引用:Toyotacoronaexsaloon

旧車・絶版車購入ガイド | 2020.01.23

GT-Rだけじゃない!直6エンジンを味わうためのR34スカイライン選びとは!?

Posted by 菅野 直人

日産「スカイライン」は1957年の初代発売以来、現在でも販売中で長い歴史を誇る車ですが、それだけに単なるモデルチェンジに留まらずコンセプト自体の大幅変化を何度か経ています。GT-Rが復活し、レースやチューニングカーをイメージさせる強いコンセプトがR32、R33、R34にはありました。これはその後のV6エンジンを積むようになったV35以降とは明らかにコンセプトが異なる印象です。最後の直6エンジン搭載スカイラインとして今でも人気の高いR34の中古車市場での評価やポイントはどうでしょうか?

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日産「R34スカイライン」とは

1957年に日産と合併前のプリンスから初代が発売されたのが「スカイライン」です。プリンス時代末期の1964年、2代目(S50)へ「グロリア・スーパー6」用の2.0リッター直列6気筒SOHC自然吸気エンジンを搭載した「スカイラインGT」が登場して以来、スカイラインに直6エンジンは欠かせなくなっていました。

1993年に発売されたR33から直4エンジンが廃止され全車直6エンジンとなりましたが、その頃の日産は1990年前後にデビューまたはモデルチェンジした新型車がいずれも採算を度外視したようなオーバークオリティ、かつ直後のバブル崩壊で厳しいコストダウンを迫られる中、人気車種のモデルチェンジや新型車のほとんどが失敗に終わり、経営はまさに火の車でした。

R33は当初予定していたショートボディの2ドアクーペとロングボディの4ドアセダンの2本立てから、居住性最優先のロングボディ1本で開発せざるをえなくなり、特に前期型ではデザインも市場から受け入れられず、販売面では散々な結果に終わりました。

同じく苦境にあったとはいえ日産ほどではなかったライバル、トヨタ「マークII」3兄弟(マークII、チェイサー、クレスタ)の健闘を横目に、一時はモデル消滅の危機さえあったスカイラインへ、日産は全長やホイールベースの短縮による運動性能アップ、デザイン面でもシェイプアップされたアグレッシブなスタイルを採用するなど思い切ったテコ入れを行い、1998年5月に10代目(R34)をデビューさせました。

R34で特に売りとしていたのは徹底したボディ剛性の強化で、「ボディは力だ」をキャッチコピーに走りのスポーツセダン/クーペとして大きく生まれかわりました。当時このクラスでは数少なくなっていたMT車を4ドアセダンにすら設定する攻めっぷりで、走り好きからは大いに歓迎されました。

ただし日産自体の経営はその後も悪化の一途をたどり、スカイラインどころか日産そのものが存亡の危機にさらされる中、R34も結局はユーザー層が限られすぎてしまって販売面ではR33すら下回り、5代目(C210)以降ずっと続いていた下降線を続ける大苦戦となりました。

1999年3月、ついにルノー傘下に入った日産は大幅なラインナップ整理を行い、スカイラインは存続こそ許されたものの次期型V35はV6エンジン搭載となり、R34は2001年6月、わずか3年1ヶ月という短期間で販売終了してしまい直6エンジン搭載スカイラインは消滅してしまいました。

しかし、販売面での苦戦やメーカー自体の苦境があったとはいえ、セダン/クーペ双方のターボ車に搭載された2.5リッター直列6気筒DOHCターボエンジン「RB25DET」は1993年の登場以来熟成された決定版となり、ついに当時の自主規制値280馬力に到達しました。優れたボディ剛性による運動性能と相まって、中古車市場でも引き続き高い評価を受け続けています。

特に、MT+ターボ車はセダン/クーペ問わず「最後の直6FRターボスポーツ」的な扱いを受けており、同時期のマークII3兄弟ともどもドリフト競技などでは今でも現役車種であり、V型エンジン+ATの近代的なFRスポーツを好まないユーザー層から熱い支持を受け続けています。

R34スカイラインの中古車相場

大手中古車検索サイトによると2019年12月現在の、スカイラインGT-Rを除くR34スカイラインの中古車相場は以下の通りです。

ER34セダン25GTターボ/25GT-Xターボ・MT車・販売期間1998年5月~2001年6月

69.9万円~303.5万円:90台(うち14台はGT/25GT/25GT-Vにターボ載せ替え)
(新車価格:286.1万円~308.3万円)

ER34セダン25GTターボ/25GT-Xターボ・AT車・販売期間1998年5月~2001年6月

59.9万円~188万円:18台
(新車価格:299.8万円~320.5万円)

ER34クーペ25GTターボ・MT車・販売期間1998年5月~2001年6月

99.8万円~450万円:87台(うち2台は25GTにターボ載せ替え)・ASK(価格応談):2台
(新車価格:289.8万円~299.3万円)

ER34セダン25GTターボ・AT車・販売期間1998年5月~2001年6月

83万円~219.8万円:7台
(新車価格:303.5万円~310万円)

ER34セダン25GT/25GT-V・MT車・販売期間1999年2月~2001年6月

45万円~199.9万円:10台
(新車価格:255.8万円~264.3万円)

ER34セダン25GT/25GT-X/25GT-V・AT車・販売期間1998年5月~2001年6月

20万円~158万円:19台
(新車価格:239.5万円~276.5万円)

ER34クーペ25GT/25GT-V・MT車・販売期間1998年5月~2001年6月

105万円~178.9万円:8台
(新車価格:247万円~266万円)

ER34クーペ25GT/25GT-V・AT車・販売期間1998年5月~2001年6月

58万円:1台
(新車価格:260.7万円~278.2万円)

ENR34セダン25GT FOUR系・4WD・MT車・販売期間1998年5月~2001年6月

98万円~140万円:3台・ASK:1台
(新車価格:249.8万円~263.6万円)

ENR34セダン25GT FOUR/25GT-X FOUR系・4WD・AT車・販売期間1998年5月~2001年6月

45.8万円:1台
(新車価格:259.5万円~289.8万円)

ENR34クーペ25GT FOUR・4WD・MT車・販売期間1998年5月~2000年8月

96万円~168万円:3台
その他
RB25DET搭載車118万円~198万円:1台
RB26DETT搭載車269万円:1台
(新車価格:281万円~263.6万円)

ENR34クーペ25GT FOUR/25GT-X FOUR・4WD・AT車・販売期間1998年5月~2001年6月

98万円:1台
(新車価格:290.7万円~293.2万円)

HR34セダンGT・MT車・販売期間1998年5月~2001年6月

49万円~135.8万円:13台
(新車価格:199.8万円)

HR34セダンGT/GTスペシャルエディション・AT車・販売期間1998年5月~2001年6月

19.8万円~78万円:19台・ASK:1台
(新車価格:219.5万円~229.5万円)

HR34クーペGT・MT車・販売期間1998年5月~2000年8月

79万円:1台
(新車価格:224.7万円)

HR34クーペGT・AT車・販売期間1998年5月~2001年6月

70万円:1台
(新車価格:234.4万円)

RB26DETT搭載GT-R仕様

セダンMT・4WD車・189万円~368万円:2台・ASK・1台
セダンAT・4WD車・348万円:1台
セダンMT・2WD車・278万円:1台

SR20DET搭載2.0リッター直4ターボ仕様

セダンMT・2WD・59万円~138万円:3台

その他

トミーカイラ25R・304万円:1台

グレード構成は大雑把に分けると、以下のようになります。

セダン/クーペ25GTターボ・セダン25GT-Xターボ RB25DET(2.5リッター・ターボ)搭載車
セダン/クーペ25GT・セダン/クーペ25GT-V・セダン25GT-X RB25DE(2.5リッター・自然吸気)搭載車
セダン/クーペ25GT-FOUR・セダン25GT-FOUR Lセレクション・セダン25-X GT-FOUR RB25DE搭載4WD車
セダン/クーペGT・セダンGTスペシャルエディション RB20DE(2.0リッター・自然吸気)搭載車

このうち特徴的なのは「セダン25GT-V」で、当初R34のセダンには2.5リッター自然吸気のMT車は存在しませんでしたが、市場からの要望を受けて1999年2月に追加され、2000年1月にはクーペにも25GTの上級グレードとして25GT-Vが追加されました。

なお、スカイラインGT-Rの直列6気筒DOHCターボエンジン「RB26DETT」をスワップしたカスタムカーには、スカイラインGT-Rと同じ4WD・MT車のほか、スカイラインGT-RにはないAT車や2WD(FR)車が存在するのが特徴で、他にフロントを軽くして運動性能を重視したものと、2.0リッター直列4気筒ターボエンジン「SR20DET」を搭載したカスタムカーもあります。

R34スカイラインのオススメグレードはタマ数も豊富なターボのMT車

R34は走り系ユーザーからの熱い支持を受けているだけあって現在でも280馬力のRB25DETエンジン&MTの組み合わせがタマ数豊富で、セダンとクーペ合わせ全国で173台も販売されています。

AT車へのMT載せ替え、RB25DE搭載車へRB25DET載せ替えといったケースも多く、元々のオーナーが載せ替えているほか、販売に当たって商品力を高めるため換装しているケースもあるかもしれません。

それに対してRB25DEやRB20DE搭載車は4WDを含めてもタマ数は少なくAT比率が多いのが特徴で、スポーツ派はターボ+MT、ラグジュアリー派は自然吸気+ATを好んだことが分かります。

市場からの「自然吸気エンジンをMTで駆使できるスポーツセダンが欲しい」という要望で追加されたセダン25GT-Vや、後期セダン25GTも今となってはタマ数の少なさから積極的にオススメし難いのですが、ターボエンジンを好まないユーザーというのはいつの時代でも一定数いるもので、そうした場合は貴重な選択肢となります。

また、最初からエンジンやミッションのスワップ(載せ替え)を検討しているユーザーの場合は、程度の割に安価な2.0リッターエンジン搭載のGTがベース車としてオススメです。

R34スカイラインの中古車選びの注意点

走り系ユーザー向けに中古車市場で活況を呈しているR34ゆえに、チューニングやドレスアップされた中古車も多いのですが、その中でもR34ならではのポイントは「GT-R仕様」として販売されている車です。

スカイラインGT-R同様のメカニズムや外装パーツを組み込んだ「スカイラインGT改GT-R」と勘違いして選択肢に含める前に、実際にRB26DETTエンジンが積まれているのか?などはしっかり確認すべき点です。

ほとんどは外装、それもフロントマスクのみをスカイラインGT-R仕様にしただけのドレスアップ車で、大抵は車両の紹介文に「エンジンはRB25DETを搭載」などと書かれているのですが、中には本当にGT改GT-Rも混ざっているため、細部にも注意して落ち着いて選ぶようにしましょう。

他にはタービン交換などパワーチューンを受けた車両で現状は問題ないか、エンジンやミッションを換装した車両で各部が正常に動作するか、適当な修理の跡がないかなどと見る部分は数多くありますが、それはR34に限った話ではありません。

R34スカイラインの中古車の維持費目安

販売終了から既に20年近く経過した車であることや、スカイラインGT-Rのようにリフレッシュメニューの準備や、純正部品の継続生産が行われているわけではないこともあり、場合によっては純正部品の欠品などに見舞われることもあるでしょう。

ただしそういった場合でも「ローレル」など共用部品のある兄弟車が存在したため、ある程度はリビルト品や中古部品をアテにしてもいいことや、場合によってはスカイラインGT-R用の部品でチューニングがてらリフレッシュということも可能で社外品もまだ豊富なため、高価なワンオフ部品などで多額の維持費用を要するケースはそう多くはないと思われます。

とはいえ新しくとも販売終了から18年経過しているので、自動車税は13年超の重加算税となり、もっともタマ数の多い2.5リッターターボエンジンのRB25DET搭載車(2,498cc)なら総排気量2.0リッター超2.5リッター以下の区分で自動車税は51,700円です。実燃費はおおむね7km/L程度なので、2019年12月現在のハイオクガソリン平均価格が約155円程度として、仮に月1,000km走るならば月22,000円程度のガソリン代がかかり、年間のガソリン代が約27万円に自動車税51,700円を合わせ、最低32万円程度がRB25DET搭載車における最低年間維持費の目安でしょう。

これが自然吸気エンジンのRB25DEや、さらに排気量の小さいRB20DE搭載車ならもう少し燃費はよくなりますが、いずれにせよ1999年代後半の2.0~2.5リッタークラスセダンの燃費は最良でも10km/L程度ですから、現在の基準からすればガソリン代は多めに考えておいて損はありません。その他、ユーザーの環境次第で変わってくる購入後の駐車場代やタイヤ代、車検代や整備代、任意保険代などは各自計算してみてください。

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