コラム | 2021.05.11
世代別におすすめしたい!今こそ乗りたいスポーツカーはこれ‼
Posted by KAKO MIRAI
若いからこそ乗ることができる車があります。人生の過渡期にさしかかる年代にも、それぞれにふさわしいものがある。そして、これで最後になるかもしれないと思ったときに、乗っておきたいスポーツカーもあるのではないでしょうか。それぞれの世代を生きている人たちに、おすすめするスポーツカーをご紹介していきます。
以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください
SUMMARY
20代・これからの人生の幕開けにふさわしいスポーツカー
免許証を取得して、初めての車、もしくは2代目となる車にスポーツカーと考えているなら、走りにこだわりたいものです。エンジンを回すから気持ちいい!そんな爽快な走りを堪能できる3台をご紹介していきましょう。
・トヨタ GRヤリス RS
GRヤリスといえばターボエンジンの6MT一択ではありません。GRの中でもRSモデルはCVT搭載のNAエントリーモデル。だからこその味付けがそこにあるといえるのです。
通常アンダーステア―とは旋回時の回転半径が可動範囲から大きくなってしまうことをいいます。
反対にオーバーステアは、ステアリングの切れ核に対して小さな旋回半径で曲がることです。自動車メーカーは意図的にアンダーステアに調整しています。そのためステアリングを切った時に曲がりにくいという現象が、感知しやすくなっているのです。危険性が認識することで、スピンなどを防ぐ役割があります。
しかしGRヤリスのRSモデルは、荷重を前にすることでニュートラルステアからオーバーステアのハンドリング操作が生み出せるようなセッティングが施されているのです。エンジンも1.5Lの直列3気筒で、他グレードと比較するとパワー不足のようにも感じられるRS。
GRヤリスの中では、全体の2割にしか満たないエントリーモデルですが、スポーツドライビングを楽しむには、十分楽しめるということができます。シフトレバーやパドルシフトでマニュアル感覚のシフト操作が可能なのはRSだけの設定となっているなどのこだわりも見え隠れしているようです。
豪快な走行性能を手に入れるためには、高価格帯になるのが常。しかしRSモデルなら手の届かない価格ではありません。サスペンションのセッティングに投資をしなくても、体験できるオーバーステアは非常に魅力的ではないでしょうか。
・マツダ マツダ3 FASTBACK
マツダ3のラインナップは、セダンとファストバックと呼ばれる5ドアハッチバック。もともとアクセラスポーツとして販売していたモデルです。スポーティなスタイルは、マツダ特有の「鼓動デザイン」が採用されました。
ロードスターにも搭載されているエンジンに、チューニングを施しマツダ3用のエンジンに改良を加えたもの。6速MTのトランスミッションにスカイアクティブXが組み合わされています。
ディーゼルエンジンの低燃費でありながら、高いトルクを実現した次世代エンジンは、アクセル全開の爽快感を楽しむことを可能にしています。マツダは昔から走りにこだわったメーカーのひとつ。
コスモスポーツを筆頭にRX-7、また偉大ロードスターを誕生させてきました。独自開発のロータリーエンジンは、いまだに多くのマニアを惹きつけています。走りの思想は「人馬一体」。マシーンとの対話を重視した車作りは、しっかりとマツダ3にも引き継がれているといえるでしょう。
・スズキ スイフトスポーツ
スズキ スイフトでおすすめしたいのは6MT。スイフトスポーツ、通称「スイスポ」は、現在MT車を代表するといえる存在なのです。新世代ダウンサイジングターボエンジンを搭載しており、1.4Lとは思えない走りを体感できます。
MTの高回転域を意図的に多用すると、かなりパワフルな走行性能を発揮。反対に低回転域でもトルクフルで、燃費性能を重視することも可能にしています。高回転域から低回転域までメリハリのある走行を実現する一台です。
サスペンションには、スイフト専用モンロー製ストラット&ショックアブソーバーが採用されました。1916年に設立された長い歴史を持つモンローは、世界初のショックアブソーバーを開発したメーカーでもあり、今なお業界トップを走り続けています。
ステアリングを操作すれば、思い通りのラインを実現することができるでしょう。ボディの剛性と軽量化を図り、車両重量970㎏を達成しています。すべてはドライビング性能のために、あらゆる努力を惜しまないスズキのこだわりが感じられるのではないでしょうか。
30代・ライフスタイルとは切り離して自分らしい時間を過ごすためのスポーツカー
仕事もライフスタイルも充実し、忙しい時間の真只中にいる30代。時には自分をリセットする時間も必要な時期でもあります。明日への英気を養うためにも、大人の余裕を持ちたいものです。
・テスラ モデル3
2021年2月17日に価格改定が行われたテスラ モデル3。テスラモーターズが設立されたのは2003年のことでした。ソーラーパネルや蓄電池を開発・販売している自動車会社です。話題となったのは軽快な走行性能、や連続渡航距離のほかデザイン性も挙げられるでしょう。
電気自動車の魅力を最大限に引き出した先進的なデザイン性。空力性能をアップさせたクーペスタイルと滑らかなガラスルーフ。インテリアはいたってシンプルで、すべての操作は中央に接地されたタッチパネルに集約されています。
エンジンがないことでスペースが誕生し、フロントシートを前よりに設定。そのため後部座席のスペースを拡大し、広々とした空間が生まれました。電気モーターの力強いトルクは、コーナ性能も安定しており、クイックなハンドリングに仕上がっています。
攻め過ぎた走りをしない限りは、ポテンシャルの高さを引き出した、爽快な走りを楽しめるでしょう。大人ならではの走りを楽しむなら、テスラモデル3も選択肢の一つとして考えられるのではないでしょうか。
・シボレー カマロ
フォード・クライスラーのデトロイト3に君臨するゼネラルモーターズが誇るスペシャリティクーペ、カマロ。その歴史は非常に古く1967年にまで遡ることができます。現在6代目を数えますが、2002年に一度生産を終了しました。
その後8年の時を経て復活。映画『トランスフォーマー』にも使用されたこともあり、人気となったことは記憶に新しいところです。現在正規輸入車として購入できるマッスルカーは、デトロイト3が扱う車の中でカマロのみとなっています。
日本仕様のカマロのラインアップには、V8の6.2Lと直4の2Lターボが採用されました。注目なのは、2018年のマイナーチェンジ後に登場した直4、2Lターボです。GMとしては初の試みとなり、大変な驚きでもありました。
アメリカン・マッスルを象徴するカマロに2L?しかしそれがかえって普段使いにちょうど良い感じだったりするのです。サイズ的には6.2LのSSと変わることはありません。2Lだからこその軽さが備わっています。
もちろん本気の走行時にはすぐさま実力を開放。最高出力275psを発揮してくれるから、安心感もあるのではないでしょうか。街乗りはリッチなセダンの乗り味を堪能。少し走りたくなっても残念なところがない。
普段は大人でも、時にはヤンチャな一面ものぞかせる。まさに30代にもってこいの一台といえるかもしれません。
40代・落ち着き始めた自分を振り返るためのスポーツカー
まだまだ仕事もプライベートも充実感を感じることができるのが40代。しかし30代よりは社会的地位も確立し、世の中の生きづらさも十分に味わってきた年代です。がむしゃらに突っ走ってきた時期を過ぎ、ほんの少しだけ周りの景色に目を止める余裕も出てきた今、乗ってみたいスポーツカーを早速ご紹介していきましょう。
・トヨタ スープラ
2002年に生産を終了した4代目から、実に17年の時を経て誕生した5台目スープラ。歴代のスープラを継承し、直6エンジンのFRとなっています。ハンドリング性能の向上を実現するために重要視されたのは「ホイールベース」「トレッド」「重心高」の3つ。
ホイールベースを2シーターにすることで、高い回頭性を得ることができました。重心高は、水平対向を採用したFT86よりもさらに低くなっています。まさに走る楽しさを追求したピュアスポーツカーということができるでしょう。
ニュルブルクリンクのコース走行だけでなく、欧州のアウトバーンを始めとする米国のハイウェイ、日本のワインディングなど世界の道で鍛え上げられたスープラです。2シーターということもあり、大切な誰かとドライブに出かけるということにも使えそうです。
2019年に誕生したスープラはわずか1年後の2020年に47psアップしており、完成度を増しています。今まで以上にサーキット走行だけでなく、街乗りでも爽快な走りを実現。満ち足りた時間を過ごすことができるのではないでしょうか。
・BMW 420i グランクーペ
第3モデルが日本に登場したのは2014年のことでした。重要視されたファストバックの美しい流線型のスタイルは、魅惑的ともいえる個性を放つ4ドアモデルです。ショートオーバーハングとロングノーズのBMWらしさを備えました。
ラグジュアリーでありながらもスポーツ性能を追求しているモデルだけあって、エクステリアだけでなく、インテリアにもこだわっています。人間工学に基づいた快適なシートは、標準装備でスポーツシートが設定。太ももをシートの全面で支えるサイ・サポートも嬉しい装備です。
ステアリングには「Mスポーツレザー」を採用し、手になじむ質感はドライバーだけに与えられた特権といえるでしょう。4気筒DOHCエンジンに、BMWツインパワーターボテクノロジーを搭載しているため、より力強い加速を実現しました。
コーナーへの侵入速度が速い場合には、スリップやスライドを防ぐ「ダイナミック・スタビリティ・コントロール」が採用されています。これが420iに採用されたBMWの技術力のひとつです。
美しい景色にふと目を奪われるように、大人の優雅な時間をドライブで楽しむことができる一台といえるのではないでしょうか。
・ベンツ E300 クーペスポーツ
2020年に刷新されたクーペスポーツは、ベンツ特有のダイヤモンドグリル使用した美しい造形美です。Eクラスといえば、標準装備が他のメーカーと比較すると圧倒的にゴージャスなことが特徴的ですが、クーペスポーツもラグジュアリー感が漂っているといえるでしょう。
エア・サスペンションには「AIR BODY CONTROL」が標準装備され、予想を裏切る乗り心地を実現。エアスプリングと電子制御ダンパーが組み合わされ、くつろぎのドライビングを堪能できます。またスポーツモードでは俊敏なドライビングも楽しむことを可能にしました。
2Lで最高出力258ps、トルクは370N・mを発揮。上質な走りにこだわる大人世代だからこそ理解できるドライブもあるのではないでしょうか。車と対話しながらゆっくりと過ごす時間は、まさに車に身委ねる最高のご褒美かもしれません。
50代・そろそろ乗り収めになる最後のスポーツカー
人生の設計図もそろそろ終盤を迎え、まだまだできるという思いと、ぼんやりと最後を想像する50代。ライフスタイルの変化も見据えると、スポーツカーを選択する最後のチャンスかもしれません。そんな世代におすすめしたい車をご紹介していきましょう。
・レクサス LC500
「エレガンスな大人の色気を感じさせる佇まいを具現化」とトヨタが言っているように、美しい造形美を作り上げるLC500。それは丁寧に作り込まれる手作業のたまものなのかもしれません。
LC500を特徴づけているのは走りにおける3つの要素です。V8の5Lから繰り出される気持ちの良いエンジンの伸びは、NAだからこそのレスポンスの良さです。乗用車モデル初となる10速オートマチックトランスミッションは、心地の良い変速のリズムを刻みます。
世界初となる「マルチステージハイブリッドシステム」は、V6エンジンと2基のモーターを直列に配置し、すべての車速域からダイレクトに応答。また走行シーンや気分に合わせてドライブモードをセレクトすれば、好みの走行フィールを実現します。
勢いだけで走行を楽しんだ昔とは異なる、美しいボディデザインとラグジュアリーな走りを実現したスポーツカー。四季の移ろい、心地よい風や空の色をまさに五感で感じることができる。まさに大人にしか味わえないラグジュアリーなLC500です。
・ポルシェ911 カレラ
車好きなら誰もが憧れるポルシェ。中でもベーシックな911カレラは、一度は乗ってみたいスポーツカーではないでしょうか。水平対向の6気筒、ガソリンターボエンジンは、ハイブリッド化が進む中、最後の砦なのかもしれません。
伝説の名車カレラは、ポルシェのフラッグシップモデル。1963年に登場以来、多くの人に愛され続けてきました。スーパーカーブームの真只中にいた50代にとって、憧れの存在であることに間違いはないでしょう。
免許証返納までに一度は手にしたい憧れのスポーツカーです。
・ジャガー F-タイプ
「F-PACE」や「E-PACE」に人気が高い現代ですが、ジャガーは生粋のスポーツメーカーであることを忘れてはなりません。F-タイプに見るワイドトレッドでショートオーバーハングなスタイルは、ピュアスポーツそのもの。
スポーツカー独特のクイックなハンドリング性能も健在。2ドアクーペでコンパーチブルもラインアップ。エンジンにはV8の5Lのスーパーチャージャー(575ps)とV6の3Lのスーパーチャージャー(380ps)を用意しています。
英国紳士のおもちゃとなるF-タイプは、エレガントの一言。まさに大人になってから、もっと言えば人としての味わいが出てきてから楽しむ方が良い車なのかもしれません。もう少し先にお楽しみは取っておきますか。
まとめ
それぞれの年代、それぞれのライフスタイルで、スポーツカーの選択も随分と方向性が異なるものではないでしょうか。この歳だからこだわりたい、そんなスポーツカーをご紹介してみました。