買取相場 | 2024.11.18
EVの立役者、日産・リーフは売るといくらくらいになるのか?ガソリン車と違うEV特有の事情とは?
Posted by spq_mas
EV(電気自動車)のパイオニアとして知られる日産リーフは、2010年に発売以来、手頃なサイズと実用的な航続距離で支持を集めてきました。2017年のモデルチェンジでは性能が大幅に向上し、以降も改良を重ねることで日本市場におけるEVの代表格となっています。しかし、買取市場では特有の課題があり、ガソリン車とは異なる評価基準が存在します。 この記事では、リーフの中古市場での買取相場や売却時のポイントなどを詳しく解説します。リーフの売却や乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください
引用元:日産公式サイト
【リーフの基本情報】
メーカー | 日産 | 車両タイプ | ハッチバック |
新車価格 | 330~481万円 | 発売日 | 2017/10/02 |
ハンドル | 右 | 車両重量 | 1490~1680kg |
動力分類 | 電気 | 駆動方式 | FF |
排気量 | なし(電気自動車のため) | 定員 | 5人 |
燃料 | レギュラー | トランスミッション | シングルスピード |
バッテリー容量 | 40~62 kWh | 燃費 | 280km/L |
※実際の数値などはグレードによって異なります、詳細は公式サイトでご確認ください。
【最新】日産 リーフの価格相場・使用年数・走行距離設置
今月の買取参考価格 | ¥31,000~¥2,653,000 |
平均使用年数 | 6年 |
平均走行距離 | 55,070km |
SUMMARY
リーフの中古市場での人気について
リーフは、2010年12月に発売されたEV(純電気自動車)で、市販EVとして初めて街乗りや短距離の高速移動が可能なモデルです。初代リーフは、満充電でカタログ上200km、実用的にも約100kmの航続距離を持ち、都市部を中心に広く普及しました。
その後、モーターやバッテリーの改良が進み、より高効率・軽量・コンパクトな設計が実現され、バッテリー容量も増加。2019年に発売された2代目リーフ「e+(イープラス)」では、カタログ航続距離がJC08モードで570km、WLTCモードでも458kmにまで伸びています。
しかし、日本においてEVはまだ発展途上のジャンルであり、多くの一般ユーザーにとっては未知の存在です。加えて、EVを駆動させるリチウムイオン電池の劣化がユーザーにとってはネガティブに見られやすく、また充電インフラ事情から所有できる人が限られるため、中古車市場での人気はそこまで高くありません。そのため、リーフの中古買取査定も厳しめになる傾向があります。
買取査定額が期待できるリーフのグレード
リーフの場合、通常のガソリン車と異なり、多少の年式や走行距離よりも、満充電でどれだけ走れるかが重要視されます。そのため、グレードによる装備の違いは買取価格にはあまり大きく影響しません。装備が良い場合は買取価格が上がることもありますが、それは装備自体が評価されているのであり、車両本体の評価はどのグレードでも大きく変わらないと考えてよいでしょう。
買取査定額が期待できるリーフのカラー
リーフの買取査定では、ボディカラーが大きな影響を与えることは少ないようです。白や黒、シルバーといったフォーマルな場面で使いやすい定番色は高めに評価される傾向がありますが、他の色だからといって極端に査定額が下がるわけではありません。これは、リーフがまだフォーマルな場面で利用されるには性能や信頼性が発展途上であることも影響していると考えられます。
【年式別】リーフの目安査定額
リーフの年式別の買取・査定相場は以下の通りです。
年式 | 買取相場 |
2023年式 | 約235万円 |
2022年式 | 約180万円 |
2021年式 | 約150万円 |
2020年式 | 100万~160万円 |
2019年式 | 80万~130万円 |
2018年式 | 60万~90万円 |
2017年式 | 30万~60万円 |
2016年式 | 20万~40万円 |
2015年式 | 10万~30万円 |
2014年式 | 5万~15万円 |
2013年式 | 5万〜10万円 |
EV(電気自動車)はバッテリーの寿命があるため、5年以上経つと買取価格が下がりやすくなります。また、走行距離やグレードによっても価格が異なるため、売却時にはその時点での相場を確認すると良いでしょう。
【走行距離別】リーフの目安査定額
リーフの走行距離別の買取・査定相場は以下の通りです。
走行距離 | 買取相場 |
20,000km以下 | 5万〜235万円 |
20,001〜40,000km | 18万〜300万円 |
40,001〜60,000km | 5万〜158.6万円 |
60,001〜80,000km | 2万〜123.3万円 |
80,001〜100,000km | 1.5万〜70万円 |
100,001〜150,000km | 2.5万〜128万円 |
150,000km以上 | 21万円程度 |
一般的な中古車と同様に、リーフも走行距離が短いほど買取価格は高くなります。また、年式やグレード、車両の状態が良い場合には、さらに高額での売却も期待できるでしょう。
【グレード別】リーフの目安査定額
リーフのグレード別買取・査定相場は以下の通りです。
グレード | 買取相場 |
S | 18万〜40万円 |
X | 2万〜172.1万円 |
X(30kWh) | 14.3万〜51.8万円 |
X Vセレクション | 180万円程度 |
G | 1.5万〜200万円 |
e+ G | 265万〜300万円 |
e+ X | 290万円程度 |
e+ オーテック | 220万円程度 |
リーフには複数のグレードがありますが、特に「e+」シリーズは買取価格が高い傾向にあります。また、リーフの特別仕様である「オーテック」も高額査定が期待できます。
リーフの人気グレードとその特徴
リーフの人気グレードとその特徴を一覧表にまとめました。
グレード | 特徴 | 備考 |
e+ X | 長距離に適したバッテリー容量と高出力モーター。航続距離が長い | 買取価格が高く人気が高い |
e+ G | e+ Xに高級装備を追加した上位モデル | 高い査定が期待できる |
e+ オーテック | オーテックが手掛けたカスタム仕様 | 特別仕様で人気の高いグレード |
X Vセレクション | バランスの取れた装備と性能、コストパフォーマンスが良い | 比較的安定した人気 |
特に「e+」シリーズはバッテリー容量が大きく、航続距離が長いことから人気があり、リセールバリューも高くなっています。
リーフを高く売るためのポイント
リーフを少しでも高く売却したいと考える方に向けて、買取・査定相場よりも高く売るためのポイントを解説します。
- 買取・査定相場を確認する
- 売却のタイミングを見極める
- 中古車買取業者での買取を検討する
- 複数の買取業者に見積もりを依頼する
1. 買取・査定相場を確認する
リーフを高く売るには、まず買取・査定相場を把握しておくことが大切です。相場を知らないと、提示された査定額が妥当かどうか判断できません。
買取相場は、「リーフ 買取 相場」などでWeb検索したり、大手中古車販売サイトの買取実績を参考に調べることができます。相場を理解しておくと、納得のいかない査定額が提示された際に交渉する材料にもなります。
2. 売却のタイミングを見極める
車を高く売るには売却のタイミングも重要です。特におすすめの時期は、1〜3月と9月です。この時期は新生活や転勤などで車の需要が増えるため、中古車業者も在庫を確保しようと買取価格を高めに設定することが多いです。
また、売却のタイミングによっては税金の還付金を受けられる場合もあります。車検の残期間が多いと還付金が増える可能性もあるので、タイミングを見極めるとよいでしょう。
3. 中古車買取業者での買取を検討する
懇意にしている中古車買取業者がある場合や、知人や友人から信頼できる業者を紹介してもらえる場合は、ぜひ活用を検討してみましょう。顔なじみの業者であれば信頼関係を基にした丁寧な対応が期待でき、条件に応じた柔軟な対応をしてもらえることもあります。
また、紹介を受けた業者は既に信頼性が保証されているケースが多く、査定額や取引条件についても安心して相談できるのがメリットです。さらに、個別に相談することで他社では見落とされがちな車の価値を正当に評価してもらえることもあるでしょう。
4. 複数の買取業者に見積もりを依頼する
複数の買取業者に見積もりを依頼することで、より高い価格で売却できる可能性が高まります。最低でも3社以上の査定額を比較することをおすすめします。ただし、個別に業者へ依頼するのは手間がかかるため、一括査定サービスを活用するとよいでしょう。
中古車一括査定サイトの「ナビクル」はリーフの買取実績も豊富で、47秒の入力で概算価格をすぐに知らせてくれるので非常に便利です。また、査定額に納得できない場合はキャンセルも可能なので、安心して査定依頼ができます。
少しでも損をしたくない方は、まずは無料査定を試してみてはいかがでしょうか。
事故車・修復歴ありのリーフの場合は?
リーフの事故車買取では、2011年式モデルでエアバッグが展開するほどのダメージを受けながら21万円で買い取られ、210万円もの修理代をかけ中古車市場へ復帰した事例があります。ただしこれは2016年3月にあった話で、現在5年落ちでも200万円せず中古車が買えるリーフではこのような修理代をかける必要がありません。
リチウムイオンバッテリーの経年劣化が知られるようになった現在、5年落ちで事故車などバッテリーリサイクルや内外装部品取りに回されるだけだとしても、不思議はないでしょう。
リーフの残価率・リセールバリューは?
リーフは、未来的な環境対策車として新車市場で高く評価されていますが、中古車市場ではその価値が大きく下がる傾向にあります。リチウムイオンバッテリーの経年劣化が避けられず、充電を繰り返すうちに容量が低下してしまうことが主な理由です。特に初期型はバッテリー容量が少なく、少しの走行でも放電しやすいため、現在では新車価格の1〜2割程度で取引されることが多いのが現状です。
買取相場もこの影響を受けており、1年落ちリーフの平均残価率は43%程度、買取価格は約175万円です。しかし、8年落ちの2015年式では残価率が10〜17%(平均14%)、買取価格も50万円前後と大幅に下がります。さらに10年落ちの2013年式では残価率7%ほど、買取価格も約30万円と、補助金を加味してもお得感は少ないといえます。
技術進歩の早いEV市場では、バッテリーが劣化することで実用性が損なわれ、車そのものが古く感じられやすくなります。そのため、リセールバリューを重視する場合は、可能な限り早期に買い換えるか、購入よりもリース契約や残価設定ローンを利用するのが賢明でしょう。
リーフを売るのにベストなタイミングは?
リーフは、他のガソリン車やハイブリッド車に比べて価値が早く下がり、特に年式が古くなるほど買取額が大幅に低下します。たとえば、1年落ちでも平均残価率は40%、4年落ちで15%、6年落ちになると8%程度にまで下がるのが一般的です。つまり、1年落ちのリーフでも、他の車種に比べて5〜6年落ち相当の価値しか認められないケースが多いのです。
これはEVならではの特徴で、エンジンがなくすべてをバッテリーに依存するため、バッテリーの劣化が車の価値に直結するためです。充電や走行時の使い方でバッテリー劣化を遅らせる方法もありますが、バッテリーの劣化は避けがたい問題です。そのため、「バッテリーが劣化して価値が下がる前に、比較的短期間で乗り換える」ことがリーフのようなEVにとっては最適な売却戦略です。
特に大きなメンテナンスに手をかけずに乗り続けたい場合、購入から半年〜1年程度を目安に売却し、次の車に乗り換えるのが高価買取を実現するポイントです。
年代ごとの日産リーフの特徴
日産リーフは、年々進化を遂げながらEV市場を牽引し続けています。以下に、年式別のリーフの特徴とその魅力を詳しく解説します。
年式 | バッテリー容量 | 航続距離 | テクノロジー | デザイン特徴 | 目安査定額 |
2023年式 | 40kWh / 62kWh | 最大400km | ロパイロット、アダプティブクルーズコントロール、最新の運転支援機能が搭載 | スポーティで洗練されたエクステリア、LEDヘッドライト | 約300万円〜400万円 |
2022年式 | 40kWh / 62kWh | 最大400km | アダプティブクルーズコントロール、プロパイロット | スポーティなデザイン、LEDヘッドライト | 約280万円〜380万円 |
2021年式 | 40kWh / 62kWh | 最大363km | 運転支援システム、スマートフォン連携機能 | 高品質な内装、先進インフォテインメント | 約250万円〜350万円 |
2020年式 | 40kWh | 最大322km | ProPILOT Assist | エクステリアデザインの刷新 | 約200万円〜300万円 |
2019年式 | 40kWh | 最大270km | 新しいインフォテインメントシステム、新しい安全機能 | 各種安全機能が充実 | 約150万円〜250万円 |
2018年式 | 40kWh | 最大230km | 初期の運転支援システム | 流線型のデザイン | 約100万円〜200万円 |
【2023年式】日産リーフの特徴
2023年式のリーフは、40kWhと62kWhの2種類のバッテリー容量が選べ、最大400kmの航続距離を実現。最新の運転支援機能としてプロパイロットやアダプティブクルーズコントロールが搭載され、運転支援や安全性がさらに向上しました。洗練されたエクステリアとLEDヘッドライトが目を引き、未来的でスポーティなデザインは、電気自動車としての先進性を強調しています。新車査定額も300万〜400万円と比較的高めで、最先端のEVとして評価されています。
【2022年式】日産リーフの特徴
2022年式は、プロパイロットと、アダプティブクルーズコントロールを標準装備し、さらに安全で快適な走行をサポートします。2023年式と同様、スポーティなデザインとLEDヘッドライトが採用され、都市部での走行においても安全で洗練された印象を与えるでしょう。価格帯は280万〜380万円で、手頃な価格で最新の機能を備えたEVとして人気です。
【2021年式】日産リーフの特徴
2021年式では、スマートフォン連携機能や高品質なインフォテインメントシステムが追加され、より多機能で便利なカーライフが実現しています。スマートフォンとの連携で、車両操作やエンターテインメントが簡単に楽しめ、生活の一部としての利便性が高まっています。また、内装の質感も向上して中古市場でも高い評価を得ており、査定額は250万〜350万円の範囲で、設備と価格のバランスが優れているといえるでしょう。
【2020年式】日産リーフの特徴
2020年式は、ProPILOT Assistを初めて採用し、運転支援技術がさらに進化しました。エクステリアも一部リフレッシュされており、最大航続距離は322kmと実用的。運転支援システムの標準装備により、EVを初めて利用する人にとっても安心感が高く、電気自動車への入門モデルとして人気があります。査定額は200万〜300万円と、手が届きやすい価格帯です。
【2019年式】日産リーフの特徴
2019年式は、新しいインフォテインメントシステムや追加の安全機能が特徴です。航続距離は最大270kmと日常的な利用に十分な範囲であり、中古市場では150万〜250万円とリーズナブル。コストパフォーマンスが高く、電気自動車のメリットを手軽に体験できるモデルとして人気を集めています。
【2018年式】日産リーフの特徴
2018年式リーフは、流線型のデザインでEVらしい先進的な外観が特徴です。初期の運転支援システムを備え、航続距離は最大230kmで、日常の通勤や買い物といった使用には十分です。価格は100万〜200万円と手頃で、中古市場ではエントリーモデルとしての需要が高く、初めてEVに乗るユーザーにも最適でしょう。
まとめ
日産リーフはEV市場の先駆者ですが、中古車市場ではバッテリー劣化や充電インフラの影響で買取相場が不安定です。売却時には最新の買取相場を確認し、年式や走行距離に応じた適切なタイミングでの売却が大切といえるでしょう。
特に、中古車買取店での売却をおすすめします。ディーラーの下取りよりも高額になることが多く、車の価値を最大限に評価してもらえます。中古車一括査定サイト「ナビクル」では、47秒の入力で概算価格を即座に確認でき、査定額に納得できなければキャンセルも可能です。少しでも損を避けたい方は、まず無料査定を試してみてはいかがでしょうか。