売却、買取ガイド | 2019.12.08
中古自動車査定士になるには? 試験、協会情報から資格の詳細まで詳しく解説!
Posted by UruCar
中古車を買取りするときに車を査定してくれる中古車査定士。 中古車査定士の資格をとるためには受験資格に満たしているだけでなく、中古自動車査定士技能試験に合格する必要があります。 今回は中古車査定士の仕事内容や中古自動車査定士技能試験についてご紹介します。
以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください
SUMMARY
中古車査定士とは?仕事内容・2種類の資格の受験資格をおさらい
中古車査査定士とは?
中古車査定士とは、車買取などで「中古車の査定ができる資格をもった人」のことを指します。
中古車査定士の資格を持っている有資格者の場合、一定の基準をもとに車を査定することが可能になります。
この中古車査定士の資格が生まれた背景としては、資格によって査定プロセスを標準化しないと、車を査定する人の主観に基づいた査定が行なわれてしまうからです。
「小型車査定士」と「大型車査定士」が存在する
まず、前提として中古車査定士の資格には「小型車査定士」と「大型車査定士」の2つの種類が設けられています。
小型車査定士は「乗用車、商用車及び最大積載量4t未満の貨物車」の査定を行なうことが可能。
大型車査定士は「小型車査定士が扱う車両以外の大型貨物車、バスなど」と定められており、試験もそれぞれ異なったもので実施されています。それではそれぞれの資格試験について見てましょう。
小型車査定士と大型車査定士の受験資格について
まず、小型車査定士の試験を受験するためには、以下の受験資格を有している必要があります。
- 自動車運転免許(普通運転免許以上)を有している者
- 自動車の販売もしくは整備の経験半年以上の者
- 協会所定の3日間の研修を修了している者
このように運転免許をもっているだけでなく、実務経験がなければ小型者査定士の試験を受けることができませんので注意しましょう。
そして、大型車査定士の受験資格は前述の小型車査定士の受験資格に加えて大型第1種免許以上の免許を有していることが必要となっています。
中古車査定士の資格を取得する – 試験内容、試験・結果発表時期について
それではここから、具体的に資格取得までの道のりを解説していきたいと思います。
査定士試験の試験内容(学科・実技)
まず中古車査定士試験は、学科と実技の2種類が行なわれます。それぞれ見ていきましょう。
試験内容①、学科試験は6種類のペーパーテスト
学科試験はペーパーテスト(筆記)で実施され、以下の6つの内容から出題されています。
- 中古自動車査定制度
- 中古自動車査定基準、同細則及び加減点基準
- 自動車の構造、機能及び取扱い
- 保安基準、その他自動車に関する法規
- 自動車の機能・構造等自動車工学の基礎知識
- その他査定に関する事項
ちなみに異なる査定士の資格をもっている場合や、大型車査定士の資格をもっている場合は、学科試験の一部が免除となります。試験を受ける前にその旨を伝えておくとベストです。
試験内容②、実際に面接官の前で査定する実技試験
実技試験は、試験官の前で模擬査定を行なう試験です。
小型車査定士の受験では乗用車の模擬査定を行ない、大型車査定士の受験では貨物車の模擬査定を実施します。
模擬査定を行いながらチェックシートに文章と略図で査定結果を示していく方式のテストになります。
過去問などが無いため、試験のイメージや対策が立てづらいかもしれないですが難易度としてはそこまで難しいものではなく、中古自動車査定協会の行う講習をちゃんと受けていれば問題なく合格できるはずです。
小型車査定士試験は、毎年6月中旬頃と12月中旬頃の2回に実施
試験の時期は、小型車査定士と大型車査定士で異なります。
小型車査定士は、毎年6月中旬頃と12月中旬頃の2回、試験が実施されています。
6月中旬頃の試験は4月上旬~下旬頃、12月中旬頃の試験は9月上旬~10月中旬頃が申込期間です。
大型車査定士の試験は、毎年6月中旬頃に実施
大型車査定士は、毎年6月中旬頃に試験が実施され、申込期間は4月上旬~下旬頃となっています。
試験結果発表は、JAAI(一般財団法人日本自動車査定協会)のホームページに掲載される受験番号にて確認します。
JAAI(一般財団法人日本自動車査定協会)のホームページはこちら
6月中旬に実施される小型車査定士、大型車査定士の合格発表は7月下旬頃、12月中旬に実施される小型車査定士の合格発表は、翌年1月中旬から下旬にかけて掲載されるスケジュールになっています。
合格後の資格更新は3年毎に行う
中古車査定士の試験に合格すれば中古車査定士として仕事ができますが、合格したことによって交付される査定士証の期限は3年です。
査定士証を更新するためには、以下の2つの条件を満たしている必要があります。
- 査定協会が行なっている技能向上研修会を受講すること
- 査定業務を行なう店舗に属していること
技能向上研修会は、毎年7~8月に開かれており、その研修費用は税込3,456円です。
技能向上研修会は受講が義務付けられていますので、忘れずに参加するようにしましょう。
中古車販売店等で働いているときは、人事異動などでずっと中古車査定士の仕事を担っているとは限りません。
その場合は中古車査定士の更新を行なっていない方もいらっしゃいますが、一定の条件を満たすことで中古車査定士の仕事へ戻ったときに再度更新することが可能です。
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資格試験の受験料・対策方法・合格率
それでは最後に、資格試験の対策や合格率について解説していきたいと思います!
受験料はいくら?
中古車査定士の資格試験の受験料は、小型車査定士で17,280円、大型車査定士で18,090円で、それぞれに諸費用がプラスされます。
受験料は管轄支局によって異なる場合がありますので、受験する管轄支局で念のため調べておくと良いでしょう。
受験料の中には3日間の研修受講料、教材費も含まれています。
試験の対策として何をすればいい?
それでは次に中古車査定士の資格試験を受験するために、どのような準備が必要なのか見ていきましょう。
中古車査定士資格試験対策のテキストを購入しよう
ネットや書店では、中古車査定士資格試験対策のテキストが販売されています。
テキストの中には出題傾向をつかんで編集されたテキストもありますので、きちんと対策をとりたい方にはおすすめです。
中古車査定士試験は研修を真面目に受ける事が最も重要
先ほどは市販のテキストを購入して試験対策をとる方法をお伝えしましたが、JAAIが実施する3日間の研修をきちんと受けていれば、十分に合格できる試験です。
また受験資格に「自動車の販売もしくは整備の経験半年以上の者」とあるように、ある程度実務経験を積んでいる方が受験するため、普段の知識・教養を生かしながら解ける問題となっています。
これらを踏まえると、自分で対策するよりかは3日間の研修をしっかり受けることが大切です。
気負う必要なし?合格率は80~90%!
前述のように、中古車査定士の資格試験は研修をしっかり受けていれば合格できることから、その合格率は80~90%となっています。
JAAIの研修に加えて、実務経験で得た知識・教養を発揮すれば、難なくクリアできる試験なのです。
中古車査定士の資格試験に合格するためには、普段の実務を忠実に行なうことが合格につながると言っていいでしょう。
まとめ
今回は中古車査定士の仕事内容や中古自動車査定士技能試験についてご紹介しました。
中古車査定士の仕事は、お客様の車の価値を正確に算定するという重要な役割を担っています。
中古車を公正・公平に査定するために、中古車査定士の資格が設けられているのです。
中古車査定士の資格試験はそれほど難しい試験ではありませんが、試験を受けるためには販売店などでの実務経験がなければいけませんし、JAAIが行なっている研修を受ける必要があります。
車の需要が高まるにつれて中古車査定士が活躍する場はどんどん増えていきますので、今回の記事を参考に、中古車査定士の仕事内容や、中古車査定士の技能試験についての知識を深めてくださいね!