引用:GalinaBahlyk / Shutterstock.com

カスタム・アフターパーツ | 2021.05.11

強化するにはどのようにする?「ボディ剛性」がなぜ重要か?

Posted by 菅野 直人

一時は何かがモデルチェンジするたびに、「従来比〇〇%アップ!」と売り文句の定番であった、車のボディ剛性。最近は、環境問題で燃費などに話題がシフトしたことや、SUVやミニバン、トールワゴン全盛期にあって、剛性より新素材で軽量化の方が目につくようになりましたが、それでもいまだにボディ剛性は重要です。剛性強化パーツの話題も含め、その重要性を紹介します。

最新売却前に見たい、編集部一押し!一括査定サイトまとめ

以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください

試乗会でボディ剛性の弱さにビックリ!後から強化パーツが多数販売された車の思い出

Olga.Ya / Shutterstock.com

あれは1990年代末のことでしたが、開発スクープ情報が乱れ飛び、ユーザーからの期待も一身に背負い、某社から鳴り物入りで発売された、とあるスポーツセダンの試乗会がありました。

通常の試乗であれば、ディーラーの店員が横に乗り、あまり無理はさせないものなのですが、何しろ期待の新型車、それもスポーツタイプですから、走り出すなり「いくらアクセル全開しても良いですよ」と店員が自信満々で煽ってきます。

ならばと6速MTをフルに使って加速してみると、エンジンの音や振動はお世辞にも上品でスムーズとは言わないものの、それなりによく回ってスピードも出たので、まあまあ速いかなくらいには思いましたが、その先でUターンした時に「グニャッ」。

当時、「ボディは力だ」というキャッチコピーで売り出していたライバルに対し、「ボディは力じゃない」という、今からすると妙なキャッチコピーで対抗した新型車でしたが、まさかUターンしただけでフロアがグニャグニャするのを体感できるとは思いませんでした。

頭の中で購入候補から外すとともに、「この車は後付けのボディ補強パーツが多数出るんだろうな」と予感していましたが、実際その通りだったのです。

どれだけ良いエンジンを積もうが、高級車ばりの足回りを使おうが、Uターン一発でボディ剛性にボロが出る車はとてもマトモなスポーツセダンとは言えず、2代目以降はむしろ高級スポーティセダンとしての道を歩んで現在に至っています。

パワーも路面からの入力も、しっかり受け止めるにはボディ剛性が大事

GalinaBahlyk / Shutterstock.com

その後、筆者はとあるメーカーのターボエンジン搭載スポーツコンパクトを購入しますが、それでジムカーナに出場した際、安価な車らしくプアな足回りはともかく、スラロームの切り返しでどうしても顕著なアンダーステアに悩まされます。

最初はアクセルワークやステアリングのタイミングでごまかしていましたが、タイムを詰めようと思えば気持ち良く踏んで行けるのに越したことはありません。

基本、切り返しの際の横Gでボディがグニャグニャ歪む感覚はあったため、当時ちょっと流行していた「サイドシルへの発泡ウレタン注入」を敢行したところ、それまで横Gに応じて左右のサイドシルがバラバラにねじれ、フロアも波打つようであったのが、「まるで強固な一枚板のようなフロア」に変貌し、サスペンションもしっかり動いてスラロームだろうがなんだろうが、スカスカと気持ち良くクリアできるようになったのです。

発泡ウレタンそのものはまだ可燃性の時代であり、後のことを考えると失敗だったとはいえ、ボディ剛性を強化することで操縦性が劇的に変化するという経験は、一度ハマるとヤミつきになります。

逆に言えば、コストとの兼ね合いでホドホドに抑えられている車のボディ剛性がノーマルでは、いくら良いタイヤやサスペンションを使ったところで、ボディの歪みで走行中のアライメントがメチャクチャになったり、本来サスペンションやタイヤで受け止めるはずのパワーや路面からの入力など、性能発揮がまるでできていません。

対象的であったのは、昔乗ったフォルクスワーゲンのゴルフIIで、ちょっと乗っただけでボディの重厚感や剛性を存分に感じさせ、エンジンやサスペンションに勝っているくらいの方が安心して振り回せると思ったものです。

ボディ強化はまずフロアから、そしてバランスも大事

GalinaBahlyk / Shutterstock.com

衝突安全性能を優先した結果として歪みの出やすかった時代を経て、最近では安全性と操縦性、快適性のバランスを取りつつ、剛性に関わらない部分は成形もしやすく軽い樹脂製パーツを多用し、それ以外の部分もハイテンと呼ばれる軽量高剛性鋼材を安く加工できる技術が確立され、軽くて丈夫な車が増えました。

何しろ、軽くて空力も良くないと燃費性能がガタ落ちになりますし、さりとて軽いだけではボディの振動や騒音がこもったりして乗り心地が悪く、運転していても気持ちの良いものではないため、ボディ剛性は高いのが大前提です。

とはいえ、あくまでそれは一般的な街乗り走行での話であり、激しいスポーツ走行となると力が集中しやすい「弱点」からクラック(亀裂)が入ったり歪んできたりするため、今でもボディ補強ができるのであれば、それに越したことはありません。

その場合、ラダーフレーム式であれば、フレーム補強をするのはもちろんですが、モノコックボディでもまずはフロアやサスペンション、スタビライザーなど取り付け部の強化を第一に考え、古い車ほどアンダーフロアバーやストラットタワーバーによる補強から行うようになります。

さらに、ハッチバック車など2BOX車や、4ドアセダンなど2BOX車でもトランクスルーで隔壁の剛性が十分でない場合は、「ハコとしての形を保つための補強材」が必要ですが、転倒時の安全性も含めてロールケージを入れ、さらに4ドア車、5ドア車などBピラーがある場合は、ロールバーとBピラーを接合することで、より強固になります。

その際、ロールバーの点数(ボディとの接合数)が多いほど強固にはなりますが、硬すぎるボディはサスペンションセッティングをよほどうまくしないと、かえって曲がりにくくなりますし、重量増加や車の使い勝手の悪さにもつながるため、用途に応じてフロアやサスペンション取り付け部以外は手をつけないなど、バランスを取るのも大事です。

また、テールゲートつきのクーペやハッチバック車など、ボディ開口部が大きい車は、開口部周りのスポット溶接点数を増やしたり、開口部の強化、ドアストライカーを強化品へ強化するなどでも劇的に剛性が向上します。

さらに、中古のスポーツカーの場合、既に事故や経年劣化でボディに歪みが生じていることも多く(特にオープンカー)、補強パーツを購入したものの、説明書通りに装着するのに苦労するケースもあるため、ベース車が古かったり、程度があまり良くない場合は、既存品のポン付けより、現車合わせでワンオフした方が早い場合もある、と付け加えてさせてください。

↓合わせて読みたいカスタムパーツ記事↓

ロールケージを付けると、どのような効果がある?車検は?

車の軽量化チューニングのメリットとは?考慮すべき点やリスクについて

ストラットタワーバーとは?どのような効果のあるパーツか

愛車の下取り、売却で損をしないためには?

買い替えの場合、ディーラーにそのまま下取りに出してしまうと数十万の差がつくこともあります。

直接買取店へ持ち込まれる場合も1店舗だけの査定だと適切な金額でない可能性があります、なぜなら買取は店舗によっての需要や、オートオークションの相場などの状況で金額が大きく変わるからです。

下取りに出す前に、お車の買取相場と最高買取額をナビクルで調べてからから交渉することが、 愛車の売却や、中古車購入で損をしないための近道です。

ナビクルなら買取相場や
複数社の査定額が
一目でわかる!

  • 172万
  • 130万
  • 112万
  • 97万
  • 121万
  • 99万

たった一度依頼を出すだけで、複数の中古車買取店へ査定依頼が可能。
ナビクルは超優良の買取業者のみと提携、業者同士が競争しながら査定するので、一番高い査定額がわかります。

優良店のみ一括査定サイトの「400万件以上の実績!」のナビクルをオススメしています。 ほんの45秒の行動が、将来失うことになるかもしれなかった「車の価値」を守ることになるかもしれません。

通常の査定と比べ20~80万高く売れる可能性があります。 さらには申し込み後、相場額実際の取引額に基づいて算出した概算価格も、24時間いつでもスグにWeb上で確認できます。

400万件以上の実績!
優良買取店のみ
全国のリアルタイムの査定相場を配信中!
400万件以上の実績!まずは愛車の
査定相場を見る
11月21日 18:45:32現在の
全国のリアルタイムの査定相場を配信中!

買取の査定事例

  • 2019/10に査定

    ランドクルーザープラド TX Lパッケージ

    3,998,500
    2015年(H27)41千km

  • 2019/10に査定

    WRX STI STI タイプS

    3,814,800
    2015年(H27)32千km

毎日500台入荷する非公開車、見ませんか?

たとえば、特定の車種や、モデル、また、将来的なモデルチェンジや型落ちの可能性、年間20万台以上を買い取るガリバーしか知らない最新の再販、リセールバリューの動向情報も無料で相談、提供可能です。

ガリバーの「中古車ご提案サービス」は市場に出る前の70%の「非公開車両」から中古車の提案があり探す幅が大きく広がる中古車探しの際は最もおすすめするサービス。

ネット、市場に出ていない車や絶版車、マニアック車などの希少価値の高い車、一般にはまだ出回っていない車を探せます。
ネットなどで欲しい車を探し、実際の相談、購入は「中古車ご提案サービス」で非公開車両から吟味するという中古車探しが賢く中古車を選ぶ最良の手段とも言えます。

サービスは10年保証+返品OK 最短で即日で連絡、専任の担当者付き。 「今は買うか分からない」でももちろん歓迎してくれます、思っていたより思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれません。

市場に出る前の
非公開車両を見る