、特に過酷な環境で破損知らずの好成績を上げるホイールとしてもさまざまな実績があり、特にメキシコのバハ・カリフォルニアで開催される世界でもっと過酷なオフロードレース「バハ1000」で、日本人初のクラス優勝車に市販ホイールをそのまま履かせ、割れることなく完走するという、凄まじい戦績も残しています。
そうしたモータースポーツの過酷なフィールドからフィードバックされた技術によって軽量高剛性を誇るほか、リム成型時にフランジ部分の塊(ソリッド)加工を行うことで、強度と剛性を劇的に向上する「ワーク・ソリッド・リム」は特許を取得するなど、高い技術力を誇り、リムエンドのステップ状の段を設けてシャープに見せる加工「ダグリップリム形状」など、世界で唯一実用化した技術なども盛りだくさんです。
しかし、そういった技術力や開発力、生産能力、品質管理、モータースポーツでの実績の誇示といった要素は、著名なアルミホイールメーカーであれば、どこでも大なり小なり行っており、売りにする得意分野や実績に違いはあれど、どこも高品質のアルミホイールを多数ラインナップしていることに変わりありません。
そのため、ユーザーからすれば「細かいことは、あー凄いのだなくらいしかわからないけれど、結局どこの何を買えばいいの?」と迷うと思いますが、そこで凄みを発揮するのがWORKの得意分野、「カスタムホイール」です。
ホイールを愛車に履けるのか?困ったらインセット設定可能なWORKカスタムホイール!
人気のホイールであれば、ある程度のインセットやPCDに対応したラインナップをしているとはいえ、マイナーあるいは少数生産されたような車や、今では一般的ではないインセットやPCDのホイールが必要な旧車、はては全く一般的ではないカスタムカー向けの場合、ホイールのデザインは気に入っても、そもそも製品ラインナップに適合がない場合も多いものです。
または、適合していても在庫切れで、個人売買サイトで中古狙い、あるいはどこかのショップのデッドストック狙いにならざるをえないこともありますが、その点でWORKの2ピース、3ピースホイールなら心配ご無用!
WORKの2ピースホイールは、リム(ホイールの円)へディスクをセットする際、1mm単位でインセットをオーダーすることが可能となっており、設定範囲内であれば、愛車に合わせてピッタリになるようなホイールにできます。
これがあらかじめ設定されたインセットしか買えないホイールでは「ちょっと奥に引っ込んでいるけれど、仕方ないか?」と思ったり、場合によっては、スペーサーをかませ、あるいは逆にハミ出して買い替えということもありましたが、WORKであればその心配はありません。
もちろん、オーダー前にどのくらいのインセットに設定するのがよいか、ブレーキキャリパーやショックアブソーバーなどと干渉しないかの確認は、WORKの担当者に相談すれば事前に計測してくれるため、少なくともインセットのミスマッチで困ることはないでしょう。
また、2ピースホイールだけでなく、3ピースホイールでもインナーリムとアウターリムの両方で細かいセッティングが可能なため、競技などで使う軽量高剛性の1ピースホイール以外であれば、愛車に最適なホイールをつくることができます。
特殊なP.C.DでもWORKならマルチセッティング!
旧車や輸入車には、現在の国産車では一般的ではないP.C.Dが採用されている車種もありますが、これもWORKでは車種に合わせたP.C.Dをチョイスできるシステムがあり、対応ホイールであればP.C.Dチェンジャーなど使わずとも、対応P.C.Dへ設定してそのまま履くことができます。
他にもカラーアレンジやリムのアレンジも可能!
現在のアルミホイールは、表面処理加工技術の発達で、さまざまなカラーがラインナップされていますが、WORKは用意された12色からのセミオーダーカラーや、リムとディスクを塗り分ける「カラリズム」というカラーチョイスシステムがあり、同じホイールでも別なカラーにオーダー可能です。
他にもリムの特殊アルマイト加工を10パターンから選ぶ「リムアレンジ」、レーザーで刻印する「ディスクレーザータトゥーカスタム」もあって、同じ製品でも「自分オリジナルホイール」をつくることができるため、愛車のカスタムを足元からバッチリとオリジナルでキメたいのであれば、WORKへのオーダーはかなり有望でしょう。
その気になれば、完全に世界にひとつだけのワンオフホイールをオーダーできる「SION」
ここまで紹介したのは、既製品を愛車やユーザーの希望に合わせてセッティングするセミオーダーシステムですが、「そもそもベースとなるホイールを選ぶのが面倒、あるいはどうしてもイメージに合うホイールがない!ならばいっそ、ワンオフでつくってもらえないか?」という希望に、WORKは応えます。
それがスペシャルオーダープログラム「SION」で、担当営業と打ち合わせた上で、ユーザーが希望するデザインをWORKのデザイナーが形にして、実際にそのホイールをつくってしまいます!
もちろん、WORKの他のホイールと同様の強度などのクオリティは、試験にかけるため、品質は問題なし。既存のセミオーダーでいけるならそれもよし、どうしてもというなら、それでもとことんユーザーの要望に応える、これぞWORKで最大の特色であり、カスタムホイールメーカーと呼ばれる理由です。
無数のホイールから希望する製品がどうしても見つからずに疲れ果てた時、最後に行きつく所、それがWORKかもしれません。