引用:https://www.daihatsu.co.jp/lineup/wake/03_exterior.htm

買取相場 | 2023.03.29

知名度急上昇中のダイハツ・ウェイク。査定相場での評価は?

Posted by 宮川 丈

軽自動車最大の室内空間を誇るウェイク。コンパクトカーにも劣らない室内空間で、年齢性別問わず人気があります。 また、レジャーシーンをベースにしているCMや、積載力が高く車内のアレンジ性に優れているため、アウトドア用の車として選ばれる事も多いようです。 ここでは様々な視点から見たウェイクの買取相場について調査しました。

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以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください

ウェイクの中古市場の人気について

軽バイトワゴンでは前述の通り、室内空間の広さに魅力を感じる車種です。インテリアのアレンジも豊富で様々な用途に対応できます。また、ドライビングポジションもやや高めに設定されており視界性、操作性ともにストレスなく運転できる点もウェイクが支持される要因になっているでしょう。

買取査定額が期待できるウェイクの人気グレード

ウェイクのグレードは、D L Gターボの3種類をベースに構成されています。それに、ダイハツ独自のセーフティサポートシステム「スマートアシストⅢ」が装備されたSA Ⅲとレジャー向けにオプション装備されたレジャーエディションSA Ⅲがあります。

その他に特別仕様車のラインナップも豊富でLリミテッドSA Ⅲ、GターボリミテッドSA Ⅲなどがあります。様々な機能がありますが、パワースライドドアとスマートアシストⅢは必須、車重も1000kg前後と若干重めで荷物を多く乗せる場面が多いため、GターボレジャーエディションSA Ⅲの人気が高いようです。しかし、査定額が期待できるグレードは、GターボリミテッドSA Ⅲです。

買取査定額が期待できるウェイクの人気カラー

人気カラーはパールホワイトⅢ・ブラックマイカメタリック・タングステングレーメタリックでした。モノトーンが人気のようです。それに次いでフレッシュグリーンメタリック・ミストブルーマイカと彩色カラーも人気があるようです。白黒はもちろん、ウェイクのイメージカラーでもあるグリーンも査定額に多少のプラスが期待できるでしょう。

1年落ちウェイク(2022年式)の目安査定額

1年落ち2022年式ウェイクは、タントより積載能力の高さを求めるユーザーをターゲットに、さらにハイルーフ化した軽スーパーハイトワゴンで、トヨタにも「ピクシスメガ」として供給されていましたが、実際の需要は限られたようで人気は低迷し、2022年8月で生産終了・廃止されました。

2022年式はその最末期モデルで、2021年5月に行われた最後の改良で全グレードへオートライトを標準装備、運転中は常時作動する仕様としたもので、サイドミラーも拡大して後方視界を向上しています。

さらに、ターゲットユーザーのアウトドア・レジャー層へさらにアピールする特別仕様車として、樹脂製の防水イージーケアフロア、マルチフック、ドライビングサポートパックやLED室内灯を備えた「Gターボ VS SAIII」(LEDヘッドランプを特別装備)、「L VS SAIII」(同15インチアルミホイール)を新設定していました。「オプション込みでおおよその新車価格」と、2023年3月現在での平均買取相場は、以下の通りです。

D:新車152万円/買取実績なし
D SAIII:新車158万円/買取実績なし
LスペシャルリミテッドSAIII:新車174万円/買取価格95万円程度
L SAIII:新車181万円/買取実績なし
L VS SAIII:新車188万円/買取実績なし
GターボSAIII:新車195万円/買取実績なし
Gターボ VS SAIII:新車200万円/買取実績なし

平均買取価格:約95万円
平均残価率:約54%

2年落ちウェイク(2021年式)の目安査定額

ウェイクの2年落ち2021年式モデルは、2014年に発売、2022年8月で生産終了が決まっている、ダイハツでもっとも背が高く、タント以上にハイルーフな軽スーパーハイトワゴンの末期モデル。

ファミリー向けがメインのタントに対し、広大な車内空間を活かしてレジャー用途を提案しており、「レジャーエディション」など、レジャーに特化した特別仕様車も発売されています。

ただし、近年その種の用途の軽スーパーハイトワゴンとして、スズキからスペーシアギア、三菱からeKクロス スペースといったクロスオーバーモデルが発売されており、ダイハツも現行(4代目)タントのテコ入れで同種の車が発売されると言われている事から、あくまで「レジャーにむ向いている」程度のウェイクはその役目を終えるようです。

軽スーパーハイトワゴンとして販売の主流ではなく、タントに代わってトヨタへOEM供給(ピクシスメガ)するため存続していたようなものですが、新型コロナ禍や戦争の影響で新車の納期遅延がひどく、中古車価格が高騰している現在、ウェイクのリセールバリューも2年前の1年落ち車(2019年式)より大幅に上がっています。

「オプション込みでおおよその新車価格」と、2023年3月現在での平均買取相場は、以下の通りです。

D 新車152万円に対し買取実績なし
D SAIII 新車158万円に対し買取実績なし
LスペシャルリミテッドSAIII 新車174万円に対し買取価格92万円程度
L SAIII 新車181万円に対し買取実績なし
L VS SAIII 新車188万円に対し買取実績なし
L レジャーエディションSAII 新車186万円に対し買取実績なし
I LリミテッドSAIII 新車188万円に対し買取価格116万円程度
GターボSAIII 新車195万円に対し買取価格120万円程度
Gターボ VS SAIII 新車200万円に対し買取実績なし
Gターボ レジャーエディションSAIII 新車200万円に対し買取実績なし
Gターボ リミテッドSAIII 新車200万円に対し買取価格121万円程度
平均買取価格 約112万円
平均残価率 約59%

4年落ちウェイク(2019年式)の目安査定額

4年落ち2019年式ウェイクは、2014年11月に発売、2016年5月にマイナーチェンジを受けた現行モデル後期型です。

2017年11月より衝突回避支援システムをステレオカメラ式の「スマートアシストIII(SAIII)」へ更新されているほか、2018年9月にはパノラマモニター対応純正ナビ装着用アップグレードパックを標準装備とした特別仕様車「GターボリミテッドSAIII」「LスペシャルリミテッドSAIII」「LリミテッドSAIII」を発売しています。「オプション込みでおおよその新車価格」と、2023年3月現在での平均買取相場は、以下の通りです。

D(FF) 新車150万円に対し買取実績なし
D SAIII(FF) 新車157万円に対し買取実績なし
L スペシャルリミテッド SAIII(FF/4WD) 新車173万円に対し買取価格93万円程度
L SAIII(FF/4WD) 新車180万円に対し買取価格85万円程度
L レジャーエディション SAIII(FF/4WD) 新車185万円に対し買取実績なし
L リミテッド SAIII(FF/4WD) 新車186万円に対し買取実績なし
GターボSAIII(FF/4WD) 新車193万円に対し買取価格111万円程度
Gターボ レジャーエディション SAIII(FF/4WD) 新車198万円に対し買取実績なし
Gターボ リミテッド SAIII(FF/4WD) 新車198万円に対し買取価格100万円程度
平均買取価格 97万円程度
平均残価率 約52%

6年落ちウェイク(2017年式)の目安査定額

6年落ち2017年式ウェイクは、2014年11月に発売された現行モデルで、2016年5月にマイナーチェンジで内外装の刷新、衝突回避支援システムをレーザーレーダー+単眼カメラ式の「スマートアシストII(SAII)」へ更新されたほか、レジャー用途向けに防水樹脂製フロアやLED室内灯を完備した「レジャーエディション」を追加しています。

2017年11月にはさらに「スマートアシストIII(SAIII)」へ更新したほか、廉価版の「D」系グレード以外へパノラマモニターをメーカーオプションで設定しました。「オプション込みでおおよその新車価格」と2023年3月現在での平均買取相場は以下。

D(FF) 新車149万円に対し買取実績なし
D SAII/SAIII(FF) 新車156万円に対し買取価格70万円程度
L SAII/SAIII(FF/4WD) 新車178万円に対し買取価格69万円程度
L レジャーエディション SAII/SAIII(FF/4WD) 新車183万円に対し買取価格79万円程度
GターボSAII/SAIII(FF/4WD) 新車191万円に対し買取価格78万円程度
Gターボ レジャーエディション SAII/SAIII(FF/4WD) 新車196万円に対し買取価格84万円程度
平均買取価格 76万円程度
平均残価率 約42%

8年落ちウェイク(2015年式)の目安査定額

8年落ち2015年式ウェイクは、2014年11月に発売された現行モデルのマイナーチェンジ前前期型で、2015年6月にアウトドア総合ブランド「モンベル」およびサーファー向け波情報サイト「波伝説」と共同開発した特別仕様車「モンベルバージョン」「波伝説バージョン」および、快適装備を充実させた「ファインセレクション」を発売しています。「オプション込みでおおよその新車価格」と2023年3月現在での平均買取相場は、以下の通りです。

D(FF) 新車149万円に対し買取価格45万円程度
D SA(FF) 新車153万円に対し買取価格37万円程度
L(FF/4WD) 新車174万円に対し買取価格54万円程度
L SA(FF/4WD) 新車179万円に対し買取価格52万円程度
L ファインセレクション SA(FF/4WD) 新車182万円に対し買取価格17万円程度
X(FF/4WD) 新車185万円に対し買取価格59万円程度
X SA(FF/4WD) 新車190万円に対し買取価格64万円程度
X ファインセレクション SA(FF/4WD) 新車194万円に対し買取価格56万円程度
X 波伝説バージョン SA(FF/4WD) 新車200万円に対し買取実績なし
X モンベルバージョン SA(FF/4WD) 新車202万円に対し買取実績なし
G(FF/4WD) 新車195万円に対し買取価格61万円程度
G SA(FF/4WD) 新車199万円に対し買取価格77万円程度
平均買取価格 52万円程度
平均残価率 約29%

ウェイクを高く売るためのポイント

同じ軽スーパーハイトワゴンでも、タントより車内が広く、特に室内高に余裕があることから、レジャーや業務用途に向いた車ですが、それゆえ車内に大量の荷物を載せたり、アウトドアなどで使用した際に、汚れや傷をつけがちです。

あくまで使い倒すのであれば話は別ですが、後で高く売ろうと考える場合は、最初から傷や汚れがつかないようカバーなどで対策を立て、消臭剤の使用など車内に臭いなどこもらないよう気を使うのも大事かもしれません。

事故車・修復歴ありのウェイクの場合は?

走行距離が伸びがちな車種であるため、その分事故のリスクも増えます。ウェイクの事故車数は多くはないですが0ではありません。修復歴のある車は、ない車に比べて査定額は約40%減と言われています。
2年落ちのウェイクの場合、およそ48万円〜60万円と言うことになります。同じ計算で4年落ちの場合、およそ40万円〜55万円となります。

ウェイクの残価率・リセールバリューは?

フルモデルチェンジがされていない現行モデルのみの車種なのでウェイクのリセールバリューは高いです。具体的には、新車価格が172万円のGターボリミテッドSA Ⅲで1年落ちの残価率がは約70%です。

4年落ちでも約65%と高いリセールバリューをキープしています。高い査定額を狙うのであれば車両状態を綺麗に保つ、走行距離をできるだけ伸ばさないようにするなどの配慮が必要です。

ダイハツ・タントをベースに開発されたウェイク。軽ハイトワゴン最大の室内空間、U字に光るポジションライトなど特徴的なエクステリアが魅力の一台。

流行りから定番になりつつある軽ハイトワゴンの中でも特におすすめの車種です。事故なく乗ることができていれば手放す時も満足できるのではないでしょうか。乗り続けるのもありですが次期モデルが決まっているのであればモデルチェンジ前の売却検討をおすすめします。

ウェイクの走行距離による値動きの変化

ウェイクの2023年3月現在における走行距離ごと買取相場を紹介します。

14万km台 24.0~24.0万円 7万km台 43.6~76.6万円
13万km台 32.2~33.2万円 6万km台 42.6~76.6万円
12万km台 20.0~32.2万円 5万km台 47.6~87.8万円
11万km台 31.2~44.6万円 4万km台 48.4~97.3万円
10万km台 17.0~59.4万円 3万km台 44.6~106.3万円
9万km台 34.4~47.6万円 2万km台 48.6~115.6万円
8万km台 43.6~62.5万円 1万km台 64.5~115.6万円

全体の傾向としては、ある距離を超えると突然値落ちする「谷間」は見られず、走行1万kmごとに10~15万円程度ずつ査定額の上限が落ちていくようです。

大抵の車は年間走行距離が2万kmを超えると、あるいは5万kmや10万kmでガクンと査定額が落ちるのですが、ウェイクの場合はゆるやかに安定して落ちていくのが特徴となります。

ウェイクを売るのにベストなタイミングは?

軽スーパーハイトワゴンという人気ジャンルとはいえ、タントよりも高価で純正カスタムモデルが存在しないウェイクは販売面でも堅調でこそあれ「大人気」というポジションにはありません。

新車価格に占める買取査定額の割合を示す「残価率」も、4年落ち程度なら52%とよい数字を出していますが、6年落ちで42%、8年落ちで29%と、モデルチェンジを経ていない現行モデルに関わらず急激に落ち込んでいます。

車内スペースの広さが必要な用途にマッチしていて、ひたすら使い潰すつもりで乗るなら気にするところではありませんが、もし用途とのミスマッチ、あるいは買った当初に考えていた用途がなくなったような場合は、それに気づいた段階でなるべく早く手放すのがベストでしょう。

あるいは今後、シンプルな外観で大柄なのを活かし、カスタムベースとして人気の出そうな車ではありますが、その場合でも「カスタムしがいがある割に安い」のがアピールポイントになりそうで、よほどブームにでもならないとプレミアは期待できず、早めの売り切りを心がけた方が良さそうです。

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