引用:Mytho88

旧車・絶版車購入ガイド | 2021.05.11

三菱「ギャランフォルティス」"ラリーアート"グレードはマイルドなランエボ!?エボ X のベースモデルとなった隠れた名車

Posted by 菅野 直人

現在はミニバンとSUV、軽自動車しか販売していない三菱ですが、かつては「デボネア」から「ミラージュセダン」まで4ドアセダンを多彩に揃えていた時代もありました。その中で「ランサーエボリューションX」ともども最後まで販売されていたのが「ギャランフォルティス」でした。最後の“三菱セダン”は中古車市場でどのような評価を受けているでしょうか。

以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください

三菱「ギャランフォルティス」とは

Mytho88

1969年に発売されて三菱自動車初のヒット作となった初代「ギャラン」は代を重ねつつ2005年まで8台36年にわたって販売された後、日本市場から一旦消滅しました。三菱製セダンは小型セダンの「ランサー/ランサーセディア」のみが残ります。

しかしモデルチェンジが近づいた時、1サイズ大きくなり3ナンバーになる事を心配した日本では5ナンバーモデルのランサーセディアが継続販売され、新型ランサーにはギャランの名を復活させた上で3ナンバー化、さらに海外で継続販売されていたギャランと区別するため「ギャランフォルティス」の名で2007年8月に発売されました。

ボディタイプは通常のギャランフォルティスが独立トランクつきの4ドアノッチバックセダンで2008年12月に追加された「ギャランフォルティス スポーツバック」が5ドアハッチバックセダンの2種類でした。

基本は1.8リッターエンジンにCVTを組み合わせて、駆動方式はFF(フロントエンジンフロントドライブ)または4WDですが、2009年12月まで4ドアセダンには5速MT車も設定されており、また2008年9月に追加された「ラリーアート」は、2.0リッターターボの4WD車に6速のデュアルクラッチトランスミッション「SST」を組み合わせた“プチランエボ”的なスポーツグレードでした。

しかし、そもそも4ドアセダン市場が日本では冷え込んでいた上に三菱自体が販売で苦戦しており、4ドアセダンのデビュー時でさえ月販目標1,000台と慎ましかったギャランフォルティスでさえ販売継続は難しく、2015年3月で日本での販売を終了します。

その頃既にランサーセディアも販売終了しており、日産からOEM供給を受けていた高級セダン「プラウディア」と「ディグニティ」(いずれも2016年11月販売終了)を除けば、同時期に販売終了した「ランサーエボリューションX」(ランエボX)ともども、日本国内で販売される最後の三菱製セダンとなりました。

三菱「ギャランフォルティス」の中古車相場

大手中古車検索サイトによると2020年5月現在、ギャランフォルティスの中古車相場は以下の通りです。

【三菱・ギャランフォルティス(2007-2015)】

通常モデル:19~100万円・59台
ラリーアート:58.8~189.8万円・14台

【三菱・ギャランフォルティス スポーツバック(2008-2015)】

通常モデル:23.8~96.3万円・31台
ラリーアート:49.8~175万円・16台

新車販売当時でもあまり目立つことのなかったマイナー車の割にはタマ数が意外と多くて価格もそれなりに高く、ランエボXより手頃な価格で4WDターボスポーツを味わえるためか、ラリーアートは比較的高価安定です。

ただしあくまで趣味車ではなく実用車であり、現在はまだもっとも新しい車で5年落ち程度ゆえにそれなりの価格とタマ数ですが、今後は価格下落とともに売れない車は廃車もしくは海外流出していく運命であり、ある程度の選択肢があるうちに購入できるのは今が最後の機会かもしれません。

三菱「ギャランフォルティス」のオススメは、4WDターボのラリーアート

実用的な4ドアセダン/ハッチバック車として見た場合、特に動力性能でも燃費性能でも秀でるところがなく、5ナンバー枠に収まっているわけでもない通常モデルは、三菱車が好きという人以外へ取り立ててオススメする理由はありません。

理由があるとすれば「ラリーアート」で、ランエボXと同型の2.0リッター直列4気筒ガソリンターボエンジン「4B11」を240馬力へデチューンした上で低中速寄りの実用向きセッティングにしてあり、簡略化されているとはいえ電子制御4WDデバイスのACDや6速SSTも搭載しているため“プチランエボ”的な走りを安価に楽しめます。

三菱「ギャランフォルティス」の中古車選びの注意点

もっとも初期のモデルでも13年落ちですから、メカニズム的に故障頻度が高まる時期でもなく、純正部品の枯渇で困るようなこともありません。

実用車ですからランエボXのように荒く乗られて傷んでいるケースも少ないと思われ、強いて言えば5ドアのスポーツバックでテールゲート開口部周りの歪みや雨漏りが出ていないかどうかを確認する程度でしょう。

三菱「ギャランフォルティス」の中古車維持費目安

前項で書いたように購入後の出費をあまり気にする時期の車ではありませんから、維持費としてはまず自動車税です。4ドアセダンの初期型は新規登録から13年以上の重加算税対象になり始めていますが、まだ大半は対象外でですから、総排気量1.5リッター超2.0リッター以下の区分で3万9,500円となります。

実燃費の平均値は通常モデルで前期型が11km/L前後、新型の高効率エンジンを搭載した後期型では15km/L前後で、2020年5月23日現在のレギュラー平均価格リッター当たり約118円から、仮に月1,000km走るなら月7,900~10,700円、年間9万5,000~12万8,000円程度。ラリーアートの場合はハイオクで9km/L程度に落ちるため、ハイオク平均価格129円で計算すると月14,300円、年間17万2,000円程度のガソリン代がかかります。

自動車税と合わせ、通常モデルで約13.5~16.8万程度、ラリーアートで約21万円程度が最低年間維持費の目安となりそうです。

あとはランエボXと違って盗難リスクは低く、全幅1,760mmの3ナンバー車であるゆえ保管場所の寸法に気を使うくらいで、その他環境次第で変わってくる購入後の駐車場代やタイヤ代、車検代や整備代、任意保険代などは各自計算してみてください。

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