買取相場 | 2019.10.01
安定した需要のミニバン トヨタエスティマ、セオリー通りの値動きの買取相場とは?
Posted by UruCar
トヨタ エスティマは1990年に初代がデビュー、その後約30年に渡って販売が続けられているモデルです。 初代はそのフォルムから『トヨタの天才タマゴ』とキャッチコピーが与えられ、室内拡大のためにエンジンをミッドシップレイアウトする意欲作でした。 その後二度のフルモデルチェンジを経て、現行モデルは何と13年もの間マイナーチェンジのみで販売を続けている長寿モデルです。 そんなトヨタの長寿モデル、エスティマの買取価格と傾向について調べてみました。
以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください
SUMMARY
エスティマの中古市場での人気について
ファミリー世代に非常に人気のあるミニバンカテゴリーの中でも、流麗なフォルムを持ち、ノア・ヴォクシーよりも大きく、アルファード・ヴェルファイアよりも手ごろなサイズのエスティマは、広大なフロントガラス面積により視界も開けており、中古車市場でも安定した需要があるモデルとなります。
特に、現行最初期のモデルから7人乗りモデルで採用する、セカンドシートのロングスライド機構を使えば、あたかもリムジンのような使用も可能です。
買取査定額が期待できるエスティマの人気グレード
現行のエスティマにはとても多くのグレード体系がありますが、2.4リッターモデル・ハイブリッドモデル・3.5リッターモデルに共通してアエラスは人気があり、上級グレードのGでレザーシートが装備されている個体は人気が高いです。
また、やはりガソリン車よりもハイブリッドモデルのほうが高値安定しています。
買取査定額が期待できるエスティマの人気カラー
ファミリーカーの代名詞的存在であるエスティマは幅広い年齢層に人気があり、同様に幅広いカラーで人気があります。
中でもきらめき感の非常に強いホワイトパールクリスタルシャインは高値安定傾向にあり、さらにオプションカラーでもあったことから、約5万円程度の高値で取引されています。
2年落ちエスティマの目安査定額
2年落ちのエスティマは現行型のビッグマイナーチェンジが入った後のモデルとなり、一見フルモデルチェンジかと見まがうばかりのフェイスリフトが行われています。
アエラススマートで270万円~280万円ほどがボリュームゾーン、アエラスプレミアムGで280万円~290万円ほどの買取相場で推移しています。
5年落ちエスティマの目安査定額
5年前のモデルでは現行中期モデルが該当します。
エスティマは非常に息の長いモデルになりますので、外見はどう見ても最近のモデルに見えます。外見的に最新モデルと見劣りしないという理由もあり、中古車市場でも活発に取引が行われております。
この年式になってくるとグレードでの買取価格変化が大きくなる傾向にあり、200万円~220万円がボリュームゾーン、アエラスやGで220万円~230万円ほどの買取相場です。
データを見ていて面白い傾向がエスティマにはあり、セオリー通り車検ごとに残価値がカクっと落ちるモデルです。
つまり、3年・5年・7年・9年と落ち幅が大きくなり、その間の初回車検までの3年、その後2年ずつは相場が横ばいで推移します。
つまり車検前に手放すと良さそうです。
10年落ちエスティマの目安査定額
10年落ちのエスティマは、現行の初期モデルとなります。
この年式になってくると、走行距離と状態により大きく金額が変化していく時期であり、3.5リッターモデルと2.4リッターモデルの差はなくなっていきます。そして、実際に傾向として80万円~100万円程度買取価格が期待でき、10年落ちで考えるとかなり良好な結果といえます。
事故車・修復歴ありのエスティマの場合は?
エスティマの事故による減算ですが、しっかりと修復されている状態でしたら通常の査定価格の60%ほどになると言われています。
しっかり修復がされていれば走行距離の浅い現行モデルで考えた場合、約150万円~170万円、ボリュームゾーンでは120万円~150万円程が査定額になってくるでしょう。
エスティマの残価率・リセールバリューは?
エスティマはセオリー通りの値動きを見せるモデルです。
特に二回目の車検になる5年目での減価償却は大きいものになりますので、2019年現在で2014年、2015年式のエスティマにお乗りの場合、乗り換えするにはいい時期であると考えられます。
エスティマは一番人気のあるビッグマイナーチェンジ後のアエラスプレミアムを新車購入した場合、購入金額は¥3,401,018で、約2年2万キロ乗って売却した場合に買取最高値は¥2,970,000でした。
つまり、2年間で¥431,018を償却しており、その残価率はなんと87.3%ということになります。
ビッグマイナーチェンジ前の5年過走行2.7万キロの場合の買取最高値が¥2,250,000で、同様の計算で残価率が66.2%になります。
また、3年通常走行2万キロの場合は2年の時と大きくかわらず、買取最高値は¥2,840,000で残価率は83.5%となり、平均値で79%です。
エスティマは5年残価率で見た場合にかなり良好な値を示しております。さらに3年以内の残価率が異常なほど高いので、初回車検での代替えが一番有利に働く傾向が数字より見えてきました。
デビューから30年、現行モデルでもなんと13年。非常に長寿なモデルとしてミニバン界をけん引してきたエスティマ。フルモデルチェンジがあるのか、それともモデル落ちしてしてしまうのか…。
現行と言えど、初期モデルは重課税対象になる年式ですので、手放しを考えられているようであれば早めの査定が吉です。また、初回車検前で代替えを考えられている方は、一番お得な時期になりますので査定をしてみてください。
エスティマの人気について
初代エスティマが登場したのは、日本の自動車市場にRVブームが起こる前の1990年。革新的なミッドシップ・レイアウトと未来的なボディ・デザインを特徴とし、「天才タマゴ」の愛称で人気を博しました。今日まで続く、日本のミニバン・ブームの幕開けを飾るモデルと言えるでしょう。現在発売されているのは3代目ですが、残念ながら2019年10月をもって生産終了となる予定です。
この記事では日本のミニバンの先駆けであり、2006年に発表された現行エスティマの特徴や人気の理由、グレードなどを紹介します。
新型エスティマの特徴
1980年代の終わりまで、国産車にはミニバンというカテゴリーは存在しませんでした。当時はキャブオーバー型のワンボックス車が生産されていましたが、主に商用車としての用途を主眼としており、ファミリーカーには不向きでした。
1990年に登場した初代エスティマは宇宙船を思わせる未来的なフォルムで登場、車体中央のフロア直下にエンジンを横置きに配置し、それまでになかった室内空間を実現したモデルでした。2代目からはフロントにエンジンを積むオーソドックスなミニバンへと方向転換し、構造の独自性は失われましたが、室内の広さと丸みを帯びたスタイリッシュなデザインは、現行モデルにまで脈々と受け継がれています。
新型エスティマの特徴について
新型エスティマが登場したのは2006年。2代目まではヨーロッパや北米市場でも販売されていましたが、新型は日本市場専用として登場しました。2代目アルファードと共通のプラットフォームを用い、大型ミニバンとしての地位を確立します。
初代から2代目へと受け継がれた丸みを帯びたデザインはそのままに、3代目は外観がより精悍になったことが特徴と言えるでしょう。現在のトヨタ車に見られる鋭角的なヘッドライトを採用し、屋根とそれを支えるピラー類をブラックアウトしたカラーリングはアグレッシブな印象を与えます。
エンジンは3.5LのV型6気筒と2.4Lの直列4気筒の2本立てで、3.5LのV型6気筒はミニバンとしては異例の最大出力280ps/6,200rpm、最大トルク35.1kgf・m/4,700rpmという高性能で、大きなボディで余裕を持って走らせることができます。ただし、現在は3.5LのV型6気筒エンジンはなく、ガソリンエンジンは2.4Lに統一されています。1気筒あたり600ccもあるエンジンなので、低速トルクは十分。4気筒エンジンでも余裕の走りを楽しめるでしょう。
新型エスティマには、発売から半年遅れでハイブリッドモデルも追加されました。2.4Lのガソリンエンジンにモーターのアシストが加わり、豊かなトルクが生み出す余裕の走りに加えて静粛性も満点で、登場するとすぐに人気を博しました。
新型エスティマの旧型との違い
旧型との大きな違いとしては格納できる広さが挙げられます。
2000年から2006年まで生産された2代目エスティマは、3列目のシートが前後のスライドとチップアップによって格納されるタイプでしたが、新型では床下格納式に変わっています。
これによって、より広い室内空間を生み出し、ミニバンとしての魅力がさらに増しています。
新型エスティマの人気の理由は?
新型エスティマは、登場した2006年に年間販売台数9万5,600台以上を販売しました。2018年の販売台数は8,056台でしたが、発売から13年経った車としては異例の人気と言えるでしょう。
エスティマが長らく人気を保ち続ける理由は、何でしょうか。
新型エスティマが人気の理由
初代エスティマの特徴だったスタイリッシュなボディ・デザインは、新型エスティマにも受け継がれています。2016年にフェイスリフトが施されたこともあり、登場から10年以上経ったモデルとは思えないほどエクステリアが洗練されています。これが、エスティマが長い間人気を保ち続けている主な理由でしょう。
室内空間の広さもエスティマの魅力です。全長4,820mm×全幅1,810mm×全高1,760mm、ホイールベース2,950mmというボディの内側には、室内長3,010mm×室内幅1,580mm×室内高1,255mmという広々とした空間が広がります。3列シートで7~8名が乗車できますが、3列目のシートをフロアに格納すれば広いラゲッジルームが生まれます。
最近のミニバンはマルチリンク式のリア・サスペンションを採用して、高い次元で乗り心地と操縦安定性の両立を目指すものが多いですが、マルチリンク式は構造が複雑なのでスペース効率が悪くなるのが難点です。新型エスティマは、トーションビーム式というリア・サスペンションを用いています。トーションビーム式は、操縦安定性や乗り心地はマルチリンク式に劣りますが、構造がシンプルでスペース効率に優れています。
車好きは「走り」追い求める傾向がありますが、ミニバンの目的はスポーツドライビングではなく、広い室内空間を楽しむことでしょう。そこで、操縦安定性よりもスペース効率を優先し、ミニバン本来のメリットを追求したことは賢明な選択と言えるでしょう。もちろん、トーションビーム式でも日本の高速道路を100km/hで走行する分には何の問題もありません。
新型エスティマの燃費は?
エスティマには、2代目からハイブリッドモデルが追加されています。新型エスティマのハイブリッドモデルは、ガソリン仕様車よりも約100万円高いにも関わらず人気があり、年間販売台数の半数近くをハイブリッドモデルが占めています。
大型のミニバンなので車重は1,970㎏とヘビー級ですが、燃費は20km/Lととても優れています。2.4Lガソリン仕様車の燃費は11.8km/Lなので、ハイブリッドがいかに低燃費かがお分かりいただけるでしょう。車体の価格差はありますが、ガソリン代を考慮すると、長く乗るほどハイブリッドモデルのほうがお得と言えます。
新型エスティマで人気のグレードとは?
ガソリン仕様車、ハイブリッドモデルともに「AERAS PREMIUM-G」、「AERAS SMART」、「AERAS PREMIUM」、「AERAS」という4つのグレードがあります。ガソリン仕様車の駆動方式は、すべてのグレードに2WDと4WDがありますが、ハイブリッドモデルは「E-Four」と呼ばれる電気式の4WDのみの展開です。
新型エスティマのグレードについて
最廉価の「AERAS」から最上位の「AERAS PREMIUM-G」まで、メカニカル面の違いはほとんどありません。「Toyota Safety Sense」などの安全装備は全車標準で、トヨタの純正ナビは全グレードでディーラーオプションとなっています。
最も大きな違いは内装の素材やデザインで、高いグレードになるほどレザーやウッドの使用率が高くなります。
トップグレードの「AERAS PREMIUM-G」のステアリングは、ウッドとレザーを使用し高級感のある仕上げで、ドアのアームレストにもウッドをあしらっています。「AERAS SMART」には黒の幾何学調の素材、「AERAS PREMIUM」はアルミ調のシルバーのパネルで、「AERAS」はカーボンパターンです。
新型エスティマには8人乗りの仕様がありますが、これがあるのは最もベーシックな「AERAS」のみです。
「AERAS」と「AERAS PREMIUM-G」の価格差は、ガソリン仕様車で約40万円、ハイブリッドモデルで約60万円です。主な違いは内装の素材やデザインですが、この差額を高いと感じるか、安いと感じるかは人それぞれでしょう。
新型エスティマの人気のグレードは?
最も販売台数が多いのは、ガソリン仕様、ハイブリッドともに「AERAS」の2WDモデルです。エスティマには自動ブレーキや電動スライドドアはどのグレードでも標準装備なので、「AERASで十分」というユーザーが多いのでしょう。
エスティマは7〜8人乗りなので、仲間とスキーやスノーボードに行きたい方は4WDモデルに食指が動くかもしれませんが4WDは車重が重い分燃費が悪くなります。日本には、4WDでなければ運転できないような雪道はほぼないので、2WDでもスタッドレスタイヤやチェーンを装着すれば、ほとんどの場所に行けるはずです。
装備が充実していて、燃費も良く、おまけに価格も安い「AERAS」が最もお買い得感のあるグレードと言えるでしょう。
グレード | 価格(税抜) |
エスティマ AERAS(2WD・7人乗り) | 3,312,655〜3,379,615円 |
エスティマ AERAS(4WD・7人乗り) | 3,528,655〜3,595,615円 |
エスティマ AERAS(2WD・8人乗り) | 3,271,418〜3,338,378円 |
エスティマ AERAS(4WD・8人乗り) | 3,487,418〜3,554,378円 |
エスティマ AERAS PREMIUM(2WD) | 3,401,018〜3,467,978円 |
エスティマ AERAS PREMIUM(4WD) | 3,617,018〜3,683,978円 |
エスティマ AERAS SMART(2WD) | 3,514,909〜3,544,069円 |
エスティマ AERAS SMART(4WD) | 3,730,909〜3,760,069円 |
エスティマ AERAS PREMIUM-G(2WD) | 3,700,473〜3,729,633円 |
エスティマ AERAS PREMIUM-G(4WD) | 3,916,473〜3,945,633円 |
エスティマハイブリッド AERAS(4WD・7人乗り) | 4,352,400〜4,419,360円 |
エスティマハイブリッド AERAS(4WD・8人乗り) | 4,311,163〜4,378,123円 |
エスティマハイブリッド AERAS PREMIUM(4WD) | 4,391,673〜4,458,633円 |
エスティマハイブリッド AERAS SMART(4WD) | 4,532,073〜4,561,233円 |
エスティマハイブリッド AERAS PREMIUM-G(4WD) | 4,928,727〜4,957,887円 |
エスティマを取り扱うのは、トヨタ系のディーラーの中でもトヨタ店とカローラ店に限られます。エスティマには300万円代前半のAERASから500万円近いハイブリッドのAERAS PREMIUM-Gまであるので、予算と用途に合わせて最適なモデルを選ぶようにしましょう。
ただし、エスティマは2019年10月に生産終了が予定されており、ディーラーでの受注はすでに終了しています。といってもすぐに買えなくなるわけではなく、ディーラーに在庫がある間は購入できます。
トヨタの人気ミニバン、エスティマは今、新車を買うチャンス!(まとめ)
エスティマの現行モデルはスタイリッシュな外観と広い内装が特徴!
ハイブリッドモデルは特に燃費がいい!
15グレードから好みに合うモデルを選べる!
最廉価グレードでも充実した装備でお買い得!
現行モデルのエスティマは2019年10月に生産終了となるので、新車を手に入れるなら今がラストチャンスです。受注はすでに終了しているので、ディーラーの在庫を探す以外に購入する方法はありません。好みのグレードやボディカラーは選べないかもしれませんが、その分値引きに期待できます。
エスティマが生産終了になると、このクラスでパーソナルユースに向くスタイリッシュなミニバンがなくなってしまうので、購入を考えている人は早めにディーラーに行って相談するといいでしょう。