コラム | 2020.08.23

サーキットライセンスの取り方は?どれぐらいの費用で取ることができる?

Posted by 菅野 直人

車の運転が上手に思える人、車好きな人を紹介する時に、「この人は、A級ライセンス持ちで…」などという場面が漫画などでもよくありますが、ライセンスにはJAF(日本自動車連盟)が発行する公認競技ライセンスと、サーキットが独自発行しているサーキットライセンスの2種類があります。いずれも会費を払って簡単な講習を受ければ取得できるものと、ある程度実績の必要なものがありますが、その取得方法や費用を紹介します。

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運転免許とは少し異なる、モータースポーツの「ライセンス」

一般的な自動車を運転するには、最低でも第一種運転免許の普通自動車免許、いわゆる「普通一種免許」などと言われる運転免許が必要ですが、取得している皆さんもご存知の通り、その内容は「いかに交通ルールを正しく理解して運転できるか」であり、運転の上手下手を問うものではありません。

もちろん、公道で車を運転できることと、レースなどモータースポーツで車を走らせることができるかどうかには直接の関連はなく、規則上許されているのであれば、運転免許がなくともモータースポーツへの参戦は可能です(ドリフト競技やフォーミュラカー、レーシングカートのレースでは運転免許を持っていない若いドライバーもいます)。

さらに運転免許さえ持っていれば、レースに出ることができるというものではなく、レースにはレースの、レース以外のモータースポーツでもそれぞれのイベントに合わせた規則があり、適した運転操作があるため、それを知らずに出場すれば危険でしかありません。

そこで、世界各国でレースに関して運転免許と別に、モータースポーツ用の「ライセンス」を発行する公認機関が存在し、日本ではJAF(日本自動車連盟)がその役割を担っているほか、各サーキットごとに規則を守らせたり、会員管理のために発行されている「サーキットライセンス」があります。

一般によく知られるライセンスは、JAFの競技用ライセンス

http://jaf-sports.jp

JAFが発行している競技用ライセンスは、モータースポーツイベントにおける役割に応じて、主催者や審判用のものもありますが、ドライバーの場合、最も基本的な国内競技運転者B、いわゆる「Bライ」から始まり、国際C級などを経て、最高峰がF1さえもレースで運転できる「スーパーライセンス」があります。

基本の「Bライ」は、レースのように複数台の車が混走で「競走」するものではなく、単独走行でタイムなどを競うもので、ジムカーナ、ダートトライアル、サーキットトライアルのようなスピード競技(タイムアタック)や、国内ラリー競技の公認競技ドライバーが出場できるクラスで必要(ライセンスを持たない人も「クローズドクラス」というノンタイトル的なクラスには出場可能)です。

このBライは、JAF加盟クラブの主催する講習会に出るか、加盟クラブ、準加盟クラブの推薦を受け、取得費用さえ払えば取得できる簡単なもので、年間の更新料を払っていれば、ずっと維持できます。

取得にはJAFの会員になる必要があるため、非会員の場合、ライセンスと別途に入会金と年会費で6,000円、既に会員の場合は、講習会の受講料5,000円(主催者により異なる)と申請料3,100円のみで済み、前述のようにクラブ推薦であれば、受講料は不要です(クラブ会員の費用はまた別)。

レース(競走)をするのであれば、Bライ取得後に「ラリー、ジムカーナ、ダートトライアル、サーキットトライアルへ最低1回出場し、完走記録を残す」のと、「公認サーキットでのスポーツ走行25分以上」を行った上で、講習(サーキットで振られる旗などルールの説明)と実技(模擬レース)を受けます。費用は主催者にもよりますが、おおむね3~4万円ぐらいです。

レースをやりたくて、あるいはいずれレースをやる時に便利と最初からAライを取る人が多いため、Bライ取得から競技会出場、講習と模擬レースまで1日で済ますことができるようセットになった、「Aライ講習会」が一般的で、大抵は初心者向けジムカーナ競技会に混ざっています(とにかく1回でも完走すればよいため、適当な車でゆっくり走る人がいれば、「ああ、あれはAライ講習の人だ」と言われます)。

「サーキットライセンス」は、それぞれのサーキットでのみ有効なライセンス

JAFやFIA(国際自動車連盟)の公認競技/レースに出場するためのライセンスとは全く異なるのが、「サーキットライセンス」で、これは一言で言えば「各サーキットの会員証」です。

つまり、そのサーキットのお得意様である証明書というわけで、取得料や年会費がかかる代わり、サーキットのフリー走行枠やサーキット走行会の走行費用、サーキットへの入場料、施設内のガソリン代などが安くなったり、何かお得な情報があれば、配信してもらえたりと、お得な特典がついてきます。

費用や条件は、サーキットごとに異なりますが、もっとも基本的なサーキットライセンスの場合、単に「割引会員」と考えるべきで、フリー走行やトランスポンダー(周回タイムを計測するのに必要な機械、通称トラポン)のレンタル料が安く、条件は入会費と年会費を払うのと、サーキットによって普通一種免許以上が必要となるくらいです。

講習を義務づけているサーキットの場合は、さらに講習会費もかかりますが、そう高いものではなく、入会費や年会費もせいぜい数千円から2~3万円以内です。

なお、それだけであれば、ドライバーの運転スキルが異なり、一緒に走るには危険が伴う場合もあるため、上級ドライバー向けのサーキットライセンスを発行しているサーキットもあり、その場合はJAFの国内Aライ以上を持っていることが条件だったり、入会費・年会費とも一般的なサーキットライセンスより高くなります。

しかし、時には挙動不審なこともある初心者ドライバーが走らない走行枠で、「安全性の高いスポーツ走行」が可能になるため、ある程度以上の運転スキルがあり、レースさながらの走行を楽しみたいのであれば、高価でも上級向けサーキットライセンスを取得した方がよいのは間違いありません(初心者でも走ることができる走行枠で、走ることも可能です)。

また、「サーキットライセンスはサーキットごと」と書きましたが、提携しているサーキット同士であれば、1カ所でライセンスを取れば他も走ることができるというケースもあるため、時には遠征してみるなどメリットはフル活用しましょう。

「レース用ライセンス」もある

ここまでJAFの公認競技用ライセンスとサーキットライセンスについて説明しましたが、他にも「レース用ライセンス」があります。

これはサーキットライセンスとはまた別で、一般的なレースとは異なる特殊な規則が適用されたレース、大抵はJAF非公認で燃費などを競うエコランレースで設定されていることが多く、JAF公認競技用ライセンスと同じく「そのレースの規則を説明する講習会」などに参加し、規則を理解した証明として発行されます。

イベントの趣旨を理解していないドライバーの参加を防ぐためでもあり、ある意味ではJAFのライセンスよりよほど重要なもので、参戦費用にライセンス取得費込みの場合が多いかもしれません。

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