買取相場 | 2019.09.27
ホンダのフラッグシップセダン、レジェンドの買取相場はどの程度か?
Posted by UruCar
レジェンドはホンダのフラッグシップセダンです(1991年~1996年まではクーペの設定もあり)。 レジェンドの歴史は古く、初代は30年前の1989年にさかのぼります。 2004年にそれまで日本で行われていた280馬力自主規制を初めて突破したのもこのホンダレジェンドで、まさに伝説を作り上げてきました。 そんなレジェンドは買取市場ではどのような値動きをしているのでしょうか?
以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください
SUMMARY
レジェンドの中古市場での人気について
レジェンドはホンダのフラッグシップ。まさに車格もフラッグシップにふさわしく、現行型後期では5メーターオーバーの全長に1.9メーターに迫る車幅があります。
当然、室内空間は広大かつ豪華な仕様となっており、FFベース車の恩恵を最大に生かす後部座席足元の広さが最大の魅力となっています。
人気の観点で言うと、高級感の中に走りの質感を求める非常にコアなファン層がつく傾向があり、正直一般大衆受けするモデルではないのは確かです。
しかし、フラッグシップモデルの中では比較的狙いやすい価格帯と、先進的なドライブトレインなどで人を惹きつける魅力は満載。
中古市場では積極的に狙う価値のある一台とも言えます。
買取査定額が期待できるレジェンドの人気グレード
現行型のレジェンドは極めて分かりやすいグレード体系を持っています。
というのも、単一グレードでの展開しかありません。
ハイブリッドのフルタイム4WDで、3.5リッターのエンジンと3モーターのハイブリッドシステムを搭載しています。
これはまさにホンダの名スポーツカー、NSXと同じシステムベースを持ち、積極的な駆動力配分でオンザレール感覚のドライビングを可能にしています。
現行モデルのグレード名ですと、ハイブリッドEXが人気モデルとなります。
買取査定額が期待できるレジェンドの人気カラー
レジェンドは、その性格上確実に黒系のマジェスティックブラックパールが一番人気となります。
次にプラチナホワイトパール、スーパープラチナメタリックと続きます。
マジェスティックブラックパールで他色よりも5万円~8万円高ほど、プラチナホワイトパールで4万円~7万円高ほどのプラス査定となり、白黒以外の人気は正直芳しくないのが実情です。
1年落ちレジェンドの目安査定額
1年落ちのレジェンドは現行後期モデルとなります。
そもそもレジェンドは車両本体価格が現行後期モデルで700万円を超える高価な車です。
また、法人需要も高いモデルとなるため、走行距離も伸びる傾向があります。それが故にパーセンテージで減価償却をされていく自動車の世界では、1年目に大きな償却がされてしまいます。
具体的には買取相場で400万円~430万円前後での買取が多く、距離よりも年式重視の買取相場形成であることが伺えます。
2年落ちレジェンドの目安査定額
2年落ちのレジェンドは現行前期モデル。私個人としては極めて好みの顔つきをしている車です。
流通量が少ないため、データのサンプル数も少ないのが難点ですが230万円~260万円前後での買取となっています。
4年落ちレジェンドの目安査定額
現行型初期モデルとなる4年落ちのレジェンドですが、2年落ちのレジェンドとほぼ変わることがなく、むしろ距離浅のモデルですと高値を付ける結果となり、ボリュームゾーンで220万円~250万円前後での買取が多くみられました。
事故車・修復歴ありのレジェンドの場合は?
レジェンドは高価格帯のクルマであることもあり、修復に多額の金額がかかることが多い車です。
そのため、修復歴有になった場合の減額も大きく、平均買取額に対して約60%での買取となる事が多いようです。
具体的には、2年落ち車でおおよそ130万円~150万円ほど、現行後期で240万円~260万円ほどで買取実績があるようでした。
レジェンドの残価率・リセールバリューは?
大型のセダンであるレジェンドの残価率は正直良くありません。
トヨタ・日産に次いで3番目以降のメーカーで、他に選択肢が多数増える700万円前後の自動車であれば仕方のないことではあります。もちろんそこに目をつけて中古市場では買いやすく、状態も良いレジェンドが出てくるわけですが、実際の残価値から推し量る財としての評価はどうなのでしょうか?
具体的には、1年落ちのレジェンドの新車価格は7,074,000で、仮に10%のオプション費用を加味した場合には、約780万円にもなる高級車です。
これが買取価格で最高430万円程ですから、残価率は約54~56%となり1年での償却額を考えると財としては相当に悪い部類に入ります。
さらに、2年落ちのレジェンドですと、新車価格は¥6,800,000で、同じく仮に10%程のオプション費用を加味したとすると約750万円の車という事になります。
登録後2年で最高買取価格は260万円、つまり残価率は33%~35%程の残価率となり、評価としては下と言わざるを得ません。
自動車メーカーとして、非常にチャレンジングかつ積極的な技術革新を行うホンダ。
しかしながら、ハイエンド志向の高級車が日本に認知されているとは言いにくい状況なのは間違いありません。
ホンダのレジェンドはその名の通りレジェンドとなる数々のテクノロジーに溢れています。走りに通ずるその先進的技術を高級感と共に体験することができる数少ない存在です。
しかし、そもそもが日本の市況としてセダン車に逆風が吹いていることも影響しており、残価値評価はとても残念な結果となってしまいました。
もし手放すのであれば、思いついた時が手放し時となるでしょう。