引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/skyline/exterior.html

買取相場 | 2019.10.31

日産の代表的なモデルとして50年以上の歴史を持つスカイライン。買取相場は今後どうなる?

Posted by 菅野 直人

国産車有数の長い歴史をほこる「日産・スカイライン」。伝統あるスポーツセダンおよびスポーツクーペとして現在でも多くのファンがいますが、高級スポーツセダン/クーペとして日産の高級ブランド、「インフィニティ」で国際戦略車となって以降は日本における存在感を模索する長い旅路の途中です。 その一方で日産が最新技術の受け皿としている面もありますが、買取市場における評価はどうでしょうか?

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以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください

スカイラインの中古市場での人気について

1957年、まだ日産と合併前のプリンス自動車でスポーティな高級セダンとして生まれたスカイライン。2019年10月現在では代を重ね続けて52年以上と、国産車としては有数の長い歴史を持つ車名です。

それゆえ国産車にとって重要な局面でスカイラインの名が登場することも多々あり、そのたびに重ねてきた“伝説”が愛され続け、またそんな“伝説”にそぐわない姿に対して容赦ない批評の矢面に立つことが義務づけられた車でもありました。

たとえば、グロリア用の直列6気筒エンジンを搭載し、ポルシェ906と第2回日本グランプリでデッドヒートを繰り広げたGT。
そして、トヨタ・1600GTやマツダ・ロータリー軍団と戦いつつ、公式レースで通算50勝以上の勝利を上げた初代KPGC型GT-R。グループAレースで無敵を誇った2代目BNR32型GT-Rなどは、いまだに強烈な記憶を残し根強い人気に支えられています。

それゆえ、1990年代の深刻な経営危機を乗り切った新生日産を象徴するGT-Rを切り離して、インフィニティ・ブランドの高級スポーツセダン/クーペとなった11代目以降に対する意見はまさに賛否両論。とりわけ11代目V35型はこれはスカイラインではない、と凄まじい逆風にさらされましたが、13代目V37型まで代を重ねるにつれて、さすが国際戦略車としてふさわしい車だと、肯定的な意見も少しずつながら増えてきているようです。

2019年10月のビッグマイナーチェンジでは最新のレベル2運転支援システム「プロパイロット2.0」の搭載や、最高出力405馬力を発揮する「400R」を追加するなど最新技術搭載とスポーツ路線回帰を狙うスカイラインにとって、新車/中古市場でかつての人気を取り戻すかどうかはこれからが勝負といえるでしょう。

買取査定額が期待できるスカイラインのグレード

新型を含め最近のスカイラインは「GT-R」を完全に別物として切り離しており、11代目V35型以降は大小2種類のパワートレーンを用意。現行V37型では3.7リッターV6ハイブリッドシステム、または2019年10月のビッグマイナーチェンジで3リッターV6ツインターボエンジンであるVR30DETTが追加されるまで、メルセデス・ベンツから供給される2リッター直4ターボエンジンを搭載していました。

これらのうち、残価率を考えず単純に比較的高値で買い取られているのは「350GTハイブリッド」系や「370GT」系など新車販売価格も高価だった上級モデルで、低め推移の「200GT-t」系や「250GT」系よりは堅調です。ただし新車価格の差が買取価格にも反映されている程度で、残価率としては大きな差はありません。

買取査定額が期待できるスカイラインのカラー

高価買取上位にはネイビーやブルー、ライトブルーなどブルー系、パープルやシルバー、ガンメタ、ワインレッドなども並んでいますが、圧倒的多数派なのはパールなどホワイト系と、ブラック系。やはり現在のスカイラインは高級乗用車となっているだけあり、スポーツ性を強調したカラーよりフォーマルな場にもふさわしい落ち着いた色が好まれるようです。

3年落ちスカイラインの目安査定額

3年落ち2016年式スカイラインは2014年2月に発売された現行のV37型で、日本で正規販売されているのは4ドアセダンのみ。2リッター直4ターボエンジン搭載の200GT-t系と、3.5リッターV6ハイブリッドシステム搭載の350GTハイブリッド系で構成されています。全車7速ATで、4WDは「350GT FOUR ハイブリッド」系にのみ設定。

オプション込みでおおよその新車価格と2019年10月現在での平均買取相場は以下となります。

●200GT-t:新車446万円/買取価格128万円程度
●200GT-tタイプP:新車479万円/買取価格142万円程度
●200GT-tタイプP クールエクスクルーシブ:新車547万円/買取価格145万円程度
●200GT-tタイプSP:新車517万円/買取価格155万円程度
●200GT-tタイプSP 60thリミテッド:新車546万円/買取実績なし
●200GT-tタイプSP クールエクスクルーシブ:新車544万円/買取実績なし
●350GT ハイブリッド:新車533万円/買取価格152万円程度
●350GT FOUR ハイブリッド:新車564万円/買取実績なし
●350GT ハイブリッド タイプP:新車565万円/買取価格155万円程度
●350GT FOUR ハイブリッド タイプP:新車596万円/買取実績なし
●350GT ハイブリッド タイプP クールエクスクルーシブ:新車598万円/買取価格181万円程度
●350GT ハイブリッド タイプSP:新車611万円/買取価格189万円程度
●350GT FOUR ハイブリッド タイプP クールエクスクルーシブ:新車628万円/買取実績なし
●350GT ハイブリッド タイプSP 60thリミテッド:新車639万円/買取実績なし
●350GT ハイブリッド タイプSP クールエクスクルーシブ:新車637万円/買取価格171万円程度
●350GT FOUR ハイブリッド タイプSP:新車641万円/買取実績なし
●350GT FOUR ハイブリッド タイプSP 60thリミテッド:新車670万円/買取実績なし
●350GT FOUR ハイブリッド タイプSP クールエクスクルーシブ:新車668万円/買取実績なし

6年落ちスカイラインの目安査定額

6年落ち2013年式スカイラインは先代V36型の末期で、4ドアセダンのV36型のほか、2ドアクーペのCV36型もまだラインアップされていました。グレード構成は2.5リッターV6エンジン搭載の250GT系(セダンのみ)と、3.7リッターV6エンジン搭載の370GT系(セダン/クーペ)で、大きく分けて2系統。また、クーペの「370GTタイプS」および「370GTタイプSP」には、7速ATのみならず6速MTも設定されていたのが特徴です。

オプション込みでおおよその新車価格と2019年10月現在での平均買取相場は以下の通りです。

●250GT Aパッケージ(セダン7AT):新車319万円/買取価格26万円程度
●250GT(セダン7AT):新車346万円/買取価格45万円程度
●250GT タイプV(セダン7AT):新車388万円/買取実績なし
●250GT FOUR(セダン5AT):新車375万円/買取実績なし
●250GT タイプS(セダン7AT):新車399万円/買取価格82万円程度
●250GT FOUR タイプV(セダン5AT):新車414万円/買取実績なし
●250GT タイプP(セダン7AT):新車428万円/買取実績なし
●250GT タイプP 55thリミテッド(セダン7AT):新車439万円/買取実績なし
●250GT FOUR タイプP(セダン5AT):新車453万円/買取実績なし
●250GT FOUR タイプP 55thリミテッド(セダン5AT):新車464万円/買取実績なし
●370GT Aパッケージ(クーペ7AT):新車425万円/買取実績なし
●370GT タイプS(セダン7AT・クーペ6MT/7AT):新車502万円/買取実績なし
●370GT(クーペ7AT):新車464万円/買取価格73万円程度
●370GT タイプP(クーペ7AT):新車499万円/買取実績なし
●370GT タイプP 55thリミテッド(クーペ7AT):新車510万円/買取実績なし
●370GT タイプSP(セダン7AT・クーペ6MT/7AT):新車468万円/買取価格92万円程度
●370GT タイプSP 55thリミテッド(セダン7AT・クーペ6MT/7AT):新車538万円/買取実績なし

10年落ちスカイラインの目安査定額

10年落ち2009年式スカイラインは先代V36型が2006年に発売されてから3年目、2010年1月にマイナーチェンジを受ける直前の前期末期で、グレード構成は最量販版に位置する「250GT Aパッケージ」(セダン)、「370GT Aパッケージ」(クーペ)がまだ設定されておらず、特別仕様車がないほかは6年落ち2013年式と大きな変化はありません。
2008年12月の改良で3.5リッターV6エンジンが高回転高出力型の3.7リッターV6エンジンへ更新されるとともに、5速ATに代わって7速ATと組み合わせられるなど、スポーツ性は大きく向上しました。

オプション込みでおおよその新車価格と2019年10月現在での平均買取相場は以下の通りです。

●250GT(セダン5AT):新車319万円/買取価格10万円程度
●250GT タイプV(セダン5AT):新車347万円/買取価格11万円程度
●250GT FOUR(セダン5AT):新車349万円/買取実績なし
●250GT タイプS(セダン5AT):新車372万円/買取価格23万円程度
●250GT FOUR タイプV(セダン5AT):新車376万円/買取実績なし
●250GT タイプP(セダン5AT):新車384万円/買取価格9万円程度
●250GT FOUR タイプP(セダン5AT):新車414万円/買取実績なし
●370GT タイプS(セダン7AT・クーペ6MT/7AT):新車448万円/買取価格31万円程度
●370GT タイプP(セダン7AT・クーペ7AT):新車437万円/買取実績なし
●370GT(クーペ7AT):新車421万円/買取価格19万円程度
●370GT タイプSP(セダン7AT・クーペ6MT/7AT):新車481万円/買取価格57万円程度

事故車・修復歴ありのスカイラインの場合は?

スカイラインの事故車買取価格は、2017年に2年落ち2015年式車が95万円で買い取られ、190万円の修理代をかけ中古車市場へ復帰した例があります。
通常の買取相場からすれば約6割程度ですが、エンジンに問題がなくエアバッグが開くほどの損傷ではなかった点に留意すべきです。
後述するように買取相場そのものが低いため、事故車の査定もかなり厳しめになると考えた方がよいでしょう。

スカイラインの残価率・リセールバリューは?

現在所有しているユーザーにとっては残念なことに、リセールバリューを期待するのはかなり厳しい状況です。かつての“スカイライン伝説”を支えたスカイラインGT-R最終型(2002年式BNR34)など程度によっては900万円オーバーのプレミア値がつきますが、現行スカイラインは1年落ち以内の程度良好車でも300万円前後が精一杯です。

かつてのイメージとは異なる容姿・内容からくるイマイチな人気、長らく続くセダン不振、クーペモデルも需要が限られるとあっては、買取市場に対する好材料はないのが実情です。

現行モデルでも3年落ち2016年式でも既に平均残価率26~31%(全グレード平均29%)、平均買取価格128~189万円(同、158万円)と、人気モデルなら残価率50%前後が見込める年式でも、少々寂しい買取価格となります。

これが先代の6年落ち2013年式だと平均残価率8~21%(全グレード平均15%)、平均買取価格26~92万円(同、64万円)、10年落ち2009年式ともなると平均残価率2~12%(全グレード平均5%)、平均買取価格9~57万円(同、23万円)と残価率は1割にも満たず、よほどの程度良好車でもないかぎり、かろうじて値がつくかどうかという状態です。

とはいえ、2019年10月のビッグマイナーチェンジで、ほぼインフィニティ車そのままだった外観が日産イメージのものへと大きく変わり、強力な新型エンジンや新世代の運転支援システム搭載など、日産がスカイラインへかける情熱がまだ残っていることがわかり、イメージ好転のチャンスを迎えています。

クーペモデルの正規販売がなくなった(インパルが並行輸入で2019年10月より販売)とはいえ、貴重なスポーツセダンでもあり、今後の状況次第では買取市場での評価が好転する可能性は、皆無ではありません。

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