引用:Kuha455405

旧車・絶版車購入ガイド | 2021.05.11

スポーティさと快適性を兼ね備えた優等生 トヨタ「アルテッツァ」の実力とは?

Posted by 菅野 直人

発売されるまでの前評判の高さからFRスポーツセダンとして大いに期待されていたトヨタ「アルテッツァ」。発売後もワンメイクレースに使われたりチューニングカーベースになるなど、レーサーや走り屋なら何かと縁のある車であると同時に、海外ではレクサス「IS」、つまり高級スポーティセダンとしての役割もありましたから、内外装や走りの品質でも一定の評価を受けた車でした。現在の中古車市場での評価はどうでしょうか?

以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください

トヨタ「アルテッツァ」とは

1980年代前半、日本車の多くで採用されていたFR(フロントエンジン・リアドライブ)レイアウトの車は、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)レイアウトの車へと転換し、車が小さいほど乗員スペース拡大効果が大きかったこともあって、特に2.0リッタークラスのミドルクラスセダン以下はほぼFF車になりました。

そのため、重量バランスやハンドリングの素直さに定評のあったFR車はスポーツカーか2.0リッタークラスより大きいアッパーミドルクラス以上の高級車でしか販売されなくなってしまい、走行性能を重視するユーザーからは「コンパクトで走りが楽しいながらも実用性の高いFR車」を求める声が年々高まっていきました。

1990年代半ば頃、「トヨタは3代目カリーナED(もちろんFF車)の後継にコンパクトなFRスポーツセダンを作っているらしい」「安価だろうから、AE86カローラレビン/スプリンタートレノの後継になりえる」と、噂話が盛り上がっていました。

1998年10月、ついに「アルテッツァ」の名でデビューしましたが、その実態はトヨタが当時海外でのみ展開していた高級車ブランド「レクサス」で販売するための小型スポーティセダン「IS」の日本仕様でした。
ISは「プログレ」をベースにスポーティで上質な内外装とサスペンションを与え「ES」の下に位置するエントリーレベルのスポーツモデルとして導入されました。一応日本仕様アルテッツァのみスポーツエンジン「3S-GE」を搭載しISよりスポーティさを上げた感じを演出するという内容でした。

ボディ剛性はどちらかといえば乗り心地重視でノーマル状態ではあまり過激な走りができるような代物ではなかったため、期待しすぎていたユーザーにとっては若干肩透かしだったこともあり、シューティングブレーク版「アルテッツァジータ」が追加されたものの、コンバーチブル仕様など派生モデルの噂はほとんどが立ち消えとなり、販売面ではやや中途半端に終わりました。

ただし、レクサス車として作られただけあって潜在的ポテンシャルは非常に高く、サードパーティから多数販売されたボディ剛性パーツや空力、動力性能パーツ、サスペンションパーツの追加でカスタマイズしていった時の戦闘力は高かったため、ワンメイクレース「ネッツカップ」などのレースや、チューニングカーの分野では大いに活躍した車ではあります。

2005年7月に販売終了後、2代目以降は日本でも展開を始めたレクサス店で本来のISとして販売されていますが、アルテッツァが初代ISであり、レクサス店で売っているのはその末裔という事実は案外知られていないかもしれません。

なお、日本で注目されていたのは210馬力の2.0リッター直列4気筒自然吸気エンジン3S-GEを搭載した「RS200」でしたが、160馬力ながらスムースな2.0リッター直列6気筒自然吸気エンジン「1G-GE」を搭載した「AS200」も大人のスポーツセダンとして評価が高く、1999年5月には待望されていた6速MT搭載のAS200も追加されています。

トヨタ「アルテッツァ」の中古車相場

大手中古車検索サイトによると2020年3月現在、アルテッツァおよびアルテッツァジータの中古車相場は以下の通りです。

【アルテッツァRS200系】※全て2WD(FR)車

・6速MT(1998年10月-2005年7月)
18万円~152.8万円:116台(ターボまたはスーパーチャージャー追加車含む)
(新車販売価格224万円~326万250円)

・5速AT(1998年10月-2005年7月)
12.8万円~109.9万円:26台・ASK(価格応談):1台
(新車販売価格240万円~334万9,500円)

【アルテッツァAS200系】※全て2WD(FR)車

・6速MT(1999年5月-2005年7月)
14.8万円~69.9万円:11台
(新車販売価格206万円~310万2,750円)

・4速AT(1998年10月-2005年7月)
15万円~109.9万円:30台
(新車販売価格207万円~312万3,750円)

【アルテッツァジータAS200系】

・2WD 6速MT(2001年7月-2003年8月)
32.8万円~70万円:6台
(新車販売価格218万円~272万円)

・2WD 4速AT(2001年7月-2005年7月)
10万円~40万円:15台
(新車販売価格219万円~329万7,000円)

・4WD 4速AT(2001年12月~2005年7月)
13.8万円~22万円:3台
(新車販売価格247万円~350万7,000円)

【アルテッツァジータAS300系】

・2WD 5速AT(2001年7月~2005年7月)
33.9万円~98万円:5台(スーパーチャージャー追加車含む)
(新車販売価格276万円~365万4,000円)

・4WD 4速AT(2001年7月~2005年7月)
34万円:1台
(新車販売価格289万円~402万1,500円)

タマ数が圧倒的に豊富なのはRS200の6速MT車というあたりにアルテッツァがどういう車だったのか、何を期待される車だったかがよくわかり、つまり日本のユーザーにとっては純粋にスポーツカー枠で扱われる車でした。

他にある程度まとまった数があるのはRS200の5速AT車、AS200の4速AT車、ジータAS200の2WD・4速AT車ですが、RS200の6速MT車が116台もあるのに対していずれも15~30台程度で、アルテッツァ自体もともと販売台数がそう多い車ではなかったうえ、特に需要の高いグレード以外は海外へ輸出されてしまったのかもしれません。

トヨタ「アルテッツァ」のオススメはなんといってもRS200の6速MT車

新車販売当時は1G-FEエンジンを搭載したAS200の評価も高かったアルテッツァですが、6速MT車ならともかくAT車ならば同クラスのプレミアムコンパクトセダンとして販売されていたプログレや「ブレビス」の方が日本では質感が高い高級車のため、アルテッツァでAT車を買うのはAT限定免許でない限りあまり意味がありません。

現代の車では静粛性の陰に隠れてあまり目立たなくなった「ギーン!」というメカニカルノイズを荒々しく響かせつつレブリミッターまで駆け上がる3S-Gを、6速MTを駆使してねじ伏せるのが最大の醍醐味です。

ターボチャージャーやスーパーチャージャーを追加した改造車や、今回は流通がなかったため取り上げていない100台限定、280馬力の3S-G改ターボを搭載した「トムス280T」もパワフルでよいのですが、絶対的な速さを求めてしまうと他に速い車はいくらでもありますし、ここは標準の3S-GEのままでブン回してほしいと思います。

なお、使い勝手の面でアルテッツァジータを検討する場合、シューティングブレーク風とはいえあくまで5ドアハッチバックでラゲッジはそう広くはありませんから、気になる方は現物でのチェックが必要でしょう。アルテッツァジータには3.0リッター直列6気筒自然吸気エンジン「2JZ-GE」搭載の「AS300」も存在しますので高速走行や上り坂での余裕が欲しい方にはこちらもオススメです。

トヨタ「アルテッツァ」の中古車選びの注意点

アルテッツァの美点は、現在の視点からすれば決してスマートではない原始的スポーツエンジンの極致と言える3S-GEと6速MT、そしてクロノグラフ風メーターの3点セットと言ってよいほどなのですが、逆にそれ以外の部分が弱点となっています。

特にボディ剛性については同時期に登場した日産「R34型スカイライン」の「ボディは力だ」に対し、アルテッツァは発売時に「ボディは力じゃない」というコピーで対抗していたこともあり、ノーマル状態ではちょっと気合を入れてUターンするとボディのねじれがわかるほどでした。

もちろんフロアブレースやタワーバーなど各種補強パーツが販売されていたので、それらを装着すれば見違えたようにシャキっとする車体ではありますが、仮にフルノーマルで激しい走行をしていたり、それなりに走行距離が伸びている車の場合はボディのヤレが目立ちます。

最初のオーナーが購入後にどの時点でボディ補強を行ったか、あるいは行っていた時期があったかは店頭に並ぶ中古車から確認するのは難しいため、外観からフェンダーとドアのすき間が左右で違わないかなど、ボディパネルからある程度判断しなければいけません。

あとは3S-GEは1980~1990年代のエンジンらしく高回転高出力型のスポーツエンジンですから、オイル漏れやエンジン始動後の異音なども確認しておいた方がよいでしょう。

トヨタ「アルテッツァ」の中古車維持費目安

搭載されているエンジンこそ1980年代初頭に原型が完成した2~3世代以上前のもので、生産終了から15年以上たっているとはいえ、トヨタ車かつレクサス車として作られただけに高品質ですし、前項で説明したボディのヤレが懸念される以外は、トヨタ車としてそう古すぎる車でもありませんのでよほど改造されている車でもなければ、すぐ大きな費用が必要ということにはなりにくいでしょう。

それを踏まえた上で、全てが新規登録から13年以上で重加算税対象となる自動車税が2.0リッター車なら総排気量1.5リッター超2.0リッター以下で45,400円です。3.0リッター車なら総排気量2.5リッター超3.0リッター以下の58,600円になります。

エコカー普及前のエンジンですから実燃費は4ドアセダンのアルテッツァでAS200、RS200とも11km/L前後、5ドアハッチバックのアルテッツァジータでAS200なら11km/L前後、AS300だと9km/L前後なようですから平均10km/Lと考えます。

2020年3月現在のハイオクガソリン(RS200、ジータA300)平均価格が約150円程度、レギュラーガソリン(AS200、ジータAS200)が約136円程度として、仮に月1,000km走るなら月14,000~15,000円程度のガソリン代がかかり、年間のガソリン代が約17~18万円に自動車税を合わせ、約21~24万円程度がアルテッツァにおける最低年間維持費の目安となりそうです。

アルテッツァの中でもRS200のみそれなりに人気車種で盗難リスクもあることから保管場所のセキュリティや車両保険には相応の気を使いつつ、その他ユーザーの環境次第で変わってくる購入後の駐車場代やタイヤ代、車検代や整備代、任意保険代などは各自計算してみてください。

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